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「っ...ぇ....ルノ、様...?」
どうやらその人は僕を知っているらしい。僕の名前を知っていると言うことは、ジル様かウェーゲルさんの知り合いだろう。という事はそこまで警戒する必要もない。
それよりも纏められた綺麗な髪が濡れてしまって、かわいそうだ。
こんな時、優しいジル様ならどうするだろう。
...きっと、
「あのね、ぼく...たおるのばしょ、しってるよ。」
人間様に話しかけて叩かれないかビクビクしながらもそう伝えると、その女の人は驚いた顔で固まった。そして動かなかった。
「ぁ、あの...そのままじゃ、さむい、からね、...たおるでね、ふいたほうがいいと、おもう...ます。」
「ぁ...ぁあ...........夢.........?」
「ゆ、ゆめじゃないよ...!」
なぜか夢だと勘違いし始めたその人。
僕にもその経験があったから、もしかしたらこの人も優しくされ慣れていないのかもしれない。だったら、教えてあげないと!
夢じゃなくて、ここは本当に幸せな場所だよって!
「こ、こっちだよ...?」
女の人の服を摘んでから行き先を指差す。
「はっ...はぃ...。」
まだ半信半疑な様子の女の人は、それでも僕の後ろをついて来てくれた。それから、タオルのある場所を教えてあげて、そこから一枚とって渡す。
「ふきかた、わかる?」
「は、はい!分かります!」
そう言って女の人は元気よく髪の毛をほどき、拭き始めた。長い髪がくしゃくしゃになっちゃうかと思ったが、それの方が早く乾くのかもしれないと思って黙って見ていた。
暫く拭いていると、髪は先ほどより乾いて来たようだった。
「...じょうず。」
ジル様がいつもしてくれるように褒める。ついでにぱちぱちと拍手も送っておくと、女の人は膝をついた。
「っ...!!!!ぁ、ありがたき...幸せ...!」
「あり...?」
早口で聞き取れなかったが、なんだか嬉しそうなので正解だったようだ。
「おようふく、ぬれちゃった?きがえ...ぼくのじゃちいさいね...。」
「じっ、自分のものが、ありますので!お気遣い痛み入ります...!」
「そっか。よかった。」
安心して笑う。
「はぁうっっ!!!」
「ど、どうしたの...!くるしいの...?」
突然胸を押さえ出した女の人に驚いて近寄る。何かの病気かもしれない。そうだとしたら、誰か他の人を呼びに行かないと。
「かか、かわっ...可愛すぎる......。」
「かか、かわかわいすぎる...?それってどういうこと...?いたい?おいしゃさん?」
「......はっ...。...ルノ様、ご心配をおかけして申し訳ありません。改めてご挨拶を申し上げてもよろしいでしょうか?」
「うん...?あ、いい、よ...?」
また少し早口で全部は聞き取れなかったが、「挨拶」「よろしいでしょうか?」だけをなんとか理解して、返事をする。
すると、その人はぴしっと背筋を立ててから綺麗にお辞儀をした。
「ありがとうございます。それでは改めて、私の名前はサナと申します。このお屋敷...この家のメイドをしております。よろしくお願いいたいします。」
「あ、ぼ、ぼくのなまえは、るのです。こっちは、とらくんです。えっと、じるさまに、おせわしてもらって、ます...?あっ、おねがいします...!」
「はい。分かりやすく、丁寧な自己紹介をありがとうございます。しかと記憶に刻みました。光栄です。」
「えへへ...。」
難しい言葉だが、どうやら褒められているようなので嬉しい。ジル様とウェーゲルさん以外に褒められるのは初めてだ。
僕、一人でも自己紹介できるんだ!
「...僭越ながら、ルノ様。現在はお昼寝のお時間ではないですか?」
「うん、そうなんだけどね、だれかきたみたいだから、いまじるさまはいないよって、いいにいかなきゃとおもって!ぼく、いまおるすばんちゅうだから...!」
「なっ、なんとご立派な...!しかし、お客様の方には私から伝えさせていただきましたので、どうぞルノ様はお休みになってください。」
「そうなの?ぼく、おるすばんなのに...?」
「...私も、お留守番中です。」
「あ!そっか!ならだいじょうぶだ!」
「はい。ではお部屋へ戻りましょう。私もお供いたします。」
「うん!...えっと、さなさん...?」
「っっぁ...!!!!!!...はい。」
また一瞬苦しそうな顔をしたサナさんは、すぐに普通に戻った。...見間違いだったかな?
もし倒れてしまったら怖いから、手を繋いで部屋まで向かう事にする。
「...ぼく、じゅうじんだけど、て、つなぐのいやじゃない?」
「とっっても嬉しいです。」
「ほ、ほんと...?よかったぁ。ぼくもさなさんとてをつなげて、うれしい。」
「かっ...わ.....。」
「んぅ?」
「いえ、何も。」
サナさんとお喋りしながら歩いていると、遠くから何か話し声がしてきた。
さっきの、お客様の声だ。
「っ...。ルノ様、私の後ろに隠れて下さい。」
「え?」
「すみません。少しの間ですので。」
何やら焦った様子のサナさんに壁に寄せられる。そしてその前にサナさんが立つと、僕はもう何も見えなかった。代わりに話し声が近づいてくるのが分かる。
「あら、公爵邸はやっぱり内装も美しいわねえ。」
「先ほどの絵画も素晴らしかったですわ。どこで購入されてるのかしら?」
「...あれは、4月開催の帝国オークションで落札されたものです。」
「まあ、私達はまだ参加できていないのよ。あとで公爵様にお話ししてみましょう。」
「ええ、お姉様。...あら?貴女...。」
「見窄らしい格好の使用人だと思ったら、さっきのメイドじゃない?どうしてまた顔を見せたの?公爵家のメイドは恥知らずなのかしら?」
どうしてか、息を止めなきゃいけない気がして、必死に口を噤む。尻尾も耳も動かさないように細心の注意を払った。
「申し訳ありません。」
...なんで、サナさんが謝るんだろう。なにも悪いことはしてないのに。さっき水をかけたのはこの人達だから、この人達がごめんなさいって謝るべきなのに。
「だったらこんな廊下の隅で何をしているの?
...何を、隠しているのかしら?」
どうやらその人は僕を知っているらしい。僕の名前を知っていると言うことは、ジル様かウェーゲルさんの知り合いだろう。という事はそこまで警戒する必要もない。
それよりも纏められた綺麗な髪が濡れてしまって、かわいそうだ。
こんな時、優しいジル様ならどうするだろう。
...きっと、
「あのね、ぼく...たおるのばしょ、しってるよ。」
人間様に話しかけて叩かれないかビクビクしながらもそう伝えると、その女の人は驚いた顔で固まった。そして動かなかった。
「ぁ、あの...そのままじゃ、さむい、からね、...たおるでね、ふいたほうがいいと、おもう...ます。」
「ぁ...ぁあ...........夢.........?」
「ゆ、ゆめじゃないよ...!」
なぜか夢だと勘違いし始めたその人。
僕にもその経験があったから、もしかしたらこの人も優しくされ慣れていないのかもしれない。だったら、教えてあげないと!
夢じゃなくて、ここは本当に幸せな場所だよって!
「こ、こっちだよ...?」
女の人の服を摘んでから行き先を指差す。
「はっ...はぃ...。」
まだ半信半疑な様子の女の人は、それでも僕の後ろをついて来てくれた。それから、タオルのある場所を教えてあげて、そこから一枚とって渡す。
「ふきかた、わかる?」
「は、はい!分かります!」
そう言って女の人は元気よく髪の毛をほどき、拭き始めた。長い髪がくしゃくしゃになっちゃうかと思ったが、それの方が早く乾くのかもしれないと思って黙って見ていた。
暫く拭いていると、髪は先ほどより乾いて来たようだった。
「...じょうず。」
ジル様がいつもしてくれるように褒める。ついでにぱちぱちと拍手も送っておくと、女の人は膝をついた。
「っ...!!!!ぁ、ありがたき...幸せ...!」
「あり...?」
早口で聞き取れなかったが、なんだか嬉しそうなので正解だったようだ。
「おようふく、ぬれちゃった?きがえ...ぼくのじゃちいさいね...。」
「じっ、自分のものが、ありますので!お気遣い痛み入ります...!」
「そっか。よかった。」
安心して笑う。
「はぁうっっ!!!」
「ど、どうしたの...!くるしいの...?」
突然胸を押さえ出した女の人に驚いて近寄る。何かの病気かもしれない。そうだとしたら、誰か他の人を呼びに行かないと。
「かか、かわっ...可愛すぎる......。」
「かか、かわかわいすぎる...?それってどういうこと...?いたい?おいしゃさん?」
「......はっ...。...ルノ様、ご心配をおかけして申し訳ありません。改めてご挨拶を申し上げてもよろしいでしょうか?」
「うん...?あ、いい、よ...?」
また少し早口で全部は聞き取れなかったが、「挨拶」「よろしいでしょうか?」だけをなんとか理解して、返事をする。
すると、その人はぴしっと背筋を立ててから綺麗にお辞儀をした。
「ありがとうございます。それでは改めて、私の名前はサナと申します。このお屋敷...この家のメイドをしております。よろしくお願いいたいします。」
「あ、ぼ、ぼくのなまえは、るのです。こっちは、とらくんです。えっと、じるさまに、おせわしてもらって、ます...?あっ、おねがいします...!」
「はい。分かりやすく、丁寧な自己紹介をありがとうございます。しかと記憶に刻みました。光栄です。」
「えへへ...。」
難しい言葉だが、どうやら褒められているようなので嬉しい。ジル様とウェーゲルさん以外に褒められるのは初めてだ。
僕、一人でも自己紹介できるんだ!
「...僭越ながら、ルノ様。現在はお昼寝のお時間ではないですか?」
「うん、そうなんだけどね、だれかきたみたいだから、いまじるさまはいないよって、いいにいかなきゃとおもって!ぼく、いまおるすばんちゅうだから...!」
「なっ、なんとご立派な...!しかし、お客様の方には私から伝えさせていただきましたので、どうぞルノ様はお休みになってください。」
「そうなの?ぼく、おるすばんなのに...?」
「...私も、お留守番中です。」
「あ!そっか!ならだいじょうぶだ!」
「はい。ではお部屋へ戻りましょう。私もお供いたします。」
「うん!...えっと、さなさん...?」
「っっぁ...!!!!!!...はい。」
また一瞬苦しそうな顔をしたサナさんは、すぐに普通に戻った。...見間違いだったかな?
もし倒れてしまったら怖いから、手を繋いで部屋まで向かう事にする。
「...ぼく、じゅうじんだけど、て、つなぐのいやじゃない?」
「とっっても嬉しいです。」
「ほ、ほんと...?よかったぁ。ぼくもさなさんとてをつなげて、うれしい。」
「かっ...わ.....。」
「んぅ?」
「いえ、何も。」
サナさんとお喋りしながら歩いていると、遠くから何か話し声がしてきた。
さっきの、お客様の声だ。
「っ...。ルノ様、私の後ろに隠れて下さい。」
「え?」
「すみません。少しの間ですので。」
何やら焦った様子のサナさんに壁に寄せられる。そしてその前にサナさんが立つと、僕はもう何も見えなかった。代わりに話し声が近づいてくるのが分かる。
「あら、公爵邸はやっぱり内装も美しいわねえ。」
「先ほどの絵画も素晴らしかったですわ。どこで購入されてるのかしら?」
「...あれは、4月開催の帝国オークションで落札されたものです。」
「まあ、私達はまだ参加できていないのよ。あとで公爵様にお話ししてみましょう。」
「ええ、お姉様。...あら?貴女...。」
「見窄らしい格好の使用人だと思ったら、さっきのメイドじゃない?どうしてまた顔を見せたの?公爵家のメイドは恥知らずなのかしら?」
どうしてか、息を止めなきゃいけない気がして、必死に口を噤む。尻尾も耳も動かさないように細心の注意を払った。
「申し訳ありません。」
...なんで、サナさんが謝るんだろう。なにも悪いことはしてないのに。さっき水をかけたのはこの人達だから、この人達がごめんなさいって謝るべきなのに。
「だったらこんな廊下の隅で何をしているの?
...何を、隠しているのかしら?」
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