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第四章 ソルフゲイルの謀略
第48話 アリエルシアの弓
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あんまりコレットが自分の事を見据えるので、ちょっと気恥ずかしくなってきたと言うか何か変な事を言ってしまっただろうか?と考えを巡らせているソフィアステイルは、ふとコレットの思考の片隅に見慣れた名前を見つけて言葉にした。
「アリエルシア・・・懐かしいぞ。あれはまだ私が少女の頃だったから、かれこれ1000年近く前の事だったな。アリエルシアは光の魔法を人々に教える先生をしていたのだ。私もその中に混じって勉強していたものだよ。」
と、昔の話をし始めた。
コレットは、まさか目の前に居るエルフが実際に光の女神アリエルシアと面識があると思ってもみなかったので、かなり驚愕してソフィアステイルに詰め寄った。
「ええっ!ソフィアさん・・・と呼ばせていただきます!アリエルシアに会った事があるんですか?と言うか、アリエルシアの弟子?凄いです・・・伝説級の神様と会ったことがあるどころか教え子なんて!」
コレットは、日中のモヤモヤとしていた気持ちを吹き飛ばすかの様な、そんなテンションになって更に続けた。
「セレスさんも聞いてください!実は日中グレアラシルさんと話してて気づいたんですが、総務大臣とアルヴェント家の取引はもしかしたら私の家に展示してある『アリエルシアの弓』かも知れないんです!倉庫にしまってあればササっと夜中にでも取り出せば良いんですが、家の玄関と居間との間の廊下に飾ってあるので、コッソリ取り出すのも難しいんです!」
そう言って、途中からは若干涙目になっていたので、自分達だけではもうどうしようもない案件になってしまって居る事に絶望感を漂わせていた。
突然のコレットの告白に驚きを隠せなかったソフィアステイルだったが、コレットが余りにも焦っているのが気になって質問を投げかけた。
「コレット、落ち着きたまえ。何故そなたはそんなに焦っているのだ?少し深呼吸をして、事の詳細をしっかりと話してみて欲しい。もしかすると、我らに何とか出来るやも知れないぞ?」
コレットは投げかけられた言葉にハっとなり、元居た自分の席に座って深呼吸をし始めた。
そうだ、今居るこの書架の部屋の中には、伝説級の人物が何人も居て、更に力を取り戻したセレスさんも居て、更に更に拘束具と言う力を押さえつけていたモノを身に付けなくて良くなったミカゲも居て~・・・と、思考を巡らせてみたコレットは、ここに居るメンバーなら何でも出来そうな気がして来た。
「ソフィアさん、ありがとうございます。私ちょっと慌ててました。ソルフゲイルが何を企んでいるのか分からなくて、ウチの『アリエルシアの弓』が欲しいのかも知れなくて、思考がちょっと混乱していた気がします。」
と、コレットはソフィアステイルに向き直って礼を言った。
さっきの、コレットの言葉を聞いてセレスは、何やら何かを考えている様子でいた。
『アリエルシアの弓』をアルヴェント家が取りに来る前に何とかする方法を、今思い付きそうになっていたのだ。
弓は家の中に展示してあるので、迂闊に移動させられない。
先手を打って持ってきた場合、弓が無くて激昂してコレットの家の人達を傷つける可能性もある。
となると・・・・・
「コレット、ちょっとイイか?コレットの家の人はコレットが『アリエルシアの弓』を借りたいと言ったら素直に貸してくれるような人なのか?」
セレスは、何かを確認するかの様に質問する。
すると、
「いえ、多分無理でしょうね。特に祖父がそれを許さないと思います。ただ、私に『アリエルシアの弓』が使えるとかそんな能力があれば話は違っていたかも知れませんが、私にはそんな力も無いただの魔道士なので、孫の私でも何を言っても聞き入れてもらえないと思います。」
そうコレットは、少し落ち込んだような様子で答えた。
「ふむふむ、ありがとうコレット。非常に参考になったよ。それに作戦も決まった。」
コレットの話を聞き終えたセレスは、何やら模索していた事が決定稿になった様で、スッキリとした笑顔を見せた。
「え~?ナニナニ?僕がちょっとぼんやりしている間に、一体何を決めたって言うのセレス~!」
セレスの、作戦が決まった発言に反応したベルフォリスが、かなり乗り気の様だった。
「落ち着けベルフォリス。お前にもガッツリ手伝ってもらうから安心してくれ、それにこの作戦を実行する前には、まずアタシの武器錬成の魔法を使う必要があるんだけど、まず触媒の方に母さんとミカゲの魔力を注ぎ込んで欲しいんだ。触媒の方は2人の魔力で十分だからね。」
セレスは言いながら、腰に付けているカバンの中から武器錬成に使う触媒の銀色の玉を取り出した。
「触媒に魔力を注ぎ終わったら今度は依代だ。今回は『アリエルシアの弓』を錬成するからな~、膨大な魔力が必要な事は明白だ。と言う事で、依代の方にはオバさんとアタシとコレットとベルフォリスが魔力を注ぐことになる。」
そう言って、今度は白っぽい謎の金属の棒を取り出し、ベルフォリスとソフィアステイルの目の前に差し出した。
触媒と依代と言う謎の物質を初めて見たベルフォリスは、
「ええ!セレス、こんな儲かりそうな魔法どこで習ったの?僕も出来るかな~後で教えてよ!」
と、かなり興奮気味にセレスに詰め寄る。
「分かった分かった。この作戦が終わった後でじっくり教えてやるから、とりあえずはこの依代の方に魔力を注いでくれ。因みに注ぐ量だが、今回は限界まで注いで欲しい。何せ今回作るのはかの『アリエルシアの弓』なのだからな!」
そう皆に支持するセレスの顔は、今までになく楽しそうな笑みを浮かべていた。
コレットは、まさか武器錬成で『アリエルシアの弓』を作ることになるなんて!と、驚きと困惑と好奇心が心の中で渦を巻くのを止められなかった。
「アリエルシア・・・懐かしいぞ。あれはまだ私が少女の頃だったから、かれこれ1000年近く前の事だったな。アリエルシアは光の魔法を人々に教える先生をしていたのだ。私もその中に混じって勉強していたものだよ。」
と、昔の話をし始めた。
コレットは、まさか目の前に居るエルフが実際に光の女神アリエルシアと面識があると思ってもみなかったので、かなり驚愕してソフィアステイルに詰め寄った。
「ええっ!ソフィアさん・・・と呼ばせていただきます!アリエルシアに会った事があるんですか?と言うか、アリエルシアの弟子?凄いです・・・伝説級の神様と会ったことがあるどころか教え子なんて!」
コレットは、日中のモヤモヤとしていた気持ちを吹き飛ばすかの様な、そんなテンションになって更に続けた。
「セレスさんも聞いてください!実は日中グレアラシルさんと話してて気づいたんですが、総務大臣とアルヴェント家の取引はもしかしたら私の家に展示してある『アリエルシアの弓』かも知れないんです!倉庫にしまってあればササっと夜中にでも取り出せば良いんですが、家の玄関と居間との間の廊下に飾ってあるので、コッソリ取り出すのも難しいんです!」
そう言って、途中からは若干涙目になっていたので、自分達だけではもうどうしようもない案件になってしまって居る事に絶望感を漂わせていた。
突然のコレットの告白に驚きを隠せなかったソフィアステイルだったが、コレットが余りにも焦っているのが気になって質問を投げかけた。
「コレット、落ち着きたまえ。何故そなたはそんなに焦っているのだ?少し深呼吸をして、事の詳細をしっかりと話してみて欲しい。もしかすると、我らに何とか出来るやも知れないぞ?」
コレットは投げかけられた言葉にハっとなり、元居た自分の席に座って深呼吸をし始めた。
そうだ、今居るこの書架の部屋の中には、伝説級の人物が何人も居て、更に力を取り戻したセレスさんも居て、更に更に拘束具と言う力を押さえつけていたモノを身に付けなくて良くなったミカゲも居て~・・・と、思考を巡らせてみたコレットは、ここに居るメンバーなら何でも出来そうな気がして来た。
「ソフィアさん、ありがとうございます。私ちょっと慌ててました。ソルフゲイルが何を企んでいるのか分からなくて、ウチの『アリエルシアの弓』が欲しいのかも知れなくて、思考がちょっと混乱していた気がします。」
と、コレットはソフィアステイルに向き直って礼を言った。
さっきの、コレットの言葉を聞いてセレスは、何やら何かを考えている様子でいた。
『アリエルシアの弓』をアルヴェント家が取りに来る前に何とかする方法を、今思い付きそうになっていたのだ。
弓は家の中に展示してあるので、迂闊に移動させられない。
先手を打って持ってきた場合、弓が無くて激昂してコレットの家の人達を傷つける可能性もある。
となると・・・・・
「コレット、ちょっとイイか?コレットの家の人はコレットが『アリエルシアの弓』を借りたいと言ったら素直に貸してくれるような人なのか?」
セレスは、何かを確認するかの様に質問する。
すると、
「いえ、多分無理でしょうね。特に祖父がそれを許さないと思います。ただ、私に『アリエルシアの弓』が使えるとかそんな能力があれば話は違っていたかも知れませんが、私にはそんな力も無いただの魔道士なので、孫の私でも何を言っても聞き入れてもらえないと思います。」
そうコレットは、少し落ち込んだような様子で答えた。
「ふむふむ、ありがとうコレット。非常に参考になったよ。それに作戦も決まった。」
コレットの話を聞き終えたセレスは、何やら模索していた事が決定稿になった様で、スッキリとした笑顔を見せた。
「え~?ナニナニ?僕がちょっとぼんやりしている間に、一体何を決めたって言うのセレス~!」
セレスの、作戦が決まった発言に反応したベルフォリスが、かなり乗り気の様だった。
「落ち着けベルフォリス。お前にもガッツリ手伝ってもらうから安心してくれ、それにこの作戦を実行する前には、まずアタシの武器錬成の魔法を使う必要があるんだけど、まず触媒の方に母さんとミカゲの魔力を注ぎ込んで欲しいんだ。触媒の方は2人の魔力で十分だからね。」
セレスは言いながら、腰に付けているカバンの中から武器錬成に使う触媒の銀色の玉を取り出した。
「触媒に魔力を注ぎ終わったら今度は依代だ。今回は『アリエルシアの弓』を錬成するからな~、膨大な魔力が必要な事は明白だ。と言う事で、依代の方にはオバさんとアタシとコレットとベルフォリスが魔力を注ぐことになる。」
そう言って、今度は白っぽい謎の金属の棒を取り出し、ベルフォリスとソフィアステイルの目の前に差し出した。
触媒と依代と言う謎の物質を初めて見たベルフォリスは、
「ええ!セレス、こんな儲かりそうな魔法どこで習ったの?僕も出来るかな~後で教えてよ!」
と、かなり興奮気味にセレスに詰め寄る。
「分かった分かった。この作戦が終わった後でじっくり教えてやるから、とりあえずはこの依代の方に魔力を注いでくれ。因みに注ぐ量だが、今回は限界まで注いで欲しい。何せ今回作るのはかの『アリエルシアの弓』なのだからな!」
そう皆に支持するセレスの顔は、今までになく楽しそうな笑みを浮かべていた。
コレットは、まさか武器錬成で『アリエルシアの弓』を作ることになるなんて!と、驚きと困惑と好奇心が心の中で渦を巻くのを止められなかった。
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