上 下
130 / 146
緑と黄

6

しおりを挟む
 花菜野は碧衣が店番の日を教えてくれる。
 お母さんのお見舞いに行くって言えば、きっと碧衣の気持ちは動くよ、と言われた。

 そのまま口にしたら、碧衣は、
「お母さんのこと心配だね。協力できることはするから」
 そんな風に心の底から優しい言葉をかけてくる。

 そして――――
 取引は即座に成立した。
 碧衣と未来を描けたら、幸せだと思ってしまったからだ。

 母に乗っ取られていた期間はたしかに長かったけれど、さらに先でも長期的な女難の相が出ていたのは間違いなかった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

イアン・ラッセルは婚約破棄したい

BL / 完結 24h.ポイント:3,131pt お気に入り:1,932

虚構の愛は、蕾のオメガに届かない

BL / 完結 24h.ポイント:1,185pt お気に入り:3,126

養父失格

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:10

転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:8,606pt お気に入り:360

教育実習生

BL / 完結 24h.ポイント:120pt お気に入り:47

異世界日帰り漫遊記

BL / 完結 24h.ポイント:859pt お気に入り:3,547

世界で一番美少女な許嫁が勇者に寝取られた新米剣士の受難な日々

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:255pt お気に入り:807

処理中です...