4 / 14
第1部
1-1. 前世の記憶
しおりを挟む
6歳になった、セレステは神殿にとある儀式をしに来ていた。
そこには今年6歳になる貴族たちと王太子が集まっていた。
名前が呼ばれて次々に診断されていく。
「次、ライアン様」
え?ライアン?
「はい」
そう返事をして前に出たライアンの姿を見て俺は急に頭痛がした。
「うっ、頭が、、」
頭が割れるように痛い。
「記憶が、うっ、病院?、小説?あぁっ!!っっ、」
そうしてセレステは倒れてしまった。
* * * * * * * *
「ん、っっ、」
俺は、、あっ、記憶、記憶が。
これは、前世の記憶?
思い出した!!
俺は、東雲 麗 (しののめ れい)だ。
そして今はセレステ、、転生したのか?
この時、すでに俺は転生したと確信していた。なぜなら俺はラノベを読み漁った男だから!!
という冗談は置いといて、俺には前世の記憶がある。というか今思い出した。だからといって思い出す前の俺の記憶がない訳では無い。なぜなら、前世の記憶が無くても俺は俺だったからだ。
確かに前世、虚弱体質だったし今とは全く違うけどそれでも俺は俺に、セレステに憑依した訳では無いということだ。
「それにちゃんと、どっちもの記憶もあるしなぁ」
と考え事をしていると、
「坊っちゃま、起きていらっしゃいますか?」
という声がした。
俺の専属侍女であるアイリスだ。
「うん、入っていーよ!」
うん、やっぱ俺子供すぎる喋り方だな。
いや、これでもすごくない?だって俺前世は病室にこもりきりだったんだし、今は6歳だし、
「坊っちゃま、体調はよくなられましたか?」
「うん!絶好調だよー!」
俺はどうやら、儀式の時緊張で倒れたことになっているらしい。
「もうすぐ、旦那様と奥様、それにお嬢様が来ると思いますので少々お待ちください」
そう言われて、俺は急に緊張した。前世の記憶を思い出した後に会うとなると、こう、ドキドキするな。
そうして深呼吸をしていると、5分も経たないうちにドアが開いた。
「セレン!」
「セレンっ!」
「お兄様ァ!」
という声が重なった。
「うわぁ?!いきなり入らないでよぉー、びっくりしたでしょ」
「いやぁ、つい焦ってしまってね。体の調子はどうかね?」
この超イケメンは、俺のお父様。
「大丈夫ですよ!かなり良くなってきてますしぃ!」
そうしてセレステはとても可愛らしい笑みを浮かべた。
「本当に大丈夫なの?もう少し休んでいた方が、、」
「そうですわよ!お兄様は我慢するんですからっっ!」
この2人は俺のお母様と妹のアリー。
「心配してくれてありがとぅ。でもほんとーに大丈夫だよ!」
そう言って俺は両腕を上げた。
あれ?ちょっとクラクラするかも。
「お兄様?顔色が悪いですわ。やっぱり具合が、、」
「うーん、やっぱりもう1日休んだ方がいいかなぁ。お父様、お母様、いいですか?」
と言って首を傾げた。
「あぁもちろんいいぞ!」
「いくらでも休んでちょうだいね」
と言ってくれた。
そしてアリーはモジモジしながら、
「私っっ、お兄様と一緒に寝てもいーですかっっ!」
と、予想外な言葉を放った。
ほんとにアリーは、小さいのにしっかりしてるなぁ、可愛い。
「うん!いっしょに寝よー!」
俺はそう言って、ベッドの空いてるスペースを叩いた。
「おっ、お兄様!わたくし、パジャマに着替えて来ますわっ!」
と言って出ていってしまったので僕は小さく「行ってらっしゃい」と言った。
その後、アリアが戻ってきてセレステが自分の布団に入れて寝るのを見届けた2人は、
「どうしましょう、私の子が可愛すぎるわっ、リーズ、」
「あぁそうだな。可愛いっ、分かるよバーラィ、」
という会話を聞いてしまったセレステは、俺の両親は重症だな、と思いながら眠りについた。
その後、何事も無く幸せな日々が続いていた。
そこには今年6歳になる貴族たちと王太子が集まっていた。
名前が呼ばれて次々に診断されていく。
「次、ライアン様」
え?ライアン?
「はい」
そう返事をして前に出たライアンの姿を見て俺は急に頭痛がした。
「うっ、頭が、、」
頭が割れるように痛い。
「記憶が、うっ、病院?、小説?あぁっ!!っっ、」
そうしてセレステは倒れてしまった。
* * * * * * * *
「ん、っっ、」
俺は、、あっ、記憶、記憶が。
これは、前世の記憶?
思い出した!!
俺は、東雲 麗 (しののめ れい)だ。
そして今はセレステ、、転生したのか?
この時、すでに俺は転生したと確信していた。なぜなら俺はラノベを読み漁った男だから!!
という冗談は置いといて、俺には前世の記憶がある。というか今思い出した。だからといって思い出す前の俺の記憶がない訳では無い。なぜなら、前世の記憶が無くても俺は俺だったからだ。
確かに前世、虚弱体質だったし今とは全く違うけどそれでも俺は俺に、セレステに憑依した訳では無いということだ。
「それにちゃんと、どっちもの記憶もあるしなぁ」
と考え事をしていると、
「坊っちゃま、起きていらっしゃいますか?」
という声がした。
俺の専属侍女であるアイリスだ。
「うん、入っていーよ!」
うん、やっぱ俺子供すぎる喋り方だな。
いや、これでもすごくない?だって俺前世は病室にこもりきりだったんだし、今は6歳だし、
「坊っちゃま、体調はよくなられましたか?」
「うん!絶好調だよー!」
俺はどうやら、儀式の時緊張で倒れたことになっているらしい。
「もうすぐ、旦那様と奥様、それにお嬢様が来ると思いますので少々お待ちください」
そう言われて、俺は急に緊張した。前世の記憶を思い出した後に会うとなると、こう、ドキドキするな。
そうして深呼吸をしていると、5分も経たないうちにドアが開いた。
「セレン!」
「セレンっ!」
「お兄様ァ!」
という声が重なった。
「うわぁ?!いきなり入らないでよぉー、びっくりしたでしょ」
「いやぁ、つい焦ってしまってね。体の調子はどうかね?」
この超イケメンは、俺のお父様。
「大丈夫ですよ!かなり良くなってきてますしぃ!」
そうしてセレステはとても可愛らしい笑みを浮かべた。
「本当に大丈夫なの?もう少し休んでいた方が、、」
「そうですわよ!お兄様は我慢するんですからっっ!」
この2人は俺のお母様と妹のアリー。
「心配してくれてありがとぅ。でもほんとーに大丈夫だよ!」
そう言って俺は両腕を上げた。
あれ?ちょっとクラクラするかも。
「お兄様?顔色が悪いですわ。やっぱり具合が、、」
「うーん、やっぱりもう1日休んだ方がいいかなぁ。お父様、お母様、いいですか?」
と言って首を傾げた。
「あぁもちろんいいぞ!」
「いくらでも休んでちょうだいね」
と言ってくれた。
そしてアリーはモジモジしながら、
「私っっ、お兄様と一緒に寝てもいーですかっっ!」
と、予想外な言葉を放った。
ほんとにアリーは、小さいのにしっかりしてるなぁ、可愛い。
「うん!いっしょに寝よー!」
俺はそう言って、ベッドの空いてるスペースを叩いた。
「おっ、お兄様!わたくし、パジャマに着替えて来ますわっ!」
と言って出ていってしまったので僕は小さく「行ってらっしゃい」と言った。
その後、アリアが戻ってきてセレステが自分の布団に入れて寝るのを見届けた2人は、
「どうしましょう、私の子が可愛すぎるわっ、リーズ、」
「あぁそうだな。可愛いっ、分かるよバーラィ、」
という会話を聞いてしまったセレステは、俺の両親は重症だな、と思いながら眠りについた。
その後、何事も無く幸せな日々が続いていた。
15
お気に入りに追加
166
あなたにおすすめの小説
無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~
白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。
そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!?
前世は嫌われもの。今世は愛されもの。
自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!!
****************
というようなものを書こうと思っています。
初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。
暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。
なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。
この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。
R15は保険です。
絶滅危惧種の俺様王子に婚約を突きつけられた小物ですが
古森きり
BL
前世、腐男子サラリーマンである俺、ホノカ・ルトソーは”女は王族だけ”という特殊な異世界『ゼブンス・デェ・フェ』に転生した。
女と結婚し、女と子どもを残せるのは伯爵家以上の男だけ。
平民と伯爵家以下の男は、同家格の男と結婚してうなじを噛まれた側が子宮を体内で生成して子どもを産むように進化する。
そんな常識を聞いた時は「は?」と宇宙猫になった。
いや、だって、そんなことある?
あぶれたモブの運命が過酷すぎん?
――言いたいことはたくさんあるが、どうせモブなので流れに身を任せようと思っていたところ王女殿下の誕生日お披露目パーティーで第二王子エルン殿下にキスされてしまい――!
BLoveさん、カクヨム、アルファポリス、小説家になろうに掲載。
転生したら弟がブラコン重傷者でした!!!
Lynne
BL
俺の名前は佐々木塁、元高校生だ。俺は、ある日学校に行く途中、トラックに轢かれて死んでしまった...。
pixivの方でも、作品投稿始めました!
名前やアイコンは変わりません
主にアルファポリスで投稿するため、更新はアルファポリスのほうが早いと思います!
人生イージーモードになるはずだった俺!!
抹茶ごはん
BL
平凡な容姿にろくでもない人生を歩み事故死した俺。
前世の記憶を持ったまま転生し、なんと金持ちイケメンのお坊ちゃまになった!!
これはもう人生イージーモード一直線、前世のような思いはするまいと日々邁進するのだが…。
何故か男にばかりモテまくり、厄介な事件には巻き込まれ!?
本作は現実のあらゆる人物、団体、思想及び事件等に関係ございません。あくまでファンタジーとしてお楽しみください。
王道BL学園~モブに転生したボクは見ていたい!巻き込まれたくないのに!~
星崎 杏
BL
腐女子の私が死んで気がついたら、お気に入りのゲームのモブに転生した!?
ボクは見ていたいだけなのに、巻き込まれるのはノーサンキューです!
念のため、R15にしています。過激なシーンは少なめにしたいです。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
悪役に転生したので処刑ルートを回避します
ミルク珈琲
BL
神様のミスで死んでしまったが、転生させてもらえるとの事!転生って美少女とかハーレムが待ち受けてるんだよなぁ!
もうこれは楽しみすぎてヤバい!
____________
主人公は転生先を美少女が沢山いる場所だと思っているが、実際は男しかいない世界です。しかも主人公を待ち受けてる人物は超危険人物で?!
※題名に少しネタバレ要素があります
だからっ俺は平穏に過ごしたい!!
しおぱんだ。
BL
たった一人神器、黙示録を扱える少年は仲間を庇い、絶命した。
そして目を覚ましたら、少年がいた時代から遥か先の時代のエリオット・オズヴェルグに転生していた!?
黒いボサボサの頭に、丸眼鏡という容姿。
お世辞でも顔が整っているとはいえなかったが、術が解けると本来は紅い髪に金色の瞳で整っている顔たちだった。
そんなエリオットはいじめを受け、精神的な理由で絶賛休学中。
学園生活は平穏に過ごしたいが、真正面から返り討ちにすると後々面倒事に巻き込まれる可能性がある。
それならと陰ながら返り討ちしつつ、唯一いじめから庇ってくれていたデュオのフレディと共に学園生活を平穏(?)に過ごしていた。
だが、そんな最中自身のことをゲームのヒロインだという季節外れの転校生アリスティアによって、平穏な学園生活は崩れ去っていく。
生徒会や風紀委員を巻き込むのはいいが、俺だけは巻き込まないでくれ!!
この物語は、平穏にのんびりマイペースに過ごしたいエリオットが、問題に巻き込まれながら、生徒会や風紀委員の者達と交流を深めていく微BLチックなお話
※のんびりマイペースに気が向いた時に投稿していきます。
昔から誤字脱字変換ミスが多い人なので、何かありましたらお伝えいただけれ幸いです。
pixivにもゆっくり投稿しております。
病気療養中で、具合悪いことが多いので度々放置しています。
楽しみにしてくださっている方ごめんなさい💦
R15は流血表現などの保険ですので、性的表現はほぼないです。
あったとしても軽いキスくらいですので、性的表現が苦手な人でも見れる話かと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる