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第22話 見直しましょう

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あー、クリスティナ様、ダメだ。
全くわかってない。
はぁ、ついため息が。

「えっ、ツムギさん何故そんな顔するの?これくらい普通でしょう? お菓子は別腹と聞いたわ。食事と別腹なら食べても太らないでしょう。」

ええっ、どんな勘違いをしてるんだか。
クリスティナ様、何とも残念すぎる。
じとーとした目で彼女のお腹をみつめると、
「やめて、やめて。」と両手でお腹を隠したぞ。
なんだ自覚はあるんじゃない。

「クリスティナ様、食事はもっと食べていいんです。むしろ食べてください。栄養不足で肌ツヤが悪くなります。キレイになりたいんですよね?」

「はい。」

「では、お菓子を減らしましょう。」

「えー、そんなー。」

「キレイになりたいんですよね?」

「はい。」

まずは、ジョセフィーヌ様へ頼み、料理とお菓子の料理人を紹介してもらった。
そして私の食事の量を少しだけ減らしてもらうよう頼み、それと同じものをクリスティナ様へも出すようにしてもらう。

クリスティナ様は育ち盛り。
私よりも多く食べても何ら問題はない。
だが、彼女の運動量は少ない。
それならこのくらいでいいと思われる。

私は栄養士でも何でもないから、あくまでもだいたいだ。
それに、私よりも量が多いと、さすがに抵抗されそうだ。

お菓子も私と同じ量にしてもらう。
クリスティナ様はお菓子を食べ過ぎる。
これで口に入る量はまぁいいと思われる。
あくまでも私の感覚だけど。

次は、摂取した分に見合うだけ体を動かしてもらおう。
ストレッチやトレーニングもいいが、彼女には友達と遊ぶ経験も必要だと感じる。

貴族社会に身を置く彼女。
街の人や使用人に対する態度がイマイチ。
自分が伯爵令嬢だからと周りを見下しているよくに見える。
はっきり言うと、感じが悪いのだ。

いずれどこかの貴族へ嫁ぐのだとしても、この機会に、いろいろな人と接するのは、彼女にとってもいい経験となるはず。

ミリアにこの屋敷にクリスティナ様と年齢が近い人がいないのか聞いてみる。
クリスティナ様は14歳。

庭師見習いのロランが15歳。
料理人見習いのがオーブ16歳。
メイドのエメが17歳。
そして私が18歳。
クリスティナ様を入れると、男性2名に女性3名か。
あと1人欲しいな。

「他には誰かいない?」
ミリアは、う~んと首を捻って考えてくれたが思いつかないよう。

「ねぇねぇ、ミリアって何歳なの?」
「えっ、私ですか? 私は20歳です。」
私よりは年上かなと思ってたけど、2歳年上か。
クリスティナ様とは6歳離れるけれど、私と2歳違いなら、まぁ許容範囲でしょ。

「ミリア、ミリアも遊ぶ時には仲間に入って。みんな仕事があるだろうから、ジョセフィーヌ様に許可が取れたらになるんだけど。」

「ツムギ様、何か面白いことを考えてます? とても楽しそうです。」
「あら、わかっちゃった? きっと楽しいよ。」



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