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乳首イキと、包茎クリを剥かれて本当のクリイキを教え込まれる
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なぎさ/26歳/朝ドラと犬が好き
代わり映えのない日々を変えたくて登録しました。
拘束や目隠しなど、ちょっとソフトSMプレイに興味があります♡
いろんなことを教えてくれるパパだと嬉しいです♡
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最近初めてみた出会い系パパ活アプリ。
開くたびに露骨に下品なプロフィールが見えてしまい、自分で笑ってしまう。新着メッセージの通知があり、開くと【ヨウスケさん】からだったので返事をする。
ー今夜は予定通り大丈夫そうかな?
ーはい。19時には指定のホテルに着けると思います。
「やばい、今日パウダー忘れちゃった」
「あたしの貸してあげるよ。色合いそう?」
「……いい感じじゃん! ディオールすごいね」
「だよねー。このマスカラもめっちゃ伸びるよ、使ってみなよ」
ー分かりました。楽しみにしてるよ。午後もお仕事頑張って。
「渡辺部長今日のミーティングの後お話しできるかなぁ」
「すぐ専務との打ち合わせ入ってなかったっけ?」
「えぇ~またぁ~? 全然お話しするチャンスないじゃん!」
「まぁまぁ同じ空気吸えるだけでもさ……」
昼休みのパウダールームが、今日は一段と華やかだ。先輩たちの色めきだった声で溢れている。私は個室の中で、アプリを開いたまま耳を澄ました。
彼女たちが皆、いつもより気合を入れてメイク直しをしているのには理由がある。今日は、営業部部長の渡辺さんが制作部のミーティングに来るからだ。通常のミーティングは、案件規模にもよるが担当営業とデザイナー数名で行われるため、部長の渡辺さんが出てくることはまずない。しかし今回のミーティングは、渡辺さんと繋がりのある会社から直々にオファーがあった大型案件なので、渡辺さんもミーティングに参加しているのだ。
重役会議や出張、外部打ち合わせ等で、なかなか社内でもお見かけしない渡辺さんを、じっくり眺めることが(あわよくば会話も)できるチャンスに、大型案件に携われる女性スタッフたちは涙を流して喜んだらしい。
なんでそんなに渡辺さんが注目されるのか、それはーーー
「ねぇやっぱ渡辺さん結婚してるのかなー?」
「え、四十路でしょ? してるでしょー……あぁでも、ああいう色男は離婚歴ありそうだよねー」
「え、でも営業の吉澤さんが一回指輪してるとこ見たって言ってた! 彼女かなー? ……まぁ別に渡辺さんなら不倫でもアリだよ!」
「ばか……あんたあの綺麗なお顔に話しかけられたら、まともに会話できないわよ」
「うっさい。でも連絡先さえ聞いちゃえば絶対いけちゃうと思うんだよなー」
「やっさしいもんねー……豊田さんご飯行ったって言ってなかった?」
そう、めちゃめちゃイケメンでプレイボーイ(らしい)なのだ。先輩によれば40歳らしいが、正直周りの40代のおじさんたちは比較対象にもならない。180以上あるだろう身長で細身の上等なスーツを着こなし、俳優みたいに綺麗なお顔でバーバースタイルの髪型がよく似合っている。一度廊下で、緊急の案件だったのか急ぎ足で部下と歩きながら難しいお話をしている姿を見たことがあるが、髪が少し乱れて一房前に垂れてきていて、凄まじい色気に廊下で硬直したことがある。
プレイボーイかどうかは実際知らないが、あれだけの容姿なら噂に尾ひれがつくのも仕方がない。営業部の女性スタッフはみんな寝たとかバツ5だとか社内同時不倫3人とか、あらぬ噂が絶えない。でも、実際渡辺さんは優しい……と思う。
私は制作部で一番下っ端なので、社内の会議・ミーティングのお茶出しをよく頼まれるのだが、渡辺さんが出席する会議に何度かお茶を出したことがある。お茶を出す私なんて空気のような存在として扱っていいはずなのに、渡辺さんだけが毎回小声で「ありがとう」と会釈してくれるのだ。あぁ、そりゃモテるなぁ……と納得した。
でも、だからこそ、遠い存在すぎて興味がない。芸能人に恋心を抱かないタイプなのだ。
(やば! ……いいかげん出よう)
私は今日もお茶出しなのだ。慌てて個室を出ると、パウダールームが化粧品と香水の匂いでいっぱいになっていた。
「あ、ゆきちゃんお疲れー」
「先輩お疲れ様です」
「どう? 変じゃない?」
「朝より美人になってますネ……」
呆れながら答えると、先輩はうふふと嬉しそうに笑った。手を洗いそのままパウダールームを出ようとすると、背後から「あたし紅茶飲みたいから、紅茶ポットもおいといてー」と声をかけられ、容赦ねえなとため息をつきながら会議室に移動した。
会議の10分前までに会議室の換気と簡単な清掃をして、みんなが自由に飲めるようにコーヒーポットと紅茶ポットの用意、各席にカップを置いておかなければならない。
黙々と準備をしていると、コンコンと控えめなノック音がした。フローリングワイパーで掃除をしながら「はーい」と答えると、ドアの開閉音の後に誰かが顔を覗かせた気配がしたので、手を止めて振り向いた。
そして、硬直。
「あ、ごめんね。座っても大丈夫?」
ひょっこりと顔を覗かせたのは、先ほどまで噂の的になっていた渡辺さんだった。
「ぶ、部長!? ど、ど、どうされましたか?」
「驚かせてごめんね。人いないし静かだから、会議までちょっとここで作業しようと思ったんだけど……大丈夫かな?」
「すみません!掃除すぐ終わらせます!」
慌てて机を乾拭きし出した私に、部長も慌てて「ゆっくりでいいよ!」と制止し、角の席に座って資料を広げ出した。思いもよらぬ二人きりのシチュエーションに、化粧直しをしてこなかった自分に激しく後悔した。
(渡辺さんと初めて喋った……)
緊張で掃除に集中できない。机を乾拭きしながら、資料を読み込む渡辺さんを盗み見る。後ろになでつけた前髪が、はらりと一房垂れている。ただ資料を読んでいるだけなのに、雑誌の一ページかと思ってしまう。本当にかっこいい。思わず見惚れてしまい、慌てて掃除を再開した。
掃除が終わってから、給湯室でコーヒーポットと紅茶ポットの準備をしながら考えていた。今、渡辺さんにコーヒーを出すべきか。会議も始まっていないし、ちょっと作業してるだけでコーヒーを出すのはうざいだろうか? でもここで出さなければ、逆に失礼になるのだろうか? ポットを持って行った時に、自由に飲んでくださいねと声をかけたらいいか……いやそれはそれで失礼か……。悶々と悩んだ結果、コーヒーを淹れることにした。
静かに会議室に入ると、渡辺さんは黙々と資料を読みながらノートパソコンに何か打ち込んでいた。作業の邪魔にならないよう控えめに、「良かったらどうぞ」と声をかけると渡辺さんが顔をあげた。
「わぁ!わざわざすまないね。どうもありがとう。いただきます」
渡辺さんは、にっこりと笑ってコーヒーに口をつけた。私は、間近で綺麗な笑顔を見てしまい、まるで中学生のように慌てて視線を逸らした。
(よし、できた!)
コーヒーと紅茶のポットをテーブルに設置し、掃除道具を片付けていると背後から声をかけられた。
「中村さんは、真面目でとても気の利く人だね」
「え?」
振り向くと渡辺さんがコーヒーを飲みながらこちらを見ていた。渡辺さんから話しかけられたことよりも、名前を知ってもらえていることにびっくりした。仕事ができる人は、こんな下っ端の名前も把握しているんだな。すごい。
「毎回会議の時にはこういう準備してくれているんだよね。ありがとう」
「……っ! いえっ、そんな……。……ありがとうございます」
「それに、ほら。砂糖」
渡辺さんは、手に持つコーヒーカップを指さした。意味がわからず首を傾げると、渡辺さんは微笑んだ。
「私が砂糖を入れないことに気付いてから、ミルクだけ付けてくれるようになったよね」
「……あ!」
「ありがとう。お礼を言いそびれていたから、いい機会だったよ」
綺麗なお顔に微笑まれ、頬に熱が集中する。なんと返事したかも覚えていないが、慌てて会議室を出た。自分すら気にも留めていなかったことに律儀にお礼を言うなんて、どこまで丁寧な人なんだ。これは女性社員みんな手玉にとるわ……と、一人で頷いた。遠い存在すぎて興味がないと豪語しておきながら、会話中はただの乙女になっていた自分が恥ずかしい。先ほどのことが走馬灯のように駆け巡り、思わず近くのトイレに駆け込んで一番奥の個室に滑り込んだ。
一つため息をついて、なんとなくスマホを見る。先程のアプリを開いたままだったので、ヨウスケさんへの返信を忘れていたことに気づいた。少し考えて、「私もとても楽しみです。お仕事頑張ってきます」と当たり障りのない返信をした。
「…………」
そう、私は今日見知らぬおじさんとデートをする。
* * *
きっかけは深夜番組で取り上げられていたパパ活女子特集。高額な報酬を対価に若く美しい体と時間を差し出す彼女たち。単純にいいなぁと思ってしまった。
もう2年ほど彼氏はいないし、いつも同世代の男としか付き合ってこなかった。身の丈に合ったデートと単純なセックス。セックスでは一度もイったことがなかった。本当はもっとAVみたいに、成人漫画みたいに、男性の手とおちんちんで体を支配されるセックスがしてみたかった。拘束されたり、目隠しされたり、バイブ責めされたり、喉奥におちんちんをズボズボされたり……、彼氏との単純なセックスのたびに、自分がマゾであることをまざまざと感じていた。
気づけばパパ活アプリに登録していた。偽名を使えば、下品なプロフィールも恥ずかしくなかった。写真を載せるのは少し抵抗があったけど、同性側には自分のプロフィールは見えないし、友人にバレることはないだろうと思い、最終的に自撮りをアップロードした。
あっという間に、いろんなおじさんからメッセージが来た。その中で、なんとなく朝ドラの恋人役の名前をつけている人に目を惹かれ、返事をしてみた。それが【ヨウスケさん】だった。
紳士的で丁寧な文章と、朝ドラと犬が好きという共通の趣味でメッセージのやり取りはあっという間に3週間も続いた。そして、先日食事に誘われた。場所は誰もが知ってる駅前の高級ホテル。食事の後にそのまま部屋へ……のパターンだろうか。断る理由がなかった。
* * *
「お先失礼しまーす……」
17時ピッタリでパソコンの電源を落とし、席を立つ。まだまだ残業するだろう先輩たちもいて気まづいので、小声で挨拶をして、そそくさと退勤した。今日の日のために、「絶対この日は定時で上がらせてください!」と周りにふれ回っていたので、手伝ってほしいという声は誰にもかけられなかった。
足早に家に帰り、シャワーを浴びて再度フルメイク。今日の日のために下着も新調して、今まで買ったことないような大人っぽいワンピースとパンプスも揃えた。
(気合入れすぎなのかな……パパ活の作法が分からない……)
不安に駆られながら、着替えを済まし家を出た。カツ、カツ、カツと軽快に足音を鳴らしながら、指定されたホテルを目指す。とんでもないことをやっているのではないかと、今更冷静になってくるが、約束を破ることは自分の良心がゆるさなかった。
(というか、めちゃめちゃ不細工なおじさんだったらどうしよう……)
メッセージのやり取りが紳士的だったので、勝手にスマートな年上男性を想像していたが、【ヨウスケさん】のプロフィール画像が柴犬だったことを思い出し、肝が冷えてくる。
(いやいや、食事だけかもしれないし、あーでもセックスしたかったなぁ……でも不細工なおじさんとはできない……その時は食事だけして帰ろう……)
もやもやと考えながら歩いていると、あっという間にホテルに着いた。ヨウスケさんに着いたことを連絡しようとアプリを開くと、十分前にメッセージが来ていた。
ーごめんね、今から会社を出るから30分ほど遅れそうです。一階のラウンジで待っていてくれるかい? 旬の苺を使ったジュースが美味しいよ。
遅れることが分かり少しホッとした。心の準備がまだできていなかった。ヨウスケさんに言われた通りにラウンジに入り、よく分からないまま「旬の苺を使ったジュースをお願いします」とラウンジスタッフに伝えた。飲み物を待つ間、ヨウスケさんに自分の席と服装を連絡し、手持ち無沙汰でメニュー表を開けば、とんでもない価格帯に三度見した。
(コーヒー一杯二千円!? え、もしかして頼んだやつって、……三千円!?!?)
とんでもない所に来てしまったと、恐々周りを見渡せば、確かにみんなお金持ちのような気がしてくる。庶民の自分がいたたまれなく、自分の膝を見つめていれば、三千円の苺のジュースが目の前に置かれた。
(早く…ヨウスケさん来て…)
ちびちびと苺のジュースを飲みながら(確かにめちゃめちゃ美味しいけど、三千円は高すぎだと思う)、パパ活アプリを開いては閉じて開いては閉じてを繰り返していると、頭上から「なぎささん?」と聞いたことのある声が聞こえた。
「…………え?」
顔を上げると、今日のお昼にお話ししたとてもよく知るお顔と目が合い、言葉が出なかった。硬直する私を気にも留めず、”ヨウスケさん”は向かいの席に座った。
「こんばんわ。ごめんね、お待たせして」
「……………」
「あ、このドリンク頼んでくれたんだね。苺とヨーグルトが合っていて美味しいよね」
「……え、……なんで、」
「ふふふ……このまま”なぎささん”って呼ぶべきかな? それともゆきさんって呼ぼうか?」
まるで悪戯が成功したみたいに、楽しそうに彼は笑った。そう、目の前にいるのは、部長の渡辺さんだった。
「わ、わた、わたし帰ります!申し訳ありません!」
慌てて荷物をまとめて席を立とうする私を、”ヨウスケさん”もとい渡辺さんはゆっくりと制止した。
「まぁまぁ……せっかく食事を予約してるんだし、食べてから帰ったらいいじゃない」
「でも、あの、」
「ははは、別に取って食ったりしないよ。仕事抜きで、おじさんの話し相手にでもなってよ」
「………」
「それに君も、俺に聞きたいこと……あるでしょ?」
私を見つめながら小首をかしげる姿がかっこよくて、何も言い返せなかった。今まさに会社の上役に、パパ活も自分の性癖もバレているというのに、私は(あ、プライベートでは俺って言うんだ。かっこいい)なんてどうでもよいことにときめいていた。
渡辺さんは、目線だけでラウンジスタッフを呼ぶと何かを伝え、さぁ行こうかと立ち上がった。
「あの、お会計、飲み物の……」
「ん? いいよいいよ」
「でも、」
「パパ活なのに律儀だねぇ」
渡辺さんが意地悪な笑顔で囁いてきて、一気に顔が熱くなる。私はパパ活アプリに登録してしまったことを激しく後悔した。
* * *
最初は萎縮していた私も、渡辺さんに勧められ上等な赤ワインを口にしていると、だんだん緊張がほぐれてきた。渡辺さんの紳士的な雰囲気と、心地よい会話力も相まって、メインの肉料理がやってきた頃には、私たちはくだけた雰囲気で楽しく喋っていた。
「なんでプロフィールの写真で私って分かったのに、知らないふりして近づいたんですか?」
「あー、……ほら、あのプロフィール。すごい意外だったからさ」
渡辺さんは、一瞬言い渋るような素振り見せた後、にっこりと笑った。その間はなんですかと問い詰めたかったが、それよりもあんな下品なプロフィールを見られていたことに、今更ながら恥ずかしすぎて死にたいと思った。
「会社ではすごく真面目で良い子もこんな一面があるんだなぁって、面白くなりそうだからメッセージ送ったんだ。あ、朝ドラは出勤前に毎日見てるから嘘じゃないし、犬も大好きだよ」
「……でも実際私に会って、渡辺さんがパパ活アプリ利用してるの私が会社で言いふらしちゃうかもしれないじゃないですか」
「それはオタガイサマでしょ? 君も俺に性癖暴露されたらどうすんのさ」
「う……」
「ははは! 大丈夫、しないよ。それに普段の仕事ぶりから、君が噂好きの女性にも見えなかったしね。何も気にしてなかったよ」
また褒められてしまい、何も言えずワインを口にする。やっばり渡辺さんは女性の扱いが本当に上手だ。
「実際会ってみて、”ヨウスケさん”は想像以下だった?」
「想像の1億倍かっこよかったです。ここに来る前に、不細工なおじさんだったらどうしようって不安になってました」
嘘偽りなくすんなりと答えた私に、渡辺さんは声を出して笑った。目尻に浮かんだ笑い涙を拭いながら、渡辺さんはさらりと言った。
「じゃあどうする?おじさんとこのままお部屋行くかい?」
「………!」
「あはは!すぐ顔が赤くなるね。可愛い」
「…そ、そんなの急に言われたら……誰だって緊張します……っ」
「そうかい、気が利かなくてごめんね」
顔を真っ赤にして慌てる私をよそに、渡辺さんは余裕綽綽で、いつの間にか手に取り出したルームキーを楽しそうに弄んでいる。
「本当に食事だけでも良いんだよ。君が良ければまたこうやっておじさんの話し相手をしてくれればいいし、今まで通りの営業部部長と制作部社員に戻ってもいい」
「…………」
「君が気にする事は何もない。もちろんこれは部長としての言葉じゃなく、ただのおじさんの独言さ」
いつの間にか運ばれてきたデザートを口にしながら、渡辺さんは優しく微笑んだ。このまま食事で終わるべきだと理性では分かっているのに、ほんの少しの本能が私の口をまごつかせた。
そんな私を見て、渡辺さんは片手で頬杖をつき、今までとは全く違う雰囲気でささやいた。
「もし君が部屋に行くことを選んだら、俺は君の望む通りに、君の身体にセックスを教え込むよ」
私は考えるよりも早く頷き、「教えてください」と口にしていた。渡辺さんはデザートの最後の一口を食べると、じゃあ行こうかと楽しそうに笑った。
* * *
案内された部屋はスイートルームだった。豪華なディナーに優しいエスコート、極め付けのスイートルームに、私は夢見心地だった。ふわふわとした気分のまま、ぼんやりと立ち尽くす私をよそに、渡辺さんはジャケットを脱ぎソファに置くと、キングサイズのベッドに腰掛けた。そして、今までの柔和な笑みを消し、口を開いた。
「脱ぎなさい」
「……え……?」
「聞こえなかったかい? 脱ぎなさい」
ぼんやりとした頭では渡辺さんの言葉が理解できず、何かの冗談かと思い聞き返せば、渡辺さんは冷たい目で私に再度命令した。
「え、えっと……渡辺さん?」
「脱げと言っている」
さっさとしろとでも言いたげな恐ろしく冷たい瞳と、纏う雰囲気に圧倒され、私は慌ててワンピースを脱ぎ出した。なんで? 急にどうしたの? いろんなことが聞きたかったのに、怖くて何も口にできなかった。
ワンピースがぱさりと床に落ち、ブラジャーとパンツだけの姿になってしまい、腕で身体を隠そうとすると、渡辺さんは「なにしてるんだい? 全部だよ」と言った。
「え、あ、あの……」
「いつまで待たせるんだい?」
「ご、ごめんなさい……」
完全にこの場を支配しているのは渡辺さんで、私は言いなりの犬のようだった。小さな声で謝りながらブラジャーもパンツも外して、ベッドサイドに立つ渡辺さんの前に立つ。
「腕で隠すな。俺に全部見せなさい」
「……ごめんなさ、い……」
「腕は後ろで組みなさい」
抵抗しようという考えにもならず、言われた通りに腕を後ろに組み立つと、「よくできました」とやっと渡辺さんは微笑んだ。それだけで、なぜか涙が出そうなくらい嬉しくて、思わず渡辺さんに擦り寄ろうとすると、また「動くな」と怒られてしまった。
「俺の言葉以外のことはしてはいけない」
「はい……」
「素直でいい子だ。そのままその綺麗な身体を俺に見せて」
私は全裸で腕を組んだまま、少しも身体を動かさず立ち続けた。渡辺さんは頭の先から爪先まで、舐めるようにじっくりと視姦し始めた。
「乳首がピンク色で綺麗だ。少し勃起しているね」
「……っ、や、やだ……っ」
「口答えはいけないな。静かにしなさい。……あぁ、口にされると興奮するのかい? さっきよりも勃ち上がってきたね」
「……っ、……」
「ぷっくり勃起して、甘噛みしたくなるね。いや、まずは指でしっかり扱いたほうがいいかな。人差し指と親指で摘んだら、くりくり弄ってあげようね」
「っ……!」
渡辺さんのいやらしい言葉に、どうしても身体がピクピクと反応してしまう。触られてもないのに乳首がジンジンしてもどかしい。
「そうしたら多分もっと乳首が赤く勃起しちゃうだろうから、ゆっくり舐めしゃぶった後にやわやわ甘噛みしようね」
「んっ……」
「あぁ、まだ触ってもないんだから感じるのはやめなさい。はしたない」
「……はぃ……っ、ごめんなさ……」
渡辺さんはうんざりしながら叱りつけた。叱られてしまったことにすら興奮し始めている自分がいる。まだ部屋に入って10分も経っていないのに、私の心も身体も渡辺さんに支配され始めていた。
「乳首触られるのは好きかい? オナニーはいつもどうしてる?」
「……そ、そんな触らない……です」
「そうなの? もったいない。じゃあクリトリス触って簡単に済ませてるの?」
「はい……っ」
「じゃあ今日は乳首イキと本当のクリイキを教えよう。しっかり覚えなさい」
「……はい……っ!」
「じゃあその体勢のまま、俺の膝に乗りなさい」
「あ、……でも……」
渡辺さんは自分の膝を指差した。しかし、上等なスラックスの上に跨るなんて躊躇してしまう。だって全裸だし、それに……。もたもたしている私に、渡辺さんが勘づいて私のお股に手を突っ込んだ。
くちゅり、といやらしい音がして顔が真っ赤になってしまう。渡辺さんは、おまんこの筋に沿って指を何度か往復させた。その度にクチュリクチュリとえっちな音がして、恥ずかしくて下を向いてしまった。渡辺さんは、私の顔を覗き込むと優しく微笑んだ。
「別に怒ったりしないよ。こういう時はきちんと言葉にして報告しなさい。言葉だけで感じてしまいおまんこが濡れました、と。ほら」
「ぁ……、渡辺さん、の……こ、ことばだけで、感じて……、おまんこ……ぬれました……」
「うん、よくできました。ほら気にせず座りなさい」
渡辺さんに促され、後ろに腕を組んだままゆっくりと膝の上に座った。
「いつもオナニーでは乳首を触らないと言ったね」
「……はい」
「今までの恋人にはどうやって愛撫されたんだい?」
「ん……えっと……ふ、普通に、舐められたり……吸われたり……。ごめんなさい、あんまり覚えてないです」
今までの彼氏たちのセックスを思い出してみるも、前戯もそこそこにすぐ挿入だったので、印象に残るような事はなかった。正直に伝えると、渡辺さんは「それはつまらないセックスだったね。若さゆえかな」と独りごちた。
「いいかい? 君のこの乳首はね、」彼は話しながら、私の右乳首をぎゅうっと強くつねった。
「んやぁあ゛っ……!?」
いきなりの強い刺激に大きな声が出てしまった。そのまま親指と人差し指で乳首を引っ張りながらくにくにといじられる。
「ぁ゛っ、ぅ……」
「立派な性感帯なんだよ。ほら、こうやって少し緩急をつけて弄ってみようか」
「んぅっ、は……っ」
「優しく優しく……、あぁほら、もう完全に勃起してしまったね。ビンビンだ」
「はぅっ……ぁ……っ……」
「つまんだままカリカリしようか。両方してあげよう」
渡辺さんは、私の両乳首を中指と親指でくにくに摘みながら、人差し指でカリカリと刺激した。初めて感じる細かくもどかしい刺激に、背中をそらしてしまう。自然と乳首を差し出すような姿勢になってしまった。
「おねだりかい? きちんと言葉にしなさい」
「ち、ちが…っ」
「仕方ないな。じゃあずっと弄ってあげよう」
「ぅあ゛っ……ゃ、……ん……っ」
彼の乾いた人差し指が、すりすりと乳首を撫でるたびに恥骨部分がキュンキュンうずき、腰がびくついてしまう。おまんこの奥から、お汁が漏れてきているのが自分でも分かった。乳首だけで、こんなにおまんこがキュンキュンするのは初めてのことだった。
「うん、気持ちよさそうだ。きちんと言えるかい?」
「ぁ゛っ……ぅ、んぅ……ち、ちくびっ…すりすり、きもち…ぃ゛……です……っ」
「いい子だね。そのまましっかり俺の指を感じるんだよ」
「ゃ゛っ、ぅぁ……んぅ、ゃぁっ!」
乳首がジンジンしてきて、あまりの気持ちよさに怖くなって思わず後ろ手に組んだ腕をほどき、渡辺さんの手に添えてしまった。
「こら、腕は組んだままだ」
ピシャリと叱りつけるように、彼は私の乳首をぎゅうっと強く摘んだ。
「ぁ゛っ~~~~!?」
「はずしていいとは言っていない。お仕置きだ」
「ぁ゛っ! ごめんなさっ……、ぅあ゛っ……ひぃっ」
渡辺さんは両乳首をぎゅうっと摘んだまま引っ張った。乳首が伸びて痛いのに、気持ちいい。痺れるような快感が、乳首からおまんこにかけて走り抜けた。
「最初は薄ピンクの綺麗な乳首だったのに、ほら、今はしっかり赤く勃起したいやらしい乳首になったよ」
「ぁ゛ぅっ!んっ!……は、ぁ゛っ……ぅ……」
「あーあ、ゆきのえっちな汁でスラックスが湿ってきたよ」
「ぅうっ……ご、ごめんなさっ……ひゃぁぅ……ぁ、ぁ゛」
咎めるような口調で、両乳首を素早く弾かれる。人差し指で何度もピンッピンッと弾かれ、喘ぐ声が止まらない。
「あぁ……こんなに乳首で感じれるエッチな子だったんだね。今までの恋人たちはもったいないことをしたなぁ」
「あ゛っ♡……っは、んぁあ゛っ、……渡辺、さんっ……これ、ゃっ……ちくび、もうやぁ……っ!」
「嫌だ? どの口が言ってんだか」
渡辺さんは、右乳首に噛み付き、左乳首を強くつねった。
「ぉ゛っ、?♡」
予期せぬ刺激に背筋を反らせ、汚い喘ぎ声が漏れてしまった。
「乳首されただけで、俺のスラックスまんこ汁で汚してるのは誰だい? 言ってごらん」
「ぁ゛っ、んぁあ……ひ、ひぅ……っ、おまんこ汁、でっ……よ、汚したの、は……わ、わた、し……です……っ!ご、ごめんなしゃ……っ」
「そうだね。よく言えました」
渡辺さんは、まるでご褒美のように優しく乳首を舐めしゃぶり出した。はむり、と乳首を咥え口の中でチロチロと乳首を刺激される。もう片方は、優しく親指と人差し指でこねられた。アメと鞭のような快感が、私の思考能力を下げた。もうわけが分からなくなって、目に涙が溜まってくる。
「ひぅっ、ぁ゛……んぁあっ、……き、もちぃっ……きもちぃですっ」
「ん、ちゅ……そうだね、素直に言えて偉いな」
「渡辺さん゛っ、ちくび……きもちぃっ……渡辺しゃ、ぁ゛ぅ……」
「ふふふ、ベッドでは下の名前で呼びなさい」
「ぁ゛、っ……マサトさん゛っ……マサトさん……っ」
マサトさんの名前を呼びながら、必死に快感を追いかけていく。ガクガクと体が震えて汗がたらりと落ちた。マサトさんは谷間に流れた汗を舐めとり、唾液でヌルヌルになった乳首を親指で素早く弾いた。
「ぁ、ぁ、ぁ、あ゛っ、ゃぁ゛っ!だっめ……なんか……あぁぅ゛~っ」
「……、そのまま感じてごらん」
「はぅ゛っ……あ、あ、あ、まっ……ひゃ……ちくび、へんっです……ぁ゛ぅ゛ぅ、ひっ、」
「ひどくされる方が好きかい? ほら、」
「ま゛っ、!……ぁ゛っ~~~~~!!♡」
マサトさんに乳首が潰れるくらいぎゅう~っと摘まれ、腰をギクンギクンと痙攣させながら絶頂してしまった。おまんこからじょわぁ~っと弱々しく潮が漏れ、彼のスラックスに濃いシミを作ってしまった。
「すごいな、まさか潮まで吹くとは思ってなかったよ」
「ぁ、ぁっ……ご、ごめんなさ……スーツ、汚して……」
「ははは、君は本当に真面目で優しい子だね。……それよりも、きちんと腕を組んだままで偉かったね。はずしていいよ」
マサトさんの許可が下りたので、やっと腕を開放した。
「手を出して」
「……?……ぁ、あの……」
「さっき言っただろう?乳首イキと本当のクリイキを教えるって」
両手を差し出すと、マサトさんは締めていたネクタイを解き、それで私の手首を縛った。完全に動きが封じられているのに、血が止まるようなこともなく痛みもない、絶妙な縛り具合だった。彼は私を横抱きすると、優しくベッドへ寝かせた。重厚なベッドがゆっくりと沈んだ。
「話を聞く限り、今までのセックスは自分を解放できてなかっただろう。オナニーもクリトリスを少し擦るくらいだろう?」
「……はい、あんまり擦ったら痛いから……いつもパンツの上から……」
「そうか。では今夜本当のクリイキを勉強したら、毎日のオナニーで練習するように」
「……っ……」
「返事」
「……はい……っ」
私の返事を聞くと、マサトさんは私のお尻をあげてお股を開いた。まんぐり返しの体勢になったので、おまんこが丸見えだった。
「あぁ、さっきの乳首イキでよく濡れているね。……こら、見られているだけでおまんこをヒクヒクさせない。みっともない」
「ぁぅ、ごめんなさ……ぃ」
「うん、クリは皮をかぶっているね。まずは慣らすようにクリトリスをしっかり濡らして、勃起させる」
「は、はい……んぁあっ!?」
マサトさんは、おまんこの入り口から溢れる愛液をひとすくいし、私のクリトリスに円を描くように塗り込めた。にゅる……にゅる……と、クリトリスが愛液に覆われながら刺激され、思わず腰がビクンと震えた。
「ゃっ……んぅ、は……んあっ」
「こうやってしっかりクリトリスも濡らせば、指で直接触っても痛くないだろう」
「んっ、ぁ……は、はぃ……ひっ!……ぁ」
「まだ皮も剥いていないのに随分敏感だな……またまんこ汁溢れてきて、お尻の方まで垂れてきたよ」
「ゃっ……こ、れっ……きもちくて……んぁっ」
「とんだ変態女だ。いつも澄ました顔でお茶を入れているのに」
「ご、ごめんなしゃ……ぁっ、ぁぅ゛~っ、ゃ、こぇだっめ……っ!」
「ほら、もうすっかり勃起してしまったよ」
くりゅりくりゅりと撫でられ続けたクリトリスが、真っ赤に腫れ上がっていた。マサトさんは勃起したクリトリスを、人差し指でピンッピンッと弾いた。電流のような刺激がおまんこを走り抜けた。
「ゃ゛っあっあっ!ま゛っ、まって!んぅあ゛っ!」
「先っぽが少し顔を出してるよ、すごくえっちだ。さて、じゃあ皮を剥こうか」
彼は、中指と人差し指をクリトリスの両側に置き、ググッと左右に広げた。クリトリスを覆っている皮が左右に伸び、痺れるような快感にお尻がびくっと持ち上がる。
「んゃ゛ぁ゛っ!!ぁ、ぁ、ぁ゛っ!」
「まだ広げただけだよ。大人しくしなさい」
「こ、れ……っ……んぁ!だっめ……だっめぇ!」
マサトさんは何度か左右にゆっくりと皮を広げると、今度は広げた状態のままゆっくりとお腹側に指をスライドさせた。むりゅ……むりゅ……と、皮がめくれた。
「ひゃあぁあ゛っ!あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、!」
「うん、少し皮が剥けたね。このまま全部剥くよ」
「ま゛っで!ま゛っで!やぁ゛~~っ!あ、あ、」
徐々に皮が剥ける刺激に、下半身がブルブル震える。だめだ、イってしまう……っ! 抵抗しようにも、腕がネクタイで縛られていてマサトさんを止めることができない。せめてもの抵抗で下半身を揺らすと、
「動くな」
マサトさんはおまんこをパシンと叩いた。先端が顔を出したクリトリスに、モロに一発当たった。
「ぁ゛っ~~~~~~!、?♡♡」
電流のような刺激が全身を走り、思わず絶頂してしまった。声も出せず、ビクンビクンと魚のように跳ねて絶頂の余韻を逃そうとする私に、彼は呆れるようにため息をついた。
「まだ皮も剥き切ってないのに、こんなことでイったのかい? どれだけよわよわのクリトリスなんだ」
「は、……ひっ……ぁ……」
「イったんだろう? 肉厚なまんこがぎゅうぎゅう痙攣して、お尻の穴もヒクヒクさせてる」
「は、はい……っ、いきましたぁっ……ごぇんなさい……」
「うん。イく時はきちんと言いなさい。では続きだ」
マサトさんは、再びクリトリスの両側を左右に広げ、ゆっくりとお腹側にスライドさせた。イったばかりで刺激がきつい。快感に耐えるため、自然と太ももに力が入る。むりゅ…むりゅ…と、ゆっくりとクリトリスの皮が剥けていく。
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、」
「もう少しだ。イくのは我慢しなさい」
「ぅ゛っ……ひっ……はぃ゛っ……!」
「……ん、全部剥けた」
ぷるっと皮を剥いたクリトリスが顔を出した。今にもイきたがって、真っ赤に腫れ上がり震えている。マサトさんは、「よく我慢できたね」と私の頭を撫でた。
「不本意だがさっきイってしまったけど、ここからが本当のクリイキだ。よく覚えなさい。いいね?」
「……は、はいっ……ぁ゛っ……♡」
マサトさんは、クリトリスに軽く息を吹きかけた。皮の剥けた敏感なクリトリスには、それすらも刺激となってしまいビクンと身体が震える。
「剥けたクリトリスは非常に敏感だからね、まずは、ゆっくりとクリトリスの周りを触る」
「んぅっ、ぁ!……んぐ、ん!……ふぅっ、ん!」
「ゆっくりと……円を描くように。……ははは、すぐまんこ汁が出てくる。期待してるんだね」
彼は笑いながら、焦らすようにクリトリスの周りを円を描くように触った。私は、もうクリを直接触って欲しくてたまらない気持ちと、敏感すぎるから触って欲しくないという気持ちでぐちゃぐちゃだった。
「マサト、さん゛っ……んゃぁ~!はぅっ……ゃら……」
「うん、慣れてきたようだ。……慣れてきたら、先端を親指でゆっくりとこねるように触る」
「…ぃあ゛っ!!♡」
マサトさんの乾いた指先がクリトリスに触れた瞬間、今まで感じたことない強烈な刺激が下半身を襲った。ギクンッと大きくお尻が持ち上がったが、マサトさんはそれを片手て押さえつけた。
「こんなことでイってはいけないよ。俺が良いというまで我慢するんだ」
「や゛ッ!まっでぇ!……っひぃっ!……ッ、こぇ……きづぃっ!」
「駄目だ。限界まで我慢しなさい」
「あ゛ッ!!ひぐっ……ひゃあぁっ!……っ!」
マサトさんは我慢しろと言いながら、人差し指で素早く弾き出した。クリトリスにまとわりついた愛液が、ぴっぴっと飛び散った。もうイきたくて堪らない。必死に下半身に力を入れて耐える。
「んぐっ……ぁ!!だっめ゛っ、……ゃぁ゛~~~ッ、マサトさん゛っ!も、むっりぃ!!んやぁあ゛っ!!♡♡」
「まだだ。我慢しなさい」
「ぇうっ……ぅう゛~~っ!!♡……うぅ゛ぅ゛ぅ゛♡……んぐぅ……♡」
彼の許可が下りないので、唸り声を上げながら必死に絶頂を耐える。下半身がブルブル震えて、涙がぼろぼろと溢れてくる。マサトさんは容赦無く指のスピードを早めた。
「ぅぁ゛ああぁっ!!♡むり゛っ!むり゛っむり゛ぃい゛っ!!♡ぃやぁあ゛っ!!♡♡」
頭を激しく左右に振り乱し、泣きながらマサトさんに訴えると、彼はやっと「よし」と言ってくれた。許可が下りたと本能で理解した瞬間、おまんこの筋肉がぎゅぅ~っ♡と収縮し、
「ぉ゛っ!!♡♡♡♡」
ブシュッと勢いよく潮を吹き出しながら絶頂した。まんぐり返しの体勢なので、潮が自分の顔に降りかかった。ビクンビクンと身体をひくつかせながら絶頂の余韻をやり過ごしていると、マサトさんは私の両足をベッドに下ろした。
「これが本当のクリイキだ。分かったかい?」
「んぅ……は、はぃ……」
「これからはオナニーもこうするように。いいね?」
こんなのオナニーでできるわけがないと思いながらも、拒絶してお仕置きされたら怖いので素直にうなずいた。マサトさんは「よし」と微笑んだ後、片足を肩に担いでお股を思いっきり開いた。え? と思うのも束の間、マサトさんは手のひら全体でクリトリスを覆った。イったばかりのクリトリスには、手の平を置かれただけでも反応してしまう。……何か嫌な予感がする。
「ひっ…!?あ、あの……」
「だけどね、お仕置きが必要だ」
「えっ、ヒッ!なんで……っ」
「君は俺が言ったことをもう忘れている」
「え、ぁ、な……なに……」
「イく時は言いなさい、と言ったはずだ」
「あ……ぁ……ご、ごめんなさ……い゛っ!!!?♡」
私の謝罪も聞かずに、マサトさんは手の平を素早く左右に振り出した。イッて真っ赤に腫れ上がった剥きたてクリトリスが、右に左に大きな手でぐにゅぐにゅと動かされ、強烈な刺激が襲った。
「んや゛ぁああっ!!♡……ひ!?……あ、あ、あ、あ! あ゛ッ!♡」
抵抗しようにも拘束されているし、下半身を捻ろうとしてもしっかりと足をホールドされ、動かすことできない。私はこの時初めて、”拘束”の恐ろしさを知った。マサトさんは、顔色一つ変えず容赦無く責めてくる。
「あ゛ッ!♡あ゛ッ!♡あ、あ、あ、あ、あ、」
あっという間に絶頂が見えてくる。マサトさんの言いつけを思い出し、必死に叫ぶ。
「イく!イく!イく!イぎますっ!!いくいくいく…いっぐ!!!!♡……っ~~~~~~!!!♡♡♡♡♡ッ!……ッ…………ッ!!」
身体を弓なりにしながら、バシャバシャバシャバシャっと彼の手の動きに合わせて潮を撒き散らす。
「ちゃんと言えて偉いね。忘れないように反復練習だ」
「んぃいい゛っ!?…ヒッ!ヒッ!まっれ!♡まっれ!♡…ッ!…いくいくいくっいくっ!!いっぐぅ~~~♡♡♡………~~~~~ッ!!!!♡……ッ!♡……ッ♡…………ッ!!♡♡」
バシャバシャバシャ、バシャッバシャッ、
「ヒィッ!!!!♡♡や゛ァッ!……っんぁあっ!イッだの゛!!イ゛ッだ!!……ぁ゛っいぐ、いぐ……っ~~~~~ッ!♡♡……ッ♡……ッ!?……マサトしゃん゛っ!♡マサトしゃん゛っ!♡いぎまし、たぁっ!!……ッ!……あ!あ!あ!あ゛ッ!!♡とめてッ!!!いくいくいくっ!いっぢゃぅ゛ッッ!!……~~~~~~~~ッ!!……ぉっ~~~~~♡……ッ♡……っく♡……ッ♡♡……、…………♡♡………………ッ♡」
何度も何度も絶頂宣言をしてイくのに、マサトさんは手の動きを止めてくれなくて、ほとんど意識を失う寸前まで責められた。責め苦が終わり足のホールドがなくなると、潮が撒き散らされたシーツにベシャリとお尻をつけた。ひく……ひく……と虫の息の私を、マサトさんは無言で見つめた。
そして、両乳首をぎゅうぅぅ~~♡と思いっきり捻った。
「んぉ゛っ!!!!!!!?♡♡♡♡♡♡」
予想外の強烈な刺激に思いっきりエビ反りしながら、ブシュッと潮を吹かせながら私は気を失った。
ぼんやりとした意識の中で、マサトさんが私の頭をゆっくり撫でてくれているのを感じる。その手が心地よく、もっともっとと擦り寄りながら、私犬みたいだなぁと思う。
あれ……?マサトさんの犬好きって…そういうこと……?
なぎさ/26歳/朝ドラと犬が好き
代わり映えのない日々を変えたくて登録しました。
拘束や目隠しなど、ちょっとソフトSMプレイに興味があります♡
いろんなことを教えてくれるパパだと嬉しいです♡
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最近初めてみた出会い系パパ活アプリ。
開くたびに露骨に下品なプロフィールが見えてしまい、自分で笑ってしまう。新着メッセージの通知があり、開くと【ヨウスケさん】からだったので返事をする。
ー今夜は予定通り大丈夫そうかな?
ーはい。19時には指定のホテルに着けると思います。
「やばい、今日パウダー忘れちゃった」
「あたしの貸してあげるよ。色合いそう?」
「……いい感じじゃん! ディオールすごいね」
「だよねー。このマスカラもめっちゃ伸びるよ、使ってみなよ」
ー分かりました。楽しみにしてるよ。午後もお仕事頑張って。
「渡辺部長今日のミーティングの後お話しできるかなぁ」
「すぐ専務との打ち合わせ入ってなかったっけ?」
「えぇ~またぁ~? 全然お話しするチャンスないじゃん!」
「まぁまぁ同じ空気吸えるだけでもさ……」
昼休みのパウダールームが、今日は一段と華やかだ。先輩たちの色めきだった声で溢れている。私は個室の中で、アプリを開いたまま耳を澄ました。
彼女たちが皆、いつもより気合を入れてメイク直しをしているのには理由がある。今日は、営業部部長の渡辺さんが制作部のミーティングに来るからだ。通常のミーティングは、案件規模にもよるが担当営業とデザイナー数名で行われるため、部長の渡辺さんが出てくることはまずない。しかし今回のミーティングは、渡辺さんと繋がりのある会社から直々にオファーがあった大型案件なので、渡辺さんもミーティングに参加しているのだ。
重役会議や出張、外部打ち合わせ等で、なかなか社内でもお見かけしない渡辺さんを、じっくり眺めることが(あわよくば会話も)できるチャンスに、大型案件に携われる女性スタッフたちは涙を流して喜んだらしい。
なんでそんなに渡辺さんが注目されるのか、それはーーー
「ねぇやっぱ渡辺さん結婚してるのかなー?」
「え、四十路でしょ? してるでしょー……あぁでも、ああいう色男は離婚歴ありそうだよねー」
「え、でも営業の吉澤さんが一回指輪してるとこ見たって言ってた! 彼女かなー? ……まぁ別に渡辺さんなら不倫でもアリだよ!」
「ばか……あんたあの綺麗なお顔に話しかけられたら、まともに会話できないわよ」
「うっさい。でも連絡先さえ聞いちゃえば絶対いけちゃうと思うんだよなー」
「やっさしいもんねー……豊田さんご飯行ったって言ってなかった?」
そう、めちゃめちゃイケメンでプレイボーイ(らしい)なのだ。先輩によれば40歳らしいが、正直周りの40代のおじさんたちは比較対象にもならない。180以上あるだろう身長で細身の上等なスーツを着こなし、俳優みたいに綺麗なお顔でバーバースタイルの髪型がよく似合っている。一度廊下で、緊急の案件だったのか急ぎ足で部下と歩きながら難しいお話をしている姿を見たことがあるが、髪が少し乱れて一房前に垂れてきていて、凄まじい色気に廊下で硬直したことがある。
プレイボーイかどうかは実際知らないが、あれだけの容姿なら噂に尾ひれがつくのも仕方がない。営業部の女性スタッフはみんな寝たとかバツ5だとか社内同時不倫3人とか、あらぬ噂が絶えない。でも、実際渡辺さんは優しい……と思う。
私は制作部で一番下っ端なので、社内の会議・ミーティングのお茶出しをよく頼まれるのだが、渡辺さんが出席する会議に何度かお茶を出したことがある。お茶を出す私なんて空気のような存在として扱っていいはずなのに、渡辺さんだけが毎回小声で「ありがとう」と会釈してくれるのだ。あぁ、そりゃモテるなぁ……と納得した。
でも、だからこそ、遠い存在すぎて興味がない。芸能人に恋心を抱かないタイプなのだ。
(やば! ……いいかげん出よう)
私は今日もお茶出しなのだ。慌てて個室を出ると、パウダールームが化粧品と香水の匂いでいっぱいになっていた。
「あ、ゆきちゃんお疲れー」
「先輩お疲れ様です」
「どう? 変じゃない?」
「朝より美人になってますネ……」
呆れながら答えると、先輩はうふふと嬉しそうに笑った。手を洗いそのままパウダールームを出ようとすると、背後から「あたし紅茶飲みたいから、紅茶ポットもおいといてー」と声をかけられ、容赦ねえなとため息をつきながら会議室に移動した。
会議の10分前までに会議室の換気と簡単な清掃をして、みんなが自由に飲めるようにコーヒーポットと紅茶ポットの用意、各席にカップを置いておかなければならない。
黙々と準備をしていると、コンコンと控えめなノック音がした。フローリングワイパーで掃除をしながら「はーい」と答えると、ドアの開閉音の後に誰かが顔を覗かせた気配がしたので、手を止めて振り向いた。
そして、硬直。
「あ、ごめんね。座っても大丈夫?」
ひょっこりと顔を覗かせたのは、先ほどまで噂の的になっていた渡辺さんだった。
「ぶ、部長!? ど、ど、どうされましたか?」
「驚かせてごめんね。人いないし静かだから、会議までちょっとここで作業しようと思ったんだけど……大丈夫かな?」
「すみません!掃除すぐ終わらせます!」
慌てて机を乾拭きし出した私に、部長も慌てて「ゆっくりでいいよ!」と制止し、角の席に座って資料を広げ出した。思いもよらぬ二人きりのシチュエーションに、化粧直しをしてこなかった自分に激しく後悔した。
(渡辺さんと初めて喋った……)
緊張で掃除に集中できない。机を乾拭きしながら、資料を読み込む渡辺さんを盗み見る。後ろになでつけた前髪が、はらりと一房垂れている。ただ資料を読んでいるだけなのに、雑誌の一ページかと思ってしまう。本当にかっこいい。思わず見惚れてしまい、慌てて掃除を再開した。
掃除が終わってから、給湯室でコーヒーポットと紅茶ポットの準備をしながら考えていた。今、渡辺さんにコーヒーを出すべきか。会議も始まっていないし、ちょっと作業してるだけでコーヒーを出すのはうざいだろうか? でもここで出さなければ、逆に失礼になるのだろうか? ポットを持って行った時に、自由に飲んでくださいねと声をかけたらいいか……いやそれはそれで失礼か……。悶々と悩んだ結果、コーヒーを淹れることにした。
静かに会議室に入ると、渡辺さんは黙々と資料を読みながらノートパソコンに何か打ち込んでいた。作業の邪魔にならないよう控えめに、「良かったらどうぞ」と声をかけると渡辺さんが顔をあげた。
「わぁ!わざわざすまないね。どうもありがとう。いただきます」
渡辺さんは、にっこりと笑ってコーヒーに口をつけた。私は、間近で綺麗な笑顔を見てしまい、まるで中学生のように慌てて視線を逸らした。
(よし、できた!)
コーヒーと紅茶のポットをテーブルに設置し、掃除道具を片付けていると背後から声をかけられた。
「中村さんは、真面目でとても気の利く人だね」
「え?」
振り向くと渡辺さんがコーヒーを飲みながらこちらを見ていた。渡辺さんから話しかけられたことよりも、名前を知ってもらえていることにびっくりした。仕事ができる人は、こんな下っ端の名前も把握しているんだな。すごい。
「毎回会議の時にはこういう準備してくれているんだよね。ありがとう」
「……っ! いえっ、そんな……。……ありがとうございます」
「それに、ほら。砂糖」
渡辺さんは、手に持つコーヒーカップを指さした。意味がわからず首を傾げると、渡辺さんは微笑んだ。
「私が砂糖を入れないことに気付いてから、ミルクだけ付けてくれるようになったよね」
「……あ!」
「ありがとう。お礼を言いそびれていたから、いい機会だったよ」
綺麗なお顔に微笑まれ、頬に熱が集中する。なんと返事したかも覚えていないが、慌てて会議室を出た。自分すら気にも留めていなかったことに律儀にお礼を言うなんて、どこまで丁寧な人なんだ。これは女性社員みんな手玉にとるわ……と、一人で頷いた。遠い存在すぎて興味がないと豪語しておきながら、会話中はただの乙女になっていた自分が恥ずかしい。先ほどのことが走馬灯のように駆け巡り、思わず近くのトイレに駆け込んで一番奥の個室に滑り込んだ。
一つため息をついて、なんとなくスマホを見る。先程のアプリを開いたままだったので、ヨウスケさんへの返信を忘れていたことに気づいた。少し考えて、「私もとても楽しみです。お仕事頑張ってきます」と当たり障りのない返信をした。
「…………」
そう、私は今日見知らぬおじさんとデートをする。
* * *
きっかけは深夜番組で取り上げられていたパパ活女子特集。高額な報酬を対価に若く美しい体と時間を差し出す彼女たち。単純にいいなぁと思ってしまった。
もう2年ほど彼氏はいないし、いつも同世代の男としか付き合ってこなかった。身の丈に合ったデートと単純なセックス。セックスでは一度もイったことがなかった。本当はもっとAVみたいに、成人漫画みたいに、男性の手とおちんちんで体を支配されるセックスがしてみたかった。拘束されたり、目隠しされたり、バイブ責めされたり、喉奥におちんちんをズボズボされたり……、彼氏との単純なセックスのたびに、自分がマゾであることをまざまざと感じていた。
気づけばパパ活アプリに登録していた。偽名を使えば、下品なプロフィールも恥ずかしくなかった。写真を載せるのは少し抵抗があったけど、同性側には自分のプロフィールは見えないし、友人にバレることはないだろうと思い、最終的に自撮りをアップロードした。
あっという間に、いろんなおじさんからメッセージが来た。その中で、なんとなく朝ドラの恋人役の名前をつけている人に目を惹かれ、返事をしてみた。それが【ヨウスケさん】だった。
紳士的で丁寧な文章と、朝ドラと犬が好きという共通の趣味でメッセージのやり取りはあっという間に3週間も続いた。そして、先日食事に誘われた。場所は誰もが知ってる駅前の高級ホテル。食事の後にそのまま部屋へ……のパターンだろうか。断る理由がなかった。
* * *
「お先失礼しまーす……」
17時ピッタリでパソコンの電源を落とし、席を立つ。まだまだ残業するだろう先輩たちもいて気まづいので、小声で挨拶をして、そそくさと退勤した。今日の日のために、「絶対この日は定時で上がらせてください!」と周りにふれ回っていたので、手伝ってほしいという声は誰にもかけられなかった。
足早に家に帰り、シャワーを浴びて再度フルメイク。今日の日のために下着も新調して、今まで買ったことないような大人っぽいワンピースとパンプスも揃えた。
(気合入れすぎなのかな……パパ活の作法が分からない……)
不安に駆られながら、着替えを済まし家を出た。カツ、カツ、カツと軽快に足音を鳴らしながら、指定されたホテルを目指す。とんでもないことをやっているのではないかと、今更冷静になってくるが、約束を破ることは自分の良心がゆるさなかった。
(というか、めちゃめちゃ不細工なおじさんだったらどうしよう……)
メッセージのやり取りが紳士的だったので、勝手にスマートな年上男性を想像していたが、【ヨウスケさん】のプロフィール画像が柴犬だったことを思い出し、肝が冷えてくる。
(いやいや、食事だけかもしれないし、あーでもセックスしたかったなぁ……でも不細工なおじさんとはできない……その時は食事だけして帰ろう……)
もやもやと考えながら歩いていると、あっという間にホテルに着いた。ヨウスケさんに着いたことを連絡しようとアプリを開くと、十分前にメッセージが来ていた。
ーごめんね、今から会社を出るから30分ほど遅れそうです。一階のラウンジで待っていてくれるかい? 旬の苺を使ったジュースが美味しいよ。
遅れることが分かり少しホッとした。心の準備がまだできていなかった。ヨウスケさんに言われた通りにラウンジに入り、よく分からないまま「旬の苺を使ったジュースをお願いします」とラウンジスタッフに伝えた。飲み物を待つ間、ヨウスケさんに自分の席と服装を連絡し、手持ち無沙汰でメニュー表を開けば、とんでもない価格帯に三度見した。
(コーヒー一杯二千円!? え、もしかして頼んだやつって、……三千円!?!?)
とんでもない所に来てしまったと、恐々周りを見渡せば、確かにみんなお金持ちのような気がしてくる。庶民の自分がいたたまれなく、自分の膝を見つめていれば、三千円の苺のジュースが目の前に置かれた。
(早く…ヨウスケさん来て…)
ちびちびと苺のジュースを飲みながら(確かにめちゃめちゃ美味しいけど、三千円は高すぎだと思う)、パパ活アプリを開いては閉じて開いては閉じてを繰り返していると、頭上から「なぎささん?」と聞いたことのある声が聞こえた。
「…………え?」
顔を上げると、今日のお昼にお話ししたとてもよく知るお顔と目が合い、言葉が出なかった。硬直する私を気にも留めず、”ヨウスケさん”は向かいの席に座った。
「こんばんわ。ごめんね、お待たせして」
「……………」
「あ、このドリンク頼んでくれたんだね。苺とヨーグルトが合っていて美味しいよね」
「……え、……なんで、」
「ふふふ……このまま”なぎささん”って呼ぶべきかな? それともゆきさんって呼ぼうか?」
まるで悪戯が成功したみたいに、楽しそうに彼は笑った。そう、目の前にいるのは、部長の渡辺さんだった。
「わ、わた、わたし帰ります!申し訳ありません!」
慌てて荷物をまとめて席を立とうする私を、”ヨウスケさん”もとい渡辺さんはゆっくりと制止した。
「まぁまぁ……せっかく食事を予約してるんだし、食べてから帰ったらいいじゃない」
「でも、あの、」
「ははは、別に取って食ったりしないよ。仕事抜きで、おじさんの話し相手にでもなってよ」
「………」
「それに君も、俺に聞きたいこと……あるでしょ?」
私を見つめながら小首をかしげる姿がかっこよくて、何も言い返せなかった。今まさに会社の上役に、パパ活も自分の性癖もバレているというのに、私は(あ、プライベートでは俺って言うんだ。かっこいい)なんてどうでもよいことにときめいていた。
渡辺さんは、目線だけでラウンジスタッフを呼ぶと何かを伝え、さぁ行こうかと立ち上がった。
「あの、お会計、飲み物の……」
「ん? いいよいいよ」
「でも、」
「パパ活なのに律儀だねぇ」
渡辺さんが意地悪な笑顔で囁いてきて、一気に顔が熱くなる。私はパパ活アプリに登録してしまったことを激しく後悔した。
* * *
最初は萎縮していた私も、渡辺さんに勧められ上等な赤ワインを口にしていると、だんだん緊張がほぐれてきた。渡辺さんの紳士的な雰囲気と、心地よい会話力も相まって、メインの肉料理がやってきた頃には、私たちはくだけた雰囲気で楽しく喋っていた。
「なんでプロフィールの写真で私って分かったのに、知らないふりして近づいたんですか?」
「あー、……ほら、あのプロフィール。すごい意外だったからさ」
渡辺さんは、一瞬言い渋るような素振り見せた後、にっこりと笑った。その間はなんですかと問い詰めたかったが、それよりもあんな下品なプロフィールを見られていたことに、今更ながら恥ずかしすぎて死にたいと思った。
「会社ではすごく真面目で良い子もこんな一面があるんだなぁって、面白くなりそうだからメッセージ送ったんだ。あ、朝ドラは出勤前に毎日見てるから嘘じゃないし、犬も大好きだよ」
「……でも実際私に会って、渡辺さんがパパ活アプリ利用してるの私が会社で言いふらしちゃうかもしれないじゃないですか」
「それはオタガイサマでしょ? 君も俺に性癖暴露されたらどうすんのさ」
「う……」
「ははは! 大丈夫、しないよ。それに普段の仕事ぶりから、君が噂好きの女性にも見えなかったしね。何も気にしてなかったよ」
また褒められてしまい、何も言えずワインを口にする。やっばり渡辺さんは女性の扱いが本当に上手だ。
「実際会ってみて、”ヨウスケさん”は想像以下だった?」
「想像の1億倍かっこよかったです。ここに来る前に、不細工なおじさんだったらどうしようって不安になってました」
嘘偽りなくすんなりと答えた私に、渡辺さんは声を出して笑った。目尻に浮かんだ笑い涙を拭いながら、渡辺さんはさらりと言った。
「じゃあどうする?おじさんとこのままお部屋行くかい?」
「………!」
「あはは!すぐ顔が赤くなるね。可愛い」
「…そ、そんなの急に言われたら……誰だって緊張します……っ」
「そうかい、気が利かなくてごめんね」
顔を真っ赤にして慌てる私をよそに、渡辺さんは余裕綽綽で、いつの間にか手に取り出したルームキーを楽しそうに弄んでいる。
「本当に食事だけでも良いんだよ。君が良ければまたこうやっておじさんの話し相手をしてくれればいいし、今まで通りの営業部部長と制作部社員に戻ってもいい」
「…………」
「君が気にする事は何もない。もちろんこれは部長としての言葉じゃなく、ただのおじさんの独言さ」
いつの間にか運ばれてきたデザートを口にしながら、渡辺さんは優しく微笑んだ。このまま食事で終わるべきだと理性では分かっているのに、ほんの少しの本能が私の口をまごつかせた。
そんな私を見て、渡辺さんは片手で頬杖をつき、今までとは全く違う雰囲気でささやいた。
「もし君が部屋に行くことを選んだら、俺は君の望む通りに、君の身体にセックスを教え込むよ」
私は考えるよりも早く頷き、「教えてください」と口にしていた。渡辺さんはデザートの最後の一口を食べると、じゃあ行こうかと楽しそうに笑った。
* * *
案内された部屋はスイートルームだった。豪華なディナーに優しいエスコート、極め付けのスイートルームに、私は夢見心地だった。ふわふわとした気分のまま、ぼんやりと立ち尽くす私をよそに、渡辺さんはジャケットを脱ぎソファに置くと、キングサイズのベッドに腰掛けた。そして、今までの柔和な笑みを消し、口を開いた。
「脱ぎなさい」
「……え……?」
「聞こえなかったかい? 脱ぎなさい」
ぼんやりとした頭では渡辺さんの言葉が理解できず、何かの冗談かと思い聞き返せば、渡辺さんは冷たい目で私に再度命令した。
「え、えっと……渡辺さん?」
「脱げと言っている」
さっさとしろとでも言いたげな恐ろしく冷たい瞳と、纏う雰囲気に圧倒され、私は慌ててワンピースを脱ぎ出した。なんで? 急にどうしたの? いろんなことが聞きたかったのに、怖くて何も口にできなかった。
ワンピースがぱさりと床に落ち、ブラジャーとパンツだけの姿になってしまい、腕で身体を隠そうとすると、渡辺さんは「なにしてるんだい? 全部だよ」と言った。
「え、あ、あの……」
「いつまで待たせるんだい?」
「ご、ごめんなさい……」
完全にこの場を支配しているのは渡辺さんで、私は言いなりの犬のようだった。小さな声で謝りながらブラジャーもパンツも外して、ベッドサイドに立つ渡辺さんの前に立つ。
「腕で隠すな。俺に全部見せなさい」
「……ごめんなさ、い……」
「腕は後ろで組みなさい」
抵抗しようという考えにもならず、言われた通りに腕を後ろに組み立つと、「よくできました」とやっと渡辺さんは微笑んだ。それだけで、なぜか涙が出そうなくらい嬉しくて、思わず渡辺さんに擦り寄ろうとすると、また「動くな」と怒られてしまった。
「俺の言葉以外のことはしてはいけない」
「はい……」
「素直でいい子だ。そのままその綺麗な身体を俺に見せて」
私は全裸で腕を組んだまま、少しも身体を動かさず立ち続けた。渡辺さんは頭の先から爪先まで、舐めるようにじっくりと視姦し始めた。
「乳首がピンク色で綺麗だ。少し勃起しているね」
「……っ、や、やだ……っ」
「口答えはいけないな。静かにしなさい。……あぁ、口にされると興奮するのかい? さっきよりも勃ち上がってきたね」
「……っ、……」
「ぷっくり勃起して、甘噛みしたくなるね。いや、まずは指でしっかり扱いたほうがいいかな。人差し指と親指で摘んだら、くりくり弄ってあげようね」
「っ……!」
渡辺さんのいやらしい言葉に、どうしても身体がピクピクと反応してしまう。触られてもないのに乳首がジンジンしてもどかしい。
「そうしたら多分もっと乳首が赤く勃起しちゃうだろうから、ゆっくり舐めしゃぶった後にやわやわ甘噛みしようね」
「んっ……」
「あぁ、まだ触ってもないんだから感じるのはやめなさい。はしたない」
「……はぃ……っ、ごめんなさ……」
渡辺さんはうんざりしながら叱りつけた。叱られてしまったことにすら興奮し始めている自分がいる。まだ部屋に入って10分も経っていないのに、私の心も身体も渡辺さんに支配され始めていた。
「乳首触られるのは好きかい? オナニーはいつもどうしてる?」
「……そ、そんな触らない……です」
「そうなの? もったいない。じゃあクリトリス触って簡単に済ませてるの?」
「はい……っ」
「じゃあ今日は乳首イキと本当のクリイキを教えよう。しっかり覚えなさい」
「……はい……っ!」
「じゃあその体勢のまま、俺の膝に乗りなさい」
「あ、……でも……」
渡辺さんは自分の膝を指差した。しかし、上等なスラックスの上に跨るなんて躊躇してしまう。だって全裸だし、それに……。もたもたしている私に、渡辺さんが勘づいて私のお股に手を突っ込んだ。
くちゅり、といやらしい音がして顔が真っ赤になってしまう。渡辺さんは、おまんこの筋に沿って指を何度か往復させた。その度にクチュリクチュリとえっちな音がして、恥ずかしくて下を向いてしまった。渡辺さんは、私の顔を覗き込むと優しく微笑んだ。
「別に怒ったりしないよ。こういう時はきちんと言葉にして報告しなさい。言葉だけで感じてしまいおまんこが濡れました、と。ほら」
「ぁ……、渡辺さん、の……こ、ことばだけで、感じて……、おまんこ……ぬれました……」
「うん、よくできました。ほら気にせず座りなさい」
渡辺さんに促され、後ろに腕を組んだままゆっくりと膝の上に座った。
「いつもオナニーでは乳首を触らないと言ったね」
「……はい」
「今までの恋人にはどうやって愛撫されたんだい?」
「ん……えっと……ふ、普通に、舐められたり……吸われたり……。ごめんなさい、あんまり覚えてないです」
今までの彼氏たちのセックスを思い出してみるも、前戯もそこそこにすぐ挿入だったので、印象に残るような事はなかった。正直に伝えると、渡辺さんは「それはつまらないセックスだったね。若さゆえかな」と独りごちた。
「いいかい? 君のこの乳首はね、」彼は話しながら、私の右乳首をぎゅうっと強くつねった。
「んやぁあ゛っ……!?」
いきなりの強い刺激に大きな声が出てしまった。そのまま親指と人差し指で乳首を引っ張りながらくにくにといじられる。
「ぁ゛っ、ぅ……」
「立派な性感帯なんだよ。ほら、こうやって少し緩急をつけて弄ってみようか」
「んぅっ、は……っ」
「優しく優しく……、あぁほら、もう完全に勃起してしまったね。ビンビンだ」
「はぅっ……ぁ……っ……」
「つまんだままカリカリしようか。両方してあげよう」
渡辺さんは、私の両乳首を中指と親指でくにくに摘みながら、人差し指でカリカリと刺激した。初めて感じる細かくもどかしい刺激に、背中をそらしてしまう。自然と乳首を差し出すような姿勢になってしまった。
「おねだりかい? きちんと言葉にしなさい」
「ち、ちが…っ」
「仕方ないな。じゃあずっと弄ってあげよう」
「ぅあ゛っ……ゃ、……ん……っ」
彼の乾いた人差し指が、すりすりと乳首を撫でるたびに恥骨部分がキュンキュンうずき、腰がびくついてしまう。おまんこの奥から、お汁が漏れてきているのが自分でも分かった。乳首だけで、こんなにおまんこがキュンキュンするのは初めてのことだった。
「うん、気持ちよさそうだ。きちんと言えるかい?」
「ぁ゛っ……ぅ、んぅ……ち、ちくびっ…すりすり、きもち…ぃ゛……です……っ」
「いい子だね。そのまましっかり俺の指を感じるんだよ」
「ゃ゛っ、ぅぁ……んぅ、ゃぁっ!」
乳首がジンジンしてきて、あまりの気持ちよさに怖くなって思わず後ろ手に組んだ腕をほどき、渡辺さんの手に添えてしまった。
「こら、腕は組んだままだ」
ピシャリと叱りつけるように、彼は私の乳首をぎゅうっと強く摘んだ。
「ぁ゛っ~~~~!?」
「はずしていいとは言っていない。お仕置きだ」
「ぁ゛っ! ごめんなさっ……、ぅあ゛っ……ひぃっ」
渡辺さんは両乳首をぎゅうっと摘んだまま引っ張った。乳首が伸びて痛いのに、気持ちいい。痺れるような快感が、乳首からおまんこにかけて走り抜けた。
「最初は薄ピンクの綺麗な乳首だったのに、ほら、今はしっかり赤く勃起したいやらしい乳首になったよ」
「ぁ゛ぅっ!んっ!……は、ぁ゛っ……ぅ……」
「あーあ、ゆきのえっちな汁でスラックスが湿ってきたよ」
「ぅうっ……ご、ごめんなさっ……ひゃぁぅ……ぁ、ぁ゛」
咎めるような口調で、両乳首を素早く弾かれる。人差し指で何度もピンッピンッと弾かれ、喘ぐ声が止まらない。
「あぁ……こんなに乳首で感じれるエッチな子だったんだね。今までの恋人たちはもったいないことをしたなぁ」
「あ゛っ♡……っは、んぁあ゛っ、……渡辺、さんっ……これ、ゃっ……ちくび、もうやぁ……っ!」
「嫌だ? どの口が言ってんだか」
渡辺さんは、右乳首に噛み付き、左乳首を強くつねった。
「ぉ゛っ、?♡」
予期せぬ刺激に背筋を反らせ、汚い喘ぎ声が漏れてしまった。
「乳首されただけで、俺のスラックスまんこ汁で汚してるのは誰だい? 言ってごらん」
「ぁ゛っ、んぁあ……ひ、ひぅ……っ、おまんこ汁、でっ……よ、汚したの、は……わ、わた、し……です……っ!ご、ごめんなしゃ……っ」
「そうだね。よく言えました」
渡辺さんは、まるでご褒美のように優しく乳首を舐めしゃぶり出した。はむり、と乳首を咥え口の中でチロチロと乳首を刺激される。もう片方は、優しく親指と人差し指でこねられた。アメと鞭のような快感が、私の思考能力を下げた。もうわけが分からなくなって、目に涙が溜まってくる。
「ひぅっ、ぁ゛……んぁあっ、……き、もちぃっ……きもちぃですっ」
「ん、ちゅ……そうだね、素直に言えて偉いな」
「渡辺さん゛っ、ちくび……きもちぃっ……渡辺しゃ、ぁ゛ぅ……」
「ふふふ、ベッドでは下の名前で呼びなさい」
「ぁ゛、っ……マサトさん゛っ……マサトさん……っ」
マサトさんの名前を呼びながら、必死に快感を追いかけていく。ガクガクと体が震えて汗がたらりと落ちた。マサトさんは谷間に流れた汗を舐めとり、唾液でヌルヌルになった乳首を親指で素早く弾いた。
「ぁ、ぁ、ぁ、あ゛っ、ゃぁ゛っ!だっめ……なんか……あぁぅ゛~っ」
「……、そのまま感じてごらん」
「はぅ゛っ……あ、あ、あ、まっ……ひゃ……ちくび、へんっです……ぁ゛ぅ゛ぅ、ひっ、」
「ひどくされる方が好きかい? ほら、」
「ま゛っ、!……ぁ゛っ~~~~~!!♡」
マサトさんに乳首が潰れるくらいぎゅう~っと摘まれ、腰をギクンギクンと痙攣させながら絶頂してしまった。おまんこからじょわぁ~っと弱々しく潮が漏れ、彼のスラックスに濃いシミを作ってしまった。
「すごいな、まさか潮まで吹くとは思ってなかったよ」
「ぁ、ぁっ……ご、ごめんなさ……スーツ、汚して……」
「ははは、君は本当に真面目で優しい子だね。……それよりも、きちんと腕を組んだままで偉かったね。はずしていいよ」
マサトさんの許可が下りたので、やっと腕を開放した。
「手を出して」
「……?……ぁ、あの……」
「さっき言っただろう?乳首イキと本当のクリイキを教えるって」
両手を差し出すと、マサトさんは締めていたネクタイを解き、それで私の手首を縛った。完全に動きが封じられているのに、血が止まるようなこともなく痛みもない、絶妙な縛り具合だった。彼は私を横抱きすると、優しくベッドへ寝かせた。重厚なベッドがゆっくりと沈んだ。
「話を聞く限り、今までのセックスは自分を解放できてなかっただろう。オナニーもクリトリスを少し擦るくらいだろう?」
「……はい、あんまり擦ったら痛いから……いつもパンツの上から……」
「そうか。では今夜本当のクリイキを勉強したら、毎日のオナニーで練習するように」
「……っ……」
「返事」
「……はい……っ」
私の返事を聞くと、マサトさんは私のお尻をあげてお股を開いた。まんぐり返しの体勢になったので、おまんこが丸見えだった。
「あぁ、さっきの乳首イキでよく濡れているね。……こら、見られているだけでおまんこをヒクヒクさせない。みっともない」
「ぁぅ、ごめんなさ……ぃ」
「うん、クリは皮をかぶっているね。まずは慣らすようにクリトリスをしっかり濡らして、勃起させる」
「は、はい……んぁあっ!?」
マサトさんは、おまんこの入り口から溢れる愛液をひとすくいし、私のクリトリスに円を描くように塗り込めた。にゅる……にゅる……と、クリトリスが愛液に覆われながら刺激され、思わず腰がビクンと震えた。
「ゃっ……んぅ、は……んあっ」
「こうやってしっかりクリトリスも濡らせば、指で直接触っても痛くないだろう」
「んっ、ぁ……は、はぃ……ひっ!……ぁ」
「まだ皮も剥いていないのに随分敏感だな……またまんこ汁溢れてきて、お尻の方まで垂れてきたよ」
「ゃっ……こ、れっ……きもちくて……んぁっ」
「とんだ変態女だ。いつも澄ました顔でお茶を入れているのに」
「ご、ごめんなしゃ……ぁっ、ぁぅ゛~っ、ゃ、こぇだっめ……っ!」
「ほら、もうすっかり勃起してしまったよ」
くりゅりくりゅりと撫でられ続けたクリトリスが、真っ赤に腫れ上がっていた。マサトさんは勃起したクリトリスを、人差し指でピンッピンッと弾いた。電流のような刺激がおまんこを走り抜けた。
「ゃ゛っあっあっ!ま゛っ、まって!んぅあ゛っ!」
「先っぽが少し顔を出してるよ、すごくえっちだ。さて、じゃあ皮を剥こうか」
彼は、中指と人差し指をクリトリスの両側に置き、ググッと左右に広げた。クリトリスを覆っている皮が左右に伸び、痺れるような快感にお尻がびくっと持ち上がる。
「んゃ゛ぁ゛っ!!ぁ、ぁ、ぁ゛っ!」
「まだ広げただけだよ。大人しくしなさい」
「こ、れ……っ……んぁ!だっめ……だっめぇ!」
マサトさんは何度か左右にゆっくりと皮を広げると、今度は広げた状態のままゆっくりとお腹側に指をスライドさせた。むりゅ……むりゅ……と、皮がめくれた。
「ひゃあぁあ゛っ!あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、!」
「うん、少し皮が剥けたね。このまま全部剥くよ」
「ま゛っで!ま゛っで!やぁ゛~~っ!あ、あ、」
徐々に皮が剥ける刺激に、下半身がブルブル震える。だめだ、イってしまう……っ! 抵抗しようにも、腕がネクタイで縛られていてマサトさんを止めることができない。せめてもの抵抗で下半身を揺らすと、
「動くな」
マサトさんはおまんこをパシンと叩いた。先端が顔を出したクリトリスに、モロに一発当たった。
「ぁ゛っ~~~~~~!、?♡♡」
電流のような刺激が全身を走り、思わず絶頂してしまった。声も出せず、ビクンビクンと魚のように跳ねて絶頂の余韻を逃そうとする私に、彼は呆れるようにため息をついた。
「まだ皮も剥き切ってないのに、こんなことでイったのかい? どれだけよわよわのクリトリスなんだ」
「は、……ひっ……ぁ……」
「イったんだろう? 肉厚なまんこがぎゅうぎゅう痙攣して、お尻の穴もヒクヒクさせてる」
「は、はい……っ、いきましたぁっ……ごぇんなさい……」
「うん。イく時はきちんと言いなさい。では続きだ」
マサトさんは、再びクリトリスの両側を左右に広げ、ゆっくりとお腹側にスライドさせた。イったばかりで刺激がきつい。快感に耐えるため、自然と太ももに力が入る。むりゅ…むりゅ…と、ゆっくりとクリトリスの皮が剥けていく。
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、」
「もう少しだ。イくのは我慢しなさい」
「ぅ゛っ……ひっ……はぃ゛っ……!」
「……ん、全部剥けた」
ぷるっと皮を剥いたクリトリスが顔を出した。今にもイきたがって、真っ赤に腫れ上がり震えている。マサトさんは、「よく我慢できたね」と私の頭を撫でた。
「不本意だがさっきイってしまったけど、ここからが本当のクリイキだ。よく覚えなさい。いいね?」
「……は、はいっ……ぁ゛っ……♡」
マサトさんは、クリトリスに軽く息を吹きかけた。皮の剥けた敏感なクリトリスには、それすらも刺激となってしまいビクンと身体が震える。
「剥けたクリトリスは非常に敏感だからね、まずは、ゆっくりとクリトリスの周りを触る」
「んぅっ、ぁ!……んぐ、ん!……ふぅっ、ん!」
「ゆっくりと……円を描くように。……ははは、すぐまんこ汁が出てくる。期待してるんだね」
彼は笑いながら、焦らすようにクリトリスの周りを円を描くように触った。私は、もうクリを直接触って欲しくてたまらない気持ちと、敏感すぎるから触って欲しくないという気持ちでぐちゃぐちゃだった。
「マサト、さん゛っ……んゃぁ~!はぅっ……ゃら……」
「うん、慣れてきたようだ。……慣れてきたら、先端を親指でゆっくりとこねるように触る」
「…ぃあ゛っ!!♡」
マサトさんの乾いた指先がクリトリスに触れた瞬間、今まで感じたことない強烈な刺激が下半身を襲った。ギクンッと大きくお尻が持ち上がったが、マサトさんはそれを片手て押さえつけた。
「こんなことでイってはいけないよ。俺が良いというまで我慢するんだ」
「や゛ッ!まっでぇ!……っひぃっ!……ッ、こぇ……きづぃっ!」
「駄目だ。限界まで我慢しなさい」
「あ゛ッ!!ひぐっ……ひゃあぁっ!……っ!」
マサトさんは我慢しろと言いながら、人差し指で素早く弾き出した。クリトリスにまとわりついた愛液が、ぴっぴっと飛び散った。もうイきたくて堪らない。必死に下半身に力を入れて耐える。
「んぐっ……ぁ!!だっめ゛っ、……ゃぁ゛~~~ッ、マサトさん゛っ!も、むっりぃ!!んやぁあ゛っ!!♡♡」
「まだだ。我慢しなさい」
「ぇうっ……ぅう゛~~っ!!♡……うぅ゛ぅ゛ぅ゛♡……んぐぅ……♡」
彼の許可が下りないので、唸り声を上げながら必死に絶頂を耐える。下半身がブルブル震えて、涙がぼろぼろと溢れてくる。マサトさんは容赦無く指のスピードを早めた。
「ぅぁ゛ああぁっ!!♡むり゛っ!むり゛っむり゛ぃい゛っ!!♡ぃやぁあ゛っ!!♡♡」
頭を激しく左右に振り乱し、泣きながらマサトさんに訴えると、彼はやっと「よし」と言ってくれた。許可が下りたと本能で理解した瞬間、おまんこの筋肉がぎゅぅ~っ♡と収縮し、
「ぉ゛っ!!♡♡♡♡」
ブシュッと勢いよく潮を吹き出しながら絶頂した。まんぐり返しの体勢なので、潮が自分の顔に降りかかった。ビクンビクンと身体をひくつかせながら絶頂の余韻をやり過ごしていると、マサトさんは私の両足をベッドに下ろした。
「これが本当のクリイキだ。分かったかい?」
「んぅ……は、はぃ……」
「これからはオナニーもこうするように。いいね?」
こんなのオナニーでできるわけがないと思いながらも、拒絶してお仕置きされたら怖いので素直にうなずいた。マサトさんは「よし」と微笑んだ後、片足を肩に担いでお股を思いっきり開いた。え? と思うのも束の間、マサトさんは手のひら全体でクリトリスを覆った。イったばかりのクリトリスには、手の平を置かれただけでも反応してしまう。……何か嫌な予感がする。
「ひっ…!?あ、あの……」
「だけどね、お仕置きが必要だ」
「えっ、ヒッ!なんで……っ」
「君は俺が言ったことをもう忘れている」
「え、ぁ、な……なに……」
「イく時は言いなさい、と言ったはずだ」
「あ……ぁ……ご、ごめんなさ……い゛っ!!!?♡」
私の謝罪も聞かずに、マサトさんは手の平を素早く左右に振り出した。イッて真っ赤に腫れ上がった剥きたてクリトリスが、右に左に大きな手でぐにゅぐにゅと動かされ、強烈な刺激が襲った。
「んや゛ぁああっ!!♡……ひ!?……あ、あ、あ、あ! あ゛ッ!♡」
抵抗しようにも拘束されているし、下半身を捻ろうとしてもしっかりと足をホールドされ、動かすことできない。私はこの時初めて、”拘束”の恐ろしさを知った。マサトさんは、顔色一つ変えず容赦無く責めてくる。
「あ゛ッ!♡あ゛ッ!♡あ、あ、あ、あ、あ、」
あっという間に絶頂が見えてくる。マサトさんの言いつけを思い出し、必死に叫ぶ。
「イく!イく!イく!イぎますっ!!いくいくいく…いっぐ!!!!♡……っ~~~~~~!!!♡♡♡♡♡ッ!……ッ…………ッ!!」
身体を弓なりにしながら、バシャバシャバシャバシャっと彼の手の動きに合わせて潮を撒き散らす。
「ちゃんと言えて偉いね。忘れないように反復練習だ」
「んぃいい゛っ!?…ヒッ!ヒッ!まっれ!♡まっれ!♡…ッ!…いくいくいくっいくっ!!いっぐぅ~~~♡♡♡………~~~~~ッ!!!!♡……ッ!♡……ッ♡…………ッ!!♡♡」
バシャバシャバシャ、バシャッバシャッ、
「ヒィッ!!!!♡♡や゛ァッ!……っんぁあっ!イッだの゛!!イ゛ッだ!!……ぁ゛っいぐ、いぐ……っ~~~~~ッ!♡♡……ッ♡……ッ!?……マサトしゃん゛っ!♡マサトしゃん゛っ!♡いぎまし、たぁっ!!……ッ!……あ!あ!あ!あ゛ッ!!♡とめてッ!!!いくいくいくっ!いっぢゃぅ゛ッッ!!……~~~~~~~~ッ!!……ぉっ~~~~~♡……ッ♡……っく♡……ッ♡♡……、…………♡♡………………ッ♡」
何度も何度も絶頂宣言をしてイくのに、マサトさんは手の動きを止めてくれなくて、ほとんど意識を失う寸前まで責められた。責め苦が終わり足のホールドがなくなると、潮が撒き散らされたシーツにベシャリとお尻をつけた。ひく……ひく……と虫の息の私を、マサトさんは無言で見つめた。
そして、両乳首をぎゅうぅぅ~~♡と思いっきり捻った。
「んぉ゛っ!!!!!!!?♡♡♡♡♡♡」
予想外の強烈な刺激に思いっきりエビ反りしながら、ブシュッと潮を吹かせながら私は気を失った。
ぼんやりとした意識の中で、マサトさんが私の頭をゆっくり撫でてくれているのを感じる。その手が心地よく、もっともっとと擦り寄りながら、私犬みたいだなぁと思う。
あれ……?マサトさんの犬好きって…そういうこと……?
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