【第三章/獣人の国・邪竜と女神編】王太子に離縁されました?上等です。最強の皇帝陛下の【魔眼】と共に、世界攻略を致しますので!【R18・完結】

猫まんじゅう

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7. リリアーナ、スライムに苦戦する※

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皆様、本日はR回でございます。
スライムですが、実は、作者はあまりスライムや触手系は得意ではありませんでした。(克服済←)
そのため、かなりマイルドに書いております。多少苦手でも大丈夫だとは思いますが、無理そうでしたら回避して下さいませ。 

********************************


 ロキは店主が急いで持ってきた張形を受け取ると、部屋に入り、後ろを向きながら彼女に声をかけた。
 

「リリア。いや、リリアーナ様。兄上を呼びましょう、」

「っ······うぅん、良いのっ、だいじょう····ぶっ、じぶんで、っはぁ······」

「いえ、呼びましょう? 今ならば······」

 時間を見て、ロキは首を横に振った。今は、丁度ドラファルトの王侯貴族との食事会に出席している時間だ。

「っくそ······。これ、自分で入れられます?」

 彼女の方は見ずに、張形を近くにそっと置いて、使い方を説明する。熱の籠もった彼女の息遣いが傍で聞こえ、身体が熱くなったロキは拳を握りしめた。

「入ったら、魔力を込めれば、スライムは吸い取れるらしいので」

 説明はし終えた。後は自分でどうにかしてもらおう、とロキは立ち上がる。部屋から出ようと足を踏み出そうとした瞬間に、後ろから服を掴まれて前のめりになった。

「まって、ロキッ。······ない、のっ、」
「······は?」

 ロキは振り返る事はせずに、言葉を返す。 

「まりょく······使えない、っのぉ······ひゃぁんっ!」
「魔力が使えない、······だと?」


 ロキは頭をフル回転させて、解決策を考えた。
 張形が入っても、魔力が使えないのではナカにいるスライムたちを掻き出せない。
 ではどうする?どうしたらいいんだ。


「······っう、あぁあ!ぃやぁ、もう、いやなのぅっ······やめてぇ······ッ!」

「······だ、大丈夫か······?!」


 ちゅぷっと音を立てて、リリアーナはその張形を一気に奥まで挿入した。
 膣内で蠢く、そのスライムの感触があまりにも不快で。今すぐに全てを掻き出したくて、リリアーナはその張形を一心不乱に動かす。

 すぐ隣から聞こえる、じゅぷじゅぷという水音にロキは顔を歪めた。何をやっているのか、なんて聞かずとも、想像に容易い。

「、いやぁっ!もうっ······出てよぉっ······やぁ、やだやだぁぁぁ!」

「······く、そッ!!」


 泣きだしそうなリリアーナの声がして、ロキは意を決して、身体は扉の方に向けたまま、後ろに座っているであろう彼女の前に座り込んだ。そして、念のため目も閉じて、片手だけを差し出す。


「リリアーナ様、オレは何も見えない!オレの手をその張形に触れさせてくれれば。オレの魔力を通してやれるからッ······、」


 これは、流石に兄上に殺されないよな?人助け、それも国母である皇后を助けるために必要な事だ!オレに非はない······だろう。そう自分に言い聞かせるようにしていたロキの手は、微かに震えていた。

 リリアーナは隣で手を出したロキを虚ろの目で見つめた。早く、早く出したい。この変なモノに身体の内側を貪られるような感覚を早く······。

 そして、彼女はロキの手を取ると、張形の持ち手部分に触れさせた。

 ロキはその感触に唾をごくりと飲み込む。
 少しぬるりとした、その無機質なはずの張形は、何故か温かく生きているようで。自分の触れている、この部分から少しでもズレてしまった先に、何があるのだろう。もし、もしも、力を少しでも籠めたら彼女を凌辱した罪に問われるのだろうか。

 そんな、どうしようもない煩悩に塗れた疑問が頭の中を駆け巡り、彼はその邪念をかき消すように頭を振ると魔力を流した。

 ロキの魔力は闇、である。

 力の強さに違いはあるが、血が繋がっているヴィクトールと同じものであることに変わりはない。
 ヴィクトールと同じ波長の魔力を下腹部に直接感じ、リリアーナは思わず声を上げ絶頂を迎えた。


「······ぁあっあッ、イクぅっ!レイさまぁッ!!」


 直後、ぽんっと腟内にいたスライムが吸い取られて張形に回収される。と同時に、部屋の外が急に騒がしくなり、勢いよく扉が開いた。


 ロキはその開いた扉を見て、息を呑み、直ぐに土下座をする。

「陛下の御前、失礼致します。申し訳ございません!」
「······これは?」

 ヴィクトールは椅子の上に凭れ掛かったまま、絶頂を迎えているリリアーナを見た。
 地を這うようなヴィクトールの声に、ロキは震えながら声を振り絞る。

「はっ······これは、リリアーナ様が試着中に瓶を開けられまして······中には凌辱スライムが······」

 懺悔の様なロキの言葉を一通り聞き、ヴィクトールは無言でうなずくと彼女を抱き上げた。


「店主に伝えておけ。個室を借りる」
「はっ、お心のままに」


 ヴィクトールは個室のドアを開けると、リリアーナを連れて部屋へと消えていく。

 その背中を見送って、ロキは一旦胸を撫で下ろし、乱された心を掻きむしるように、ガシガシと頭を擦る。
 この気持ちはなんなのだろうか。以前にも、彼女とは何かがあったような気がするのだが、何も思い出せない。ただ、彼女を見れば凄く胸が締め付けられるのだ。

 ロキはさっきまでリリアーナの座っていた椅子に腰かけると、深く呼吸をしてから自分の男性器を取り出すと強く握りしめる。思い返すのは勿論······。

 ロキは二人の消えていった部屋を見つめながら、自分の手の中で昂ぶりにピクピクと震えるそれを、扱き始めた。

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