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第十二章 ミツクニ
百五十八話 オーヨートカゲ
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少し時を遡り、マーズとマーキュリーを撃退したあと、ユウたちはすぐにオーヨートカゲの討伐に掛かる。
ユウたち七人がオーヨートカゲの巣窟に到着すると、早速臨戦態勢のオーヨートカゲがユウたちを待ち構えていた。ロスは早速入り口にバリアを貼り、巣窟の中に自分ら七人とオーヨートカゲを閉じ込めた。
初めに、ジョセフとタイカが仕掛ける。ジョセフが砲弾を撃ち込み、後を追うようにタイカが、火の杭を撃ち込んでトカゲに深い火傷を負わせる。焼けた部分は炭となって落ちていく。
しかし、一筋縄ではいかないのがこのトカゲだった。深い傷を負い、その上から火傷を負っても凄まじい再生能力で回復していく。
オォォォォォォヨォォォォォ‼︎
するとエフィがジョセフとタイカにそこを避けるように指示する。
「ならば、これならどうだ?」
大声を出してトカゲの真ん前に立ち、ヤスケに合図を送る。エフィは真正面から、剣を振りトカゲを真っ二つにする。その後からヤスケがトカゲの真上から刀を横に振り、頭部と体を切断する。だが、それでもダメだった。トカゲの細胞が爆発的に再生し、切り離された右半身と左半身、首と胴体がくっつき、再び暴れ始める。
「埒が明かない!傷つけても再生するなんてまるでルシフェルだ」
「ここじゃ、爆弾も使えそうにないな」
「皆さん、ちょっといいですか、僕から提案があります」
皆が携帯する通信器からロスの声が聞こえてくる。
「先ほどタイカさんが放った炎でオーヨートカゲの細胞が焦げ落ちるところを見ました。タイカさんの炎とそれを倍増させるための何かがあれば仕留められると思います」
「何かって、もっと具体的なものは?」
「要は、火に油を注げばいいんだろ」
「ユウ!お前にこれを持たせる」
ジョセフがユウに手榴弾のようなものを投げつける。
「ちょっ!今爆発したらどーすんのよ!」
「それは爆弾じゃない、ガス弾だ。それをオーヨートカゲの体に打ち込め!その後からタイカが炎を喰らわせれば巨大な炭の出来上がりだ」
「オーケィ」
「一発でやってみせる」
トカゲは体を捻らせ、ユウたちを叩き潰そうとする。ユウとタイカはトカゲの攻撃を躱して巣窟の奥の方へと進んでいく。その間に他のメンバーは入口の方へ行き、ロスの手伝いを行う。ジョセフたちが入り口に着くとユウとタイカの二人に合図を送り、作戦が実行に移された。
オーヨートカゲが走ってくる中、ユウが風属性の技を繰り出し、タイカがその技に乗せてガス弾を起動して投げる。
棘千風!
ユウの技に続いてタイカが炎を放つ。
大炎一突!
棘の形をした風がオーヨートカゲに刺さり、同時にガスも体の中に浸透していく。その直後に炎を浴びせられた内側も外側も身体中、業火で焼かれ火傷を負い、炭となった細胞が落ちていく。
オォォォォォォヨォォォォォ…
そして炎が外に漏れないように熱いバリアで入り口を塞いでいるため、炎が外に出ることなく内側で防ぐことができた。
燃え盛りながらオーヨートカゲは巣窟の奥の壁へ激突し、全身から火を吹いて崩れ落ちていく。そこでユウとタイカは不思議なものを見た。
崩れていくトカゲの影から男の人のような影が見えた。
「オォォォヨォ…オーヨー…王よ…ありがとう。」
ほんの一瞬だったが男が現れ、すぐに消えてしまった。
「見た?今の」
「見た」
「ありがとうって言ってなかった?」
「言ってた…」
二人は佇んでジョセフたちが来るまでその場に立ったままだった。こうしてオーヨートカゲの討伐は幕を下ろした。
ユウたち七人がオーヨートカゲの巣窟に到着すると、早速臨戦態勢のオーヨートカゲがユウたちを待ち構えていた。ロスは早速入り口にバリアを貼り、巣窟の中に自分ら七人とオーヨートカゲを閉じ込めた。
初めに、ジョセフとタイカが仕掛ける。ジョセフが砲弾を撃ち込み、後を追うようにタイカが、火の杭を撃ち込んでトカゲに深い火傷を負わせる。焼けた部分は炭となって落ちていく。
しかし、一筋縄ではいかないのがこのトカゲだった。深い傷を負い、その上から火傷を負っても凄まじい再生能力で回復していく。
オォォォォォォヨォォォォォ‼︎
するとエフィがジョセフとタイカにそこを避けるように指示する。
「ならば、これならどうだ?」
大声を出してトカゲの真ん前に立ち、ヤスケに合図を送る。エフィは真正面から、剣を振りトカゲを真っ二つにする。その後からヤスケがトカゲの真上から刀を横に振り、頭部と体を切断する。だが、それでもダメだった。トカゲの細胞が爆発的に再生し、切り離された右半身と左半身、首と胴体がくっつき、再び暴れ始める。
「埒が明かない!傷つけても再生するなんてまるでルシフェルだ」
「ここじゃ、爆弾も使えそうにないな」
「皆さん、ちょっといいですか、僕から提案があります」
皆が携帯する通信器からロスの声が聞こえてくる。
「先ほどタイカさんが放った炎でオーヨートカゲの細胞が焦げ落ちるところを見ました。タイカさんの炎とそれを倍増させるための何かがあれば仕留められると思います」
「何かって、もっと具体的なものは?」
「要は、火に油を注げばいいんだろ」
「ユウ!お前にこれを持たせる」
ジョセフがユウに手榴弾のようなものを投げつける。
「ちょっ!今爆発したらどーすんのよ!」
「それは爆弾じゃない、ガス弾だ。それをオーヨートカゲの体に打ち込め!その後からタイカが炎を喰らわせれば巨大な炭の出来上がりだ」
「オーケィ」
「一発でやってみせる」
トカゲは体を捻らせ、ユウたちを叩き潰そうとする。ユウとタイカはトカゲの攻撃を躱して巣窟の奥の方へと進んでいく。その間に他のメンバーは入口の方へ行き、ロスの手伝いを行う。ジョセフたちが入り口に着くとユウとタイカの二人に合図を送り、作戦が実行に移された。
オーヨートカゲが走ってくる中、ユウが風属性の技を繰り出し、タイカがその技に乗せてガス弾を起動して投げる。
棘千風!
ユウの技に続いてタイカが炎を放つ。
大炎一突!
棘の形をした風がオーヨートカゲに刺さり、同時にガスも体の中に浸透していく。その直後に炎を浴びせられた内側も外側も身体中、業火で焼かれ火傷を負い、炭となった細胞が落ちていく。
オォォォォォォヨォォォォォ…
そして炎が外に漏れないように熱いバリアで入り口を塞いでいるため、炎が外に出ることなく内側で防ぐことができた。
燃え盛りながらオーヨートカゲは巣窟の奥の壁へ激突し、全身から火を吹いて崩れ落ちていく。そこでユウとタイカは不思議なものを見た。
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「オォォォヨォ…オーヨー…王よ…ありがとう。」
ほんの一瞬だったが男が現れ、すぐに消えてしまった。
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