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1 今生 5回目
2 戦の前の腹拵え
しおりを挟む口元を扇子で隠しながら、隣の令嬢と言葉を交わす。
「取り合えずスッキリね。」
「ねえ、次のイベントまで、どうする?」
「貴方の婚約者が、休憩用の部屋をゲットしたみたいよ。」
「じゃぁ、食事にしましょう。貴方の婚約者が、お肉を運ばせてるのを見たわ。」
二人でにっこりと笑い、足早に会場を後にした。
廊下を歩きながら、本日のイベントは、あといくつあるかしらと、きゃっきゃしながら、部屋へと向かった。
扉をノックすると、扉が開いた。
「お嬢様、お待ちしてました。」
侍従の背後で、婚約者達があわただしく、食事の用意をしているのが見える。
私達が着たのがわかると「もう!早く食べて、次のイベントは庭園で、プロポーズだよ。」
私達は、にっこりし「「はーい!」」と、元気よく返事し、中に入りソファーに座った。
「でも、メインイベントは終わっちゃったね。」
ロースビーフのサンドイッチを、頬張りながら嘆くと。
「調べたところ、公爵令嬢は近々隣国へ渡るらしいよ。ほら、ジュース。ピーチでいい?」
「慰謝料は、宰相の公爵が娘の為に婚約時の契約に…ありがとう、チキンだ美味しそう。国から一城分っての盛り込んでたみたい。」
ジュースのグラスを渡しあい、侍従が切り分け盛り付けてくれたお皿を渡しあう。
「ハイスペックな、もぐ、公爵令嬢を棄てて、もぐ、あのふんわりに、もぐ、したんじゃね、もぐ、王子さようならぁ…もぐ、仕方なし。あら、これ美味しい。」
「そちら、チキンのハーブ焼きオレンジソースがけです。」と、侍従が取り分けをしながら、答える。
「子爵令嬢のあの子、王子の取り巻きとも、仲良くしてたよ。」
「あぁ、見た見た。よく、テラスとか裏庭にいたわね。」と、フォークでお肉を刺した。
「違うよ、仲良くって…やちゃってるってことだよ。」
「「まぁ!王子かわいそぉ。」」と、ゲラゲラ笑った。
「もう、その笑い方ダメって言ったよね。毎回毎回…。」
「本当に、全然なおらないよね。今回もこの笑い方。」
サンドイッチを片手に「「ごめんなさい。」」と、首を傾げる。
侍従が空いたお皿を片付けながら「そろそろお時間では?」と、声を掛けられた。
「本当だ、庭園に移動しよう。」
私達は、身支度をさっと整えた。
「さぁ、参ろうか。」と、手を差し出される。
「はい。」と、その手を取る。
「いってらっしゃいませ。」
私達は、夜の庭園に歩みを進めた。
イベントへ向かうときは、わくわくがとまらない。
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