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八月
しおりを挟む ピピピと鳴り響く目覚ましの音を止める。
そしてモソモソと布団から起き上がった。今日も仕事に行かなければ。
ドアを開けると熱気がムワッっ広がる。都会に比べれば不快というほどの熱気ではないが、それでも8月になると暑い。
階段を降りて洗面所へ向かい、顔を洗う。そして自分の顔色を確認した。よし、今日も元気そうだ。けれどダニの被害は依然受けている。定期的に現れるこの首筋の跡に、殺虫剤を本気で撒こうかと考えていた。正人に今度聞いてみようと思いながら洗面所を後にした。
玄関へ行き新聞を取って、居間のちゃぶ台に置く。そして台所へ向かい朝飯と弁当の準備に取りかかった。
朝はいつも手軽に出来るパンとサラダとコーヒーだ。弁当にも入れるウィンナーを一本、サラダの皿へ入れる。
弁当は握り飯と昨日の残りの塩鮭に、さっき焼いたウィンナー。余ったスペースには適当に冷凍食品で誤魔化す。弁当ぐらい冷凍食品に頼ってもいいだろう。二人分作った弁当を、熱を取るために一旦おいておいた。
「おはよう。遥」
「おはよう。正人」
少し寝ぼけた正人が二階から降りてきた。髪はぐちゃぐちゃだ。おしゃれで髪をかきあげているのかと思ったがどうも寝癖らしい。
正人がちゃぶ台の前に座ったから、コーヒーを注いで朝食を持ってくる。俺も向かい側に座り、いただきますとあいさつしてから朝食を食べ始めた。
正人はちゃぶ台に置いていた新聞を読み、俺はボーっテレビを見ながら飯を食べる。ここに居候しはじめてからついた、二人の習慣だ。
朝はお互い低血圧のため滅多に喋らないのだが、今日は珍しく食事中に正人から話しかけられた。
「もうすぐ、祭があるな」
「祭?」
「近くの神社の祭だ」
「ああ、紅蛇神社の」
顧客の赤水さんが神主を務めている神社だ。結構歴史がある神社らしく、祭りは盛大に行うらしい。ここ最近、村は祭りの事で盛り上がっていた。
「それがどうした?」
「俺は警備で中々抜けられなくなるだろう」
「お巡りさんも大変だな」
「でも、途中休憩で抜ける事もできる」
新聞を置いて、正人は俺を見ながら言った。
「行くか?祭」
「マジか!行きたい!」
「約束だな」
テンションの上がった俺達は指切りげんまんをして約束する。そんなことをしていたら朝の時間がなくなってしまった。急いで服を着替え、弁当を詰めて家を出る。そしてカブに乗って会社を目指した。
祭。子供の頃以来行っていなかったイベントだ。久しぶりにワクワクした。
祭当日、俺は仕事を終えて神社へと向かった。仕事終わりのため服装はスーツのままだったが、約束の時間に遅れそうになったからそのまま行くことにした。
燈籠が並ぶ石段を登り、大きな鳥居をくぐる。すると、そこにはさまざまな屋台が並んでいた。沢山の人々が屋台で食べ物を買ったりして楽しんでいる。どうやら村中の人が祭に来ているようだった。
「遥」
「あっ正人!」
遠くから正人の声がして振り向く。警備用の防護服を来ている正人がこちらへと向かってきていた。
「仕事を終わったのか」
「うん。正人は休憩入った?」
「ああ、休憩入った」
という事は、今から自由時間ということだ。何をしようかと考えていると、屋台の中から声をかけられた。
「おっ!駐在さんと高取くん!俺の焼きそば食ってくかい?」
そう話しかけてくれている人物は、農家の佐藤さんだ。近くにはよく雨の日に脱走してしまうおじいさんもいる。そうか、ここの屋台は村の人達が出しているのか。
「じゃあ一つ――」
「俺が払います」
お金を払おうと財布を出していると、先に正人に支払われてしまった。
「甲斐甲斐しいねぇ~!立派な彼氏だなあ!高取くん!はい焼きそば一丁!」
「……ありがとうございます」
渋い顔をしながら俺は焼きそばを受けとる。
ちなみに俺が駐在所に居候している事は村の人全員が知っている。だから俺達の仲を勘違いしてんのか何なのか、たまにそういう発言が出てくるのだ。
正人も迷惑だろうに。辞めさせたいけれど、今のところ手立てがない。しかも、こういう時何故か正人は悪ノリするのだ。今も腰を寄せられ、正人とピッタリとくっつく。
「遥、祭初めてなんです。だから俺が案内しようと思って」
「そうか、高取くんはこの祭り初めてなのか。楽しんでいってくれよ!」
そうして佐藤さんとは別れた。
今のやり取りに文句を言おうとしたが、すぐにまた別の人に話しかけられ、あっという間に俺達は人混みの中心になってしまう。完全に文句を言うタイミングを見失ってしまった。
村の人々に話しかけらている正人はこの村のヒーローで。やっぱり正人はこの村を護っているんだな。沢山の村人に囲まれている正人を見て、改めて実感した。
けれど、このままでは休憩時間全て潰してしまう。どうしようかとおろおろしていると、正人が俺の手を掴んだ。
「すみません、俺達急ぐので」
話しかけてくる人々を断って、俺たちは人混みの中から抜け出す。そして急いで屋台の側から離れた。
速足で歩き、拝殿の木の下で一息つく。薄暗く人気もあまりない。ここまで人は来ないだろう。
「悪いな、引っ張ってくれて。俺一人だったらあれ抜け出せなかったわ」
「……いや」
そう言って繋いでいた手を離す。男同士でずっと繋いでいるわけにはいかないしな。
一息ついてやっと神社を見渡すことができた。屋台の他にも、授与所や拝殿など沢山のところに人が集まっている。
「意外と人来るんだな」
「村の一大イベントらしいからな。10年に一回あるという大祭の時はもっと人が多いと聞くぞ」
「うへぇー大変だ」
神社の子供達が拝殿で舞っている所を見ながら聞く。
「休憩どのくらい大丈夫なんだ?」
「あまり時間はない。だから俺に着いて来てくれ」
正人はずんずん進んで行く。俺はその後を追った。
ついた所は神社近くの小高い丘。そこからは村が一望できた。
「へぇーこんな場所あるんだな」
「……去年見つけた。穴場なんだ」
全く暗くない。月明かりが俺達を照らしていた。星も綺麗に見える。
「遥、この暗さ怖くないか?」
「こんなに明るいと怖くないな。都会と全然違うなあ……」
「なら良かった。都会ではここまで綺麗に見えないからな」
俺たちは腰を下ろして、先ほど買った焼きそばを食べ始める。途中で村の人達に囲まれてしまったせいで屋台の戦利品はこれだけだったが、俺たちは二人で半分こして食べていった。
最後の一口を食べた後、正人が時間を確認する。
「そろそろ時間だ」
「なんの?」
「見ていれば分かる」
そうして正人が指をさした先、そこから火の玉がヒュルルルと上がってきて
ドッパアアン!!
と一輪の大きな花火が咲いた。
「おお、すごい!!」
「祭のフィナーレの花火だ。ここからはよく見えるだらう?」
次々を花火が上がる。綺麗な夜空に大きな花火の数々。
その美しさに目を奪われた。
「……綺麗だな」
「ああ」
俺たちは黙って花火を見る。体勢を崩そうと手を動かしたら、正人の手に当たってしまった。
「あ、わる……」
急いで手をどかそうとすると、逆に手を掴まれてしまう。俺たちは手を繋いだ状態になった。
「正人」
「……このままで」
離してくれと言おうとしたが、ぎゅっと力強く握られてしまい、これ以上強く言うことができなかった。
俺達は手を繋ぎながら花火を鑑賞する。
パンパァンと花火が上がるなか、ポツリと正人が呟いた。
「……ずっと、こんな生活を望んでいた」
パンと夜空に大輪の花が咲く。
「今が一番幸せだ」
手を繋ぎながら見上げた横顔は、花火に照らされてキラキラ輝いていた。
「……そうか」
「……遥は、まだ都会に帰りたいのか」
正人の問いかけに息を飲む。俺は視線を落として答えた。
「……そうだな。ずっと望んでたし……あそこで仕事することが、頼られることが、生きているって感じがしたんだよな……」
「……」
「だから、俺は……」
「もういい。時間だ。帰ろう」
俺の言葉を遮り正人は立ち上がった。そしてゴミを片付け来た道を戻る。
お互い何も喋らなかった。パンパパンと上がる花火の音だけが空しく響いていた。
そしてモソモソと布団から起き上がった。今日も仕事に行かなければ。
ドアを開けると熱気がムワッっ広がる。都会に比べれば不快というほどの熱気ではないが、それでも8月になると暑い。
階段を降りて洗面所へ向かい、顔を洗う。そして自分の顔色を確認した。よし、今日も元気そうだ。けれどダニの被害は依然受けている。定期的に現れるこの首筋の跡に、殺虫剤を本気で撒こうかと考えていた。正人に今度聞いてみようと思いながら洗面所を後にした。
玄関へ行き新聞を取って、居間のちゃぶ台に置く。そして台所へ向かい朝飯と弁当の準備に取りかかった。
朝はいつも手軽に出来るパンとサラダとコーヒーだ。弁当にも入れるウィンナーを一本、サラダの皿へ入れる。
弁当は握り飯と昨日の残りの塩鮭に、さっき焼いたウィンナー。余ったスペースには適当に冷凍食品で誤魔化す。弁当ぐらい冷凍食品に頼ってもいいだろう。二人分作った弁当を、熱を取るために一旦おいておいた。
「おはよう。遥」
「おはよう。正人」
少し寝ぼけた正人が二階から降りてきた。髪はぐちゃぐちゃだ。おしゃれで髪をかきあげているのかと思ったがどうも寝癖らしい。
正人がちゃぶ台の前に座ったから、コーヒーを注いで朝食を持ってくる。俺も向かい側に座り、いただきますとあいさつしてから朝食を食べ始めた。
正人はちゃぶ台に置いていた新聞を読み、俺はボーっテレビを見ながら飯を食べる。ここに居候しはじめてからついた、二人の習慣だ。
朝はお互い低血圧のため滅多に喋らないのだが、今日は珍しく食事中に正人から話しかけられた。
「もうすぐ、祭があるな」
「祭?」
「近くの神社の祭だ」
「ああ、紅蛇神社の」
顧客の赤水さんが神主を務めている神社だ。結構歴史がある神社らしく、祭りは盛大に行うらしい。ここ最近、村は祭りの事で盛り上がっていた。
「それがどうした?」
「俺は警備で中々抜けられなくなるだろう」
「お巡りさんも大変だな」
「でも、途中休憩で抜ける事もできる」
新聞を置いて、正人は俺を見ながら言った。
「行くか?祭」
「マジか!行きたい!」
「約束だな」
テンションの上がった俺達は指切りげんまんをして約束する。そんなことをしていたら朝の時間がなくなってしまった。急いで服を着替え、弁当を詰めて家を出る。そしてカブに乗って会社を目指した。
祭。子供の頃以来行っていなかったイベントだ。久しぶりにワクワクした。
祭当日、俺は仕事を終えて神社へと向かった。仕事終わりのため服装はスーツのままだったが、約束の時間に遅れそうになったからそのまま行くことにした。
燈籠が並ぶ石段を登り、大きな鳥居をくぐる。すると、そこにはさまざまな屋台が並んでいた。沢山の人々が屋台で食べ物を買ったりして楽しんでいる。どうやら村中の人が祭に来ているようだった。
「遥」
「あっ正人!」
遠くから正人の声がして振り向く。警備用の防護服を来ている正人がこちらへと向かってきていた。
「仕事を終わったのか」
「うん。正人は休憩入った?」
「ああ、休憩入った」
という事は、今から自由時間ということだ。何をしようかと考えていると、屋台の中から声をかけられた。
「おっ!駐在さんと高取くん!俺の焼きそば食ってくかい?」
そう話しかけてくれている人物は、農家の佐藤さんだ。近くにはよく雨の日に脱走してしまうおじいさんもいる。そうか、ここの屋台は村の人達が出しているのか。
「じゃあ一つ――」
「俺が払います」
お金を払おうと財布を出していると、先に正人に支払われてしまった。
「甲斐甲斐しいねぇ~!立派な彼氏だなあ!高取くん!はい焼きそば一丁!」
「……ありがとうございます」
渋い顔をしながら俺は焼きそばを受けとる。
ちなみに俺が駐在所に居候している事は村の人全員が知っている。だから俺達の仲を勘違いしてんのか何なのか、たまにそういう発言が出てくるのだ。
正人も迷惑だろうに。辞めさせたいけれど、今のところ手立てがない。しかも、こういう時何故か正人は悪ノリするのだ。今も腰を寄せられ、正人とピッタリとくっつく。
「遥、祭初めてなんです。だから俺が案内しようと思って」
「そうか、高取くんはこの祭り初めてなのか。楽しんでいってくれよ!」
そうして佐藤さんとは別れた。
今のやり取りに文句を言おうとしたが、すぐにまた別の人に話しかけられ、あっという間に俺達は人混みの中心になってしまう。完全に文句を言うタイミングを見失ってしまった。
村の人々に話しかけらている正人はこの村のヒーローで。やっぱり正人はこの村を護っているんだな。沢山の村人に囲まれている正人を見て、改めて実感した。
けれど、このままでは休憩時間全て潰してしまう。どうしようかとおろおろしていると、正人が俺の手を掴んだ。
「すみません、俺達急ぐので」
話しかけてくる人々を断って、俺たちは人混みの中から抜け出す。そして急いで屋台の側から離れた。
速足で歩き、拝殿の木の下で一息つく。薄暗く人気もあまりない。ここまで人は来ないだろう。
「悪いな、引っ張ってくれて。俺一人だったらあれ抜け出せなかったわ」
「……いや」
そう言って繋いでいた手を離す。男同士でずっと繋いでいるわけにはいかないしな。
一息ついてやっと神社を見渡すことができた。屋台の他にも、授与所や拝殿など沢山のところに人が集まっている。
「意外と人来るんだな」
「村の一大イベントらしいからな。10年に一回あるという大祭の時はもっと人が多いと聞くぞ」
「うへぇー大変だ」
神社の子供達が拝殿で舞っている所を見ながら聞く。
「休憩どのくらい大丈夫なんだ?」
「あまり時間はない。だから俺に着いて来てくれ」
正人はずんずん進んで行く。俺はその後を追った。
ついた所は神社近くの小高い丘。そこからは村が一望できた。
「へぇーこんな場所あるんだな」
「……去年見つけた。穴場なんだ」
全く暗くない。月明かりが俺達を照らしていた。星も綺麗に見える。
「遥、この暗さ怖くないか?」
「こんなに明るいと怖くないな。都会と全然違うなあ……」
「なら良かった。都会ではここまで綺麗に見えないからな」
俺たちは腰を下ろして、先ほど買った焼きそばを食べ始める。途中で村の人達に囲まれてしまったせいで屋台の戦利品はこれだけだったが、俺たちは二人で半分こして食べていった。
最後の一口を食べた後、正人が時間を確認する。
「そろそろ時間だ」
「なんの?」
「見ていれば分かる」
そうして正人が指をさした先、そこから火の玉がヒュルルルと上がってきて
ドッパアアン!!
と一輪の大きな花火が咲いた。
「おお、すごい!!」
「祭のフィナーレの花火だ。ここからはよく見えるだらう?」
次々を花火が上がる。綺麗な夜空に大きな花火の数々。
その美しさに目を奪われた。
「……綺麗だな」
「ああ」
俺たちは黙って花火を見る。体勢を崩そうと手を動かしたら、正人の手に当たってしまった。
「あ、わる……」
急いで手をどかそうとすると、逆に手を掴まれてしまう。俺たちは手を繋いだ状態になった。
「正人」
「……このままで」
離してくれと言おうとしたが、ぎゅっと力強く握られてしまい、これ以上強く言うことができなかった。
俺達は手を繋ぎながら花火を鑑賞する。
パンパァンと花火が上がるなか、ポツリと正人が呟いた。
「……ずっと、こんな生活を望んでいた」
パンと夜空に大輪の花が咲く。
「今が一番幸せだ」
手を繋ぎながら見上げた横顔は、花火に照らされてキラキラ輝いていた。
「……そうか」
「……遥は、まだ都会に帰りたいのか」
正人の問いかけに息を飲む。俺は視線を落として答えた。
「……そうだな。ずっと望んでたし……あそこで仕事することが、頼られることが、生きているって感じがしたんだよな……」
「……」
「だから、俺は……」
「もういい。時間だ。帰ろう」
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