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第一部
プロローグ
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「えっ?!」
何、あの圧倒的主人公感……。あれ、これってBLゲーム的なやつなの?
直感で悟ったのはこの世界のしくみだった。
◆ ◆ ◆ ◆
現在、俺、アイオライト=オブシディアン15歳。これから通う学園に移動中です。
学園ってどんなとこだろ?
小学校とか中学校とかそういう感じの白いところはやだな。つまんないし。
はぁ、前世の記憶があるとはいえ、もうそんなに覚えてることなんてないし、俺結構この世界に馴染んでるな。
そう、俺には前世の記憶がある……といっても朧げにだが。
それに元々、この世界に生まれた時からあまり記憶が鮮明では無かったのだ。
でも、辛いことなんて全くなかったし、とても優しい両親ができた上に、俺は自分でいうのもなんだが美しいと思う。勉強も魔法も天才級だと言われたことがあったくらいだ。ただ、運動だけは無理だけどね。
この世界には、魔法があって、爵位もある。ちなみに、俺は国に3つしかない公爵家の一人息子だ。父母揃って美形だったため俺もそこそこ美人なのだ。
「王立学園に着きました。アイオライト様」
「あっ、うん、ありがとう。今降りる」
学園に着いて学校を見た時最初に思ったことは、「デッカ、豪華!」だった。
この学園は全寮制で実力で寮棟が決まる。ちなみに俺は上位棟だ。
学園をしばらく見つめたあと中に入るとキラキラした生徒達がたくさんいた。僕もこの1人……のはず。
「あのっ、どこで入学式をするか知っていますか?」
そう尋ねられ後ろを振り返ると俺は、ヒュッ、と息を呑んだ。
そこに立っていたのは、サラリと艶のある白銀の髪と感情をよく映しそうな淡いピンクの瞳。身長はさほど変わらないがキラキラと眩しくて逃げてしまいたくなる。
何、このキラキラ少年?!
直感だけど、直感だけど……、いや絶対主人公的なポジションにたつ子だよ!この子絶対そう!
待って、可愛い系の少年が主人公ってまさかBL的な?嘘だよね?えっ?いや、まぁ、決まった訳じゃないし……、直感でそう感じただけなんだけど。
……もしそうなら俺の立ち位置って、悪役なのでは??もしくは攻略対象的な?いや、後者の可能性は薄い気が、。
もし、俺が悪役ポジションならあんまり関わらない方がいいよな。
「あっ、あの?聞いてますか?」
「ひょっ、!……ふぅ……」
「?」
びびびび、ビックリした。急に話しかけないでもらいたい。
「えっと、入学式の場所、だっけ?えっと確か向こうに建っている建物だと思う。俺も行くから一緒に行こう……」
「あっ、はい?ありがとうございます」
これが俺と彼の出会いだった。
何、あの圧倒的主人公感……。あれ、これってBLゲーム的なやつなの?
直感で悟ったのはこの世界のしくみだった。
◆ ◆ ◆ ◆
現在、俺、アイオライト=オブシディアン15歳。これから通う学園に移動中です。
学園ってどんなとこだろ?
小学校とか中学校とかそういう感じの白いところはやだな。つまんないし。
はぁ、前世の記憶があるとはいえ、もうそんなに覚えてることなんてないし、俺結構この世界に馴染んでるな。
そう、俺には前世の記憶がある……といっても朧げにだが。
それに元々、この世界に生まれた時からあまり記憶が鮮明では無かったのだ。
でも、辛いことなんて全くなかったし、とても優しい両親ができた上に、俺は自分でいうのもなんだが美しいと思う。勉強も魔法も天才級だと言われたことがあったくらいだ。ただ、運動だけは無理だけどね。
この世界には、魔法があって、爵位もある。ちなみに、俺は国に3つしかない公爵家の一人息子だ。父母揃って美形だったため俺もそこそこ美人なのだ。
「王立学園に着きました。アイオライト様」
「あっ、うん、ありがとう。今降りる」
学園に着いて学校を見た時最初に思ったことは、「デッカ、豪華!」だった。
この学園は全寮制で実力で寮棟が決まる。ちなみに俺は上位棟だ。
学園をしばらく見つめたあと中に入るとキラキラした生徒達がたくさんいた。僕もこの1人……のはず。
「あのっ、どこで入学式をするか知っていますか?」
そう尋ねられ後ろを振り返ると俺は、ヒュッ、と息を呑んだ。
そこに立っていたのは、サラリと艶のある白銀の髪と感情をよく映しそうな淡いピンクの瞳。身長はさほど変わらないがキラキラと眩しくて逃げてしまいたくなる。
何、このキラキラ少年?!
直感だけど、直感だけど……、いや絶対主人公的なポジションにたつ子だよ!この子絶対そう!
待って、可愛い系の少年が主人公ってまさかBL的な?嘘だよね?えっ?いや、まぁ、決まった訳じゃないし……、直感でそう感じただけなんだけど。
……もしそうなら俺の立ち位置って、悪役なのでは??もしくは攻略対象的な?いや、後者の可能性は薄い気が、。
もし、俺が悪役ポジションならあんまり関わらない方がいいよな。
「あっ、あの?聞いてますか?」
「ひょっ、!……ふぅ……」
「?」
びびびび、ビックリした。急に話しかけないでもらいたい。
「えっと、入学式の場所、だっけ?えっと確か向こうに建っている建物だと思う。俺も行くから一緒に行こう……」
「あっ、はい?ありがとうございます」
これが俺と彼の出会いだった。
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