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第44話 会場巡り

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私たちの結婚式は、春に東京で行うことに決まった。
今日は、私が東京に来ている。
会場を決める為に、気になる会場をリストアップし、順に彼と見学して回っている。

ちょうとウエディングフェアを開催中の会場があり、予約を入れていたので、ドレスを試着することができた。

ドレス。
まず、ウエディングドレスを着てみる。
オフショルダーのAラインドレス。
鎖骨が出ていて、いつもの私よりもほっそりとスタイルよく見える。

次に、カラードレス。
肩にコサージュがついたブルーのエンパイアラインのドレス。
このブルーを着ると、色白に見えるようだ。

実際に着てみると、感じ方が違った。
私は、どちらも素敵だなと気に入った。

会場にいると、私たちは本当に結婚するのだなと実感がわいてくる。

彼のお母様と、あれもいい、これも素敵と見ていると、彼は疲れてしまったみたい。

初めは、「雅、キレイだよ。それいいね。」と言ってくれてたのに、だんだん言葉が出なくなり、今はイスに座ってウトウト。
男性の衣装は少ないから、すぐに見終わった。
彼は、待ちくたびれてしまったんだろう。

本当にどれも素敵だった。
彼のお母様とは、ここでお別れ。
お礼を伝えると、「楽しかったわ。誘ってくれてありがとう。」と言ってくれた。
私もお母様と一緒で楽しかったし、そう言ってもらえて、嬉しかった。

まだ他の会場候補も残ってるから、資料をもらって帰る。
さすがに会場のはしごは厳しいな。
もう1箇所は、担当者から話を聞き、パンフレットをもらって、すぐに帰ってきた。

は~、楽しかったけど、疲れた。
外食する元気もない。
たまには、家で食べようと、親子丼と野菜スープをチャッチャと作る。
少ない材料で、すぐ作れるからね。

彼に出す初めての手料理が、親子丼。
ハンバーグとか作りたかったけど、今日は仕方ないよね。
そんな元気はない。

彼は、私の作った親子丼を「雅、美味しいよ。」と言って、ガツガツ食べてくれた。
丼ものは、やはりガツガツ食べて欲しい。
食べ終わったどんぶりには、米粒1つも残っていない。キレイなものだ。
キレイに食べてくれて、嬉しい。

私が作ったからと、食器はサッと彼が片付けてくれた。
さりげなく分担してくれる。 
そうところが嬉しい。

彼の部屋でお風呂に入る。
彼は入浴剤を置いてなかったので、この前、一緒に買いに行った。

私は、お風呂の時間が大好き。
私の自宅には入浴剤7種類置いて、その日の気分で選んでる。
温泉の素、名湯シリーズ、炭酸タイプ、薬湯、お肌つるつるになるもの、ソルトなど。

今日は、買ってきていた温泉の素で。
体がぽかぽか温まり、疲れが取れた気がする。

彼も「これ、いいね。」と気に入ってくれたみたい。

次に彼の部屋を訪れた時、入浴剤が増えていた。
私は、毎日、入浴剤を入れたいから、彼も気に入ってくれてよかった。













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