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黄と赤と緑と……
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いつからだろう。
「好きな人は誰?」
の質問の意味が、
「異性として好きな人」
になったのは。
碧衣が私のことを好きな人と答えてくれたのは、いつまでだっただろう。
碧衣に好きな男の子ができたと聞いたときに、私はなんで、男の子の身体を持っていないんだろう?
と素朴な疑問として思った。
年を取ってから引き取られた養女の私は、両親から溺愛されていた。特にパパからの溺愛度合いは凄い。
ただ、その度合いが、愛情というよりも、変わった嗜好から来ているものだと知ったのは、数々の写真を見つけてしまってからだ。
不思議な角度から取られた私の写真が何枚も見つかった。
パパだけじゃない。
その後も、変な人が写真を撮ってきたり、つけ回してきたり、カバンの中に変なものを入れてきたりすることが増えた。
早熟だった私は、同い年の子たちよりも、女の人っぽくなるのが早かったようだ。
そのこと自体はいやじゃなかったけれど、好意や期待を向けられるのは面倒くさいとは思った。
それに、私は男の人が好きじゃない。
「好きな人は誰?」
の質問の意味が、
「異性として好きな人」
になったのは。
碧衣が私のことを好きな人と答えてくれたのは、いつまでだっただろう。
碧衣に好きな男の子ができたと聞いたときに、私はなんで、男の子の身体を持っていないんだろう?
と素朴な疑問として思った。
年を取ってから引き取られた養女の私は、両親から溺愛されていた。特にパパからの溺愛度合いは凄い。
ただ、その度合いが、愛情というよりも、変わった嗜好から来ているものだと知ったのは、数々の写真を見つけてしまってからだ。
不思議な角度から取られた私の写真が何枚も見つかった。
パパだけじゃない。
その後も、変な人が写真を撮ってきたり、つけ回してきたり、カバンの中に変なものを入れてきたりすることが増えた。
早熟だった私は、同い年の子たちよりも、女の人っぽくなるのが早かったようだ。
そのこと自体はいやじゃなかったけれど、好意や期待を向けられるのは面倒くさいとは思った。
それに、私は男の人が好きじゃない。
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