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第六章 ルキソミュフィア攻防
第105話 別れ
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銀色にうねる髪がまっすぐになると同時に真っ黒な髪になり、頭の上にある耳も無くなり普通の人間の耳に変貌した。
大きな紫色の瞳も、ただの黒いどこにでもいる人間の目に変わった所に更に、服のポケットから取り出した眼鏡をかけ、更に!フードを深々と被った。
もしかして・・・
今までこんな風に変装していた銀狼族に何度もすれ違っていたかも知れない?
と、アスレイは驚愕を隠せなかった。
何か口を開こうとした瞬間、
「因みに、これを見せたのはあなた方が初めてです。ので口外しない様にお願いします。」
と、リテラに念を押された。
驚いたままのアスレイは、首を縦に振るだけだった。
真っ黒髪のメガネ魔導士に変貌した姿を見たシーヴィルは、
「何か、黒竜族の娘に近い印象があるな!」
と笑いながら話すので、
「実はそうです。黒竜族の少女の知り合いがいて、彼女の風貌をちょっと真似している所はあります。」
リテラは横目でシーヴィルを見やりながら答えた。
確かに、リテラには黒竜族の友人がいる。
しかし彼女は、今やソルフゲイルと敵対するルキソミュフィアの住人だった。
あとは本隊と合流するだけの彼らと、これから本国に戻ろうとするリテラの間には、さっきまで流れていた奇妙な一体感は無くなっていた。
そう、リテラが変装を整えたその瞬間から、3人とリテラの間には敵軍の兵士と言う壁が成されたのだ。
その壁はもう、リテラは壊そうとは思わなかった。
彼らとは二度と会う事は無いのだから・・・・と。
「では、行きますね。色々とありがとうございました。今後は・・・・もう二度と会う事も無いかも知れませんが、どうぞ息災でありますよう・・・・では、さようなら。」
そう言って、もう一度ペコリと頭を下げて、宿の部屋から出ていく。
そして、部屋のドアをパタンと閉めた。
リテラが、宿の廊下を歩いて行く音が遠ざかっていく。
スタスタと言う足音は、突き当りの階段を降りる途中で聞こえなくなった。
聞こえなくなった所で、アスレイは走り出していた。
何だか分からないけど、このまま「二度と会う事は無い」と言う言葉が引っ掛かった。
もう二度と?
何で・・・・せっかく知り合ったのに・・・・
『勿体無い』
アスレイの心の奥の闇の様な感情がこの言葉を抽出した。
(いや、違う!!そんな汚い感情じゃない!!)
心の奥の闇を振り払うかの様に、アスレイはリテラを追った。
リテラが階段を降りて宿屋のロビーに差し掛かると、宿の主人が声をかけた。
「おや?お嬢さん、宿代を払ってから出てもらおうかな?」
リテラは、そう言えば自分が荷物の様に運ばれてこの宿に連れてこられたことを思い出した。
これじゃ、また彼らの部屋に戻るしか手は無いのか?と逡巡する。
宿屋の主人は、困惑するリテラの肩に手をかけようとしていた。
その時、
「オヤジ!その子に宿代を請求しないでくれないか?」
アスレイは、ソルフゲイルの軍証とラングリッド家の家紋の入った指輪を見せた。
すると、宿屋の主人は一瞬「ヒィ!」と言う声を上げると、その場で頭を垂れてしゃがみこんだ。
「も、申し訳ございません!!お、お代は払わなくて結構です!!」
と言って、何度も額を地面にこすりつけた。
(凄い・・・・)
リテラは、改めてソルフゲイルの御三家の威光を感じた。
その昔、御三家とルキソミュフィアの長が会談すると言う機会があったのだが、それ以来の威光を感じたのだ。
宿屋の主人は、ひとしきり頭を床にこすりつけた後、ふと我に返り、「お見苦しい物をお見せしました~」と言い通常通りの業務に戻って行った。
それを確認したアスレイは、リテラの背を支える様にして宿屋の出入り口のドアを開いた。
外に出て、二人は少し歩いた。
リテラは、さっきの二つの驚きで固まったままの状態だった。
また、恩を受けてしまった・・・事に少し戸惑っていた。
命を救われて、更に金銭的な面でも救われて・・・・
これじゃあ、いつかまた会って恩を返さなきゃならない!?
リテラは、頭の中でグルグルと困惑と考えを混ぜる事しか出来なかった。
「大丈夫だったか?特に怪我とかしてないか?」
アスレイが声をかける。
リテラよりも身長が30cmは大きいであろうアスレイを見上げると、大きく頷いた。
すると、
「そうか、良かった。」
と言ってアスレイは笑った。
笑った顔が夕日に照らされてキラキラと輝いた。
「そういえば雨、止んでますね。」
リテラは見上げた。
空には、分散していく雨雲と大きく澄み渡った青空が広がっていた。
その日は結局、セクトシュルツの街の外れでアスレイとは別れた。
別れ際にアスレイは、さっき宿屋の主人に見せていた指輪に、手持ちの紐をくくり付けて渡してくれた。
紐は、金属の糸が織り込まれている不思議な感触の布地で編まれていたので、これはコレだけでかなり高価なシロモノなんじゃないか?とリテラは思った。
「これって大事な物じゃないの?」
リテラはアスレイに問うと、
「何となく予感なんだが、近いうちにコレがリテラの役に立つ気がする。」
と言ってリテラの手に、そのまま握らせた。
このままだと無くしそうだったので、リテラは銀狼族の毛で編まれた紐の中から一房を取り、受け取った指輪を通してペンダント状にした後、上着のポケットの中にしまった。
「うん、それでイイ。」
そう言うと、アスレイは満足そうに去って行った。
とりあえず別れの言葉を言いそびれたが、まぁどうせ二度と会わないだろうとリテラは思いながら、やたらと親切にしてくれた敵軍の男の背が見なくなるまで見送った。
大きな紫色の瞳も、ただの黒いどこにでもいる人間の目に変わった所に更に、服のポケットから取り出した眼鏡をかけ、更に!フードを深々と被った。
もしかして・・・
今までこんな風に変装していた銀狼族に何度もすれ違っていたかも知れない?
と、アスレイは驚愕を隠せなかった。
何か口を開こうとした瞬間、
「因みに、これを見せたのはあなた方が初めてです。ので口外しない様にお願いします。」
と、リテラに念を押された。
驚いたままのアスレイは、首を縦に振るだけだった。
真っ黒髪のメガネ魔導士に変貌した姿を見たシーヴィルは、
「何か、黒竜族の娘に近い印象があるな!」
と笑いながら話すので、
「実はそうです。黒竜族の少女の知り合いがいて、彼女の風貌をちょっと真似している所はあります。」
リテラは横目でシーヴィルを見やりながら答えた。
確かに、リテラには黒竜族の友人がいる。
しかし彼女は、今やソルフゲイルと敵対するルキソミュフィアの住人だった。
あとは本隊と合流するだけの彼らと、これから本国に戻ろうとするリテラの間には、さっきまで流れていた奇妙な一体感は無くなっていた。
そう、リテラが変装を整えたその瞬間から、3人とリテラの間には敵軍の兵士と言う壁が成されたのだ。
その壁はもう、リテラは壊そうとは思わなかった。
彼らとは二度と会う事は無いのだから・・・・と。
「では、行きますね。色々とありがとうございました。今後は・・・・もう二度と会う事も無いかも知れませんが、どうぞ息災でありますよう・・・・では、さようなら。」
そう言って、もう一度ペコリと頭を下げて、宿の部屋から出ていく。
そして、部屋のドアをパタンと閉めた。
リテラが、宿の廊下を歩いて行く音が遠ざかっていく。
スタスタと言う足音は、突き当りの階段を降りる途中で聞こえなくなった。
聞こえなくなった所で、アスレイは走り出していた。
何だか分からないけど、このまま「二度と会う事は無い」と言う言葉が引っ掛かった。
もう二度と?
何で・・・・せっかく知り合ったのに・・・・
『勿体無い』
アスレイの心の奥の闇の様な感情がこの言葉を抽出した。
(いや、違う!!そんな汚い感情じゃない!!)
心の奥の闇を振り払うかの様に、アスレイはリテラを追った。
リテラが階段を降りて宿屋のロビーに差し掛かると、宿の主人が声をかけた。
「おや?お嬢さん、宿代を払ってから出てもらおうかな?」
リテラは、そう言えば自分が荷物の様に運ばれてこの宿に連れてこられたことを思い出した。
これじゃ、また彼らの部屋に戻るしか手は無いのか?と逡巡する。
宿屋の主人は、困惑するリテラの肩に手をかけようとしていた。
その時、
「オヤジ!その子に宿代を請求しないでくれないか?」
アスレイは、ソルフゲイルの軍証とラングリッド家の家紋の入った指輪を見せた。
すると、宿屋の主人は一瞬「ヒィ!」と言う声を上げると、その場で頭を垂れてしゃがみこんだ。
「も、申し訳ございません!!お、お代は払わなくて結構です!!」
と言って、何度も額を地面にこすりつけた。
(凄い・・・・)
リテラは、改めてソルフゲイルの御三家の威光を感じた。
その昔、御三家とルキソミュフィアの長が会談すると言う機会があったのだが、それ以来の威光を感じたのだ。
宿屋の主人は、ひとしきり頭を床にこすりつけた後、ふと我に返り、「お見苦しい物をお見せしました~」と言い通常通りの業務に戻って行った。
それを確認したアスレイは、リテラの背を支える様にして宿屋の出入り口のドアを開いた。
外に出て、二人は少し歩いた。
リテラは、さっきの二つの驚きで固まったままの状態だった。
また、恩を受けてしまった・・・事に少し戸惑っていた。
命を救われて、更に金銭的な面でも救われて・・・・
これじゃあ、いつかまた会って恩を返さなきゃならない!?
リテラは、頭の中でグルグルと困惑と考えを混ぜる事しか出来なかった。
「大丈夫だったか?特に怪我とかしてないか?」
アスレイが声をかける。
リテラよりも身長が30cmは大きいであろうアスレイを見上げると、大きく頷いた。
すると、
「そうか、良かった。」
と言ってアスレイは笑った。
笑った顔が夕日に照らされてキラキラと輝いた。
「そういえば雨、止んでますね。」
リテラは見上げた。
空には、分散していく雨雲と大きく澄み渡った青空が広がっていた。
その日は結局、セクトシュルツの街の外れでアスレイとは別れた。
別れ際にアスレイは、さっき宿屋の主人に見せていた指輪に、手持ちの紐をくくり付けて渡してくれた。
紐は、金属の糸が織り込まれている不思議な感触の布地で編まれていたので、これはコレだけでかなり高価なシロモノなんじゃないか?とリテラは思った。
「これって大事な物じゃないの?」
リテラはアスレイに問うと、
「何となく予感なんだが、近いうちにコレがリテラの役に立つ気がする。」
と言ってリテラの手に、そのまま握らせた。
このままだと無くしそうだったので、リテラは銀狼族の毛で編まれた紐の中から一房を取り、受け取った指輪を通してペンダント状にした後、上着のポケットの中にしまった。
「うん、それでイイ。」
そう言うと、アスレイは満足そうに去って行った。
とりあえず別れの言葉を言いそびれたが、まぁどうせ二度と会わないだろうとリテラは思いながら、やたらと親切にしてくれた敵軍の男の背が見なくなるまで見送った。
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