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47. リリアーナの、仕置き(後半 ※
しおりを挟むヴィクトールはぐったりと自分の上に凭れ掛かった彼女を抱きしめたまま、マルクスにマリアを連れて退出するように指示をだした。
「追って対応は知らせよう。だが、今回の件、お前の従姉妹だからと軽くする気はない」
「はっ、お心のままに、」
マルクスは直ぐに立ち上がり、腰の抜けたマリアを引きずるようにして部屋をでる。
そして、ヴィクトールは繋がったまま気を失っているリリアーナを見た。
その唇に口づけを落として舌を絡めながら口内を蹂躙し、闇の魔力を挿れていく。
「っんう、、・・・んんん!」
「ああ、起きたか?気を失われては困る。仕置きにならないだろう?」
意識が鮮明になり、口角をあげて自分の顔を覗き込んだヴィクトールにリリアーナは息を呑んだ。
部屋を見渡して二人きりであるという現実に胸を撫で下ろす。靄がかかったかのように不鮮明ではっきりとは思い出せないが、自分達以外の、誰かがこの寝室にいたような気がしたのだ。
そこまで考えて、自身の中で大きく主張するその存在を感じ顔を顰める。
「えっ······?」
上半身はしっかり下着を付けたままでいるのに、下半身は裸で、それもヴィクトールの男性器が挿入されている。夫婦の閨なのだから、ヴィクトールの好きに身体を貪られるのは当然であるとしても······。
その不鮮明な記憶に怯えて、心臓がばくばくとけたたましく鳴っているのは何故だろう。
そしてヴィクトールはその彼女の疑懼に衝撃的な答えを落とした。
「ん?ああ、マリアとマルクスはもう下がらせたぞ。貴女が盛大に絶頂し、気を失ったのはしっかり見届けただろうが、な?」
ヴィクトールのその言葉にリリアーナは絶句する。
やはり、この部屋には、他にも人がいたのだ。
そんな状況で、あんな媚態を晒すとは!
そして自分の背後で大きな白い尻尾がわさわさと揺れるのを見て驚きに目を見張った。
「っ······な、なにっ?!」
「ああ、本当に我が妻はつれないな?夫を信じず、他の男の元へ行き、あろうことか別の女を俺に寄越して、夜這いをさせるなど」
「っ!あ、あれはっ······」
「ほら、獣人族の香で貴女は“狼”になってしまった様だ。躾は必要だろう?」
「待って······ッああっ、いやぁ、動かさないでっ、んああ!」
腰を掴まれてゆさゆさと上下に振られ、リリアーナは身を捩った。狼になったことで生えたらしい尻尾と耳がひくひくと動く。
直後、軽々と身体を持ち上げられて楔が引き抜かれた。そして、滴り落ちる白濁と共に現れた巨根を見てリリアーナは唖然とする。
「ちょっ······と、まって······」
「何をいまさら。それに “待て” と指示をだすのは狼となった貴女ではないぞ?」
押し倒された事で身体が寝台に沈み、上から覗く情欲の炎が宿った黄金の瞳にリリアーナは身体を強張らせる。
そして彼の下半身に目を向け、その欲を剥き出しにした野獣に顔を引き攣らせた。
「!ちょっ······と、何故まだ······!」
何故まだ、こんなにも凛々しくそそり立っているのか。それはつい先日から感じていた違和感。
何度も何度も自分を抱いているのに、全く衰えないその彼のモノと体力。
直感的に畏怖し逃げようとして、掴まれて動かない腕を見た。
「なん······で······そんなに······」
「ん?それは貴女が俺を治癒しているからだろう?」
「······治癒?な、なんの話をしているのですか?」
リリアーナは目の前のそれをじっと見つめる。
「ああ、あまり見られるともっと昂りそうだ。さあ、リリアーナ、お仕置きは終わっていないぞ」
「っひぁ、ちょっ、ぁああッ!やぁ······ッん!」
流れ出る白濁を再度押し込む様に、ヴィクトールは蜜壺に亀頭を咥えこませぐちゅぐちゅと音を立てて中を搔き乱す。
「で、リリアーナ、答えよ。何故俺を信じられないんだ? 此度の事、しっかり理由を教えてもらわないと、俺の妻とて罪は重いぞ?」
「っんあぁ、それはッ······んん!!皇妃こうほ、じっしゅー、が······───ぁああッ!!!」
「────諄いぞ、あれはもう無くなった。起こりえない話をされても困る!」
ずくんっ、と奥まで一気に侵入してきた熱い肉塊が、リリアーナの最奥を突き彼女の視界にちかちかと閃光が走る。
「ああ、誓約の話もし忘れていたか。全て話さなければいけないな、」
「なっ······、ぁあッ!だめぇ、······歩かないでぇっ、」
ヴィクトールは繋がったままのリリアーナを軽々と抱きかかえると、寝台を降りて浴室に向かって歩き始めた。
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