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束縛のきつい彼氏
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身体を寄せて、強引に常盤が入れて来たから、
「痛い」
と声が出た。
「こっちだって中がきついと、痛いよ」
と眉をひそめながら、常盤は言う。
下だけ脱がされて、常盤もボトムスの前だけ開けて、繋がった。常盤はいつも穏やかだしのんびり屋なのに、このときだけはいつも焦っている。
常盤が入るとひりひりとして、中を動いてこすれるたびに痛くて声が出る。常盤もきっと、気持ちよくはないはずだ。
やめればいいのに、と思う。
でも、常盤は絶対にやめない。一度始めたら、強引に入れてきて何度もする。
まだ大学生だし、子どもなんて欲しくなかった。結婚も、今の常盤とはあまり考えたくない。
「中に出してれば妊娠するわけじゃ、ないんだな。全然できないじゃん」
と常盤は言う。
そりゃそうだよ。避妊してるもん、と思う。
私は常盤に内緒で低用量ピルを飲み続けるし、飲み忘れたときには、緊急避妊薬を飲む。
常盤の監視が厳しくて自分で取りに行けないときには、四つ上の姉に協力してもらっていた。
「今妊娠は厳しいもんね」
と姉は理解を示してくれる。
でも、常盤のことを悪くは言わない。常盤は溶け込むのが上手いから、うちの家族はみんな常盤のことが好きだ。
いっそ生理痛がひどくて死にそう、と親に訴えて避妊リングを入れようかな、とも思っていた。もし今妊娠したら、私は絶望すると思う。
常盤のそばにいたい、と思っていたのはいつのことだったのだろう。今は別れたいとすら思っていた。
でも、常盤が不安定なのは分かっていたから、放っておけないという思いもある。
たった今、義務のようにして一つのゴールを目指す常盤に、
「一緒にいるよ、妊娠しなくても」
と私は言う。
結婚しなくても、仲良くいられるよ。その言葉は、常盤に届いたのかな?たぶん、届かない。
「子どもができれば、碧衣との間に、ちゃんと証拠ができるのに」
と常盤は言った。
存分に注ぎ込んだ後で、
「もう一回するよ」
と常盤は言う。
疲れていた私は、
「うん、好きにしていいよ」
と言って投げやりな気分で目を閉じた。
「痛い」
と声が出た。
「こっちだって中がきついと、痛いよ」
と眉をひそめながら、常盤は言う。
下だけ脱がされて、常盤もボトムスの前だけ開けて、繋がった。常盤はいつも穏やかだしのんびり屋なのに、このときだけはいつも焦っている。
常盤が入るとひりひりとして、中を動いてこすれるたびに痛くて声が出る。常盤もきっと、気持ちよくはないはずだ。
やめればいいのに、と思う。
でも、常盤は絶対にやめない。一度始めたら、強引に入れてきて何度もする。
まだ大学生だし、子どもなんて欲しくなかった。結婚も、今の常盤とはあまり考えたくない。
「中に出してれば妊娠するわけじゃ、ないんだな。全然できないじゃん」
と常盤は言う。
そりゃそうだよ。避妊してるもん、と思う。
私は常盤に内緒で低用量ピルを飲み続けるし、飲み忘れたときには、緊急避妊薬を飲む。
常盤の監視が厳しくて自分で取りに行けないときには、四つ上の姉に協力してもらっていた。
「今妊娠は厳しいもんね」
と姉は理解を示してくれる。
でも、常盤のことを悪くは言わない。常盤は溶け込むのが上手いから、うちの家族はみんな常盤のことが好きだ。
いっそ生理痛がひどくて死にそう、と親に訴えて避妊リングを入れようかな、とも思っていた。もし今妊娠したら、私は絶望すると思う。
常盤のそばにいたい、と思っていたのはいつのことだったのだろう。今は別れたいとすら思っていた。
でも、常盤が不安定なのは分かっていたから、放っておけないという思いもある。
たった今、義務のようにして一つのゴールを目指す常盤に、
「一緒にいるよ、妊娠しなくても」
と私は言う。
結婚しなくても、仲良くいられるよ。その言葉は、常盤に届いたのかな?たぶん、届かない。
「子どもができれば、碧衣との間に、ちゃんと証拠ができるのに」
と常盤は言った。
存分に注ぎ込んだ後で、
「もう一回するよ」
と常盤は言う。
疲れていた私は、
「うん、好きにしていいよ」
と言って投げやりな気分で目を閉じた。
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