【完結】運命の人に出逢うまで

青井 海

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第2話 彼の気持ちを確認する

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いよいよ私は、27歳の誕生日を迎えた。
仕事帰りに、司と待ち合わせ、雰囲気のいいレストランで食事をする。

彼から、プレゼントに誕生石のついた華奢な指輪を渡される。
普段使いできる私好みのデザイン。
7年も一緒にいると、私の好みもよくわかっている、

ただ期待していたプロポーズはなく、誕生日は終わった。

このままではダメだ。
そう気づいた私は、後日、彼に問いかけた。
「司は、私との結婚、考えたことがありますか?」と。

突然 問われた彼は、戸惑った様子。「どうした?僕が子供嫌いなのは知ってるよね?僕には結婚願望がないんだよね。今まで考えたことなかった。ごめん。」と答えつつ、私を引き寄せ、ギュッと抱き締める。
いやいや抱き締められても、私は誤魔化されませんから。

私は結婚を意識していたのに、彼はそうではなかった。
父からは、何度も付き合っている人がいるなら連れてくるよう言われていたが、周りにせかされて結婚するのは嫌だった。

彼から望まれ、結婚したかった私は、今まで結婚について触れることがなかった。
現実を目の当たりにし、気持ちがズンッと沈んでいく。

彼のことは好きだけど、このまま彼と付き合っていても、私の望む幸せは得られない。
彼の気持ちを確認して良かった。

「私はそろそろ結婚したい。だから、別れよう。」
彼のことが好きな私。
踏ん切り付かない気持ちをぐっと押し込め、司に別れを告げる。

彼は、無言でしばらく固まっていた。
私を抱き締める腕が緩み、
「わかった。」とだけ言い残して、帰って行った。

彼が去った後、私はベッドへ潜り込み、声をあげて泣いた。
しばらくグズグズ泣いていると、いつの間にか眠ってしまったらしい。

涙が乾いた頬が、カビカピする。
あ~、泣きながら眠っちゃったんだ。
泣いて体力を使ったからか、グーっとお腹が鳴る。
こんな時でも、お腹が減るんだな。

食器棚からカップ麺を取り出し、小鍋で沸かしたお湯を注ぐ。
キッチリ3分経った後、ズズズーと豪快に麺をすする。
あー美味しい。
温かいスープをゴクッと飲むと、お腹がほっこり温かくなる。

お腹がいっぱいになり、冷静になると、カビカピの頬が気になる。
お風呂で、顔を洗う。

入浴剤を入れた浴槽に、ザブンとつかり、これからのことを考える。
20代後半で結婚するには?
自分で動き、出会う機会を増やす。
これしかない!

『婚活。婚活頑張るぞ~。』と心に決めて、寝る準備を済ませる。
眠ってしまったからのか、これからのことが不安だからなのか、なかなか眠れなかった。






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