3 / 13
蝉の七日
しおりを挟む次の日、僕は爺ちゃんと一緒に海に行った。海を見るとイルカの群れが座礁していた。爺ちゃんが言うには、何か因果関係があるのではという説があると爺ちゃんは言った。
イルカの座礁が地震の予兆であると考えられることがあるんだよと爺ちゃんは話していた。それを聞いて僕は近いうちに本当に地震が起こるんじゃないかと、恐がっていた。
もし本当に地震が起こったらどうなるんだと考えた、僕は地震の事を考えるだけでゾッとした。それ以降僕は地震のことを考えることはありませんでした。
その後、爺ちゃんと二人で帰った。帰り道たくさん蝉が鳴いていた。僕は爺ちゃんに言った、「蝉がたくさん鳴いてるね」と言った、それで爺ちゃんは「蝉は七日間しか生きられないんだよ」と爺ちゃんは言った。蝉は生きたくても七日間しか生きられません。「わしらは寿命が蝉より長いんだから一生懸命に生きなければならないんだよ」と爺ちゃんは話した。生きるて大事なことなんだなと僕は思った。
それ以降僕は死ぬことにずっと怯えていた。
お昼ご飯に、爺ちゃんと商店街の蕎麦屋さんに行った、爺ちゃんと一緒に蕎麦を食べた。「たくや、蕎麦いっぱい食べて元気になるんだよ」と爺ちゃんは僕に言ってくれた。爺ちゃんいつも僕を励ましてくれた。蕎麦屋さんの帰り道に二十年前に亡くなったばあちゃんの事を話してくれた。
「ばあさんは二十年前にたくやと一緒の病気の心臓病で亡くなったんだよ」と爺ちゃんは言ったいた。
ばあちゃんは臓器提供待っているときにある突然の発作でどうすることも出来なくて亡くなってしまったみたいだった。僕はそれを聞いて、恐くなった。ばあちゃんはいつも元気で、爺ちゃんはいつもばあちゃんに叱られてたみたいだった。ばあちゃんは死ぬことに何も恐れていない人だったらしい。死ぬ以上の悲しみはここに無いと思って生きていくよ、もう何も怖くない、諦める必要もない、強く生き抜くよ、とばあちゃんは言ってたみたいだ。僕はそれを聞いて、ばあちゃんは本当に凄い人だったんだなと思った。
「生き抜くよ」という言葉が、まさに「決意」そのものの表れだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした
凛蓮月
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】
いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。
婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。
貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。
例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。
私は貴方が生きてさえいれば
それで良いと思っていたのです──。
【早速のホトラン入りありがとうございます!】
※作者の脳内異世界のお話です。
※小説家になろうにも同時掲載しています。
※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
私が死ねば楽になれるのでしょう?~愛妻家の後悔~
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令嬢オリヴィアは伯爵令息ダーフィトと婚約中。
しかし結婚準備中オリヴィアは熱病に罹り冷酷にも婚約破棄されてしまう。
それを知った幼馴染の伯爵令息リカードがオリヴィアへの愛を伝えるが…
【 ⚠ 】
・前半は夫婦の闘病記です。合わない方は自衛のほどお願いいたします。
・架空の猛毒です。作中の症状は抗生物質の発明以前に猛威を奮った複数の症例を参考にしています。尚、R15はこの為です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる