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九月
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4月に出向を命じられ、このど田舎に移り住んで早数ヵ月。俺はすっかり村に馴染んでいた。同居している正人とも関係は良好だ。仕事も順調だし、全て上手くいっているはず……なのだけれど。
でも俺は――
その一言をずっと言えずにいる。
夜、家でくつろいでいると電話がかかってきた。珍しい、同僚からの電話だ。俺が出向してからというものずっと連絡などなかったのに。不思議に思いながら電話に出る。
「もしもし、高取だけど。……えっ!?」
電話で告げられたことに、俺は驚いた。
「ああ、うん、わかった!」
電話を切り、思わずスマホを見つめる。そこに写っていた顔はにやけていた。だって、これは、つまり。
じっとしてはおれず、制服を片付けていた正人に嬉々として話しかけた。
「正人!俺本部に戻れるかもしれない!」
「え……」
正人の顔は強張っていたが、俺は構わず続ける。だってずっと望んでいたことが現実になったからだ。
「俺を身代わりにしやがった上司の悪事がバレたんだ!俺の事も調べ直すらしい!無実を証明できれば本部に復帰だ!」
同僚の電話はその件だった。上司が起こした数々の悪事がばれ、会社で査問されているらしい。そこで俺の件も真実が判明すれば、きっと本部に戻ることができる。俺の名誉も回復できるはずだ!
「遥は……帰るのか……」
正人は沈んだ声で言う。それを聞いて、俺は返す言葉に詰まってしまった。ずっと戻りたかった。都会に帰ることだけを考えていた……はずなのに。
おかしいんだ。ここを離れがたいなんて思うなんて。
元々決めていたはずだ、ここは一時的にいる場所だって。都会に戻るんだって。でも、正人と暮らしているうちに誰かが家にいる暖かさを思い出した。だから、きっと心が勘違いしたんだ。誰かが家にいるなんて久しぶりだったから。
けれど、この生活は絶対に長くは続かない。正人も男で俺も男だ。将来お互いに家庭を持つだろう。
だから努めて明るくなるように告げた。
「……ああ。ずっと望んでいたし。でも、この村も好きだったから」
精一杯の笑顔を正人に向ける。お互いの将来のために。
「現役引退したら戻ってこようかな。嫁さん連れて、隠居生活ってどうよ?」
正人は今まで見たことがないようなほど目を見開き――そして、俺を床に叩きつけた。
「った!何すんだよ!」
「許さない」
強かに背中を打ち付け、痛みに悶える。文句を言おうとしたが、正人の目は冷め切っていてその威圧感に体が固まってしまった。
正人は俺に股がり上から見下ろす。
「都会に帰るなんて許さない……だからこの村に閉じ込める。そうしたら、ずっと一緒だ」
その微笑みは狂気に歪んでいた。
「正人何をっ……!ちょ、やめっ……」
正人は俺のネクタイをほどき、シャツをくつろげて俺の首筋を舐め始めた。ぴちゃぴちゃとこの場に似つかわしくない音が響く。しまいには首筋を噛まれてしまった。
こいつはいったい何をしているんだ!?今起きている現実が全く呑み込めなかった。やめてくれと正人に頼むが全く聞いてくれない。 その瞳は真っ黒で何も読み取れなくて。
――怖い。
そう思った瞬間、正人を思いっきり蹴り飛ばしていた。
「ざっけんな!」
急いで立ち上がり、駐在所から逃げる。
「遥!」
正人の声が後ろから響く。それに振り返らずに真っ暗闇の中無我夢中で走り続けた。
なんだよ!なんなんだよ!!俺都会に帰るって言っただけだぞ!?今のアイツはヤバい!とにかくどこかに匿ってもらわないと!
走っていると明かりのついた家が見えてきた。ここは、お喋り好きの山田さんの家。俺は急いで駆け込んだ。
「山田さん助けて!」
「一体どうしたんだい!?」
「ちょっといろいろあって……」
山田さんは驚きながらも俺を迎え入れてくれた。居間に通され、その暖かな光に安堵する。
けれど底知れぬ恐怖を拭い去ることはできなくて、俺は膝を抱えて座った。
ああ、クソ、スマホも財布も忘れた……!どうやって逃げるか――
これからどうしようと膝を抱えながら考える。とにかく正人に見つからないようにしなければ。俺は自分のことで必死だった。
だから山田さんの行動に気づけなかった。
ガラリと玄関が開く音がする。そして聞きなれた声が聞こえてきた。
「遥いますか」
この声、は
「正人……」
振り返ると、真後ろに正人が立っていた。
「なんでっ……!」
「ただ事じゃないと思って駐在さんに連絡したんだよ。駐在さんがいればもう大丈夫さ」
山田さんがいつの間にか正人に電話で通報していたらしい。そうだった、正人はこの村の警察官。何かあったときは必ず正人に連絡がいく。
その正人本人が、俺を追いかけているとも知らずに。
「遥。さあ、帰ろう?」
正人は微笑んで俺に手を伸ばす。その瞳は先程のように真っ黒で何も読み取れなくて……恐怖を感じた。
「うわあああああ!!」
「遥!」
俺は震える体を無理矢理動かして反対の窓から逃げ出した。靴なんて履ける暇などなく、裸足で村を駆ける。足が怪我しているような感覚があったが、気にしてはいられなかった。
ヤバいヤバいヤバい!!
どこに行くのかも決めていない。村を一心不乱に駆け抜ける。とにかく正人から逃げたかった。
しかし俺を待ち構えていた村の人達に引き留められてしまう。
「高取くん!駐在さんから話は聞いてるよ。ちょっと待ちなさい、今駐在さん呼ぶからね」
「あっ!いたぞ!駐在さーん!いたよ!高取くん!」
なんだ、なんだなんなんだ!!一体アイツから何を聞いているんだ!!
村の人達はすでに正人の手の内だった。頼ることはもうできない。引き留める村の人達を振り切って俺は逃げた。とにかく一人になれる場所を探して走り続けた。
「高取くーん」
「高取くーん」
小高い丘の上から村を見下ろす。気づけば村人全員で俺を探していた。村のいたるところに懐中電灯の光が見える。どこに行っても逃げられないこの状況に恐怖を感じた。
まるでここは檻の中だ。檻の中に一人っきり。俺の体は震えだした。
怖い怖い怖い!!誰か助けて、出して、この檻の中から!!
必死に逃げたどり着いた場所は、夏アイツと花火を見た場所だった。
あんなにも綺麗な思い出は今ぐちゃぐちゃになっている。なんで、なんでこんな事に。
「ここにいたのか」
「っ!!」
声の方を振り向くと正人がいた。とうとう追いつかれてしまった。
「うわああああ!!」
必死に逃げようとしたが、足を捕まれ押し倒されてしまう。そのまま股がられマウントを取られた。
「無駄だ。この村のどこに逃げようとも、すぐに見つかる。この村は俺が護ってるのだから」
正人は手錠を出し、俺の手にかける。
だめだ、もう逃げられない。とうとう捕まってしまった。
「さあ、帰ろう?俺達の家に。」
呆然とした顔で正人を見つめる。その顔が段々と近づいてきて、俺たちはキスをした。
舌を捻じ込まれ、薬みたいなものを口の中に入れられてしまう。吐き出したいけれど、正人に口を塞がれていて吐き出せない。俺はそのまま唾と一緒にゴクンと飲み込んでしまった。
次第に俺の意識は薄れていく。
「……おやすみ」
薬のせいか、それとも恐怖のせいか、俺の意識はブラックアウトした。
ああ、きっとここは檻の中。
俺はここから逃げられない。
でも俺は――
その一言をずっと言えずにいる。
夜、家でくつろいでいると電話がかかってきた。珍しい、同僚からの電話だ。俺が出向してからというものずっと連絡などなかったのに。不思議に思いながら電話に出る。
「もしもし、高取だけど。……えっ!?」
電話で告げられたことに、俺は驚いた。
「ああ、うん、わかった!」
電話を切り、思わずスマホを見つめる。そこに写っていた顔はにやけていた。だって、これは、つまり。
じっとしてはおれず、制服を片付けていた正人に嬉々として話しかけた。
「正人!俺本部に戻れるかもしれない!」
「え……」
正人の顔は強張っていたが、俺は構わず続ける。だってずっと望んでいたことが現実になったからだ。
「俺を身代わりにしやがった上司の悪事がバレたんだ!俺の事も調べ直すらしい!無実を証明できれば本部に復帰だ!」
同僚の電話はその件だった。上司が起こした数々の悪事がばれ、会社で査問されているらしい。そこで俺の件も真実が判明すれば、きっと本部に戻ることができる。俺の名誉も回復できるはずだ!
「遥は……帰るのか……」
正人は沈んだ声で言う。それを聞いて、俺は返す言葉に詰まってしまった。ずっと戻りたかった。都会に帰ることだけを考えていた……はずなのに。
おかしいんだ。ここを離れがたいなんて思うなんて。
元々決めていたはずだ、ここは一時的にいる場所だって。都会に戻るんだって。でも、正人と暮らしているうちに誰かが家にいる暖かさを思い出した。だから、きっと心が勘違いしたんだ。誰かが家にいるなんて久しぶりだったから。
けれど、この生活は絶対に長くは続かない。正人も男で俺も男だ。将来お互いに家庭を持つだろう。
だから努めて明るくなるように告げた。
「……ああ。ずっと望んでいたし。でも、この村も好きだったから」
精一杯の笑顔を正人に向ける。お互いの将来のために。
「現役引退したら戻ってこようかな。嫁さん連れて、隠居生活ってどうよ?」
正人は今まで見たことがないようなほど目を見開き――そして、俺を床に叩きつけた。
「った!何すんだよ!」
「許さない」
強かに背中を打ち付け、痛みに悶える。文句を言おうとしたが、正人の目は冷め切っていてその威圧感に体が固まってしまった。
正人は俺に股がり上から見下ろす。
「都会に帰るなんて許さない……だからこの村に閉じ込める。そうしたら、ずっと一緒だ」
その微笑みは狂気に歪んでいた。
「正人何をっ……!ちょ、やめっ……」
正人は俺のネクタイをほどき、シャツをくつろげて俺の首筋を舐め始めた。ぴちゃぴちゃとこの場に似つかわしくない音が響く。しまいには首筋を噛まれてしまった。
こいつはいったい何をしているんだ!?今起きている現実が全く呑み込めなかった。やめてくれと正人に頼むが全く聞いてくれない。 その瞳は真っ黒で何も読み取れなくて。
――怖い。
そう思った瞬間、正人を思いっきり蹴り飛ばしていた。
「ざっけんな!」
急いで立ち上がり、駐在所から逃げる。
「遥!」
正人の声が後ろから響く。それに振り返らずに真っ暗闇の中無我夢中で走り続けた。
なんだよ!なんなんだよ!!俺都会に帰るって言っただけだぞ!?今のアイツはヤバい!とにかくどこかに匿ってもらわないと!
走っていると明かりのついた家が見えてきた。ここは、お喋り好きの山田さんの家。俺は急いで駆け込んだ。
「山田さん助けて!」
「一体どうしたんだい!?」
「ちょっといろいろあって……」
山田さんは驚きながらも俺を迎え入れてくれた。居間に通され、その暖かな光に安堵する。
けれど底知れぬ恐怖を拭い去ることはできなくて、俺は膝を抱えて座った。
ああ、クソ、スマホも財布も忘れた……!どうやって逃げるか――
これからどうしようと膝を抱えながら考える。とにかく正人に見つからないようにしなければ。俺は自分のことで必死だった。
だから山田さんの行動に気づけなかった。
ガラリと玄関が開く音がする。そして聞きなれた声が聞こえてきた。
「遥いますか」
この声、は
「正人……」
振り返ると、真後ろに正人が立っていた。
「なんでっ……!」
「ただ事じゃないと思って駐在さんに連絡したんだよ。駐在さんがいればもう大丈夫さ」
山田さんがいつの間にか正人に電話で通報していたらしい。そうだった、正人はこの村の警察官。何かあったときは必ず正人に連絡がいく。
その正人本人が、俺を追いかけているとも知らずに。
「遥。さあ、帰ろう?」
正人は微笑んで俺に手を伸ばす。その瞳は先程のように真っ黒で何も読み取れなくて……恐怖を感じた。
「うわあああああ!!」
「遥!」
俺は震える体を無理矢理動かして反対の窓から逃げ出した。靴なんて履ける暇などなく、裸足で村を駆ける。足が怪我しているような感覚があったが、気にしてはいられなかった。
ヤバいヤバいヤバい!!
どこに行くのかも決めていない。村を一心不乱に駆け抜ける。とにかく正人から逃げたかった。
しかし俺を待ち構えていた村の人達に引き留められてしまう。
「高取くん!駐在さんから話は聞いてるよ。ちょっと待ちなさい、今駐在さん呼ぶからね」
「あっ!いたぞ!駐在さーん!いたよ!高取くん!」
なんだ、なんだなんなんだ!!一体アイツから何を聞いているんだ!!
村の人達はすでに正人の手の内だった。頼ることはもうできない。引き留める村の人達を振り切って俺は逃げた。とにかく一人になれる場所を探して走り続けた。
「高取くーん」
「高取くーん」
小高い丘の上から村を見下ろす。気づけば村人全員で俺を探していた。村のいたるところに懐中電灯の光が見える。どこに行っても逃げられないこの状況に恐怖を感じた。
まるでここは檻の中だ。檻の中に一人っきり。俺の体は震えだした。
怖い怖い怖い!!誰か助けて、出して、この檻の中から!!
必死に逃げたどり着いた場所は、夏アイツと花火を見た場所だった。
あんなにも綺麗な思い出は今ぐちゃぐちゃになっている。なんで、なんでこんな事に。
「ここにいたのか」
「っ!!」
声の方を振り向くと正人がいた。とうとう追いつかれてしまった。
「うわああああ!!」
必死に逃げようとしたが、足を捕まれ押し倒されてしまう。そのまま股がられマウントを取られた。
「無駄だ。この村のどこに逃げようとも、すぐに見つかる。この村は俺が護ってるのだから」
正人は手錠を出し、俺の手にかける。
だめだ、もう逃げられない。とうとう捕まってしまった。
「さあ、帰ろう?俺達の家に。」
呆然とした顔で正人を見つめる。その顔が段々と近づいてきて、俺たちはキスをした。
舌を捻じ込まれ、薬みたいなものを口の中に入れられてしまう。吐き出したいけれど、正人に口を塞がれていて吐き出せない。俺はそのまま唾と一緒にゴクンと飲み込んでしまった。
次第に俺の意識は薄れていく。
「……おやすみ」
薬のせいか、それとも恐怖のせいか、俺の意識はブラックアウトした。
ああ、きっとここは檻の中。
俺はここから逃げられない。
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