幼なじみが犬になったら、モテ期が来たので抵抗します!

KUMANOMORI(くまのもり)

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5章 大混乱

●再びの補習、すべて世はこともなし

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魔法8日目(先勝)


 ――――じぃじぃじぃ。
 夏休みももう中盤の、8月。
 ただ今補習真っ最中の教室に、蝉の声が響く。
 命短しとせっせと鳴くのは結構だけど、数学の方程式とにらめっこの最中の面々にはイライラのもと以外の何物でもないようで、
「あーあーあー!ちっとだけ静かにしてくれよ!」
 その中でも一番辛抱ってものに縁遠そうな、横堀君が真っ先に根をあげた。
 窓枠に両手でしがみついて、檻に入れられたサルのようにガタガタ揺らし、
「あー静かにしてくれぇー!」
 校庭に向かってシャウトする。
 とはいっても、校舎をはさんで、校庭と逆側の中庭の木々でないている蝉たちには、届くわけもない。
 補修中の面々は突っ込むのも面倒くさそうに胡乱な目で横堀君を見て、それからわたしの方を見る。
 え?わたし?

「クラス委員だから動けって言いたいみたいだね」
 横のまほりがそう口にする。まほりは、幼稚園に通っていたときの癖が抜けないのか、幼稚園の帽子をかぶったままだ。
 本当は年長さんの年齢なのに、この春からなぜか高校に通うようになったらしい。
 なぜか、で普通高校に通うことなんかにはならないと思うけれど、本人がそう言うのだから取り付く島がない。
「いつもは、カズシが動いてくれるんだけどな……」
 同じくクラス委員でわたしとは幼なじみの穂波和史が横堀君と親しいこともあって、横堀君の突拍子もない行動のストッパーになってくれている。
 のだけれど……あいにく和史は補習とは無縁なのでここにはいない。
 補習には無縁だけれどその他に問題があるということは、まあ今は置いていくとして……。

 さて、どうしよう?
 横堀君が、
「セミよ合唱をやめるんだー!アイス食いてー!」
 なんて脈絡もない内容を叫びだしたものだから、わたしに向けられるクラスメイトの視線がどんどん険しくなってくる。
 ああ、もう仕方ないな……。
 わたしはおもむろに立ち上がると、横堀君のいる窓際に近づいていく。
「横堀君、このあとの確認テストの勉強しなくていいの?不合格だと、補習長引いちゃうよ?」
 わたしがそう声をかけると、横堀君はきょとん、とした顔をする。
「横堀君って……」
「え?どうかした?」
「そっか、この変さに気づいてないんだな」
「変?横堀君のこと?」
「あのな、ミ、いや本田。……まあいいや、仕方ねー勉強するか」
 そう言って、横堀君は自分の席に戻っていった。
 今の、どういうことなんだろう?
 でもまあ、横堀君が静かになってくれたらこれでいいのかな……。
 ぼんやりそんなことを考えたら、足元で秋田犬のタツヒコが吠えた。
 テストの勉強した方がいいと教えてくれているみたいだ。
 ペット同伴が校則違反じゃないところがこの学校の良いところだよね。
 まほりのペットのニシキヘビのベルガモットがよくしてくる、全身で巻きつく愛情行動に対しては、たまに命の危険を感じるけれどね。

「ありがとう、タツヒコ」
 そう言ってわたしはタツヒコの頭を撫でる。
 そうするとタツヒコは、キラキラした眼差しでわたしを見上げてくるのだ。
 かわいいなあ、忠犬タツ公とでも呼びたいくらいだ。
 窓際の席から横堀君がまるで呆れているような、何とも言えない顔をしてこちらを見ている。
 それで良いのか、タツヒコ……と口が動いているように見える。
 変なの。
 
 わたしは、何とかギリギリの点数で確認テストに合格して、これ以上の補習を免れることになった。
 横堀君も、信じられねぇ……言いつつも合格したようだった。
 彼と仲のいい紀瀬君と斉藤君は不合格だったみたいで、横堀君にブーイングを浴びせていた。
 補習のときの横堀君の言っていたことが気になったけれど、今朝靴入れの中に入っていた『果たし状』の指定してきた時間が迫っていたので、わたしは教室を出た。

 『果たし状』は夏休みに入る前から始まり、夏休みの補習中の今まで毎日毎日別の相手から入れられている。
 何も、果たし状の相手はわたしに決闘を挑みたいわけじゃない。
 わたしを呼び出しておいて、最終的には和史をおびき寄せて戦いを挑む。
それが大きな目的みたいだ。
 毎日毎日それを相手にするのはとっても面倒くさいことだけれど、和史と子どもの頃からの付き合いなのが運のつきだと今では諦めている。
 
 指定されていた中庭の東屋に行くと、プロレスラーのマスクを着けた男子生徒がいた。
 ああ、パターンAだ。
 彼は、よく果たし状をくれるメンツの一人で、毎回マスクで変装してくる。
けれど、声からして同じクラスの松代君だ。
 わたしが近づいていくと、こちらに気づいたようで問答無用で飛び掛ってくる。
「あ、ちょ、ちょっと松代君!」
 思わず脇に退いたものの、体勢の立て直しが出来ないまま、次の攻撃が飛んでくる。
 慌てて後ろに飛びのいたら、踵が木の幹に当たってしまった。
 追いつめられちゃった……。

 その間にも右手の拳を閉じたり開いたりしながら、松代君が追いつめてくる。
「悪いな本田。ユーリが、穂波を倒せないなら、本田でも良いと譲歩してくれたのだ」
 松代君は戸田さんに付き合ってくれとせがんでいて、毎回条件を出されては条件をクリアできずに断られているらしい。
「わたしを倒すなんてものすごーく簡単だと思うけど……」
 巻き添えを食らって痛い思いをするのは嫌だ。
「た、助けてぇ!殺されるー!」
 これがわたしの役目。
 とにかく毎日叫んで助けを呼ぶ、これに尽きる。
 何て平凡な毎日だろう。
「いや、全然平凡じゃねぇだろ……!」
 誰かがわたしのモノローグに突っ込みを入れてきたかと思えば――――。
「横堀、ここは俺の出番だから。引っ込んでいてくれるかな?」
 とまあ、和史と横堀君がいつの間にかわたしと松代君との間に立ちはだかっていた。
「横堀に穂波か……」
 松代君が苦々しい声をあげる。
「ミサキ、今日もかわいいね。迎えに来たよ、一緒に帰ろう」
 和史は笑顔で振り向いて、そう言ってくる。
「カズシは今日も気持ち悪いね、早く何とかしてよ」
「きついミサキもいいな。罵倒されると脳内でアドレナリンが花となって舞うよ」
「……」
 わたしが無言で睨んでいると、ようやく和史はすごすごとして松代君に向き直る。
 甘ったるい台詞を言うのはいいけれど、そういう性格が災いして、本校他校ひっくるめて主に男子の反感を買っているのはいただけない。
 わたしが巻き込まれる形になっているのはもっといただけない。

「誰が幼なじみでも、本田はきついのな……」
 と横堀君が呟くか否かの間に、
「ぎゃん!」
 和史に頭突きをお見舞いされた松代君の短い悲鳴がして、ことは終わった。
 本日の業務は終了だ。
 今日も世はこともなし、変なことが起きないって最高だよね。

 わたしが一連の動作で乱れた髪を手ぐしで整えようとすると、和史が櫛でとかしてくれて、横堀君がいつの間にか飛ばされていたカバンを拾って渡してくれる。
「ありがとう、横堀君」
「おー」
「俺には?」
「和史は人の髪でアレンジをしたいだけでしょ」
 そうこう言っている間に前髪に触れると、いつの間にかアップにされているのが分かる。
「それは否めないけどね。それより、この後、スウィーツ食べて帰ろう?新しい店が駅ビルの中に出来たんだ」
「スウィーツって言わないで、甘いものって言ってよ」
「あ、俺も行ってもいいか?」
「うん、良いよ。カズシのおごりだから」
 わたしがそう口にすると、和史は憮然とした顔をする。そんなに落ち込まなくてもいいのに、というほどまでの顔だ。
「やった、腹減ってたんだよなー」
「本気で……横堀も来る気なんだ?空気読んで欲しかったな」
「読む空気なんてあったっけ?」
 とわたしが言うと、和史は微妙な顔をする。
 言いたいけれど、今ここでは言いづらいというような表情だ。
「一体なんなの?」
「今は言えないな。二人きりになったら言うよ」
「……何か、犬になった初日の自分を見てる気分だな」

――――ワフワフッ!
 そんなやり取りをしていると、さっきまで紀瀬君のペットの柴犬と吠えあっていたタツヒコが戻ってきた。
 何やら慌てたようにして、吠えながら駆けてくるので、吠え声を読解してみることにする。
 多分――――
『学校の敷地内に猿が出ました、ご主人』
 だ。
 犬の言葉には少々自信がある。
「魔猿が出たみたい」
 わたしが二人にそう言うと、
「まえん……。うわ、俺の願望まで反映されてるのか!」
 横堀君が感激したような声をあげる。
「横堀……まさか魔猿の存在を忘れているわけじゃないよね?」
「いや、逆にそれが日常的なものになってるのに俺はビックリだけどな……」
「横堀君は猿に会ったことないんだね」
「会ったこと、はねーな。昔に見たことはあるけど」
 魔猿はここのところ頻繁にわたし達の町を荒らしに来る、悪い猿だ。
 いつも悪さをしては、何だかかっこいい様な悪いような名前のヒーローに倒されている。
「ケンエンジャーが退治してくれると思うけど、冷やかしに行ってみようか?」
「カズシ、性格悪いよ、その言い方……」
「つ、つーかさ、お前らちょっとくらい周り見渡そうぜ?」
 横堀君は神妙な調子でそう言いながら、周囲に注意を払っている。
「横堀君は、よく見渡してるね」
「いや、本田、そういうことが言いたいんじゃなくてだな――――」
『キキィ!』
 横堀君の言葉に甲高い声が重なった。
「ん?」
 色とりどりの影が次から次へと横切り、わたし達の前にその姿を現した。
 赤青黄色に黒、そして白の猿達だ。
「何だ、魔猿だよ」
 そう口にしたとたん、猿達がわたしに向かって襲い掛かってきた。
 わたしはその様子をぼんやりと見ていた。

 赤い猿の長い爪が顔の数センチ前をかすめたところで、
「何やってんだよ、ミサキ!」
 横堀君が手を引っぱって、わたしを後ろに庇う。
そして、迫っていた赤い魔猿を後から続いてきた猿へと向かって蹴り飛ばした。
 ぱたぱたぱた、と小気味よく残りの猿達が倒れていき、襲撃は止んだ。
 それから、視線を感じてその方向を見ると、横堀君が眉を寄せてわたしを見ている。
怒っているみたいだ。
 そんな様子を見て、わたしは不思議でしょうがない気持ちになる。
「何でよけねーんだよ、危ねーだろ!」
 語気が少しだけ荒い。こんな横堀君を見たのは初めてだ。
 と言うよりも、今まで生きてきた中でこんなに怒った雰囲気をかもし出している人は初めて見たと思う。
「だって、横堀君。大したことじゃないから平気だよ」
「大したことじゃねーって……。つーか、カズシもタツヒコも何で本田を守らねーんだよ!?」
「守る?そんな必要ないだろ?ここで俺達が襲われても、ケンエンジャーが出動するんだから、問題ない。まあ、横堀が全部倒したみたいだけど」
 和史が肩をすくめてみせる。
 タツヒコはくぅん?と短く鳴いて首を傾げる。
「わたしが不思議なのはね……横堀君が怒ったことなの。怒るなんて面倒くさいのに。どうして、怒ったの?」
 わたしがそう尋ねると、横堀君は弾かれるようにしてわたしを見る。
「なるほどな……ミサキの望みはそうやって反映されてるわけだ」
「望み?」
「ああ。誰かさんの望みに、ミ……本田も含め、色んな奴の望みが交ざったみたいだな」
 誰かさんの望み?
 望みが交ざった?

「……正直ね、横堀君。言ってることが前以上にわけ分からないよ?」
 わたしが思わず言うと、
「前から十分わけ分からないと思うよ」
 和史がそう合いの手を入れる。
「現状だと、そう言われて否定出来ねーのが辛いけどな……。けど――――」
 皆まで言う前に、横堀君はわたしの手を取った。
「ん、何?」
「ここに長居は禁物だっていうのは確かだし、行こうぜ、ミサキ」
 そう言って、横堀君は手を引いてくる。
 でも、横堀君の考えが分からないわたしは、当惑してしまう。
「変だよ、横堀君。どこに行くの?」
 手を引かれ、少し足をもつれさせながら、わたしは尋ねる。
「元の場所だよ」
 タツヒコが威嚇して、和史はわたしの手を引く横堀君の手首を掴む。
「元の場所も何もないよ、横堀。ここが本当の場所だ」
『ワフワフッ』
「カズシの言うとおりだよ、どこに行くっていうの?ここがわたし達の生まれ育った場所でしょ?」
 わたしがそう口にすると、急に真面目な顔になって、横堀君は言う。
「ミサキ、マジでそう思ってるのか?」
「え?」
「それでいいのか?」
 一切目を逸らさずに、横堀君はそう尋ねてくる。
 何を訊かれているのか良く分からなかった。
 変なことを言っているのは明らかに横堀君の方だし、わたしや和史の反応はおかしくないはずだ。
 元の場所も何も、ここがわたしの住んでいる場所だから。
 だけど、横堀君の一直線に迫ってくる眼差しに心がざわめく。
 何だろう、どうしてこんな風になるの?

「どうして、変だよこんなの……」
 わたしがそう口にしたとき、
『ふふっ、迷うことないよ。こっちが本当だもの』
 鈴を転がすような声がどこからともなく聞こえてくる。
「……お前がこの変な世界を作ったんだな」
 横堀君が空を仰ぎながら、どこへともなくそう声をかける。
『何を言っているの?この世界が本当。必要なものはみんな揃っているもの』
「逆だろ。都合の悪いことをみんな消しただけ。そんな風にして手に入れて嬉しいか?」
『わたしは、嬉しいよ。どうして嬉しくないの?きっとみんな思い通りにいくのに』
「……俺は、別に思い通りになんてしたくねーから。ちょっと雑なくらいの扱いが、一番らしくて好きだし」
 声に対して話しているはずなのに、横堀君の視線がなぜかこちらに向いている。
『……でも、わたしにはこれからが大事なの』
 鈴の音のように澄んだ声が少しずつ濁っていく。
「こんな大げさなことしねーで、ちゃんと話し――――」
『邪魔をしないでね?』
 声がそう言ったとたんに、目の前にいた横堀君の姿が消えた。
「え?」
『え?』
 思わず瞬きをした次の瞬間に、ぐわっとすごい力で引っぱられる感覚がして、わたしは薄ぼんやりとした光の中に投げ出された。
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