【完結】君と恋を

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その後の二人

一ヶ月後の解禁話 3※

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「はっ、あ、あ……ん、」
「、ふ……、」

 唇を触れ合わせたまま、熱い息を吐く二人。
 昇るような快楽にひくんひくんと身を震わせ、射精後の気だるさに身を任していた裕は、そっと唇を離し覗き込んできた蓮をぼんやりと霞む頭で見つめ返す。
 うるうると潤んだ瞳に薄い涙の膜を張り、唇の端から少しだけ涎を垂れさせ呆けている裕を見た蓮が、

「かわいい、ゆう」

 なんてうわ言のように囁いてはちゅっちゅっと顔中にキスの雨を降らせ、それにうっとりと瞳を閉じた裕は蓮の背をゆるりと抱き締め、久々の触れ合いにすっかり心が満たされた。と柔い笑みを浮かべた。

 服も脱がずリビングのソファの上で性急に求めあった気持ち良さにほこほことした気持ちになっていれば、

「……っはぁ~~、一ヶ月、長かった~~」

 と突如間抜けな声を上げのそりと抱きついてくる蓮。

 普段はキメキメで余裕そうな面をしている蓮のそのだらしない声とふにゃふにゃと弛んだ顔に、そうだな。と言わんばかりの態度で笑った裕だったが、けれども疼く体は正直で、香る蓮の匂いにキュンッと蕾をひくつかせてしまった。


「てかがっつきすぎたね、ごめん。でもめっちゃ気持ちよかった。……ね、寝室いこっか」

 なんて笑う蓮がとりあえずベトベトの手を拭こうと体を離そうとしたが、そうはさせるか。と裕はガシッと蓮の首に腕を回し、ロックした。

「……むり、まてねぇ」

 突然のことに、うわ、と驚きの声をあげた蓮の顔を見つめながらそう囁き、未だ重なったままの下半身をゆさゆさと揺らせば、一瞬驚きに目を見開いた蓮が、ゴクッと唾を飲み込んだ音がした。

「あっ」
「くっ」

 お互い未だ一度出したくらいでは熱が引かぬのか、少しの刺激でも敏感に反応し、またしても硬くなり始めた蓮の陰茎がぺちっと腹を叩く。
 その事に気を良くした裕が、

「も、いれろ。早く欲しい。早く、蓮ので俺のなかいっぱいにして」

 とトドメの台詞を吐き、呆気に取られている蓮を尻目に首からするりと腕をほどいてはくるりと後ろを向き、背もたれの上に顔を乗せ、ソファの上で膝立ちになった体勢で少しだけ腰を突きだした。

「さっき、じぶんでじゅんび、したから、」

 先ほど脱がされかけたハーフパンツもボクサーパンツも太股の所に纏わせたまま、きゅん、きゅん。とひくつく蕾を晒しあえかに呟いた裕が、後ろ手で蕾にそろりと手を這わせ、両側から見せつけるよう開かせる。

 その裕の言葉通りすっかり解れきっているそこは、くぱっくぱっ、と収縮し赤いヒダを覗かせ、先走りやら精液やらでぬらぬらといやらしく光っていて。

 その破壊力満点の光景と、裕の殺されてしまいそうな誘い文句に、蓮がヒュッと息を飲む。
 そして、そのまま今すぐにでも襲ってしまいたい衝動に駆られつつ、いやいやいや、落ち着け俺……! と一度深呼吸をした蓮は、

「……ゆう、やらしすぎ」

 とぼそりと呟いては顔を真っ赤にしながらも、ちょうどいい。と互いの精液で濡れそぼったままの指をぷつりと蕾に侵入させ、顔を近付けた。


「んあっ、な、なんで、ゆび、……っあ!?」

 長く美しい蓮の指の感触にびくんと腰を震わせ、それでも待ち望んでいた熱さではないと不満げな声をこぼした裕だったが、不意にぴちゃりと生温かい感触がし、ヒッと目を見開かせた。

「あ、あ、あぁ、」

 蕾の縁が、ぬるつく感覚。
 それでも埋まったままの指は的確に裕の気持ち良い所をトントンと優しく叩き、その気持ち良さにひんひんと喘ぎながらも、裕は蓮の髪の毛をくしゃりと掴んだ。

「や、やだ、やめ、きた、ない、ってぇ、れん、」

 呂律もあまり上手く回っていない口調ながら、あろうことか蕾を舐めてきた蓮の顔を後ろ手のキツい体勢ながら剥がそうと試みたが、そんな弱々しい抵抗など、やはり意味はなく。

「ん、だいじょうぶ、きたなくないよ」

 なんて顔を埋めたままねぶる事をやめない蓮に裕はガクガクと足を震わせ、あぁっ、と背もたれに額を押し付けた。



「は、あ、ん、ん、あっ、そこ、や、ああっ」

 広いリビングにこだまする、裕の掠れた喘ぎ声。

 ソファの上で必死に足を踏ん張り、勃ちあがった陰茎の先端から露を滴らす裕に、床に膝立ちのまま裕の蕾を丹念に解す蓮が早く自身を埋めたい欲求をなんとか押さえ込み、指を二本、三本と増やしていく。
 裕の肉壁は溶けてしまいそうなほど熱く、きゅうきゅうと蓮の指を締め付け、ぐちぐちと中を広げながらも労るよう縁を舌で舐めていたが、

「あ、ぁ、も、もうやだ、もういれろ、れん、」

 なんて快感からポロポロ涙をこぼし可愛らしくおねだりをしてくる裕に、かろうじて残っていた理性はプツリと切れてしまった。


 勢いよく指を引き抜かれ、あぁっ、と背をしならせた裕が呼吸を整えようと深呼吸をしているにも関わらず、ギシッとソファを軋ませ片足をソファに乗せた蓮が裕に覆い被さるよう、腰を掴んでくる。
 それから、もう裕の痴態でぱんぱんに膨らみ痛いほど勃起している自身をぐぐっと蕾に押し付け、

「……そのまま、いれていい?」

 なんてお伺いを立ててくる蓮。
 その余裕など何一つないというような蓮の切羽詰まった表情と、腰に食い込むほど強く掴んでくる指の痛さに、しかし、裕はこくこくと頷いた。

 はやく。れんので、いっぱいにして。

 そう濡れた瞳で見つめれば、ぷちゅ、と先端がひくつく縁に当たり、あ……、と胸をときめかせた裕は、ぐぐぐっと入ってくる指とは比べ物にならないほど硬く熱い蓮の陰茎にカハッと咳き込んだが、けれども中が割り開かされてゆくぞくぞくとした刺激に、背筋を震わせた。




 
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