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間が悪い私の恋愛事情
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学校の門を出たところで少し先を歩く、肩と腰の真ん中あたりまで伸びている後ろ髪と、うちの学校の制服のスカートを見た。
隣にはシンプルな白シャツとボトムスの男性が並んでいる。背が高くスタイルのいいそのシルエットには見覚えがあった。
マズい、逃げようと思った矢先に、二人揃って振り返る。長い睫毛と大きな瞳を持つ美少女と目力の強い美青年。お似合いの二人に見つめられた私は、取るに足らないフツーの高校生だ。
この二人と今まで友達をしていた、彼女をしていたなんて古代の話みたいだった。
「うらっ?」
目を丸くしたかける先輩がこちらに近づいて来る気配がしたけれど、
「かける先輩」
と一乃が声をかける。
一乃の牽制する眼差しがこっちに向いてきて、ああ、と私の口からはため息がもれた。
男の人を間に挟む、友達とのやりとりは苦手だ。どっちが勝つとか負けるとかを友達と競うことに意味は感じない。
そんなのはごめんだ。
寝取られ彼女にも、サレ彼女にもなりたくないんだよっ!
「うわ~仲良さそう、めちゃくちゃお似合い。一乃の彼氏って初めて見たけど、かなりいい人と付き合ったね」
だから、私はかける先輩と付き合った事実をその場で消した。
かける先輩の視線がこちらに向くのを感じたし、何か言い出そうとする気配を感じる。
こちらの背中を向けた裸のシルエットが、頭の中に浮かんできた。折り曲げた膝の裏と、アキレス腱、そしてくるぶしを私は思い出す。
隣にはシンプルな白シャツとボトムスの男性が並んでいる。背が高くスタイルのいいそのシルエットには見覚えがあった。
マズい、逃げようと思った矢先に、二人揃って振り返る。長い睫毛と大きな瞳を持つ美少女と目力の強い美青年。お似合いの二人に見つめられた私は、取るに足らないフツーの高校生だ。
この二人と今まで友達をしていた、彼女をしていたなんて古代の話みたいだった。
「うらっ?」
目を丸くしたかける先輩がこちらに近づいて来る気配がしたけれど、
「かける先輩」
と一乃が声をかける。
一乃の牽制する眼差しがこっちに向いてきて、ああ、と私の口からはため息がもれた。
男の人を間に挟む、友達とのやりとりは苦手だ。どっちが勝つとか負けるとかを友達と競うことに意味は感じない。
そんなのはごめんだ。
寝取られ彼女にも、サレ彼女にもなりたくないんだよっ!
「うわ~仲良さそう、めちゃくちゃお似合い。一乃の彼氏って初めて見たけど、かなりいい人と付き合ったね」
だから、私はかける先輩と付き合った事実をその場で消した。
かける先輩の視線がこちらに向くのを感じたし、何か言い出そうとする気配を感じる。
こちらの背中を向けた裸のシルエットが、頭の中に浮かんできた。折り曲げた膝の裏と、アキレス腱、そしてくるぶしを私は思い出す。
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