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第34話 フランスへ

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フランス在住の先輩に、連絡してみると、「友達と遊びにおいで。1日くらいは休んで案内してあげる。」と言ってくれた。

そうだ、旅行好きな彩奈を誘ってみよう。
真紀と由里子にも声をかけよう。

彩奈は、彼とのデートが忙しい。
真紀は、仕事が忙しく、今はまとまった休みが取れない。 
由里子は、仕事が落ち着いてる時期。
由里子と2人で行くことになった。

早速、航空券とホテルがセットのプランに申し込む。
フランスの先輩へ連絡し、滞在予定を伝える。

あっという間に、旅行当日となり、日本を飛び立つ。
パリに着いたのは、夜。
空港まで、先輩が迎えに来てくれた。

先輩は、今林 拓海さん(いまばやし たくみ)
中肉中背で、色白、焦げ茶の少しクセがある髪。
童顔で甘いマスクである。
よくしゃべる。話しやすい男性。
人見知りな由里子でも接しやすいのではないかと思う。

先輩にお土産のお菓子を渡す。
「懐かしいな。」と喜んでくれた。
空港から車で移動。
先輩が夕飯をご馳走してくれ、後日 1日ドライブに連れていってくれることになった。

パリでは、由里子と2人、メトロに乗って観光地をまわる。
ほとんど英語が話せない2人。
それでも何とかトラブルもなく、行きたい場所へ行くことができた。

凱旋門に登る。
パリの町並み、車の流れがキレイに見える。
放射線状に広がる道が、しっかり見えて感動する。

ドライブは、モン・サン・ミッシェルへ。
フランスの旅、世界遺産に興味がある私は、大興奮。
先輩には、後日お礼にお菓子を送ろう。

先輩は明るくて、優しくて、話しやすい人。
今はフリーだ。
だから「女友達を連れておいで。」と言ったのかなと、チラッと考えた。
独身だから、何も問題ない。

先輩は、色気のある女性が好きだと私は思っている。
私は対象外で、今まで口説かれたことが全くない。
今回、由里子たちに声をかけたのは、彼女たちも私と似たような感じで、色気が全面にバーンと出ていないから。
私が先輩の好きなタイプでは?と感じないからである。
旅行を純粋に楽しめると考えた。

今回の旅行で、先輩に友達を斡旋するつもりはない。
萌さんだと、口説かれていたと思う。
彼女は、美人でも親しみやすさが表に出ていて、近寄りやすい美人なので。
グアムのように友達を心配するのは、もうコリゴリだ。

フランス旅行、楽しかった。
リフレッシュできた。
またどこかへ行きたいな。

帰国後、颯真さんに連絡する。
キレイなものを見て、美味しいモノを食べると、颯真さんに伝えたくなる。
「一緒に行きたかった。」と颯真さん。
私も一緒に行けるのなら、行きたかったよ。
旅行先、東京にすればよかったかな。

颯真さんに会うという発想が浮かばなかった。

それに、颯真さんと私は遠距離だ。
なかなか会えない。
私が東京に会いに行くなら、勇気が必要だと思っている。
颯真さんの家に泊まることになるだろう。
















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