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「ウォーレン保安官とメイナード前保安官は、友人だったのか?」
「ええ、親友でした」
「知らなかったな」
メイナード前保安官の検死ファイルの件で、レイフが激昂していた記憶が甦る。異常に激怒していたが、その原因がいまだにわからない。親友だったということは、お互いに深い部分まで知り合っていたのだろうが、肝心の検死ファイルは行方不明のままだ。
――何か気になるな。
さらに詳しく聞きたかったが、こちらを静かに観察しているジェレミーと目が合い、急いで写真立てを元の場所に戻した。
「これ以上お前と喋っていたら、日が暮れる」
「同感です」
ロイドも適当に相槌を打ちながら、ジェレミーの前にあるパイプ椅子に腰を下ろした。トラヴィスもロイドの脇にパイプ椅子を広げて座る。
質問は短時間で終わった。
「その時間帯は、家で寝ていました。ええ、勿論一人です。証明してくれる人間はいません。一人で住んでいるんです。近所に人はいませんし、隣家は一キロ先です。ここはテキサスですよ」
ロイドが執務室から出て行くと、様子を注意深く見守っていたトラヴィスは開口一番言った。
「あいつが怪しいんじゃないのか?」
「お前は自分の感情を抜きにして、冷静に物事を判断する術を身につけるんだな」
ジェレミーはつれない。
「だが興味深い人物だ」
トラヴィスは面白そうに小首を傾げる。
「彼はこの部屋へ入ってきた時、真っ先にお前を見た」
「俺に惚れているんだろう」
「お前に関心があったのは理解できる」
ジェレミーはトラヴィスの冗談を無視した。
「何気ない態度を取りながら、お前の行動を確かめようとしていた」
「俺が何を見ているのか、確認したかったってわけか?」
「そうだ。彼は普段通りにお前と会話をしながら、情報を提供していた」
ジェレミーは冷静に分析する。
「おそらく、ここにウォーレン保安官がいないからだろう」
トラヴィスは書類棚にある写真に再び視線をやった。レイフと親友だったというメイナード前保安官。その検死ファイルは紛失し、レイフはメイナード前保安官に関して調査されることをひどく嫌がっていた。
「あのくそったれ野郎が、部下たちに圧力をかけているかもしれないんだな」
「そこまでは判断できないが、否定はできない。しかし仮にそうだとして、圧力をかける理由が問題だ。前保安官たちに関する事柄が、それほど重大なことなのか?」
「……たぶん、そうなんだろう」
トラヴィスは唸る。
「あいつは、何かを隠している」
いや、と言い直した。
「何かを、隠そうとしている……」
ジェレミーは室内にある壁時計を見上げた。
「次は、保安官助手だ」
ほどなく、カートが入ってきた。カートは傍目から見ても緊張していた。
「俺はその時間帯、家で酒を飲んでいたよ。何だか眠れなくてさ……最近、特にそうなんだ。色々考えちゃって……」
「色々とは?」
カートは両手を広げて首をすくめた。
「プライベートなことだよ。でも、今の事件の不可解さも気になっているんだ。アスラン・ラインハート本人に会ってから、自分の中で疑問が湧いてきたんだ。本当にこの人が殺人者なのかって……」
「お前は本当にまともだ」
トラヴィスは横から口を挟む。
ジェレミーは質問を続ける。
「君のアリバイを証明できる人間はいるのか?」
「いや、いない。今は一人で暮らしているんだ」
「以前は誰かと暮らしていたのか」
「ブルッキーだよ」
カートは目の前のジェレミーを見て、次にトラヴィスへ顔を向けた。
「ブルッキーは知っているようだね。ここの副保安官だった人だ。俺はこの町の生まれじゃない。三年前にアリゾナからやってきたんだ。失業しちゃってね……偶然、ブルッキーと知り合って、保安官助手の仕事を紹介されたんだ。ラッキーだったよ。自分の家にも住まわせてくれてさ。優しい人だった」
懐かしむように、頬がゆるんだ。
「クラーク前副保安官は、二年前に病死したと聞いたが」
「……ああ、助からなかった。ガンだったんだ。俺が看取ったよ。彼は独身で、他に身寄りがいなかったんだ」
「クラーク前副保安官は、メイナード前保安官について、何か語っていたことはないか?」
ジェレミーは立て続けに質問してゆく。
カートは膝の上で両手を組みながら、思い出そうとするように視線を床に落とした。
「そうだな……俺がロイドから前の保安官だった人の話を聞いて、ブルッキーに尋ねてみたことがある。どうして自殺したんだろうって。そうしたら、ブルッキーは悲しそうな顔をして、わからないと言った。すごく良い奴で、信頼していたのにってさ。あまり彼に関しては話したくないようだった。理由はわからないよ」
「ロイドの奴が言っていたが、六年前の事件で、対立していた保安官とFBI捜査官の間を取り持っていたのは、その副保安官だったそうだな。その辺も何か聞いていないか?」
「アスラン・ラインハートの話なら聞いている。ブルッキーはすごく嫌っていた」
カートの表情がその時の様子を思い出したように険しくなる。
「あいつが来たせいで、レスリーは自殺したかもしれないって言ったんだ」
「それはどういう意味だ」
ジェレミーは即座に聞き返す。トラヴィスも身を乗り出す。
カートは疲れたような息を吐き出すと、ぶらぶらと首を横に振った。
「わからないよ……けれど、全く良い感情を持ってはいなかった。むしろ、怒りを抱いていたようだった」
数分後、カートが退室した。その後、残った全員の事情聴取が終わって、二人は執務室を後にした。事務所の外に止めてあるセダンに乗り込むと、今までの情報を整理する。
「ウォーレン保安官も自宅にいた。証明は妻と子供だ。あとで確認を取る」
「あいつが一番、容疑者像にぴったりなんだがな」
今回の事件の犯人像のプロファイリングが、本部から送られてきていた。それには、犯人は男性、年齢は二十代から四十代、この町に住んでいるかまたは関係者、銃を扱っている仕事に就いている、もしくは銃に慣れた生活を送っている、性格は冷酷、犯罪動機は金銭や物品ではない、犯人自身の怨恨が強い、目的を遂行する意志が強力――
「アリバイがないのは、フローレス副保安官とグライナー助手だけだ。この二人を重点的に調べよう」
トラヴィスは頷きながら、最初に出会ったロイドの不敵な薄ら笑いを思い浮かべた。
――アスラン・ラインハート以外の犯人を見つけるのが――
挑発するような視線。
――不可能です――
まるでこれから始まる捜査の不可解さを見透かしたかのような言いようだった。
「ラインハート元捜査官を匿っていると思われる人物も調べたい」
トラヴィスは首をひねる。
「あの保安官じゃないってことだけは確かだな」
「私の考えでは、副保安官か助手のどちらかだ」
ジェレミーは簡潔に説明する。
「ウォーレン保安官のそばに常にいるのは、この二人だ。一番情報が得やすく、状況も把握できる。ラインハート元捜査官が我々の前に姿を晒したのも、確実な情報を得ていたからだろう」
トラヴィスはわかったというように大げさに振り返った。
「ロイドの奴が犯人で、カートが匿っているんだ」
「根拠は?」
「俺の冷静じゃない感情だ」
ジェレミーは非常に冷たい目になった。トラヴィスが早速おちょくる。
「お前も感情的になってきたな。いい傾向だ」
「捜査のパートナーを務めているミリアムに同情する」
「お前も慣れろ。簡単だろう」
トラヴィスは豪快に言い放つ。
ジェレミーはやれやれというように話を進めた。
「そのお前の冷静ではない感情でも、この事件の特異性は理解しているのだろうな?」
「まあな」
トラヴィスは車のエンジンをかける。
「身内に犯人がいたとしたら、今までの捜査状況は全部筒抜けだ。どうりで、凶器となった銃も見つからないわけだ。犯人は俺たちには見つけられない場所に処分したと考えていい」
「それに我々の捜査で、犯人は行動を早める可能性がある」
トラヴィスとジェレミーは顔を見合わせた。その言葉の意味することに、トラヴィスは表情を一気に引き締める。
「なぜ、最初の事件でアスラン・ラインハート元捜査官の名前が出たのか。疑問は、ダナ・ブレナンを殺害したことで明らかになりつつある」
「トビー・ギブンを殺し、ダナの口を封じた。だがくそったれ野郎の目的は、この二人じゃない」
ジェレミーは頷く。
「彼はある意味、保護されている。おそらく犯人はそれに苛立っている。今の状況が続けば、まだ彼の身は安全だ」
だが、と声が低くなる。
「この間のように再び姿を現すとなると、危険だ」
トラヴィスは硬い表情のまま、まっすぐに唇を引き結ぶと、アクセルを強く踏んだ。
「ええ、親友でした」
「知らなかったな」
メイナード前保安官の検死ファイルの件で、レイフが激昂していた記憶が甦る。異常に激怒していたが、その原因がいまだにわからない。親友だったということは、お互いに深い部分まで知り合っていたのだろうが、肝心の検死ファイルは行方不明のままだ。
――何か気になるな。
さらに詳しく聞きたかったが、こちらを静かに観察しているジェレミーと目が合い、急いで写真立てを元の場所に戻した。
「これ以上お前と喋っていたら、日が暮れる」
「同感です」
ロイドも適当に相槌を打ちながら、ジェレミーの前にあるパイプ椅子に腰を下ろした。トラヴィスもロイドの脇にパイプ椅子を広げて座る。
質問は短時間で終わった。
「その時間帯は、家で寝ていました。ええ、勿論一人です。証明してくれる人間はいません。一人で住んでいるんです。近所に人はいませんし、隣家は一キロ先です。ここはテキサスですよ」
ロイドが執務室から出て行くと、様子を注意深く見守っていたトラヴィスは開口一番言った。
「あいつが怪しいんじゃないのか?」
「お前は自分の感情を抜きにして、冷静に物事を判断する術を身につけるんだな」
ジェレミーはつれない。
「だが興味深い人物だ」
トラヴィスは面白そうに小首を傾げる。
「彼はこの部屋へ入ってきた時、真っ先にお前を見た」
「俺に惚れているんだろう」
「お前に関心があったのは理解できる」
ジェレミーはトラヴィスの冗談を無視した。
「何気ない態度を取りながら、お前の行動を確かめようとしていた」
「俺が何を見ているのか、確認したかったってわけか?」
「そうだ。彼は普段通りにお前と会話をしながら、情報を提供していた」
ジェレミーは冷静に分析する。
「おそらく、ここにウォーレン保安官がいないからだろう」
トラヴィスは書類棚にある写真に再び視線をやった。レイフと親友だったというメイナード前保安官。その検死ファイルは紛失し、レイフはメイナード前保安官に関して調査されることをひどく嫌がっていた。
「あのくそったれ野郎が、部下たちに圧力をかけているかもしれないんだな」
「そこまでは判断できないが、否定はできない。しかし仮にそうだとして、圧力をかける理由が問題だ。前保安官たちに関する事柄が、それほど重大なことなのか?」
「……たぶん、そうなんだろう」
トラヴィスは唸る。
「あいつは、何かを隠している」
いや、と言い直した。
「何かを、隠そうとしている……」
ジェレミーは室内にある壁時計を見上げた。
「次は、保安官助手だ」
ほどなく、カートが入ってきた。カートは傍目から見ても緊張していた。
「俺はその時間帯、家で酒を飲んでいたよ。何だか眠れなくてさ……最近、特にそうなんだ。色々考えちゃって……」
「色々とは?」
カートは両手を広げて首をすくめた。
「プライベートなことだよ。でも、今の事件の不可解さも気になっているんだ。アスラン・ラインハート本人に会ってから、自分の中で疑問が湧いてきたんだ。本当にこの人が殺人者なのかって……」
「お前は本当にまともだ」
トラヴィスは横から口を挟む。
ジェレミーは質問を続ける。
「君のアリバイを証明できる人間はいるのか?」
「いや、いない。今は一人で暮らしているんだ」
「以前は誰かと暮らしていたのか」
「ブルッキーだよ」
カートは目の前のジェレミーを見て、次にトラヴィスへ顔を向けた。
「ブルッキーは知っているようだね。ここの副保安官だった人だ。俺はこの町の生まれじゃない。三年前にアリゾナからやってきたんだ。失業しちゃってね……偶然、ブルッキーと知り合って、保安官助手の仕事を紹介されたんだ。ラッキーだったよ。自分の家にも住まわせてくれてさ。優しい人だった」
懐かしむように、頬がゆるんだ。
「クラーク前副保安官は、二年前に病死したと聞いたが」
「……ああ、助からなかった。ガンだったんだ。俺が看取ったよ。彼は独身で、他に身寄りがいなかったんだ」
「クラーク前副保安官は、メイナード前保安官について、何か語っていたことはないか?」
ジェレミーは立て続けに質問してゆく。
カートは膝の上で両手を組みながら、思い出そうとするように視線を床に落とした。
「そうだな……俺がロイドから前の保安官だった人の話を聞いて、ブルッキーに尋ねてみたことがある。どうして自殺したんだろうって。そうしたら、ブルッキーは悲しそうな顔をして、わからないと言った。すごく良い奴で、信頼していたのにってさ。あまり彼に関しては話したくないようだった。理由はわからないよ」
「ロイドの奴が言っていたが、六年前の事件で、対立していた保安官とFBI捜査官の間を取り持っていたのは、その副保安官だったそうだな。その辺も何か聞いていないか?」
「アスラン・ラインハートの話なら聞いている。ブルッキーはすごく嫌っていた」
カートの表情がその時の様子を思い出したように険しくなる。
「あいつが来たせいで、レスリーは自殺したかもしれないって言ったんだ」
「それはどういう意味だ」
ジェレミーは即座に聞き返す。トラヴィスも身を乗り出す。
カートは疲れたような息を吐き出すと、ぶらぶらと首を横に振った。
「わからないよ……けれど、全く良い感情を持ってはいなかった。むしろ、怒りを抱いていたようだった」
数分後、カートが退室した。その後、残った全員の事情聴取が終わって、二人は執務室を後にした。事務所の外に止めてあるセダンに乗り込むと、今までの情報を整理する。
「ウォーレン保安官も自宅にいた。証明は妻と子供だ。あとで確認を取る」
「あいつが一番、容疑者像にぴったりなんだがな」
今回の事件の犯人像のプロファイリングが、本部から送られてきていた。それには、犯人は男性、年齢は二十代から四十代、この町に住んでいるかまたは関係者、銃を扱っている仕事に就いている、もしくは銃に慣れた生活を送っている、性格は冷酷、犯罪動機は金銭や物品ではない、犯人自身の怨恨が強い、目的を遂行する意志が強力――
「アリバイがないのは、フローレス副保安官とグライナー助手だけだ。この二人を重点的に調べよう」
トラヴィスは頷きながら、最初に出会ったロイドの不敵な薄ら笑いを思い浮かべた。
――アスラン・ラインハート以外の犯人を見つけるのが――
挑発するような視線。
――不可能です――
まるでこれから始まる捜査の不可解さを見透かしたかのような言いようだった。
「ラインハート元捜査官を匿っていると思われる人物も調べたい」
トラヴィスは首をひねる。
「あの保安官じゃないってことだけは確かだな」
「私の考えでは、副保安官か助手のどちらかだ」
ジェレミーは簡潔に説明する。
「ウォーレン保安官のそばに常にいるのは、この二人だ。一番情報が得やすく、状況も把握できる。ラインハート元捜査官が我々の前に姿を晒したのも、確実な情報を得ていたからだろう」
トラヴィスはわかったというように大げさに振り返った。
「ロイドの奴が犯人で、カートが匿っているんだ」
「根拠は?」
「俺の冷静じゃない感情だ」
ジェレミーは非常に冷たい目になった。トラヴィスが早速おちょくる。
「お前も感情的になってきたな。いい傾向だ」
「捜査のパートナーを務めているミリアムに同情する」
「お前も慣れろ。簡単だろう」
トラヴィスは豪快に言い放つ。
ジェレミーはやれやれというように話を進めた。
「そのお前の冷静ではない感情でも、この事件の特異性は理解しているのだろうな?」
「まあな」
トラヴィスは車のエンジンをかける。
「身内に犯人がいたとしたら、今までの捜査状況は全部筒抜けだ。どうりで、凶器となった銃も見つからないわけだ。犯人は俺たちには見つけられない場所に処分したと考えていい」
「それに我々の捜査で、犯人は行動を早める可能性がある」
トラヴィスとジェレミーは顔を見合わせた。その言葉の意味することに、トラヴィスは表情を一気に引き締める。
「なぜ、最初の事件でアスラン・ラインハート元捜査官の名前が出たのか。疑問は、ダナ・ブレナンを殺害したことで明らかになりつつある」
「トビー・ギブンを殺し、ダナの口を封じた。だがくそったれ野郎の目的は、この二人じゃない」
ジェレミーは頷く。
「彼はある意味、保護されている。おそらく犯人はそれに苛立っている。今の状況が続けば、まだ彼の身は安全だ」
だが、と声が低くなる。
「この間のように再び姿を現すとなると、危険だ」
トラヴィスは硬い表情のまま、まっすぐに唇を引き結ぶと、アクセルを強く踏んだ。
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