56 / 193
てきとーなキス
3
しおりを挟む
「いいものをいいって言って何が悪いの?宮久土先輩は無頓着な部分が多いから、コンディション整えたらもっと伸びるって言っただけ」
「そういうのが、ダルいんだよ」
「反鳥に関係なくない?」
思ったことをそのまま言ったら、
「うっせぇ」
と吐き捨てて、近づいてくる。
壁に追いつめられるような恰好で近づいてきて、頭の横に手をついてきた。身長差があるので見あげたら、やっぱり怒った顔をしている。
「好きなわけ?宮久土先輩のこと?」
「別にそういうのじゃない」
「じゃ、なんで急にマネージャーなんだよ」
くるぶしを齧りたいから。でも、そんなことを言えるわけがない。
「反鳥には話す意味ないし。反鳥だって好きな人いるじゃん」
と言ったら反鳥はさらに顔をしかめる。
ん?
なんか距離近くない?とコメントしようとしたら、反鳥が眉根をよせた。
何?とぼんやり眺めていたら、口元に急に温かいものが触れる。
反鳥の綺麗な鼻筋が見えて、吐息が唇に当たった。何がどんな状態なのかが一瞬にして脳内で繋がる。
ひぃあああ、と内心叫んだ。
即座に足をあげてその胸元に蹴りを入れれば、どふと鈍い響きが聞こえる。
「そういうのが、ダルいんだよ」
「反鳥に関係なくない?」
思ったことをそのまま言ったら、
「うっせぇ」
と吐き捨てて、近づいてくる。
壁に追いつめられるような恰好で近づいてきて、頭の横に手をついてきた。身長差があるので見あげたら、やっぱり怒った顔をしている。
「好きなわけ?宮久土先輩のこと?」
「別にそういうのじゃない」
「じゃ、なんで急にマネージャーなんだよ」
くるぶしを齧りたいから。でも、そんなことを言えるわけがない。
「反鳥には話す意味ないし。反鳥だって好きな人いるじゃん」
と言ったら反鳥はさらに顔をしかめる。
ん?
なんか距離近くない?とコメントしようとしたら、反鳥が眉根をよせた。
何?とぼんやり眺めていたら、口元に急に温かいものが触れる。
反鳥の綺麗な鼻筋が見えて、吐息が唇に当たった。何がどんな状態なのかが一瞬にして脳内で繋がる。
ひぃあああ、と内心叫んだ。
即座に足をあげてその胸元に蹴りを入れれば、どふと鈍い響きが聞こえる。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる