2 / 5
2
しおりを挟む
「さすがだな、ジェレミー」
「褒められて悪い気はしない」
パチンと指を鳴らす。
「さあ、コテージへ行くぞ」
エントランスロビーから外へ出る。
乾いた風に交じって自然の香りが漂ってきた。トラヴィスは一呼吸して胸に空気を入れると、美味しいコーヒーを味わったような表情をする。
ホテルの外は手入れの行き届いたシラカバが大きく育ち、綺麗に整備された通り道が枝のようにあちこちに伸びている。道の両側は玉砂利や小石で埋められていて、その合間に青葉の付いた低木が間隔を置いて植えられている。文字通り大きな庭園だ。日が落ちようとしている今、その木には配線が巻かれ小さな電球が地上の星のように光っていた。
ホテルのコテージはこの通り道に沿うように建てられている。
「本当にいい所だな。俺の人生で久しぶりだ」
日の影が伸びる土の上を歩きながら、余程気に入ったのかトラヴィスの声が弾んでいる。まるで未知なる探検にでも出かけるような喜びようだ。
「このホテルは通常の部屋とコテージタイプに分かれている。お前ならコテージがいいと思った」
「さすがだな、ジェレミー」
片手で肩越しに使い慣れた旅行用のボストンバックを持ちながら、同じ言葉を繰り返して感心する。
「お前のことは、よくわかっている」
さらりとジェレミーは言ってのける。
対して、トラヴィスは首をかしげる。
「俺はまだお前のことが全然わかっていないぞ。わかっていることと言えば、俺と一緒にいても平気なことくらいだ」
「それで十分だ」
肩を並べて会話しながら、コテージが連なる道を進んでいく。ホテルの敷地面積はとても広く、フロントの棟からだいぶ離れた場所にも点在している。二人に用意されたのは外れにあるコテージだった。
外観はアメリカンカントリースタイルの素朴な建物で、他のコテージとはそれほど離れてはいないが、自然に囲まれているためプライベートは守られている。入り口ドアに設置されているセンサーにカードキーをかざして鍵を開ける。ドアから中へ入り照明をつけると、室内は快適なホテルの内装だった。
「ここでお前と五日間暮らすのか」
ボストンバックを床に置いて、好奇心旺盛にリビングルームにベッドルームを見て回るトラヴィスは、キングサイズのベッドに笑い声をあげる。
「おい、喧嘩をしたらどうするんだ? 片方はソファーか?」
「簡単だ、喧嘩をしなければいい」
ジェレミーも革製のトランクケースをベッドルームの隅に置く。カードキーは専用ケースに入れた。
「ベッドは大きい。互いに背を向けて寝てもいいだろう」
「ああ、そっちの方が楽だな」
何やら喧嘩をするという前提で頷くトラヴィスである。
「お前と同じ空気を吸っていて、ずっといい子でいられる自信はないぞ」
「大丈夫だ」
こちらも何やら自信ありげに答えるジェレミーである。
「お前のなだめ方はわかっている」
「さすがだな」
茶化すように何度も褒めながら、一通り室内を見て回ってジェレミーの前に立つ。
「で、俺はお前にどうやってなだめられるんだ?」
両腕を組んで興味津々に訊く。
「難しいことではない」
ジェレミーはトラヴィスの身体に触れると、馴れた手つきで背中へ腕を回す。
「抱きしめて終わりか」
「もちろん、続きはある」
トラヴィスの身体をやんわりと抱き寄せる。
「一日中運転をして疲れただろう」
「一日中捜査をしているよりはいい。ただアクセルとブレーキを交互に踏んで、ハンドルを動かすだけだからな。俺がうっかり足を滑らせない限り、事故は起きない。別の車にアタックされたらどうしようもないがな」
トラヴィスは笑い飛ばすように言いながら組んでいた腕を外すと、同じようにジェレミーの背中へ伸ばした。
二人はごく自然に抱き合う。
「まるで恋人同士のようだな、ジェレミー」
「知らなかったのか」
「時々忘れるんだ。お前の声を聞いて思い出す。そういえば、俺と付き合っているもの好きな野郎がいたってな」
トラヴィスはどこまでジョークかわからない口調で空とぼけると、大事そうに引き締まった背中を自分へ寄せる。
ジェレミーは小さく笑った。
「お前が忘れても、私が必ず思い出させる。問題はない」
そう言って顔を近づけると、少しだけ頬を傾けてトラヴィスの唇にキスをする。
トラヴィスも腕の中にある背中を強く抱きしめた。
二人はゆったりと気持ちよさそうに唇を重ね合わせる。ジェレミーのキスは魔法のように運転していた疲労感を溶かし、トラヴィスを和らげる。キスの味もいつものように甘ったるい。
何度も繰り返してようやく満ち足りたというように唇を離すと、ジェレミーはトラヴィスの左頬にまた軽くキスをした。
「何かいいことがありそうだな、ジェレミー」
トラヴィスは茶化す。
キスの相手は口元で笑んだ。
「それはこれからのお楽しみに取っておこう。まずは夕食だ。夜は長いからな」
薄暗い窓の外へ目を向けて言った。
ホテルのレストラン「カンパーニャ」は席が建物の外にあって、敷地内を流れるオーク川の側で食事ができるようになっていた。ドレスコードは特に指定されてはいないが、二人は着替えて向かった。「カンパーニャ」はほぼ満席だったが、老夫婦がタイミングよく席を立ってくれたので、初老のホストに案内されて端にあるテーブル席に座ることができた。
「混んでいるな」
オフシーズンではあるが、ホテルは満室のようである。
「予約が取れたのは運が良かった」
テーブル担当のほっそりとしたウェイトレスが挨拶をしてメニュー表を置いた。ジェレミーが手に取って開く。
アンティーク調の木目の椅子に座ったトラヴィスは辺りをよく見回した。テーブル席は森林に囲まれていて、柔らかな風と豊かな自然の中で食事を取れるようになっている。満席のテーブルではホテル客たちがお喋りに興じている。会話の声は森の間に吸い込まれうるさくはない。すぐ側のせせらぎは清涼な音を立てながら流れている。空気は温かく肌に心地よい。夕暮れ時、木の枝に吊るされたランタンや土の上に置かれたライトが控えめに光っている。テーブル席にも小さなランプが置かれて、二人の手元をじんわりと照らしている。
「うまい飯を食べることができそうだ」
トラヴィスは中世の時代に出てきそうなランプに目を落とす。ガラス製で楕円形になっている。形はアラジンの魔法のランプに似ているが、先は尖ってはいない。丸く膨らんだ中央部分の中で皓々と光っている。台座は真鍮製だ。きちんと磨かれているのがよくわかる。
「お前の口に合えばいいが」
何気に食事にはこだわりがあるのを知っているジェレミーである。それも考慮に入れてこのホテルを選んだ。
「合うに決まっている。いいホテルだ。俺の予想では、最初にとっておきのコーヒーが出てくるはずだ」
「わかった。まずはコーヒーだな」
ウェイトレスがにこにことやって来て、コーヒーを二つ頼む。
「他のリクエストは何だ」
「特にない。いい雰囲気のレストランだ。何を食べてもうまいと信じている」
トラヴィスは上機嫌だ。傍から見てもわかる。
ジェレミーは了解したというようにメニュー表を閉じた。
「わかった。コースを頼むぞ」
「OK」
トレイにコーヒーをのせた小柄なサーバーが先に来て、「うちのレストランのスペシャルコーヒーだよ!」と明るく言いながら二人の手前に置いていく。
すぐに先程のウェイトレスも現れてコース料理の注文を聞いていく。ジェレミーがトラヴィスに確認を取りながら注文をし、赤ワインも二人分頼むと、ウェイトレスは渡されたメニュー表を片手に丁寧にテーブルを避けながら厨房へ向かった。
「褒められて悪い気はしない」
パチンと指を鳴らす。
「さあ、コテージへ行くぞ」
エントランスロビーから外へ出る。
乾いた風に交じって自然の香りが漂ってきた。トラヴィスは一呼吸して胸に空気を入れると、美味しいコーヒーを味わったような表情をする。
ホテルの外は手入れの行き届いたシラカバが大きく育ち、綺麗に整備された通り道が枝のようにあちこちに伸びている。道の両側は玉砂利や小石で埋められていて、その合間に青葉の付いた低木が間隔を置いて植えられている。文字通り大きな庭園だ。日が落ちようとしている今、その木には配線が巻かれ小さな電球が地上の星のように光っていた。
ホテルのコテージはこの通り道に沿うように建てられている。
「本当にいい所だな。俺の人生で久しぶりだ」
日の影が伸びる土の上を歩きながら、余程気に入ったのかトラヴィスの声が弾んでいる。まるで未知なる探検にでも出かけるような喜びようだ。
「このホテルは通常の部屋とコテージタイプに分かれている。お前ならコテージがいいと思った」
「さすがだな、ジェレミー」
片手で肩越しに使い慣れた旅行用のボストンバックを持ちながら、同じ言葉を繰り返して感心する。
「お前のことは、よくわかっている」
さらりとジェレミーは言ってのける。
対して、トラヴィスは首をかしげる。
「俺はまだお前のことが全然わかっていないぞ。わかっていることと言えば、俺と一緒にいても平気なことくらいだ」
「それで十分だ」
肩を並べて会話しながら、コテージが連なる道を進んでいく。ホテルの敷地面積はとても広く、フロントの棟からだいぶ離れた場所にも点在している。二人に用意されたのは外れにあるコテージだった。
外観はアメリカンカントリースタイルの素朴な建物で、他のコテージとはそれほど離れてはいないが、自然に囲まれているためプライベートは守られている。入り口ドアに設置されているセンサーにカードキーをかざして鍵を開ける。ドアから中へ入り照明をつけると、室内は快適なホテルの内装だった。
「ここでお前と五日間暮らすのか」
ボストンバックを床に置いて、好奇心旺盛にリビングルームにベッドルームを見て回るトラヴィスは、キングサイズのベッドに笑い声をあげる。
「おい、喧嘩をしたらどうするんだ? 片方はソファーか?」
「簡単だ、喧嘩をしなければいい」
ジェレミーも革製のトランクケースをベッドルームの隅に置く。カードキーは専用ケースに入れた。
「ベッドは大きい。互いに背を向けて寝てもいいだろう」
「ああ、そっちの方が楽だな」
何やら喧嘩をするという前提で頷くトラヴィスである。
「お前と同じ空気を吸っていて、ずっといい子でいられる自信はないぞ」
「大丈夫だ」
こちらも何やら自信ありげに答えるジェレミーである。
「お前のなだめ方はわかっている」
「さすがだな」
茶化すように何度も褒めながら、一通り室内を見て回ってジェレミーの前に立つ。
「で、俺はお前にどうやってなだめられるんだ?」
両腕を組んで興味津々に訊く。
「難しいことではない」
ジェレミーはトラヴィスの身体に触れると、馴れた手つきで背中へ腕を回す。
「抱きしめて終わりか」
「もちろん、続きはある」
トラヴィスの身体をやんわりと抱き寄せる。
「一日中運転をして疲れただろう」
「一日中捜査をしているよりはいい。ただアクセルとブレーキを交互に踏んで、ハンドルを動かすだけだからな。俺がうっかり足を滑らせない限り、事故は起きない。別の車にアタックされたらどうしようもないがな」
トラヴィスは笑い飛ばすように言いながら組んでいた腕を外すと、同じようにジェレミーの背中へ伸ばした。
二人はごく自然に抱き合う。
「まるで恋人同士のようだな、ジェレミー」
「知らなかったのか」
「時々忘れるんだ。お前の声を聞いて思い出す。そういえば、俺と付き合っているもの好きな野郎がいたってな」
トラヴィスはどこまでジョークかわからない口調で空とぼけると、大事そうに引き締まった背中を自分へ寄せる。
ジェレミーは小さく笑った。
「お前が忘れても、私が必ず思い出させる。問題はない」
そう言って顔を近づけると、少しだけ頬を傾けてトラヴィスの唇にキスをする。
トラヴィスも腕の中にある背中を強く抱きしめた。
二人はゆったりと気持ちよさそうに唇を重ね合わせる。ジェレミーのキスは魔法のように運転していた疲労感を溶かし、トラヴィスを和らげる。キスの味もいつものように甘ったるい。
何度も繰り返してようやく満ち足りたというように唇を離すと、ジェレミーはトラヴィスの左頬にまた軽くキスをした。
「何かいいことがありそうだな、ジェレミー」
トラヴィスは茶化す。
キスの相手は口元で笑んだ。
「それはこれからのお楽しみに取っておこう。まずは夕食だ。夜は長いからな」
薄暗い窓の外へ目を向けて言った。
ホテルのレストラン「カンパーニャ」は席が建物の外にあって、敷地内を流れるオーク川の側で食事ができるようになっていた。ドレスコードは特に指定されてはいないが、二人は着替えて向かった。「カンパーニャ」はほぼ満席だったが、老夫婦がタイミングよく席を立ってくれたので、初老のホストに案内されて端にあるテーブル席に座ることができた。
「混んでいるな」
オフシーズンではあるが、ホテルは満室のようである。
「予約が取れたのは運が良かった」
テーブル担当のほっそりとしたウェイトレスが挨拶をしてメニュー表を置いた。ジェレミーが手に取って開く。
アンティーク調の木目の椅子に座ったトラヴィスは辺りをよく見回した。テーブル席は森林に囲まれていて、柔らかな風と豊かな自然の中で食事を取れるようになっている。満席のテーブルではホテル客たちがお喋りに興じている。会話の声は森の間に吸い込まれうるさくはない。すぐ側のせせらぎは清涼な音を立てながら流れている。空気は温かく肌に心地よい。夕暮れ時、木の枝に吊るされたランタンや土の上に置かれたライトが控えめに光っている。テーブル席にも小さなランプが置かれて、二人の手元をじんわりと照らしている。
「うまい飯を食べることができそうだ」
トラヴィスは中世の時代に出てきそうなランプに目を落とす。ガラス製で楕円形になっている。形はアラジンの魔法のランプに似ているが、先は尖ってはいない。丸く膨らんだ中央部分の中で皓々と光っている。台座は真鍮製だ。きちんと磨かれているのがよくわかる。
「お前の口に合えばいいが」
何気に食事にはこだわりがあるのを知っているジェレミーである。それも考慮に入れてこのホテルを選んだ。
「合うに決まっている。いいホテルだ。俺の予想では、最初にとっておきのコーヒーが出てくるはずだ」
「わかった。まずはコーヒーだな」
ウェイトレスがにこにことやって来て、コーヒーを二つ頼む。
「他のリクエストは何だ」
「特にない。いい雰囲気のレストランだ。何を食べてもうまいと信じている」
トラヴィスは上機嫌だ。傍から見てもわかる。
ジェレミーは了解したというようにメニュー表を閉じた。
「わかった。コースを頼むぞ」
「OK」
トレイにコーヒーをのせた小柄なサーバーが先に来て、「うちのレストランのスペシャルコーヒーだよ!」と明るく言いながら二人の手前に置いていく。
すぐに先程のウェイトレスも現れてコース料理の注文を聞いていく。ジェレミーがトラヴィスに確認を取りながら注文をし、赤ワインも二人分頼むと、ウェイトレスは渡されたメニュー表を片手に丁寧にテーブルを避けながら厨房へ向かった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
FBI連邦捜査官: The guard FBI連邦捜査官シリーズ Ⅲ
蒼月さわ
BL
脅迫状が届いたニューヨーク市長を護衛するためFBIから派遣された3人の捜査官たちの活躍を書いた表題作他、表向きは犬猿の仲、けれど裏では極秘に付きあっているクールで美形な金髪碧眼のエリート系×ジョーク好きな男前のセクシィ天然イタリア系の二人を中心とした本編「FBI連邦捜査官シリーズ」の番外編や登場人物たちの短いエピソードなど。
以前にアルファさんで連載していたアメリカを舞台に事件を捜査する連邦捜査官たちの物語、Amazon kindleで個人配信中の電子書籍の試し読みです。
表紙イラストは長月京子様です。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
FBI連邦捜査官: file 2 real friends FBI連邦捜査官シリーズ Ⅱ
蒼月さわ
BL
トラヴィスは数年前にFBIを辞職したベンと再会する。ベンは弁護士をしていて、依頼人の息子の失踪の件を話す。その後、ミリアムと一緒にニューヨークへ捜査の応援に向かい、そこで三週間ぶりにジェレミーと会うが、捜査対象となった男を知ると、ニューヨーク出身のトラヴィスは愕然となる。幼馴染みのジャレッド。ニューヨークを去ってから一度も会ってはいなかったが、忘れられない大切な友人だった。苦悩するトラヴィス。そしてその幼馴染みの存在を知っているジェレミーが取った行動はトラヴィスにとって信じられないものだった……
表向きは犬猿の仲、けれど裏では極秘に付きあっているクールで美形な金髪碧眼のエリート系×ジョーク好きな男前のイタリア系。
以前にアルファさんで連載していたアメリカを舞台に事件を捜査するFBI連邦捜査官たちの物語、第二弾、Amazon kindleで個人配信中の電子書籍の試し読みです。
表紙イラストは長月京子様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる