ヤンキーくんは怖い?

みーみ

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7.告白!……そして、不吉な影……

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バーに行ってから1週間がたつ。
相変わらず俺は避けられてるが……
まぁ、これから地道に話しかけていくしかないよな!

ってことで桃の事を探してるんだが…

…………なんでだ?!ぜんっぜん見つからない!!
今日は午後から、取引先との食事会があるから時間がないっつーのに…


桃を探して社内を歩いていると、向こう側から山口が歩いてくるのが見えた。
この前サトシに忠告されてからは、あまり山口と関わらないようにしてきた。

山「あ!先輩!なにしてるんですか??」
俺の方に走り寄って来て聞いてきた。
サトシが言うほど悪いやつではないと思うんだが…

京「あぁ、桃の事探してるんだが…見かけなかったか?」
そう聞くと少し沈黙があった。

京「…山口?」
山「…あ、あぁそういえばさっき見かけましたよ。じゃあ、俺は仕事があるので、失礼します!」

そういって山口はオフィスに帰っていった。
いつもと少し違う山口が気になったが、桃に会えるという考えでそんなことは頭から消え去っていた。


この時もっと山口の事を見とけば良かった…そう後悔するのはもう少し後のことだ。


山口に言われた所に行くと、窓を拭いている桃がいた。

京「久しぶりだな。桃。」
声をかけると桃はビクッと体を震わせて俺の方を見た。
京「…あのさ、この前のことなんだけど…。」

桃「…この前?なんのことだよ。」
っこいつは…。まじで無かったことにしようとしてるな…。

けどここで諦めたら結局いつもと一緒だよな。

京「俺さ…」
桃「…なんだよ。」
京「お前のこと好きだ。」

桃「………………………………………………え……は?」
京「だから、この前のキスだってめちゃくちゃ嬉しかった。お前と会えなかったら寂しいし、悲しかった。」

桃「ま、まてまて。は?!何言ってんだよ!俺男だぞ?!」
京「知ってるよ。それでも俺はお前が好きなんだよ。」
桃「んなこと言われても……」
京「別に今すぐ返事しなくてもいい。けど、俺の気持ちは覚えといてくれ。」

そういって俺はオフィスに帰った。


ついに…ついに言ってしまった…。
桃の奴どう思ったんだろうか…。やばいな~…頭から離れねぇ

いや、けど言いたいことは言ったんだ。
桃が返事をしてくれるまで待つしかない。

とりあえず今は取引先との食事会に専念するか。



日暮れが近づく街には不吉な空気が漂っていた。
だが、それに気づく者は誰1人としていなかった……。





夕日がさしこむ部屋に1人の男が立っている。
?「さぁ、ショータイムの始まりだ……思う存分……泣き叫んでくれよ……」
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