22 / 51
第二部
逢瀬の理由が知りたくて
しおりを挟む
総督府に行き、ゼクスの名を告げれば、すぐに執務室に通される。執務室には秘書官がいたが、「席をはずしてくれ」とゼクスが言い、人払いをした。
フィアは早速、魔法の気配を感じられる女性がいたことや、記憶を失っていたこと、記憶を失う直前に出会っていた人のことなどを、報告する。
そしてもう一つ、王都の造りがティアトタン国の造りに似たことを話した。
「地下国へ通じる道があるの。その場所がもし同じなら、地下国に行けるかもしれない」
とフィアは伝える。
「それは、どこにあるんだ?」
「城の王座の下に階段がある。そこから地下道が通じていて、いくつかの門をくぐって、最後に青銅の門をくぐれば地下国につく。もっと大まかに言えば城の下から、地下国に入れるの」
そこまで口にしたとき、ゼクスの視線がこちらに向く。
しげしげと見てきて、
「顔色が悪いな?」
と言うのだ。
「いえ、気のせいだと思う」
とフィアは言う。
ゼクスは近づいてきて、失礼、と言い、フィアの頬へ手を触れさせてくる。
「あ、あの」
「騎士団の任務に同行させて、無理をさせてしまったか?環境が変わって疲れている可能性もある」
「そ、そうじゃないの」
フィアが及び腰になっていると、
「つい、フィアには協力を仰いでしまう。騎士団の皆もそうだ。フィアに話を聞いてもらいたがっている」
と言うのだ。ゼクスの表情は柔らかい。けれど、これは自分に向けられている表情ではない、とフィアは思う。
「それは、リウゼンシュタイン元団長のことよね?」
「そうだな」
「お互いに信頼し合っているのは、羨ましい。自分の力を信じてもらえるのは、嬉しいことだと思うから」
「だとしても、負担をかけてしまうのは、良くないだろう」
「大丈夫よ、私はリウゼンシュタインではないし」
フィアが言うと、ゼクスが手を取って来る。あ、と反射的にフィアは声をあげた。
爪が鋭利な形に変形しているからだ。ゼクスの視線が爪に向き、フィアは慌てて手を引っ込めようとする。
「これは、訳があって。その」
ゼクスには怯えるような様子も驚くような様子もない。
ただ、
「まだ何か秘密があるのか?」
と聞かれる。
「王都では魔法のエナジーが足りないの。そうすると、こんな風に、姿が変わってしまう」
「この姿は見たことはなかった」
とゼクスがあっさりと言うので、フィアの方が困ってしまう。
「これは、まだ序の口。化け物の姿になってしまう」
とフィアが爪を隠そうとすれば、
「ぜひ、見てみたいな」
その手を引き寄せ、爪の先に軽くキスをする。
ピリっと指先に電気を感じ、フィアはゼクスの顔を見た。
「え?」
「これは、不貞になるのか?」
ゼクスは、初めて見るような悪戯な表情でフィアに尋ねてくる。
「ア、アリーセ様へ不義理には、なるのでは?」
とフィアが慌てて言うと、ゼクスは低く笑った。
「あのときと、同じことを言うんだな」
「な、何を言っているの」
「エナジーはどうやったら手に入る?」
とゼクスは聞く。
フィアはまさに、今エナジーを感じていた。キスを受けた爪に走った痺れからは、魔法のエネルギーを感じたからだ。
「ゼクス、あなたからは、強い魔法を感じる。その魔法を少し分けてもらえれば」
「どうやって?」
「分からないわ。でも、触れてもよければ、エナジーをもらえるかもしれない」
とフィアが告げれば。
「どんな風に触れればいい?」と即座に聞いてくる。なんで乗り気なの?と思うのだ。
「ど、どんなって」
「触れるにしても、様々な種類がある」
「手を触れるとか」
と言えば、自分の指先をフィアの爪の先に当ててくる。
「触れているな」
「そうだけど」
「それ以外は?」
「分からない。私の力はずっと、テオに封印されていたから」
「どうやって封印されていたんだ?」
禁断の質問、とフィアは思う。
答えを待っているゼクスに、フィアはおずおずと答えるのだ。
「定期的に口づけをほどこすの。それでいつも封印していた」
いらぬことを暴露しているような気分になり、気まずさでゼクスの顔を見るのも恥ずかしくなる。
「テオからすれば、私に化け物になられてはたまらないから、するだけ」
「そうだろうか?全身にくまなく刻印をほどこすのは、それだけが理由ではないと思う。フィアを離したくなかったんだろう」
「そ、そんなこと、今話すことじゃないと思うけど」
なぜ、全身にくまなくだと知っているの?とフィアは思う。
「試してみるか?」
「ええ?な、何を言っているの!ダメでしょ」
「なぜ?封印できるかもしれない」
「あ、あなたには妻がいて、子どもがいて。そして」
「王都の人間だ、と。言っていたな」
ゼクスはどこか遠い目をして言った。
「ゼクス?」
「リウゼンシュタインは、どうやって潜んでいたんだろうな。エナジーとやらをどんな風に手に入れていたのか」
「後朝待たずのリウゼンシュタイン?」
とフィアが最近覚えた二つ名を言えば、ゼクスが弾かれたようにフィアの顔を見た。
「朝を待たない、逢瀬、か」
と言う。
「その人が朝を待たずに去るのは、なぜ?とは私も思ったけれど」
「朝を待てばどうなる?」
単刀直入に問われ、フィアは戸惑ってしまう。
「そ、それは。その、朝まで横で眠るだけではないの?」
「だとすれば。最後の最後で失敗したな、リウゼンシュタイン」
とゼクスは呟いた。朝までいただろ、と言うのだ。
どこか甘く柔らかなニュアンスが含まれているので、フィアは胸の一部がキュッとする。
自分に言われているのではないとは、分かっていたけれど。
そして、
「エナジーを与える方法が分からない以上、封印をするしかない」
とゼクスは言うのだ。
大量の報告書や書類が広げられた執務台を見て、フィアは一旦冷静になる。
「ここはそういう場所じゃない。ダメでしょ、執務中に」
と逃げ腰になるフィアに、ゼクスは間髪与えずに、
「どこならいい?」
と尋ねてくる。
「の、乗り気のように聞こえるのは気のせい?」
「さあ?役に立てればと思っただけだが」
「ぜ、全身にするわけじゃ、ないでしょ?」
「お望みならばどこまでも」
不意に首元に吐息がかり、
「な」
フィアが目を見張れば、ゼクスは笑う。
「冗談だ、フィア。手を」
恭しくフィアの手を取りその甲にキスを落としてくる。
痺れがやって来たかと思えば、身体中をビリッと何かが駆け巡るのを感じた。見れば爪の形は元に戻っている。
「これは」
「魔法を込めて刻印をほどこした。封印とは違うかもしれないが、少しは効果がありそうだな」
「ありがとう」
フィアが見上げれば、ゼクスはフィアの髪を撫でてくる。そして、囁くような声で言うのだ。
「逢瀬の理由がこれだとするなら。俺のところに来て欲しかった。フィア・リウゼンシュタイン」
「ゼクス、私はリウゼンシュタインでは」
ゼクスの瞳が切ない色を帯びる。不意に抱き寄せられて、フィアはハッと息を飲んだ。すぐに身体は離れていたので、気のせいだったのかとすら思う。
「エナジーが欲しいときには、声をかけてくれ」
何もなかったかのように、そう言うので、フィアは自分の幻覚だったのかもしれない、と思った。
ただ、胸の鼓動が鳴りやまない。
どうして、こんなことを?
「では、仕立屋に出入りしていた者を調べてみる」
「私は地下を調べてみる」とフィアが言えば、
「王宮に一人では近づかないで欲しい。もし調べに行くときには俺も同行する」とゼクスには言われた。
確かに以前、「王宮には近づかないこと」と言われていたように思う。
「王には縁戚者はいるが、直接的な家族がいない。一切存在しないのが不思議だ。俺の母は王の従妹だが、当の王の兄弟の所在は不明だ。失踪や謀殺などきな臭い噂はあるものの違和感がある。しかも、誰もそれを表立っては語ろうとしない。得体が知れない王に近づいて欲しくないんだ」
「仮にそうだとして、総督であるあなたが。王を信頼していない、疑っていると敵国の私に告げるのは危険じゃない?」
「まったく、危険じゃない。フィアを信頼している」
と即答するので、フィアの方が困ってしまう。
そして、
「出来れば、俺のことも信じてくれ」と言うのだ。更には「国に戻れるように協力する」とゼクスは言う。
出会って間もないにもかかわらず、ゼクスの言葉に安心感があるのはなぜだろう、とフィアは思うのだった。
フィアは早速、魔法の気配を感じられる女性がいたことや、記憶を失っていたこと、記憶を失う直前に出会っていた人のことなどを、報告する。
そしてもう一つ、王都の造りがティアトタン国の造りに似たことを話した。
「地下国へ通じる道があるの。その場所がもし同じなら、地下国に行けるかもしれない」
とフィアは伝える。
「それは、どこにあるんだ?」
「城の王座の下に階段がある。そこから地下道が通じていて、いくつかの門をくぐって、最後に青銅の門をくぐれば地下国につく。もっと大まかに言えば城の下から、地下国に入れるの」
そこまで口にしたとき、ゼクスの視線がこちらに向く。
しげしげと見てきて、
「顔色が悪いな?」
と言うのだ。
「いえ、気のせいだと思う」
とフィアは言う。
ゼクスは近づいてきて、失礼、と言い、フィアの頬へ手を触れさせてくる。
「あ、あの」
「騎士団の任務に同行させて、無理をさせてしまったか?環境が変わって疲れている可能性もある」
「そ、そうじゃないの」
フィアが及び腰になっていると、
「つい、フィアには協力を仰いでしまう。騎士団の皆もそうだ。フィアに話を聞いてもらいたがっている」
と言うのだ。ゼクスの表情は柔らかい。けれど、これは自分に向けられている表情ではない、とフィアは思う。
「それは、リウゼンシュタイン元団長のことよね?」
「そうだな」
「お互いに信頼し合っているのは、羨ましい。自分の力を信じてもらえるのは、嬉しいことだと思うから」
「だとしても、負担をかけてしまうのは、良くないだろう」
「大丈夫よ、私はリウゼンシュタインではないし」
フィアが言うと、ゼクスが手を取って来る。あ、と反射的にフィアは声をあげた。
爪が鋭利な形に変形しているからだ。ゼクスの視線が爪に向き、フィアは慌てて手を引っ込めようとする。
「これは、訳があって。その」
ゼクスには怯えるような様子も驚くような様子もない。
ただ、
「まだ何か秘密があるのか?」
と聞かれる。
「王都では魔法のエナジーが足りないの。そうすると、こんな風に、姿が変わってしまう」
「この姿は見たことはなかった」
とゼクスがあっさりと言うので、フィアの方が困ってしまう。
「これは、まだ序の口。化け物の姿になってしまう」
とフィアが爪を隠そうとすれば、
「ぜひ、見てみたいな」
その手を引き寄せ、爪の先に軽くキスをする。
ピリっと指先に電気を感じ、フィアはゼクスの顔を見た。
「え?」
「これは、不貞になるのか?」
ゼクスは、初めて見るような悪戯な表情でフィアに尋ねてくる。
「ア、アリーセ様へ不義理には、なるのでは?」
とフィアが慌てて言うと、ゼクスは低く笑った。
「あのときと、同じことを言うんだな」
「な、何を言っているの」
「エナジーはどうやったら手に入る?」
とゼクスは聞く。
フィアはまさに、今エナジーを感じていた。キスを受けた爪に走った痺れからは、魔法のエネルギーを感じたからだ。
「ゼクス、あなたからは、強い魔法を感じる。その魔法を少し分けてもらえれば」
「どうやって?」
「分からないわ。でも、触れてもよければ、エナジーをもらえるかもしれない」
とフィアが告げれば。
「どんな風に触れればいい?」と即座に聞いてくる。なんで乗り気なの?と思うのだ。
「ど、どんなって」
「触れるにしても、様々な種類がある」
「手を触れるとか」
と言えば、自分の指先をフィアの爪の先に当ててくる。
「触れているな」
「そうだけど」
「それ以外は?」
「分からない。私の力はずっと、テオに封印されていたから」
「どうやって封印されていたんだ?」
禁断の質問、とフィアは思う。
答えを待っているゼクスに、フィアはおずおずと答えるのだ。
「定期的に口づけをほどこすの。それでいつも封印していた」
いらぬことを暴露しているような気分になり、気まずさでゼクスの顔を見るのも恥ずかしくなる。
「テオからすれば、私に化け物になられてはたまらないから、するだけ」
「そうだろうか?全身にくまなく刻印をほどこすのは、それだけが理由ではないと思う。フィアを離したくなかったんだろう」
「そ、そんなこと、今話すことじゃないと思うけど」
なぜ、全身にくまなくだと知っているの?とフィアは思う。
「試してみるか?」
「ええ?な、何を言っているの!ダメでしょ」
「なぜ?封印できるかもしれない」
「あ、あなたには妻がいて、子どもがいて。そして」
「王都の人間だ、と。言っていたな」
ゼクスはどこか遠い目をして言った。
「ゼクス?」
「リウゼンシュタインは、どうやって潜んでいたんだろうな。エナジーとやらをどんな風に手に入れていたのか」
「後朝待たずのリウゼンシュタイン?」
とフィアが最近覚えた二つ名を言えば、ゼクスが弾かれたようにフィアの顔を見た。
「朝を待たない、逢瀬、か」
と言う。
「その人が朝を待たずに去るのは、なぜ?とは私も思ったけれど」
「朝を待てばどうなる?」
単刀直入に問われ、フィアは戸惑ってしまう。
「そ、それは。その、朝まで横で眠るだけではないの?」
「だとすれば。最後の最後で失敗したな、リウゼンシュタイン」
とゼクスは呟いた。朝までいただろ、と言うのだ。
どこか甘く柔らかなニュアンスが含まれているので、フィアは胸の一部がキュッとする。
自分に言われているのではないとは、分かっていたけれど。
そして、
「エナジーを与える方法が分からない以上、封印をするしかない」
とゼクスは言うのだ。
大量の報告書や書類が広げられた執務台を見て、フィアは一旦冷静になる。
「ここはそういう場所じゃない。ダメでしょ、執務中に」
と逃げ腰になるフィアに、ゼクスは間髪与えずに、
「どこならいい?」
と尋ねてくる。
「の、乗り気のように聞こえるのは気のせい?」
「さあ?役に立てればと思っただけだが」
「ぜ、全身にするわけじゃ、ないでしょ?」
「お望みならばどこまでも」
不意に首元に吐息がかり、
「な」
フィアが目を見張れば、ゼクスは笑う。
「冗談だ、フィア。手を」
恭しくフィアの手を取りその甲にキスを落としてくる。
痺れがやって来たかと思えば、身体中をビリッと何かが駆け巡るのを感じた。見れば爪の形は元に戻っている。
「これは」
「魔法を込めて刻印をほどこした。封印とは違うかもしれないが、少しは効果がありそうだな」
「ありがとう」
フィアが見上げれば、ゼクスはフィアの髪を撫でてくる。そして、囁くような声で言うのだ。
「逢瀬の理由がこれだとするなら。俺のところに来て欲しかった。フィア・リウゼンシュタイン」
「ゼクス、私はリウゼンシュタインでは」
ゼクスの瞳が切ない色を帯びる。不意に抱き寄せられて、フィアはハッと息を飲んだ。すぐに身体は離れていたので、気のせいだったのかとすら思う。
「エナジーが欲しいときには、声をかけてくれ」
何もなかったかのように、そう言うので、フィアは自分の幻覚だったのかもしれない、と思った。
ただ、胸の鼓動が鳴りやまない。
どうして、こんなことを?
「では、仕立屋に出入りしていた者を調べてみる」
「私は地下を調べてみる」とフィアが言えば、
「王宮に一人では近づかないで欲しい。もし調べに行くときには俺も同行する」とゼクスには言われた。
確かに以前、「王宮には近づかないこと」と言われていたように思う。
「王には縁戚者はいるが、直接的な家族がいない。一切存在しないのが不思議だ。俺の母は王の従妹だが、当の王の兄弟の所在は不明だ。失踪や謀殺などきな臭い噂はあるものの違和感がある。しかも、誰もそれを表立っては語ろうとしない。得体が知れない王に近づいて欲しくないんだ」
「仮にそうだとして、総督であるあなたが。王を信頼していない、疑っていると敵国の私に告げるのは危険じゃない?」
「まったく、危険じゃない。フィアを信頼している」
と即答するので、フィアの方が困ってしまう。
そして、
「出来れば、俺のことも信じてくれ」と言うのだ。更には「国に戻れるように協力する」とゼクスは言う。
出会って間もないにもかかわらず、ゼクスの言葉に安心感があるのはなぜだろう、とフィアは思うのだった。
6
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる