ふわふわとした日常を③

83. 衝撃が

朝から買い物へ出かけ、食材をいっぱい買ってきた。

それら食材を冷蔵庫へバシバシと詰め込み、ソファーに座って、ふーっと一息。

さぁ、昼食を作るぞ！と意気込んで、冷蔵庫の扉を開けたところ、ポテンッ、グシャッと何かが落ちてきた。

一瞬、何が起きたのか理解できなくて……

足元に目を向けると、卵。
卵のパックが落ちていた。

えっ、えっ。
今日買ってきたばかりの卵パックではないか……
適当に入れ込み、不安定な置き方をしていたんだろう。


上から見る限りは、何事もなさそう。
まさか運良くセーフ？

ゆっくり持ち上げてみる。

そう、そうだよね……
床まで転がり落ちた卵パック、
さすがに全部が無事なわけはないかー。

どろりと卵白が出てきた。
全ての卵を持ち上げて確認してみたが、全部割れてる。

卵の殻に収まっているものは無事とカウントして……
うん、全部火を通してしまおう。

とは、思いながらも、そんな大量の卵をどうしようかと考え、全て卵焼きにすることに。

大量の卵を菜箸でバシャパシャと混ぜる。
砂糖を入れたのだが、適量がわからない。
いつもだいたいで作っているけれど、こんな大量に作ったことはない。

混ぜて1本焼いた後、2本目を焼いて、最後の卵液を入れていると、なんとなんと砂糖の塊を発見。

どうしよう……
今から混ぜたら、あまあまの卵焼きになりそうだし、混ぜないとあまみが足りないかも。

というか、1本目はあまいのか？
味のしない卵焼きになっているのでは？

迷いながらも、砂糖の塊は解かずに、使わないことにした。
最後だけあまいと、焦げてしまいそうだから。

大きな大きな卵焼きが2本。
味が心配ではあるが、とりあえず焼きあがった。

今日、明日で食べきれるかな……
食事のたびに、1.2切れずつ食べればなんとかなるかな。