【R18】竜王宮での禁忌の秘閨 -双子の王子と竜姫と寵姫-

猫まんじゅう

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注意書きを読んだ上でご了承頂ける性癖に寛容な方向けです。

***注意書き***
・主人公の女性二人は恋人です。GL描写あり。
・双子は異母兄妹ですが、禁断の愛です。本小説は近親相姦を勧めるものではありません。
・獣人族の話です。雄、雌表現があります。独自の造語があります。
・無理矢理・レイプ描写、スライム姦あり。
*************

どろどろでぐちゃぐちゃな感情の入り混じる愛の閨へ、行ってらっしゃいませ。
※”翳手儀(シェイギ)”:ドラファルトの淫習
 ”獣蕾”:人間でいう陰核

************************************




「イ、リューイッ······可愛いなあ、リュー」

「ああ、あん······ッ、はあ、」



「リューイってば、寝たまま感じてるんだね。厭らしいなあ」

「オマエさ、オレにも見せろよ。全然見えねーから、」

「ねえ、僕我慢できないよ。このまま挿れてもいい? やっぱりそれは駄目? 」

「それは流石にロンファ兄に怒られんだろ? オレ、一応この宮にはまだ居たいし」



 ここはドラファルト、竜王の統べる獣人の国。
 この国では力こそが全てであり、弱肉強食。
 雄の言うことは絶対であり、雌はそれに従わなくてはいけない、男尊女卑の激しい国だ。


 それが顕著に現れている代表的な淫習がある。
 雌は雄に手を翳されば秘部を晒し、触らせて相性を確認されたり、閨を共にすることもある独自の儀式。”翳手儀(シェイギ)”である。
 

 そんな特殊な淫習を持つ、性に奔放な国、ドラファルトには竜王の住む宮竜王宮がある。
 その竜王宮にある王族用の宮の閨で眠っている竜人女性を慾る、全く同じ見た目の二人。
 彼らはこの国の第四王子と第五王子である。

 竜王を父に持つ双子、ユウマ第四王子トウマ第五王子
 彼らには他人には言えない秘密があった。
 


 ──── それは、妹であり、第一王女のリューイを愛していること。



 それは家族としての愛、という枠には収まりきらない、常軌を逸したものだった。
 


 ──── そのため、彼らの秘め事は必ず彼女が眠りについた後に行われる。



 ただ、それは常に一線を越える事はなく、彼女の身体を堪能し、絆していくだけの日々。

 獣人の雌に効く睡眠香で深い眠りにつく彼女の身体を二人でじっくりと愛でて、その罪をお互いに擦り付け合うように夜明け前にひっそりと帰るのだ。



 ───── 絶対に誰にも知られてはいけない、その関係は歪である。



 リューイは目覚めてすぐに身体の不調を感じた。
 この国の第一王女として用意された豪華な宮の大きな寝台から起き上がろうとして自分の身体を起こし目を見張る。


「······またなの? 私、寝ながら自慰でもしているのかしら?」


 昨夜、眠るときにしっかりと着ていたはずの着物は乱れ、下穿きはぐっしょりと濡れている。その状況に彼女は顔を顰めて、それから専属の女官を呼んだ。


「ねえ、クレハ。いるかしら? 私に変えの着替えと下穿きもくれる? できれば湯あみもしたいわ」


 最近、こういう事がよくある······、とリューイは溜め息をつく。
 夢の中でも自慰をしているなんて、どこまで欲求不満でなんて淫乱な脳をしているんだろう、と。
 
 まあ性欲が溜まって仕方がないのかもしれない。最近は彼女を愛でる時間もなかったし。リューイは女官の立っていると思われる部屋の角を見つめた。


「はい、畏まりました」


 直ぐにひょこりと顔を覗かせた兎獣人のリューイ専属女官クレハが流れるような所作でお辞儀をする。

 湯あみの準備を整え、クレハは主人であるリューイの前で跪くと手を取り、彼女を先導するように浴室へと向かった。
 ぱっと目の前で両腕を広げたリューイの着物を丁寧に脱がせ、裸にしてから彼女の前に両膝をついて両手を胸の前で重ね合わせる。

 そして目の前に立つリューイが手を翳すと、クレハは自分の女官服を自ら脱いだ。


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