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第46話 後がない
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【モリーヌ視点】
悔しいっ、悔しいっ、悔しい、あの夫人は何なのよ!公爵令嬢である私を追い出すだなんて……あり得ない、あり得ないわ。お父様に言いつけてやるんだからっ!
また爪を噛んでしまった。
***
私が実は公爵の庶子だと聞いた時には、本当に驚いた。
でもそれなら……と私の希望で、イコアス伯爵令息リアン様との婚約を解消した。
だって、彼の容姿では私とは釣り合いがとれないんだもの。
それに彼ったら、私と2人きりになると怒ってばかり。
『マナーがなってない』だとか細かいことをぐちゃぐちゃと、全く嫌になっちゃうわ。
でももう私は彼から解放されたの。
自由になったのよ。
その後すぐにデリーノ伯爵令息ケント様と新たな婚約を結ぶはずだったのよ?
お父様には私とケント様が結ばれれば、リナさんがもれなく我が家までついてくると説明したの。
だって彼らはいつも一緒にいるんだもの。
ケント様が私の旦那様になったら、浮気はダメよ。
リナさんは、そうね、彼女には住む場所と仕事を与えないと。
公爵家の使用人として雇うのはどう?
私の侍女にしてもいいわね。
我ながらいい考えだ。
それなのに……
公爵令嬢である私との婚約話を、まさか彼が断るなんて思ってもみなかったわ。
しかも断りの理由が、リナさんと婚約の約束があるから?
彼女は〈神贈り人〉という特別な存在?
なんなのよっ!それは……
お父様は「ふむ、やはり〈神贈り人〉であったか……内密にギートを他国へ行かせて正解だったな」と自分の下した選択に酔っている。
そう、お義兄様は事故に巻き込まれてなんかいない。
もともと他国で学びたいと切望していた彼をうまく誘導しただけ。
学びに行かせる条件として、私を公爵家に引き取ることと、跡取りの立場は保留とすることに同意させたのだ。
そして秘密裏に彼を他国へ出国させた。
私がうまくリナさんをラザーニア公爵家へ取り込めない時には、私を見切ってギートお義兄様に後を継がせるつもりなのだ。
きっと『跡取りはギートにする。他国で最新の治療を受けて回復した』と言って……
「まさかデリーノ伯爵令息に婚約を断られるとはな。お前ではダメだそうだ。はははっ」
お父様の乾いた笑いに怒りを感じる。
まずい、まずいわ。
お父様は私に見切りをつけるつもりだわ。
「待って、待ってください。私にもう一度チャンスを、チャンスをくださいっ」
私はお父様にしがみつき、頭を下げて必死に頼み込んだ。
「そうか……わかった。もう一度だけお前にチャンスを与えよう。これから私は〈神贈り人〉を王宮で滞在させるよう陛下に進言してくる。お前は彼女とともに学び、強固な関係を築くのだ。もし失敗したら……」
「もし失敗したら……」
緊張で、ゴクリと喉が鳴る。
「アランド帝国の皇帝に嫁いでもらう」
えっ、アランド帝国?
あまり勉強が得意ではない私でも聞いたことがある大きな国だ。
大きな国の皇帝に嫁ぐと聞いて、一瞬喜びそうになったわ。
危ない、危ない。
失敗したら、送られるのよ?
いい条件であるはずはない。
お父様が立ち去った後、侍女に調べさせた。
アランド帝国は一夫多妻制であり、皇帝は50を過ぎている今でも、妻を押し付けられている。
押し付けられている?
それって、表現がおかしくない?
必要ないのに、押し付けられて困っているように聞こえるのだけど……
いや~、ないわ、ない。
私は私だけを大切にしてくれるかっこいい旦那様がいいのよ。
そんなところに嫁ぐなんて、嫌、嫌よ。
私には後がないのね……
***
公爵家に引き取られてから、私はいつも部屋で食事を取っている。
食堂へ呼ばれたことはない。
今日、初めて食堂に呼ばれ、お父様と夕食を共にした。
お父様はナイフとフォークを使って食事をする私をじっとみつめた後、スーッと目を反らした。
「〈神贈り人〉が王宮に滞在することになった。お前は彼女と共に講義を受けなさい。うまくやるんだぞ?」
有無を言わさぬ圧を感じる。
もちろん私に断るなんて選択はない。
私にはもうここにしか居場所がないのだから……
「はい、お父様。私、頑張りますわっ」
ぐっと拳を握りしめ、頑張りますアピールをしたのだが、父には通用しなかった。
***
後日、父に連れられて訪れた王宮で、リナさんと再会。
私は大変な思いをしているのに、のほほーんと幸せそうに過ごす彼女にムカついた。
「リナさん、あなた、どうして王宮にいるの?ただの平民でしょ?私は公爵令嬢、公爵令嬢なのよ?なぜあなたには王宮に部屋が与えられ、私にはないのよぅ~」
文句を言っているうちに、どんどん頭に血がのぼる。
「それは私にもわかりません。私はデリーノ邸に帰りたいんです。帰れるのなら、王宮の部屋はあなたに使ってもらって構いません」
えっ、あなた帰りたいの?
王宮に部屋を与えられる栄誉と何だと思ってるのよっ。
「なんですってぇー。あなた生意気だわっ」
つい大きな声を出してしまった。
「何を騒いでいるんですか?」
見知らぬおばさまが入室してきた。
誰よ、あなたは?
私はリナさんと話しているのよ。
邪魔よと、キ-ッと睨みをきかせる。
「私はリナさんにダンスレッスンをと依頼を受けています。あなたはどなた?」
ダンス講師の女性か……
早く私に挨拶しなさいよっと、ぐっと睨む。
「あら、挨拶もできない方にレッスンはできないわ。ここから去ってくださいな」
いったい何様なの?
私を追い出すなんて……
この状況はまずいと気づき、レッスンを受けると下手に出た私に、退室を命じるなんて。
「まぁ、まぁ、まぁ、あなたマーラ夫人と言ったわね?私は公爵令嬢なのよ?あなた、何者か知らないけれど覚えておきなさい。私を追い出したこと、後悔しても知らないわよ」
そう啖呵をきりながらも、私は後悔でいっぱいだった。
お父様に言いつける?
ダメ、ダメだ、絶対にできない。
次の講義で挽回するしかない。
イライラする気持ちを押さえきれず、私は爪を噛んだ。
悔しいっ、悔しいっ、悔しい、あの夫人は何なのよ!公爵令嬢である私を追い出すだなんて……あり得ない、あり得ないわ。お父様に言いつけてやるんだからっ!
また爪を噛んでしまった。
***
私が実は公爵の庶子だと聞いた時には、本当に驚いた。
でもそれなら……と私の希望で、イコアス伯爵令息リアン様との婚約を解消した。
だって、彼の容姿では私とは釣り合いがとれないんだもの。
それに彼ったら、私と2人きりになると怒ってばかり。
『マナーがなってない』だとか細かいことをぐちゃぐちゃと、全く嫌になっちゃうわ。
でももう私は彼から解放されたの。
自由になったのよ。
その後すぐにデリーノ伯爵令息ケント様と新たな婚約を結ぶはずだったのよ?
お父様には私とケント様が結ばれれば、リナさんがもれなく我が家までついてくると説明したの。
だって彼らはいつも一緒にいるんだもの。
ケント様が私の旦那様になったら、浮気はダメよ。
リナさんは、そうね、彼女には住む場所と仕事を与えないと。
公爵家の使用人として雇うのはどう?
私の侍女にしてもいいわね。
我ながらいい考えだ。
それなのに……
公爵令嬢である私との婚約話を、まさか彼が断るなんて思ってもみなかったわ。
しかも断りの理由が、リナさんと婚約の約束があるから?
彼女は〈神贈り人〉という特別な存在?
なんなのよっ!それは……
お父様は「ふむ、やはり〈神贈り人〉であったか……内密にギートを他国へ行かせて正解だったな」と自分の下した選択に酔っている。
そう、お義兄様は事故に巻き込まれてなんかいない。
もともと他国で学びたいと切望していた彼をうまく誘導しただけ。
学びに行かせる条件として、私を公爵家に引き取ることと、跡取りの立場は保留とすることに同意させたのだ。
そして秘密裏に彼を他国へ出国させた。
私がうまくリナさんをラザーニア公爵家へ取り込めない時には、私を見切ってギートお義兄様に後を継がせるつもりなのだ。
きっと『跡取りはギートにする。他国で最新の治療を受けて回復した』と言って……
「まさかデリーノ伯爵令息に婚約を断られるとはな。お前ではダメだそうだ。はははっ」
お父様の乾いた笑いに怒りを感じる。
まずい、まずいわ。
お父様は私に見切りをつけるつもりだわ。
「待って、待ってください。私にもう一度チャンスを、チャンスをくださいっ」
私はお父様にしがみつき、頭を下げて必死に頼み込んだ。
「そうか……わかった。もう一度だけお前にチャンスを与えよう。これから私は〈神贈り人〉を王宮で滞在させるよう陛下に進言してくる。お前は彼女とともに学び、強固な関係を築くのだ。もし失敗したら……」
「もし失敗したら……」
緊張で、ゴクリと喉が鳴る。
「アランド帝国の皇帝に嫁いでもらう」
えっ、アランド帝国?
あまり勉強が得意ではない私でも聞いたことがある大きな国だ。
大きな国の皇帝に嫁ぐと聞いて、一瞬喜びそうになったわ。
危ない、危ない。
失敗したら、送られるのよ?
いい条件であるはずはない。
お父様が立ち去った後、侍女に調べさせた。
アランド帝国は一夫多妻制であり、皇帝は50を過ぎている今でも、妻を押し付けられている。
押し付けられている?
それって、表現がおかしくない?
必要ないのに、押し付けられて困っているように聞こえるのだけど……
いや~、ないわ、ない。
私は私だけを大切にしてくれるかっこいい旦那様がいいのよ。
そんなところに嫁ぐなんて、嫌、嫌よ。
私には後がないのね……
***
公爵家に引き取られてから、私はいつも部屋で食事を取っている。
食堂へ呼ばれたことはない。
今日、初めて食堂に呼ばれ、お父様と夕食を共にした。
お父様はナイフとフォークを使って食事をする私をじっとみつめた後、スーッと目を反らした。
「〈神贈り人〉が王宮に滞在することになった。お前は彼女と共に講義を受けなさい。うまくやるんだぞ?」
有無を言わさぬ圧を感じる。
もちろん私に断るなんて選択はない。
私にはもうここにしか居場所がないのだから……
「はい、お父様。私、頑張りますわっ」
ぐっと拳を握りしめ、頑張りますアピールをしたのだが、父には通用しなかった。
***
後日、父に連れられて訪れた王宮で、リナさんと再会。
私は大変な思いをしているのに、のほほーんと幸せそうに過ごす彼女にムカついた。
「リナさん、あなた、どうして王宮にいるの?ただの平民でしょ?私は公爵令嬢、公爵令嬢なのよ?なぜあなたには王宮に部屋が与えられ、私にはないのよぅ~」
文句を言っているうちに、どんどん頭に血がのぼる。
「それは私にもわかりません。私はデリーノ邸に帰りたいんです。帰れるのなら、王宮の部屋はあなたに使ってもらって構いません」
えっ、あなた帰りたいの?
王宮に部屋を与えられる栄誉と何だと思ってるのよっ。
「なんですってぇー。あなた生意気だわっ」
つい大きな声を出してしまった。
「何を騒いでいるんですか?」
見知らぬおばさまが入室してきた。
誰よ、あなたは?
私はリナさんと話しているのよ。
邪魔よと、キ-ッと睨みをきかせる。
「私はリナさんにダンスレッスンをと依頼を受けています。あなたはどなた?」
ダンス講師の女性か……
早く私に挨拶しなさいよっと、ぐっと睨む。
「あら、挨拶もできない方にレッスンはできないわ。ここから去ってくださいな」
いったい何様なの?
私を追い出すなんて……
この状況はまずいと気づき、レッスンを受けると下手に出た私に、退室を命じるなんて。
「まぁ、まぁ、まぁ、あなたマーラ夫人と言ったわね?私は公爵令嬢なのよ?あなた、何者か知らないけれど覚えておきなさい。私を追い出したこと、後悔しても知らないわよ」
そう啖呵をきりながらも、私は後悔でいっぱいだった。
お父様に言いつける?
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