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イベント開始
しおりを挟む「ダメだ、ラウリィ。もう少し、このつかず離れずをじりじりと楽しんでいたい」
と慌てた様子で言うのだ。
「じゃあ、オレと決闘とか街デートしたいのか?」
「まったくしたくない。それよりも、さっさとお」
皆まで言わさずに、
「だろ。じゃあ覚悟決めろ」
とオレは食い気味に言う。
ルークは頭を抱えているけれど、もうこの辺で限界だ。
オレは適当で軽薄じゃないと、落ち着かないんだ。
「じゃ、そういうことで」
――――オレは、ルークにおとされた。
その瞬間に、やめろ、と言って止めに入ったルークの腕があたり、オレはトリスタンの上から転げ落ちる。
まさか。
ここから隣国落下の人質イベントが発生するのか?
ルーク?ミトリ?どっちのだ?
「ラウリィ!結ばれた、にしとけばよかったのに!」
と呼びながらこちらを見おろすルークの顔が、どんどん遠くなっていった。
おしまい
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