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第8話 銭湯
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父と弟と銭湯を作る候補地を見に行く。
どこもよさそうだ。
さすがお父様。領地のことをよくわかっている。
王都からお客様が来るとの想定で、場所を決めた。
景色のいい川沿いの場所だ。
夕飯時、また家族で相談だ。
場所に併せて銭湯のデザインなどを決める。
外から見えず、中からは景色を楽しめるよう工夫しないとね。
母はデザインを考えるのが好きなようで、土魔法で銭湯を作り上げる予定の父と話し合っている。
弟と私は、ふむふむ、うんうん、とその案を聞き、自分の希望があれば、その時だけ意見を伝える。
両親主体で進むので、非常に楽である。
銭湯の建物、内装。
全て二人にお任せする。
今も紙に絵を描いて、二人で並んで見ている。
夫婦仲良くていいことだ。
デザートとして、私とルーカスで試作したパウンドケーキやスコーンなど食べてもらう。
どのお菓子も好評だ。
あと少し改良すれば、商品として販売してもいいだろう。
順調に計画は進み、銭湯は無事に完成した。
領民のみんなは、突然現れた建物に驚いていたが、領主である父が、「知り合いの土魔法保持者に頼み、作ってもらった。魔法保持者は忙しいから、夜中に作ってもらった。」と説明。
父が金策に走り回っていたことは知られていたので、その時に頼み込んだのだろうと納得してくれたようだ。
午前中、水を沸かしてお湯にする。
りんごのお菓子を作った時に出たりんごの皮と芯を袋に入れたものを数個浮かべる。
これで準備はできた。
お風呂は、男女それぞれ浴槽を2つずつ用意。
ただ沸かしただけの湯と、日替わりの湯にしている。
今日の日替わりの湯は『りんご風呂』
美肌と保湿、疲労回復などが期待できる。
りんごの香りでリフレッシュできそうだ。
昼から、まず家族や使用人が男女に別れ、実際に入ってみる。
ほんのり香るりんごの香りに、癒される。お肌もしっとりした気がする。
来週からは、領民のみんなに入ってもらう。
いわゆるブレオープンだ。
入湯料を受けとる受付は、領民に声をかけ、シフトを組み、アルバイトのような体制にしている。
誰も出れない時は、我が家の使用人にお願いする。
これで営業できるだろうか。
問題点を洗いだし、改善できたら、いよいよ営業開始。
ワクワクする。
お風呂から上がり、のんびり寛いでいると、銭湯の前で侍女のお仕着せを着た女性がウロウロしている。
彼女の後ろには、馬車が控えている。
どうしたのかしら?
「どうなさいましたか?」
私が声をかけると、街でお風呂の噂を聞いたようで、様子を見に訪れたそうだ。
その侍女 アンナが仕えている奥様の体調が思わしくない為に、馬車で療養先を探して回っているそうだ。
エッセン領は自然豊かで、療養に適していると思って来てみたら、お風呂のことを聞き付けた。
どんなお風呂か気になったらしい。
どこもよさそうだ。
さすがお父様。領地のことをよくわかっている。
王都からお客様が来るとの想定で、場所を決めた。
景色のいい川沿いの場所だ。
夕飯時、また家族で相談だ。
場所に併せて銭湯のデザインなどを決める。
外から見えず、中からは景色を楽しめるよう工夫しないとね。
母はデザインを考えるのが好きなようで、土魔法で銭湯を作り上げる予定の父と話し合っている。
弟と私は、ふむふむ、うんうん、とその案を聞き、自分の希望があれば、その時だけ意見を伝える。
両親主体で進むので、非常に楽である。
銭湯の建物、内装。
全て二人にお任せする。
今も紙に絵を描いて、二人で並んで見ている。
夫婦仲良くていいことだ。
デザートとして、私とルーカスで試作したパウンドケーキやスコーンなど食べてもらう。
どのお菓子も好評だ。
あと少し改良すれば、商品として販売してもいいだろう。
順調に計画は進み、銭湯は無事に完成した。
領民のみんなは、突然現れた建物に驚いていたが、領主である父が、「知り合いの土魔法保持者に頼み、作ってもらった。魔法保持者は忙しいから、夜中に作ってもらった。」と説明。
父が金策に走り回っていたことは知られていたので、その時に頼み込んだのだろうと納得してくれたようだ。
午前中、水を沸かしてお湯にする。
りんごのお菓子を作った時に出たりんごの皮と芯を袋に入れたものを数個浮かべる。
これで準備はできた。
お風呂は、男女それぞれ浴槽を2つずつ用意。
ただ沸かしただけの湯と、日替わりの湯にしている。
今日の日替わりの湯は『りんご風呂』
美肌と保湿、疲労回復などが期待できる。
りんごの香りでリフレッシュできそうだ。
昼から、まず家族や使用人が男女に別れ、実際に入ってみる。
ほんのり香るりんごの香りに、癒される。お肌もしっとりした気がする。
来週からは、領民のみんなに入ってもらう。
いわゆるブレオープンだ。
入湯料を受けとる受付は、領民に声をかけ、シフトを組み、アルバイトのような体制にしている。
誰も出れない時は、我が家の使用人にお願いする。
これで営業できるだろうか。
問題点を洗いだし、改善できたら、いよいよ営業開始。
ワクワクする。
お風呂から上がり、のんびり寛いでいると、銭湯の前で侍女のお仕着せを着た女性がウロウロしている。
彼女の後ろには、馬車が控えている。
どうしたのかしら?
「どうなさいましたか?」
私が声をかけると、街でお風呂の噂を聞いたようで、様子を見に訪れたそうだ。
その侍女 アンナが仕えている奥様の体調が思わしくない為に、馬車で療養先を探して回っているそうだ。
エッセン領は自然豊かで、療養に適していると思って来てみたら、お風呂のことを聞き付けた。
どんなお風呂か気になったらしい。
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