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悪女の手引き
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「私に何を預言させたいのです?」
「当然、聖女の場所だよ。そして生贄は本当に必要なのかな?」
「聖女の源はなんだとお思いですか?力は無尽蔵に湧いてくるものでしょうか?自然の摂理としてもエネルギー源が必要だと、それなりの学識がおありならば考えつくものだと思いますけれど」
「生贄はエネルギー源だと?」
「そう思います」
「聖女とは随分、恐ろしいものなんだね」
思わせぶりな視線を送って来る彼の視線は、私の額に注がれている。前知識はあるのかもしれない。聖女は額に聖痕がある、と。
「雨を降らしさらに土地を肥えさせたいならば、あと数人捧げましょうか?聖女信仰を信じたいのでしたら」
残酷な宣告であってもいい。聖女を恐ろしく、扱いにくいものとして刻んでおきたい。
「そんなものには使わなくていいよ。ルートグリムを制圧するには、どうすればいいかを問いたい」
「そのためには。誰の命を差し出すのです?あなたですか?」
ははははっとレグノは笑う。
「差し出した後じゃなければ、教えてもらえないんだね」
じっとこちらをうかがうレグノの瞳には、好奇心がうかがえた。
「聖女の祝福のないルートグリムは、正攻法でも攻め滅ぼせると思いますが」
「どうだろうね」
探る目に柔らかな光が差したときに、想像通りの言葉がやって来る。
「君は本業の方でも、随分と軍部の者から支持されているようだね」
「よくご存知で。試してみますか、宰務官様?」
私はレグノの軍服の襟装飾に触れてみる。かちゃかちゃと音をさせ、無礼者、と言わせたくてやってみるが、彼はかえって笑みを浮かべてくる。
「当然、聖女の場所だよ。そして生贄は本当に必要なのかな?」
「聖女の源はなんだとお思いですか?力は無尽蔵に湧いてくるものでしょうか?自然の摂理としてもエネルギー源が必要だと、それなりの学識がおありならば考えつくものだと思いますけれど」
「生贄はエネルギー源だと?」
「そう思います」
「聖女とは随分、恐ろしいものなんだね」
思わせぶりな視線を送って来る彼の視線は、私の額に注がれている。前知識はあるのかもしれない。聖女は額に聖痕がある、と。
「雨を降らしさらに土地を肥えさせたいならば、あと数人捧げましょうか?聖女信仰を信じたいのでしたら」
残酷な宣告であってもいい。聖女を恐ろしく、扱いにくいものとして刻んでおきたい。
「そんなものには使わなくていいよ。ルートグリムを制圧するには、どうすればいいかを問いたい」
「そのためには。誰の命を差し出すのです?あなたですか?」
ははははっとレグノは笑う。
「差し出した後じゃなければ、教えてもらえないんだね」
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「聖女の祝福のないルートグリムは、正攻法でも攻め滅ぼせると思いますが」
「どうだろうね」
探る目に柔らかな光が差したときに、想像通りの言葉がやって来る。
「君は本業の方でも、随分と軍部の者から支持されているようだね」
「よくご存知で。試してみますか、宰務官様?」
私はレグノの軍服の襟装飾に触れてみる。かちゃかちゃと音をさせ、無礼者、と言わせたくてやってみるが、彼はかえって笑みを浮かべてくる。
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