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桃side
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ある日のバイト中に声をかけられた。
?「あの~すみません。今ちょっと時間いいですか?」
なんか見覚えが……たしか……こいつは…
?「あれ?俺の事わかりませんか?ほら。山口ですよ。赤城先輩と同じ部署の。」
あ、そうだ。山口って奴だ。
桃「どうかしたんすか?」
そう聞くと山口は俺に紙を渡してきた。
山「実はちょっと相談があってさ。今日仕事終わってから、ここに書かれてる住所に来てくれないかな?」
桃「…なんで俺に相談なんか……」
そういって返事を渋っていた。だって、まずこいつの事よく知らねーし、なんか笑顔が胡散臭いっていうか……
俺は断ろうと思って口を開きかけた。
山「……赤城先輩のことなんだけどなぁ~……来てくれるよね…?」
山口は来るという返事以外は認めないというような口調で言ってきた。
ってか赤城のことかよ……。
けど、返事しねーと仕事戻らせてくれなさそうだし…
桃「……わかったよ。ここに行けばいいんだな?」
山「あぁ。そこで待ってるよ。」
そういって山口は去っていった。
少しして人の気配がした。誰だ?とは思いながらも窓拭きに集中した。
そしたらまさかの赤城だった。
……まじかよっ……
しかも赤城から『お前が好きだ』とか言われた。
正直嫌な気持ちはしなかった。でも、俺は男だ。
そんなことを考えていたら、『返事はすぐじゃなくていい。』って言って、去っていった。
多分俺は顔が赤かったと思う。
だって誰かに好きっていってもらえることなんか初めてだし、しかもその相手がちょっと気になってた奴だ。
その後の仕事は集中できなかった。
返事のことばっかりで頭がいっぱいになってたし。
けど、ポケットの紙の存在を思い出して舞い上がっていた気分が下がった。
桃「そうだった…。ここに行かなきゃなんだった……。」
俺は仕事を終えてその住所に向かった。
ついた場所は一軒家だった。家の前に山口が立っていた。
山「立ち話もなんだから、中に入って。」
そういって俺は家の中に入った。
リビングのソファに山口と向かい合って座った。
山「はい、コーヒーでよかったかな。」
桃「あぁ、大丈夫だ。」
俺は暖かいうちにコーヒーを飲んだ。
桃「それで?話ってなんだよ。赤城のこと…な…んだ……」
なんだ…これ……。目の前が……。
山「やっときいてきたか~…。」
そういった山口の顔は悪魔のようだった。
その声を聞いて俺の意識は遠のいた……。
?「あの~すみません。今ちょっと時間いいですか?」
なんか見覚えが……たしか……こいつは…
?「あれ?俺の事わかりませんか?ほら。山口ですよ。赤城先輩と同じ部署の。」
あ、そうだ。山口って奴だ。
桃「どうかしたんすか?」
そう聞くと山口は俺に紙を渡してきた。
山「実はちょっと相談があってさ。今日仕事終わってから、ここに書かれてる住所に来てくれないかな?」
桃「…なんで俺に相談なんか……」
そういって返事を渋っていた。だって、まずこいつの事よく知らねーし、なんか笑顔が胡散臭いっていうか……
俺は断ろうと思って口を開きかけた。
山「……赤城先輩のことなんだけどなぁ~……来てくれるよね…?」
山口は来るという返事以外は認めないというような口調で言ってきた。
ってか赤城のことかよ……。
けど、返事しねーと仕事戻らせてくれなさそうだし…
桃「……わかったよ。ここに行けばいいんだな?」
山「あぁ。そこで待ってるよ。」
そういって山口は去っていった。
少しして人の気配がした。誰だ?とは思いながらも窓拭きに集中した。
そしたらまさかの赤城だった。
……まじかよっ……
しかも赤城から『お前が好きだ』とか言われた。
正直嫌な気持ちはしなかった。でも、俺は男だ。
そんなことを考えていたら、『返事はすぐじゃなくていい。』って言って、去っていった。
多分俺は顔が赤かったと思う。
だって誰かに好きっていってもらえることなんか初めてだし、しかもその相手がちょっと気になってた奴だ。
その後の仕事は集中できなかった。
返事のことばっかりで頭がいっぱいになってたし。
けど、ポケットの紙の存在を思い出して舞い上がっていた気分が下がった。
桃「そうだった…。ここに行かなきゃなんだった……。」
俺は仕事を終えてその住所に向かった。
ついた場所は一軒家だった。家の前に山口が立っていた。
山「立ち話もなんだから、中に入って。」
そういって俺は家の中に入った。
リビングのソファに山口と向かい合って座った。
山「はい、コーヒーでよかったかな。」
桃「あぁ、大丈夫だ。」
俺は暖かいうちにコーヒーを飲んだ。
桃「それで?話ってなんだよ。赤城のこと…な…んだ……」
なんだ…これ……。目の前が……。
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