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第五章第一部 王都での叙爵と拾い物の為の登城
124話
しおりを挟む※王都アーベリス レマイア伯爵家王都邸宅へ帰宅したよ。
「あらあら、セブレスちゃんも大人の仲間入りをしたのね。でも、外での飲み過ぎは危険だから控えてちょうだいね」
飲み過ぎたのはっ、ほい!あなたの・・色々と合ったのさ。いやー晩餐会用のお手軽レシピに頑張るとか、全く思いもしなかったからな。そんな料理やスイーツには、酒を使う事も多いのだよ。
だからうん、酒の試飲が過ぎたわ。そこは王城の料理長が悪いと思うの。こっちは特別なスイーツを作るのに、材料に良さそうな酒を探しただけだから。スイーツに酒と成れば、女性に好まれてる酒が一番だか二番だかとか言われてもねえ。
そこから蓄えてる酒・・何年物がウンタラとか無いから。その年の果物の出来が不安定なのに、同じ程度の酒造りなんて夢の夢だからね。だから今回は集まってる物からの選別なんだよ。
飲みながら代行があるか心配しちゃったよ。車も無いし、免許も無かったわ。さらに御者任せだし。それから冒険者ギルドの職員には申し訳なかったと思う。ヨッパのまま行ったから。
あのワイヴァーンの腸を出して遊んだりとか・・長かったよ腸が。
このワイヴァーンの腸はかなり丈夫なんだから、テントのシートや鞄にマントに使えそうでしょ?って説明したんだけど、そんな高級品を誰も買わないと押し返された。おもわず体に巻いてまわしを作って見せた。どすこい!用事を済ませてとっとと帰れな感じに成ったわ。寄り切られたな。
ひっく!って感じの酔いは、リーリェの装飾品と宝飾品の購入費を聞いて醒めました。王城でせしめた金貨がここで飛んた感じ?出しますけど切ないよ。
「セブレス兄様、本当にすみません」
「気にしないで。特に困る事は無いから」
その宝飾品にサナーやメイサリスのお土産も入っているから、別に時間を取って買い求めるよりはずっといい。その他は家全体のお土産とイエールやフェインに何かを考えるだけだ。
リーリェが可愛いくなるのは正義だよ、そこに俺のセンスは含まれてないから問題ない。だから今は頑張って楽しみなさい。王都滞在中に着れはしないけど。ご祖父様達にも見せれないけど、直ぐに死なないと思うよ。
お父様の所は・・そこはキュルス兄様が考えて欲しいと思う。財貨の実入りは俺の方が多いみたいだからそれはダメかも?
そもそもそんな相談も出来ずで擦れ違ったままだけど、ご祖父様達が俺に関わるのを面白おかしく見ているに違いない。チラッ!
取り敢えず盛る。いや、何で隣に山盛りとかそんな目で見ないで。俺のお腹はちゃんぽんワインでタプタプだから、イエールはそれを食べて色々と育ちなさい。俺の隣の席を死守したのが運の尽きさ。フェインに嵌められた訳じゃ無いよ。目は逸らしてるけど。
あと回りに助ける者はいないよ、話に夢中だから期待しちゃダメさ。
「・・そうしようと思うの。久々にセリオウス君の顔もみたいけど、曽孫は尊いは」
ええ、そうですよご祖母様、ただセリオウス君も曽孫なのをちゃんと意識しているのだろうか?じゃないと本人がマゴマゴしちゃうから。
うん、そんなご祖父様達はひと月後くらいに、レマイア領に来る事に成りそうだ。その頃にはリーリェの装飾物が仕立てあがるらしい。それと一緒に運ばれて来る・・永住になるかもだけど、その時の判断次第じゃないかな?領地なしって身軽だから。
ご祖父様は何でも狛犬の様に肯く、首にガタが来てるの?壊れる寸前かな?悪酔いするから直視出来ない。頭皮と髭が重なる様に見えてるからな。
「懐かしゅう御座います。幼少の頃のセブレス様はとても可愛らしく・・今も」
「恥ずかしいところは思い出さないでねフローレンス」
今はいらん!貴方のおかえりまおっも引き摺るから。俺のライフはとっくに切れてる。ちゃんぽんワインにだけど。まあ・・和みの追い打ちにお土産を出そう。王城産だ、ついさっき作りだぜ。
蒸しケーキと果実重ね!その蒸しケーキにたっぷりとオレンジリキュールを染ませたグランマルニエに仕立てた。その上には止めのフォンダン・・無理。今の俺の胃は完全なる拒否状態。俺の分もイエールの口に突っ込もう。
リーリェ・・二人前を進呈します。口元に甘味が飛んでますよ。貴方も甘味姫と命名しよう。そしてグットナイト!
翌日は絶好チョー!!でも直ぐどん底。まあ、昨晩はそこそこ盛り上がったからな。イエールにあのケーキをもぐもぐさせたら酔っぱに成っちゃって、部屋まで抱えて運んだりしたけど。そんなのはフェインは問題無し、リーリェは酒に走りそうだったのでストップ止め。そんな中でもフローレンスは、ケーキ菓子の向上を考えると言って何個かを奪っていった。宜しく。
いや・・それよりどん底なそれだ。快適な気ままを過ごしつつも、午後予定の登城は早めたのよ。何たって身内が午前中に御前試合・・気にするなと言われたけど。そんな予定を無視する身内はどうかと思ったから、ならばとお付き合いで登城したのさ。で、ここまで来た訳だから身内としてこれの見学に参加しなきゃでしょ?ええ、訓練所の端にちんまりと座って参加しまそん。
形式は左側に我が領の騎士達5人が並び、反対側に正対してるのがカットモッフ子爵家の方達だな。このカットモッフ子爵家の騎士達全てが、家臣達だけで来ているのだと。縁戚関係者は今回は不在なんだとか。
そんな珍しくも遺憾に成らない登城が許されてるのは、必要な認可証を集めて来たなら問題無し。領主が責任を持って認めた者達と、そんな保証っぽい何かを預けた感じかな。事情や都合もあるだろうけど、移動中の安全を確保するのは其れ也に大変なのは解るもの。
そこに結構な費用も掛かるから、年に一度の登城制度も問題かもね。
あれやこれやの準備が終わり、本日の一番重要な役割の御前様役に第三王女のシルベーヌ・アーベリス王女殿下が参られたよ。
「・・により本日の・・」
そして筒がなく的に進行されて行くんだけど、ご紹介がされたシルベーヌ王女殿下から登城した俺達に労いの言葉を貰ってる訳さ。その中には御前役の説明も入ってるけど、うちのレマイア伯爵家が第三王女派という所は伏せられた形で。
なら相手方はどこの派に組してるのかと成れば、第二王女のベレバスク王女殿下では無いかと噂されている。あくまでも噂の域にたえないが。
だがそんな事も俺には些事だと言える、何故ならシルベーヌ王女殿下の斜め前に護衛として立っている近衛女性騎士がめちゃくちゃに俺を睨んでるから。
ネめてる・・零れまなこがビヨヨヨーンと伸びてきそうな程に。そんなに睨めっても何も変わらないよ。っていうか、俺の事を覚えていたんだ。全く知らんかったけど、王都近くの襲撃事件の被害者がシルベーヌ王女殿下だったらしい。
王女殿下が襲撃を受けた件と俺が関わったあれが一緒の事だったとは・・世間は狭いな。気軽に振らつけない。目は戻してね。もう逃げられないし!身バレしちゃったから。
俺の覚悟は置き去りで追及もナッシング!なまま、騎士達が5人並びで正対しあう。その上座にある程度の距離を開け、護衛騎士を背にしたシルベーヌ王女殿下が置かれその斜め前に近衛女性騎士が立つ布陣に成った。
そして反対側の見学者の位置に俺も控えている。特にひっそりとだな。そのまま極限まで気配を消そう。こんな事は青天の霹靂と片付けられない?屋内で空は見えないけど。一階屋の天井をブチ抜きって気合が凄いな。誰かここで飛んでるのかな?竹トンボ大会が出来そうだ。
「うおっ!!っておい」
あッチャーーって感じに状況が非常にヤバく成った。いや、今もヤバいままで外は止まってるけど。あれですよ、では一度双方とも離れた位置に戻ってって宣言がされたら相手が一斉に襲い掛かったのだよ。
それに唖然と成った我が領の騎士だったが、咄嗟に交戦すべく身構えた訳さ。
俺から見て最奥の位置が王女殿下達なんだけど、そこに近い位置のカットモッフ子爵の騎士2人は近衛女性騎士に向かっていた。
これは・・狙われた近衛女性騎士と敵対者の間に入れる?カットモッフ子爵家の騎士隊の後方に回って見たが直線的な位置取りは無理だった。これだとその間合いを取りに行くには、[空間転移]を数回駆使する事に成る。廃案だな!
俺の能力は直線距離でしか使えない、ヤバいと回避しずらくなるもの。だからちょっと後退りして見ると、相対の位置には幅がにまだ2メートルの空きがある。でっ、直ぐに転異空間へ突入しちまうか。うんうん、俺の能力フル稼働でも見通し場所しか対処出来ないからな。出入りに時間が動くから、字画数えゲームみたいなもんだが。しかも直線一筆の距離制限がお約束な訳だし。
「ふむ」
ここでちょっとティーブレイク!ハーブ茶だけどいいよね?類似品なんて咎められないし。まずは状況判断ってことで、近衛女性騎士の前に立っての壁型救援は無理なんだな。だから敵の後方の位置から優先して攻撃出来るのは、近衛女性騎士に向う2人目の手前の奴なんだが・・
そいつに触らずに後ろ付近に少しだけ俺が通れる隙間があるから、近衛女性騎士に最接近者を左うなじ付近に剣でもぶっ刺すか?ブッスッ死?
御前試合は模擬と同じだから、ハーフメイルの武装に簡易ヘル被り状態なんだよね。致命傷を与えるならやはり左うなじ付近しかないか。だがその手前の奴の対処は?[空間転移]の解除から次にもう一度は時間的な制限も考えると難しい感じだ。
ぶっ刺しの剣も継続して使えるか?抜けなかったらアウトだし、予備を出して傍に置いといても持ち替えに時間が掛かるぞ。直接[アイテム①]からなら掴んだまま出せるからそれしかないかな。
「・・なんだろうねえ」
今日の御前試合はどこぞの誰それが明確なってんだよ、その辺を誤魔化すのは絶対に無理だからさあ。まあ、カットモッフ子爵家の縁者は来ていないから、色んな物の偽装や強奪で成り済ましたと他者に罪を擦り付けるところかな?罷免の対象には成るけど。
でも事を起こした当人達は、罪が重なり増えるだけだ。国賊扱いで助かる道など全く無いから、結果云々がどうあれ死ぬ覚悟が出来てるのだろう。やだやだ。
そんな当人達は天涯孤独の身とは考えにくいから、その身を体しても叶えたい事があるのかも?知らない所でそっちも消されいるだろうが。誰かがその証拠に辿り着かれても困るから、絶対に遣っていそう。
カットモッフ子爵は爵位の剥奪とか受ける前に、還俗を狙って来る?多分そっちぽいな。これの情状酌量で落ち着き先が還俗、領主の仕事は子息を叙爵させて任せる算段か。
今回の登城に子息が赴いていたら、その展開もかなり難しいからな。尻尾切りするこの騎士達の事は考え無さそうだな。ご愁傷様だよ。
第三王女シルベーヌ・アーベリス王女殿下の近衛女性騎士は、確かシズセイヤ伯爵家のご息女だった気がする?思い出してはいけないやつだ。目から光線を出しそうな眼光だったもの。ジュワッ!似合いそう。
まあその辺はいいや、刺さり易そうな剣も合ったから外さない様にゼロ距離のまま行くよ。その後は流れに任せてGO!
手前の襲撃者に体当たり気味の勢いから左うなじ付近を貫通気味にぶっ刺し、振り返り様にもう一人の超驚き顔の敵騎士のアゴ下へ[アイテム①]から掴み取った剣をブチ当て勢い良く数メートルほど弾いた。直ぐさま<結界X3>を纏いながら、転がした痙攣中なさっきの奴にタタッと駆けよる。そこから奴の顔付近を地にめり込ますつもりで拳を落とす。
目や鼻などが覆われていないヘルの隙間から色々と飛び出したが問題無い、こいつを飛び越えこっちの状況を見て驚き顔の3人目に肉薄!何の余裕なの?
こいつ・・うちのキュルス兄様に襲い掛かってるのに、こっち見とか余裕じゃ無いか?さらに踏ん張りドンの一気で間を詰める、そこへそいつが俺の顔付近へ剣を横薙ぎに振ったりなんてナマイキだ。その剣が硬質な物に当たった様にガンと鈍い音を立てながら止まる。俺は顔の脇に止まった剣を無視しのまま、外側から数倍返しとばかりに殴り飛ばす。
大きな音をたてそいつが後方へぶっ飛びもんどり打った。お返しの追撃は倍返しが基本だから、そいつの顔もおもっきり踏み抜く。うつ伏せだったのにあおむけったこいつが悪い。
俺の兄様に襲いかかったとか万死にものだよ、即死できただけ喜びなさい。殺さずに捕縛し情報を取るとかしない、苦労が掛かるだけで結局はしらを切られるからな。苦労と悔しさが増すだけだし。
さて残りはと顔を上げたら2人の敵騎士が、回りからボコボコにされている。虐めに見えるのが不思議だ。
よし!終了。ここの状況収集は俺の仕事とは違うと思う、それより散乱した汚れの清掃に動こう。見た目に良くない物が飛び散ったからそれを{洗浄}しつつ、出した適当な武器の回収も済ませないとね。午後の予定もツマツマなので。即離脱・・
「・・やはり其方であったか」
「はい、御無沙汰してます」
ほぼ初対面に近い2回目だけど、こんな会話を覚える奴はいないのさ。他の事のインパクトが凄いから、そっち重視だし。色々と端折るのはお約束だけど、あんときゃ名乗らずの意味合いや又のお助けに感謝云々は頂きました。
だがそこはそこだ、彼女の後方の出入り口付近でシルベーヌ王女殿下と数人の近衛女性騎士ががぶりあっとる。凄いがぶがぶ・・私はまだ!とかお戻りを!なんてのが微かに聞こえてる。
流行り?がぶり押しでの意思疎通・・なんで肉体言語が多いのだろう?うちのサナーはチューひとつで転っと変わるけどな。
だが今はその騒ぎが歓迎できる、アベイユ近衛騎士長がそれを見て慌てて去って行ったから。いや彼女の自己紹介がシズセイヤ伯爵家の長女アベイユ・シズセイヤなんだけどアベイユ嬢なのか?アベイユ近衛騎士長なのか?・・臨機応変に何て呼べば?って聞くとしよう。臨機でも何でも無いが。
「セブレス、この後は任せて貰って構わないから午後の準備をするといい」
「はい、ありがとうございますキュルス兄様。ですが何をどうしたら良いのかすっかり忘れました」
「・・変わらずなお前が心配だよ。なら少し待っていなさい。ここが終わったら案内するから」
「いつもご迷惑ばかり掛けてすいません」
「・・まあ今更の話だけど、貴族に必要な教育が足りてなかったと思う。それを解ってる今でもそのままだから・・」
「あはは」
それな!特にお母様が必要ありませんとか言ってるし。まあ、今更は解るよ。こんなダメダメ感があればその理由で赴任も任されないと言いそうだもの。子離れは?孫次第かな?出来る子供なら外に出せるけど、教育不足は知ってても出すつもりはないらしい。
だが心配は無用だ、子づくりは得意です。お任せあれ!
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