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2.接触
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あの獣事件から1週間がたった。
桃の事はよく廊下とかで見かけるんだが‥‥まぁ、あの見た目だ。普通の奴なら怖がるよな。
桃とすれ違う奴はたいてい下を向いてるか、とにかく目を合わせないように早歩きで通り過ぎる。
京「‥‥あんなんで大丈夫なのか‥?」
隼「うーん。桃ももっとスマイルだったらな~」
京「あ!それわかるわ~‥‥‥って、え?!隼人さん?!」
気づくと横に隼人さんが立っていた。
隼「桃にも言ったんだがな~。そしたら桃が、『俺は元々こんな顔なんで』ってズバッと言われたんだよな‥」
ふーん‥‥ってことは桃は周りと馴染む気はないってことか?せっかく俺とか隼人さんが気にかけてやってんのに。‥‥ん?じゃあ別にほっといてもいーんじゃ‥‥‥
隼「お前今ほっといてもいーんじゃ‥‥とか思っただろ~。」
っ!!なんでわかんだよ!
隼「ほっとく訳にはいかないだろ~。ほっておいたら、他の奴らがやりにくいだろうし。」
京「やっぱ‥そーだよな‥‥」
‥‥よし。今度話しかけてみるか!
数日後‥‥
京「おはよう、山口。」
山「あ!おはようございます!!」
相変わらず可愛い顔してんな~山口は。
童顔で身長が低い山口は、会社でも可愛いと有名で、男女問わず人気がある。
京「あ、そうそう。桃‥‥あのバイト見なかったか?」
山「バイト‥‥ですか?あ~、あの怖い奴ですか!見ましたよ!たしか~、資料室の方に行ってましたけど。」
資料室か。
山「なんでそんなこと聞くんですか?」
京「あぁ。社長から気にかけてやってくれって言われてるんだよ。だから、1回話しかけてみようかなと思ってさ。」
山「そうだったんですか。赤城先輩も大変ですね‥。」
京「まぁ、そうだな笑教えてくれて助かった。」
山「いえ!気をつけてくださいね!」
【資料室】
本当にここにいるのか‥‥?人がいる雰囲気がしないんだが‥
資料室の奥の方に進んで行くとやっと目当ての人物を見つけた。
京「よう、桃。仕事お疲れ様。」
桃「‥‥‥誰だっけあんた。」
ガクッ
は?!まじかよ。この前面と向かって挨拶したよな?!
京「ハハハ‥‥えーっと‥‥この前社長室であったよな‥?」
桃「……あぁ……。あの時のか。なんでこんなとこいるんだよ。」
京「いや~お前と話してみたいなと思ってさ。」
俺がそう言うと、桃は『何言ってんだこいつ。』みたいな顔で俺を見ていた。
桃「ふーん…。で?なんだよ。」
京「お前さ~もうちょっと笑顔にできないのか?ほら、廊下とか歩くときにさ。」
桃「俺は元々こんな顔なんだよ。なんもないのにヘラヘラしてたら、頭おかしいだろ。」
……ダメだ。なんだろう。なんか分かり合える気がしない。
よし。ここは話変えてみるか。
京「それよりさ、お前っていくつなんだ?いつもけっこう夜遅くまで見かけるけど…親とか大丈夫なのか?」
それを聞いた途端、桃は冷えきった目になった。
………聞いたらまずかったか?……
桃「んなことあんたに関係ないだろ。」
それだけ言って桃は部屋を出ていった。
なんか触れちゃダメなことだったのか?あいつが何考えてんのかさっぱりわかんねぇけど…さっきの話題を出した途端、冷えきったような目になったな…。
そういえば俺、桃のことなんも知らねぇな。
隼人さんに聞きにいってみるか。
桃の事はよく廊下とかで見かけるんだが‥‥まぁ、あの見た目だ。普通の奴なら怖がるよな。
桃とすれ違う奴はたいてい下を向いてるか、とにかく目を合わせないように早歩きで通り過ぎる。
京「‥‥あんなんで大丈夫なのか‥?」
隼「うーん。桃ももっとスマイルだったらな~」
京「あ!それわかるわ~‥‥‥って、え?!隼人さん?!」
気づくと横に隼人さんが立っていた。
隼「桃にも言ったんだがな~。そしたら桃が、『俺は元々こんな顔なんで』ってズバッと言われたんだよな‥」
ふーん‥‥ってことは桃は周りと馴染む気はないってことか?せっかく俺とか隼人さんが気にかけてやってんのに。‥‥ん?じゃあ別にほっといてもいーんじゃ‥‥‥
隼「お前今ほっといてもいーんじゃ‥‥とか思っただろ~。」
っ!!なんでわかんだよ!
隼「ほっとく訳にはいかないだろ~。ほっておいたら、他の奴らがやりにくいだろうし。」
京「やっぱ‥そーだよな‥‥」
‥‥よし。今度話しかけてみるか!
数日後‥‥
京「おはよう、山口。」
山「あ!おはようございます!!」
相変わらず可愛い顔してんな~山口は。
童顔で身長が低い山口は、会社でも可愛いと有名で、男女問わず人気がある。
京「あ、そうそう。桃‥‥あのバイト見なかったか?」
山「バイト‥‥ですか?あ~、あの怖い奴ですか!見ましたよ!たしか~、資料室の方に行ってましたけど。」
資料室か。
山「なんでそんなこと聞くんですか?」
京「あぁ。社長から気にかけてやってくれって言われてるんだよ。だから、1回話しかけてみようかなと思ってさ。」
山「そうだったんですか。赤城先輩も大変ですね‥。」
京「まぁ、そうだな笑教えてくれて助かった。」
山「いえ!気をつけてくださいね!」
【資料室】
本当にここにいるのか‥‥?人がいる雰囲気がしないんだが‥
資料室の奥の方に進んで行くとやっと目当ての人物を見つけた。
京「よう、桃。仕事お疲れ様。」
桃「‥‥‥誰だっけあんた。」
ガクッ
は?!まじかよ。この前面と向かって挨拶したよな?!
京「ハハハ‥‥えーっと‥‥この前社長室であったよな‥?」
桃「……あぁ……。あの時のか。なんでこんなとこいるんだよ。」
京「いや~お前と話してみたいなと思ってさ。」
俺がそう言うと、桃は『何言ってんだこいつ。』みたいな顔で俺を見ていた。
桃「ふーん…。で?なんだよ。」
京「お前さ~もうちょっと笑顔にできないのか?ほら、廊下とか歩くときにさ。」
桃「俺は元々こんな顔なんだよ。なんもないのにヘラヘラしてたら、頭おかしいだろ。」
……ダメだ。なんだろう。なんか分かり合える気がしない。
よし。ここは話変えてみるか。
京「それよりさ、お前っていくつなんだ?いつもけっこう夜遅くまで見かけるけど…親とか大丈夫なのか?」
それを聞いた途端、桃は冷えきった目になった。
………聞いたらまずかったか?……
桃「んなことあんたに関係ないだろ。」
それだけ言って桃は部屋を出ていった。
なんか触れちゃダメなことだったのか?あいつが何考えてんのかさっぱりわかんねぇけど…さっきの話題を出した途端、冷えきったような目になったな…。
そういえば俺、桃のことなんも知らねぇな。
隼人さんに聞きにいってみるか。
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