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求めていた穏やかな時間
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一息ついていたら、緋々来と鳩羽、日羽がキッズゾーンから帰って来た。
カプセルトイを両手に持っている。
「どうしたの、それ?」
「緋々来が、やっていいよって」
と声を揃えていう。
両手を上にあげて、見せてくれた。
「ちょっと、呼び捨てはやめなさい」
と私は言うけれど、
「いいんだよ、緋々来で」
と緋々来が言うのだった。
「ありがとう言った?」
と私が聞くと、
「言ったぁ」
と鳩羽と日羽が声を揃える。
それを見ていて、緋々来がくすくすと笑うのだ。
「お母さんやってんじゃん」
と。
「そりゃそうだよ」
と答えた。
「たしかにそうか。もう三年だもんな」
と緋々来は言う。
子ども達はケーキとジュースを頼み、緋々来はコーヒーを頼む。
常盤と緋々来、として鳩羽と日羽がいつこの状況はなんだか不思議だ。
ここに花菜野もいればいいのに、とは思う。
私たちは仲のいい四人組だったはずだ。
カプセルトイを両手に持っている。
「どうしたの、それ?」
「緋々来が、やっていいよって」
と声を揃えていう。
両手を上にあげて、見せてくれた。
「ちょっと、呼び捨てはやめなさい」
と私は言うけれど、
「いいんだよ、緋々来で」
と緋々来が言うのだった。
「ありがとう言った?」
と私が聞くと、
「言ったぁ」
と鳩羽と日羽が声を揃える。
それを見ていて、緋々来がくすくすと笑うのだ。
「お母さんやってんじゃん」
と。
「そりゃそうだよ」
と答えた。
「たしかにそうか。もう三年だもんな」
と緋々来は言う。
子ども達はケーキとジュースを頼み、緋々来はコーヒーを頼む。
常盤と緋々来、として鳩羽と日羽がいつこの状況はなんだか不思議だ。
ここに花菜野もいればいいのに、とは思う。
私たちは仲のいい四人組だったはずだ。
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