59 / 65
彼しかいらない
4
しおりを挟む
「三クールで、もしダメだったら」
輝夜は首をふった。
「それは絶対にない」
「根拠は?」
「動物的本能で分かるんだよ」
「根拠は、ないじゃない」
「そんなものだよ、こと自分のことに関しては」
キスに次ぐキス。背中をカウンターに預けながら、下腿部を繋げて離してを繰り返しながら、高まりを目指す。
終わってしまうのがもったいないと思う。注ぎ込まれる感覚があって、内部が収縮し吸い込んでいく感覚があった。
「輝夜、いっぱいして」
背中にきつく手を回せば、
「当たり前だろ、まだまだ足りない」
抱きかかえられて、寝室に運ばれた。
ベッドに寝かされたら、私の上に覆いかぶさるようにやって来た輝夜が乳房を吸ってくる。胸の先に吸いついたままに輝夜が指を入れて来れば、
「ぁあっ」
甘い声が出た。
「自覚あるのか?吸いこむように絞めつけてきている」
「そこ、触るからっ」
胸の先の刺激に呼応するように、内部が蠕動運動するのだ。
妊娠しなかったら?また輝夜は別の人と結婚するだろうし、私は夏嶺と結婚するのかもしれない。
「今回のクールで無理なら、タイミングと体外受精を検討する。絶対に孕ませる」
「はらまっ?言い方が……」
「夏嶺さんにはやらないよ」
抜き去った指先を舐めとる輝夜の表情があまりにも淫靡なので、恥ずかしくなってきた。目元に落ちる睫毛の奥の潤んだ瞳を見て、輝夜が欲情しているのを知る。
「環が好きだよ。初めて出会ったときから、環と結ばれることしか考えてこなかった」
「とても慎重だったけど。好きだなんて、知らなかった」
「お互い様だろ」
「だって。落ちたら、おしまいだもん」
「ああ、戻れない」
もう戻れない。例えば、妊娠できなくても、他の人と結婚しても。きっと、輝夜だけを思い続けるに違いない。
その夜は体勢を変えて、何度も中に注ぎ込まれる。時間も気にせずに、うわ言のように名前を呼び合って、折り重なって眠った。
最後は妊娠するかどうかなんて、どうでもよくなっている。ただ、輝夜とずっとくっついていたい、と私は思っていた。
輝夜は首をふった。
「それは絶対にない」
「根拠は?」
「動物的本能で分かるんだよ」
「根拠は、ないじゃない」
「そんなものだよ、こと自分のことに関しては」
キスに次ぐキス。背中をカウンターに預けながら、下腿部を繋げて離してを繰り返しながら、高まりを目指す。
終わってしまうのがもったいないと思う。注ぎ込まれる感覚があって、内部が収縮し吸い込んでいく感覚があった。
「輝夜、いっぱいして」
背中にきつく手を回せば、
「当たり前だろ、まだまだ足りない」
抱きかかえられて、寝室に運ばれた。
ベッドに寝かされたら、私の上に覆いかぶさるようにやって来た輝夜が乳房を吸ってくる。胸の先に吸いついたままに輝夜が指を入れて来れば、
「ぁあっ」
甘い声が出た。
「自覚あるのか?吸いこむように絞めつけてきている」
「そこ、触るからっ」
胸の先の刺激に呼応するように、内部が蠕動運動するのだ。
妊娠しなかったら?また輝夜は別の人と結婚するだろうし、私は夏嶺と結婚するのかもしれない。
「今回のクールで無理なら、タイミングと体外受精を検討する。絶対に孕ませる」
「はらまっ?言い方が……」
「夏嶺さんにはやらないよ」
抜き去った指先を舐めとる輝夜の表情があまりにも淫靡なので、恥ずかしくなってきた。目元に落ちる睫毛の奥の潤んだ瞳を見て、輝夜が欲情しているのを知る。
「環が好きだよ。初めて出会ったときから、環と結ばれることしか考えてこなかった」
「とても慎重だったけど。好きだなんて、知らなかった」
「お互い様だろ」
「だって。落ちたら、おしまいだもん」
「ああ、戻れない」
もう戻れない。例えば、妊娠できなくても、他の人と結婚しても。きっと、輝夜だけを思い続けるに違いない。
その夜は体勢を変えて、何度も中に注ぎ込まれる。時間も気にせずに、うわ言のように名前を呼び合って、折り重なって眠った。
最後は妊娠するかどうかなんて、どうでもよくなっている。ただ、輝夜とずっとくっついていたい、と私は思っていた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる