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【あなたの大切な人を蘇らせませんか?】
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「ね。さっきの広告さ、一回タップしてみてよ」
と私は生徒に言う。
「えぇ~やだ!恐い。一回リンク先行くと、その後何回も出てくるじゃん」と言うので、じゃあ、URLだけ表示してもいい?と私は言って、リンク先のURLを記憶した。
「先生、そんなの興味あるの?」
「生徒のSNSまわりの安全確認だよ。どんな広告出るのかとか」と言っておく。もちろん方便だけれど、SNS周りの問題は喫緊の課題としていつも議題にあがっているので、あながち嘘ではない。
「へぇ~?」
「ありがと。ゆっくり休んでていいよ」
と言う。
その後休み時間を使って私は早速、広告のページを開く。
【あなたの大切な人を蘇らせませんか?】
と怪しいキャッチフレーズから始まるシンプルなサイトだ。
商品の紹介も、料金やプランも何も書かれておらず、申し込みはこちら、と書かれているだけのシンプルなページだった。
私は試しに、申し込みフォームにメールアドレスや偽名を記入して送信してみる。
申し込みの受領メールには、URLがあった。
そのURLをタップしたとたんに、鳥の文様が浮かびあがってくる。
これは、あやとりの瞬間に見える文様だ。
即座に、記憶の部屋が見える。
と私は生徒に言う。
「えぇ~やだ!恐い。一回リンク先行くと、その後何回も出てくるじゃん」と言うので、じゃあ、URLだけ表示してもいい?と私は言って、リンク先のURLを記憶した。
「先生、そんなの興味あるの?」
「生徒のSNSまわりの安全確認だよ。どんな広告出るのかとか」と言っておく。もちろん方便だけれど、SNS周りの問題は喫緊の課題としていつも議題にあがっているので、あながち嘘ではない。
「へぇ~?」
「ありがと。ゆっくり休んでていいよ」
と言う。
その後休み時間を使って私は早速、広告のページを開く。
【あなたの大切な人を蘇らせませんか?】
と怪しいキャッチフレーズから始まるシンプルなサイトだ。
商品の紹介も、料金やプランも何も書かれておらず、申し込みはこちら、と書かれているだけのシンプルなページだった。
私は試しに、申し込みフォームにメールアドレスや偽名を記入して送信してみる。
申し込みの受領メールには、URLがあった。
そのURLをタップしたとたんに、鳥の文様が浮かびあがってくる。
これは、あやとりの瞬間に見える文様だ。
即座に、記憶の部屋が見える。
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