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第19話 恋愛相談
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テニス仲間の1人から、突然連絡があった。
彼とは、毎週 一緒にテニスをしているが、特に親しくしているわけではない。
個別に連絡があったのは、初めてだ。
不思議に思い、用件を確認する。
どうも好き女性がいて、恋愛相談にのって欲しいらしい。
佐々木 孝太(ささき こうた)さん。
黒い短髪で、顔の彫りが深く、表情の変化が乏しい。
私は、彼の笑顔を見たことがない。
29歳 私の2つ年上である。
いやいや、どう考えても私では、相談相手として、役不足でしょう。
「私では役不足です。お役に立てず、ごめんなさい。他を当たってください。」とお断りする。
諦めてくれたと思っていたら、テニスで会った時、再度頼まれる。
恋愛話を他の人には知られたくないだろうと、気を遣う。
仕方がない。
「話は聞きますが、的確なアドバイスは期待しないでくださいね。」と念押しした上で、相談を受けることになった。
男性から恋愛相談を受けた経験はなく、正直なところ面倒だ。
にも関わらず、断り切れなかった。
何とも押しに弱い私である。
場所はどこでもいいはず。
自宅近くの居酒屋を指定する。
彼の職場がどこなのか知らないが、駅前でわかりやすい場所なので、大丈夫だろう。
お店に着くと、既に彼が待っていた。
いつもはテニスでしか会わないので、ラフな私服かテニスウェア。
今日は仕事帰りで、スーツ姿。
彼が好きなタイプの男性であれば、そのギャップに、ときめくところなんだろう。
残念ながら、彼は私の好きなタイプではない。
まずは飲み物を注文する。
彼は、ビール。
私は、ノンアルコールのカクテル。
佐々木さんに、「雅ちゃん、お酒飲まないの?」と聞かれる。
「はい、大丈夫です。」と微笑んでみる。
私は、お酒が好きではない。
飲むと、すぐに目がとろん、顔が赤くなる。
大勢で集まり、乾杯する時は、雰囲気を壊したくないので、とりあえず1杯はお酒を飲む。
女子会だと、少し飲みたいので、最初から軽めのカクテル。
追加で飲むかは、その時の気分次第。
あまり飲むと、フラフラになる。
以前 仕事で知り合った玲香さんと2人で飲みに行き、玲香さんに合わせ、冷酒を飲んでみた。
飲みやすく、グイグイと調子にのってしまった。
帰りは、まさに千鳥足。
なんとか自宅へ帰り着いたが、しばらくトイレから動けなかった。
今日は相談にのるだけ。
気を遣う必要がないとの判断。
さぁ、佐々木さん、話を聞くよとばかり向き合うと、
「雅ちゃん、ごめん。」と謝られる。
「僕が好きなのは、雅ちゃん。普通に誘っても、来てくれないと思い、嘘つきました。」
「佐々木さん、その嘘はダメだよ。ごめんなさい。」
食べ物を注文する前でよかった。
頼んだカクテルの金額分をテーブルに置くと、佐々木さんを残し、帰宅した。
彼とは、毎週 一緒にテニスをしているが、特に親しくしているわけではない。
個別に連絡があったのは、初めてだ。
不思議に思い、用件を確認する。
どうも好き女性がいて、恋愛相談にのって欲しいらしい。
佐々木 孝太(ささき こうた)さん。
黒い短髪で、顔の彫りが深く、表情の変化が乏しい。
私は、彼の笑顔を見たことがない。
29歳 私の2つ年上である。
いやいや、どう考えても私では、相談相手として、役不足でしょう。
「私では役不足です。お役に立てず、ごめんなさい。他を当たってください。」とお断りする。
諦めてくれたと思っていたら、テニスで会った時、再度頼まれる。
恋愛話を他の人には知られたくないだろうと、気を遣う。
仕方がない。
「話は聞きますが、的確なアドバイスは期待しないでくださいね。」と念押しした上で、相談を受けることになった。
男性から恋愛相談を受けた経験はなく、正直なところ面倒だ。
にも関わらず、断り切れなかった。
何とも押しに弱い私である。
場所はどこでもいいはず。
自宅近くの居酒屋を指定する。
彼の職場がどこなのか知らないが、駅前でわかりやすい場所なので、大丈夫だろう。
お店に着くと、既に彼が待っていた。
いつもはテニスでしか会わないので、ラフな私服かテニスウェア。
今日は仕事帰りで、スーツ姿。
彼が好きなタイプの男性であれば、そのギャップに、ときめくところなんだろう。
残念ながら、彼は私の好きなタイプではない。
まずは飲み物を注文する。
彼は、ビール。
私は、ノンアルコールのカクテル。
佐々木さんに、「雅ちゃん、お酒飲まないの?」と聞かれる。
「はい、大丈夫です。」と微笑んでみる。
私は、お酒が好きではない。
飲むと、すぐに目がとろん、顔が赤くなる。
大勢で集まり、乾杯する時は、雰囲気を壊したくないので、とりあえず1杯はお酒を飲む。
女子会だと、少し飲みたいので、最初から軽めのカクテル。
追加で飲むかは、その時の気分次第。
あまり飲むと、フラフラになる。
以前 仕事で知り合った玲香さんと2人で飲みに行き、玲香さんに合わせ、冷酒を飲んでみた。
飲みやすく、グイグイと調子にのってしまった。
帰りは、まさに千鳥足。
なんとか自宅へ帰り着いたが、しばらくトイレから動けなかった。
今日は相談にのるだけ。
気を遣う必要がないとの判断。
さぁ、佐々木さん、話を聞くよとばかり向き合うと、
「雅ちゃん、ごめん。」と謝られる。
「僕が好きなのは、雅ちゃん。普通に誘っても、来てくれないと思い、嘘つきました。」
「佐々木さん、その嘘はダメだよ。ごめんなさい。」
食べ物を注文する前でよかった。
頼んだカクテルの金額分をテーブルに置くと、佐々木さんを残し、帰宅した。
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