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第三章第二部 マグサヤ領へと駆ける風雲
78話
しおりを挟む※マグサヤ子爵領 滞在中
この領の冒険者ギルドでお土産感覚のまま風属性のスクロールを買い、特に浮かれる様子を見せずに予約済の宿へと戻った。うふふ、中々良い買い物だと思うよ。この風スクロールも俺が思っている攻撃魔法は難しいだろうけど、やはり干物の作りに必要なものだと思うもの。いきなりエアーカッターとか炸裂させたらカッコいいかもだけど、ウオーターカッターやウオータージェット等の妄想攻撃が日の目を見ていないからなね。
スクロールが出回っているのなら、そんな魔法は中級か上級なんだろう。俺も沢山の訓練を積んで行けば、その積み重ねの末に魔法のレベルがアツプするかも?訓練以前に殆ど魔法を使う状況は無く、たまーにあるのが料理でって事だからな。それとは別にここでの火属性スクロールが高価格でびっくりだったけど、覚えても俺が使ってる場面が想像出来ないのよ。まさかのフランベ調理?使い勝手の良いアルコールとか無いから。
そんな感じで料理に魔法をと考えてたら、目的の宿屋の前に知った顔が立っていた。そいつはたしか最近・・その宿屋の店主だな。その顔に見覚えが合って当たり前だわ。それでも立ったままに首でも振っていれば、ケロコロだと納得したのに。あれかも?脳溢血で頭バーンしてから復帰しつつの立ちんぼ爺か?こっちの世界じゃ医療的に無理だから違うな。手でもプルプルと震えてたらアル中の線もあるけど?
「おーご無事にお戻り下され安心しました」
「いや、直ぐそこの冒険者ギルドに行っただけだから」
「いえいえ、領主様の元へ出した使いの者が官職の方から何度もお願いを受けたのです。この宿に宿泊されずに、領主館へ身を寄せて頂く事が出来ないかと?」
そんなの嫌です!絶対に面倒とかありそうじゃない?断るのに確実な理由なんて無いけど。思いつく断り文句が俺達の到着が夕刻近くの予想だったから、その時間帯じゃさすがに悪いよね?程度なんだから厳しいよ。でも、旅程疲れが減らせず追加で疲れが増しそうだからそこは避けたい。だいたいサナーは一緒に着てくれるけど、護衛の雷鉄のパーティは絶対に嫌がると思う。明日の領主への謁見にも、俺の都合だけど一緒に行かない事で話は出来ているのだ。ここは軽く無視しよう。返事を待っているとも言われて無いし。
取り敢えず宿の中の様子を伺った、俺としては領主の動向を確認する為だったが何食わぬ顔で連れの雷鉄のパーティ達に確認する。中には怪しい感じの者はいないようだ、ついでに迎えに来ていない3人もまだ帰ってなかった。
先走りで食事をする必要も無いので、彼等の帰りを待つ事にして部屋へと移動・・後ろに居るやん!だけど聞かないよ、そこでお約束の丁度良かったとかいやー驚いたとか話を広げる俺じゃないし。一度部屋で一息ついてくるから、食事が出来る時間に・・ああ、もういつでも良いのね。色々なタイミングを気遣いするところが、かなり少ない奴等ばっかりだな。外から戻って来たらいきなり食事っていうのは、野菜を先に食べない生活習慣病に向かってるぞ。食べれる時食べないと次は解らないからって・・ですよねー、世知辛い世界だったわ。
「・・これは」
目の前に置かれた料理の湯気が出ているスープから、新鮮なセロリとタメを張りそうな匂いがしている。ゆがいたり下茹でやらで灰汁を取るとかしないの?それで風味をつけてるとか言ったら殴れる自信があるよ。俺ってセロリが嫌いだったから、青臭い独特の臭いはかなり苦手なんだ。本当に無理ってのはセロリ一択だけど、食わず嫌いはかなり多いからな。それを威張っても今更だけど・・おおぅ、このスープは臭いを我慢すれば食べれるレベルだ。それなら臭み消し用の薬草やハーブで対応出来るじゃん。
自分勝手に突っ込んた物で被害が膨れないなら、七味や胡椒を最初に振り掛けるヤバそうな店対応が出来るな。現代のヤバそうな見た目で自らに不味そうな店は、味見をする前に掛ける行為だと思うの。有名店のラーメン屋なのに、出て来たラーメンにいきなり胡椒を掛ける奴がいるよね?そんな奴なのに行列に並んでるのよ。それならカップ麺を2つ食えばいいじゃん。不味い酒を飲んでいきなり走る奴と一緒で。
隣に並んでいるステーキっぽい生肉?・・半殺しには成っていない臭いがしてる。肉には成ってるけど。いやいやステーキが大丈夫だからと言って、一緒に出されてるのが堅焼きパンなんだよ?このスープに漬けて食べろと?こっそりマイジャム・・サナーさん、こっに渡さないで!何その別の物をって目をするの?ここはキッシュでご勘弁を!
だがちょっと待とうか?サービスのフルーツ宜しくベリーが盛りで置いて有る。ここでいきなりベリーだよ?どないしろと?
ベリー事件
OHベリー!あれだ、巨峰そっくりの紫色した奴な。大きさが3センチ前後と、結構大きいけどそのベリーだ。この領で生産されたが、豊穣が度をこして廃棄寸前だから、グットじゃなくバットなんだけどベりーた。本来はアメリカで原種を交配した奴だから、なぜこっちの世界に以前からあるのか不思議に思っていたけど目の前にそれがある。そこはビリー隊長もびっくりのベリーだ。
宿屋の主人の証言
「このベリーなんですが、去年は不作でして領では価格がかなり高騰しました事で、官職の方々から生産者の不備を問われまして」
明らかにサナーの顔が不快を表してます。
宿屋の主人の証言
「領主家の方々は多様な焼き菓子を好まれますので、その主となるベリーは不足なきようにと」
あーその気持ち解るなーな感じの、苦悩顔サナーに代わりました。
宿屋の主人の証言
「領主家から優先援助を受けられましたから、今年のベリーは豊穣と呼ばれる程に出来ました」
おお、良くやったっ感じに、あっぱれ勝算顔のサナーに・・忙しいね。
宿屋の主人の証言
「今は出来過ぎの物が売れずに、ここに持ち込まれました。その者は私の身内なので断れきれずに、ここの食卓にもサービスで盛った次第です」
あーサナー君、そのまま食べるのは度をこした甘すっぱさが・・顔にバッテンが付いてそうだ。あと食べ過ぎ。
何?みんなで俺を見ても、これの打開策なんて浮かばないよ。現状で売れ残りが沢山な訳だから、そこは手遅れじゃないかな?ある程度の熟まえでをドライフルーツに転換しておけば、被害はそこそこ抑えられたかもだけど。
「結局は領主家や官職の、補填らしき物は得られずですか?」
「はい。毎年に収める量以上を買い取っては貰ったみたいです。それで売れ残りが出まして・・この宿屋にも樽で5つ程を置いていきました。このままでは樽4つは廃棄する感じだと思っています」
「・・それで如何程の損失になるのです?聞ける事であれば」
「はい、問題ありません。1笊の銅貨2枚分が40笊で樽1つになるのですが、樽1つを銀貨3枚で置いていきました」
それで銀貨15枚の損失・・商いの宿代を考えれは大きな痛手に成らないが、食べられる物を捨てるのはちょっと・・勿体無いよね?俺が預かれは腐敗しないし。樽か・・樽事ならいいか。
「・・樽か・・樽ねえ。樽の底に入ってるのがどんな事に成っているか確認して貰い、潰れなどない状態であれば樽4つを銀貨15枚で貰おうか。樽のまま直ぐに貰うから、その後は何が合っても文句は言わない。だから今だけはしっかり見る事。それで良ければだ」
「あっ、はい。そ、それで宜しいのでしたら直ぐに確認させます。その中に痛み物がありましたら、先に使っている樽の方から交換してでもしっかりした物をお渡しします。直ぐに、直ぐに済ませますのでー」
うんうん、そうね。捨てるのにも場所やら何やらと、そっちもそこそこの出費になるもの。処理に臭いもばら撒かれるからな。
そんなこんなでこのベリーは、そのまま俺が引き取る事に決まった。そこへ宿屋の店主はキューイの話をぶっ込んでくる・・それキウイな。キューイって伸ばして言うときゅうりに聞こえるぞ。うん、ここで豊穣のキウイを買って欲しいって話じゃない。なぜベリーに至ったかの話題振りの与太話だな。まああれですよ、元の名前は違うらしいがゴールドラッシュみたいにキウイの生産に勢いづいたとか何とか。
その話はほんとにダメな事なんだが、税として納める穀物事業は大量に作る割には儲けは良く無い。広大な土地を使って幾ら儲かるの?その頑張りを挫く嫌な話だ。その者は納税分の必要な畑を減らして、何とか納税分の小麦を生産出来るようにした。それで空いた土地を使って利益を求め、単価の高い果実の生産に取り掛かった。数年の時を経て、中々の良い物を世にだしたのがそれだ。その物が各地へと販売されて行くと、それを目に止めた者がこれはキウイだよって言われたらしい。名間違いは多分いなかっぺ勇者に違いない、キューイって奴が言ってそうだもの。
そこで名実ともに名を馳せたキウイを羨ましく思った例のベリー農家が、そいつが二匹目のドジョウを狙いベリーの生産を頑張ったのだと。そこに座ってもフィーバーしないよ、目押しも確変も無いからな。だいたい金に目が眩んだのなら、1つの物の大きい奴を作れば良いのに。それなら桃やメロンとかでも、異世界パワーでごり押し出来そうじゃない?そのまま食べれるし。
「・・ねえ若様、そうゆうのって大丈夫なの?」
「うーん、ちょっと微妙かもね。コウーテスさん達もレマイア領が、穀物を主軸に農産政策を行っているのは知ってるよね。必要な納税分より多くを生産させ、備蓄確保も十分とされたら余剰分は他の領に販売している状況かな。穀物や各種の野菜は主食として扱っていて、果実などの生産物は嗜好品に枠が振られているんだ。それなら生活基盤に問題が出ないでしょ?ここの領が果実に力を入れ過ぎるようになると、穀物の生産に不作事情が起きた時は大変になる」
「あー、ベリーの不作年があったばかりだものね」
「果実の売り上げは領に実質の税が収められるから、他領から穀物の買い付けに困らないとも考えられる。ただ他領も不作に落ちたなら、そこで共倒れの憂き目にあうかも知れない。自領の分だけでも生産で賄いが出来て入れば、その他の物を他領から買い付けても困らずに済むんだよ。手の届く範囲の見極めは、その領を預かっている者の采配しだいかな」
ギリギリの主食の生産に手を染めて、外貨を集める政策を強行し続けるとどこかで踏み外しがあるかも知れない。明日を夢みれない民衆には有り勝ちな価値観だけど、1つの領を預かり民を導く者達がそのリスクに賭けられても困るのだ。本業を疎かにして副業にのめり込まれたら、振り返って見ても帰る場所は無かったりする。農業生産は年を掛けての大きな事業なのだから、止まったり横に逸れるのは簡単な事じゃないんだよ。
だけど何なのこのキウイ!外皮が青濃くカボスの様に凸凹がある。剥いてしまえばキウイだが、嬉し恥ずかしって踊れないよ。フルーツスキャンダルのメンバーも間違ってる。
因みにしっかりと選別されたベリーを受け取った俺は、厨房の脇のゴミ置き場に捨ててあった長ネギの青い部分の所を発見をしたりする。これって臭み取りに使えるじゃん。長ネギなんてどの部分でも臭み取りに使えるんだから、料理の途中で取り出せばいいからと店主に教えた。色々な意味で臭いのは止めて欲しい。体にも染み込むぞ。
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