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ヴィルゼフ・ヨハネにて宴は行われる
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一時間が経過してもルカは戻らない。
洞窟が崩落したのであれば直ぐに探しに行くが、そうでは無いのだ。
洞窟内部は確実に誰もいなかった。
ならばルカは何処に行ったのだろうかと考えるが、もっぱら検討もつかない。勝手に何処かに行くような奴では無いと俺は分かっているし、妙な胸騒ぎだけが俺の心情を煽った。
「やはり、おかしいですね。ランドさん、僕はもう一度洞窟を探して来ます」
「いや。今日は既に外も暗い。それに洞窟には、いなかったのでしょ?ならば、少し待った方がよい……」
「そうなんですが。何か引っ掛かるんですよね……胸騒ぎがするというか。何か他にあの洞窟に隠し通路があるとか、無いですかね?」
俺が必死でランドに尋ねると、何故か彼は少し落ち着かない様子だった。その様子を見て、本当に隠し通路でもあるのだろうか?と、俺が考えたのも当然だった。
妙に静かな領主館の中に一層の静寂が訪れた。
そして、俺は思ったのだ。
(なんでここは、こんなに静かなんだ?ランドさんしか住んでいないから?)
城ではないが、ここは一応領主が住む館。
それにしてはあまりに人の気配が無い。そもそも、彼の娘や妻。つまり、元の王妃や姫様はどうしたのだろうか。
その疑問を何気に俺はぶつけてみた。
「え!?妻や娘?――――それは……」
「ひょっとして、以前の攻撃で亡くなられたとか……では、ありませんよね?」
「あ、あぁ。実は……そうでしてな」
「そ、それは失礼な事を聞いてしまい。すいませんでした」
余計な事を聞いてしまったと後悔した俺だったが、横からベネットが驚いた感じで口を挟んだ。
「え!?でも、街の人は。王族の方々が無事なだけでも良かったって――――
それにレイバン様が言ってましたよ?
城は破壊されたが、レブンの魔法士数人が王族の方々だけは、サラン王都まで避難させに来たと……」
俺はベネットの顔を見てから、ランドをちらり見た。
彼は難しい顔をして黙り込んでしまった。
何か隠している気がしたが、俺はそれ以上何も聞けなかった。
しかし――――その少し重い空気は、二階から聞こえた大きなガラスの割れる音で破綻した。
「な、なんだ!二階だ!」
俺は直ぐに館の二階へと駆け上がる。
沢山ある部屋のうち。一つのドアが突然開き、そこから一体のガーゴイルが廊下へ飛び出してきた。
「な、なんでこんな所に!」
俺は直ぐに剣を抜き、ガーゴイルを両断する。
事態はアッサリと終息した。しかし、次の瞬間。その死体が突然霧の様に蒸発し始める。
俺は警戒して後ずさったが、その靄が晴れると同時に死体は消滅し。代わりに、その場所に一枚の布が残された。
その布地を見て俺の心臓がドクンと脈打つ。
それは、見覚えある物だったからだ。
「ルシアン様!これっ、ルカ様の服です!どうして、ガーゴイルがルカ様の服を?」
言葉が出なかった。
俺は何が起きているのか瞬時には理解出来なかったのだ。
ベネットがルカの服を拾い上げると、その下の床に文字が刻まれていた。
゛ヴィルゼフ・ヨハネにて宴は行われる ゛
俺は、その言葉に聞き覚えがあった。
『ヴィルゼフ・ヨハネ』とは城の名前だ。旧レブン王国から北へ向かった先にある岬。そのさらに北。沖の方に見える島。
その島自体が一つの国【ヴァンドルク王国】と呼ばれ。ヴィルゼフ・ヨハネ城は、その国の城なのだ。
しかし、その国の王の姿を見た者は誰もいない。
寧ろ、誰もその島には近付かない。その島から大陸に渡ってくる者すら、年に一人見るか見ないかという程の辺境の島である。
その実態は……嘗て魔王が支配した国だった。
ガーゴイルがその言葉を残した事で。その島が現在もゲームと何ら変わらない、魔王軍の本拠地だということは考えるに容易い。
「くそっ!くそっ!」
俺は悔しさのあまり、血が噴き出す程に拳を壁に叩き付けた。硬い石の壁はボロボロと崩れ落ちていった。
ルカが魔王軍に拐われた事は間違いなかった。
たまたま魔王軍に遭遇しただけならば、単純に殺される筈であり、こんなこざかしい真似をする必要は無いのだ。
これは明らかにヴィルゼフ・ヨハネへの誘導であり、完全な罠だと分かる。
そして、それは。今まで魔王軍の魔将を葬ってきた、俺に対して送られた招待状だと確信していた。
「俺のせいかよ!」
「ルシアン様……」
ベネットはそっと俺の手をとり、血だらけの拳に回復魔法を施していた。
少し離れた所では、ランドが青ざめた顔で何やら口をパクパクさせている。
「おい。あんた、何か知ってるのか!?」
俺の声は抑えられず荒々しくなっていた。
心のどこかでランドに対して、何かを隠していると感じていた為。ここにきてそれが爆発してしまった。
「ゆ、許してくれ!仕方がなかったのだ……」
ランドは小さく身体を震わせながら全てを自白した。
俺達が泉を目指して来る事は、既に魔王軍に検討を付けられていたようだ。
ランドの話はこうだった。
魔王軍の総司令を名乗る悪魔の命令により。俺達を個別に分断させ、一人づつ洞窟に誘導するように指示されていたようだ。
彼自身も妻と娘を人質にされているらしく、従うしかなかったのだと言う。
「じゃあ、洞窟の危険性は最初から私達を騙す為の作り話だったのですね。自分の家族を人質に取られたからって、私達を売るなんて。元国王様とは思えませんね……」
ベネットの容赦ない言葉。同じ被害者であるランドには、少し可哀想にも思えたが。
俺としては正直、スッキリした。
コッソリとでも伝えてくれていれば、俺達だって別の形で協力出来たかもしれないのだから。
俺がその場を立ち去ろうとすると、ランドがすがるような目付きで懇願してきた。
「ルシアン殿。私の妻と娘も救ってはくれまいか!?」
「勝手が過ぎるんじゃないですか?」
俺の代わりに答えたベネットの言葉にランドは項垂れた。
だが、俺はどちらも何とかするつもりだった。結局、自分が彼等を捲き込んだ事に違いないから。
だが、俺は敢えて無言でその場を後にする。
騙された事への憤りだけは、どうしても体現しておきたかったのだ。
洞窟が崩落したのであれば直ぐに探しに行くが、そうでは無いのだ。
洞窟内部は確実に誰もいなかった。
ならばルカは何処に行ったのだろうかと考えるが、もっぱら検討もつかない。勝手に何処かに行くような奴では無いと俺は分かっているし、妙な胸騒ぎだけが俺の心情を煽った。
「やはり、おかしいですね。ランドさん、僕はもう一度洞窟を探して来ます」
「いや。今日は既に外も暗い。それに洞窟には、いなかったのでしょ?ならば、少し待った方がよい……」
「そうなんですが。何か引っ掛かるんですよね……胸騒ぎがするというか。何か他にあの洞窟に隠し通路があるとか、無いですかね?」
俺が必死でランドに尋ねると、何故か彼は少し落ち着かない様子だった。その様子を見て、本当に隠し通路でもあるのだろうか?と、俺が考えたのも当然だった。
妙に静かな領主館の中に一層の静寂が訪れた。
そして、俺は思ったのだ。
(なんでここは、こんなに静かなんだ?ランドさんしか住んでいないから?)
城ではないが、ここは一応領主が住む館。
それにしてはあまりに人の気配が無い。そもそも、彼の娘や妻。つまり、元の王妃や姫様はどうしたのだろうか。
その疑問を何気に俺はぶつけてみた。
「え!?妻や娘?――――それは……」
「ひょっとして、以前の攻撃で亡くなられたとか……では、ありませんよね?」
「あ、あぁ。実は……そうでしてな」
「そ、それは失礼な事を聞いてしまい。すいませんでした」
余計な事を聞いてしまったと後悔した俺だったが、横からベネットが驚いた感じで口を挟んだ。
「え!?でも、街の人は。王族の方々が無事なだけでも良かったって――――
それにレイバン様が言ってましたよ?
城は破壊されたが、レブンの魔法士数人が王族の方々だけは、サラン王都まで避難させに来たと……」
俺はベネットの顔を見てから、ランドをちらり見た。
彼は難しい顔をして黙り込んでしまった。
何か隠している気がしたが、俺はそれ以上何も聞けなかった。
しかし――――その少し重い空気は、二階から聞こえた大きなガラスの割れる音で破綻した。
「な、なんだ!二階だ!」
俺は直ぐに館の二階へと駆け上がる。
沢山ある部屋のうち。一つのドアが突然開き、そこから一体のガーゴイルが廊下へ飛び出してきた。
「な、なんでこんな所に!」
俺は直ぐに剣を抜き、ガーゴイルを両断する。
事態はアッサリと終息した。しかし、次の瞬間。その死体が突然霧の様に蒸発し始める。
俺は警戒して後ずさったが、その靄が晴れると同時に死体は消滅し。代わりに、その場所に一枚の布が残された。
その布地を見て俺の心臓がドクンと脈打つ。
それは、見覚えある物だったからだ。
「ルシアン様!これっ、ルカ様の服です!どうして、ガーゴイルがルカ様の服を?」
言葉が出なかった。
俺は何が起きているのか瞬時には理解出来なかったのだ。
ベネットがルカの服を拾い上げると、その下の床に文字が刻まれていた。
゛ヴィルゼフ・ヨハネにて宴は行われる ゛
俺は、その言葉に聞き覚えがあった。
『ヴィルゼフ・ヨハネ』とは城の名前だ。旧レブン王国から北へ向かった先にある岬。そのさらに北。沖の方に見える島。
その島自体が一つの国【ヴァンドルク王国】と呼ばれ。ヴィルゼフ・ヨハネ城は、その国の城なのだ。
しかし、その国の王の姿を見た者は誰もいない。
寧ろ、誰もその島には近付かない。その島から大陸に渡ってくる者すら、年に一人見るか見ないかという程の辺境の島である。
その実態は……嘗て魔王が支配した国だった。
ガーゴイルがその言葉を残した事で。その島が現在もゲームと何ら変わらない、魔王軍の本拠地だということは考えるに容易い。
「くそっ!くそっ!」
俺は悔しさのあまり、血が噴き出す程に拳を壁に叩き付けた。硬い石の壁はボロボロと崩れ落ちていった。
ルカが魔王軍に拐われた事は間違いなかった。
たまたま魔王軍に遭遇しただけならば、単純に殺される筈であり、こんなこざかしい真似をする必要は無いのだ。
これは明らかにヴィルゼフ・ヨハネへの誘導であり、完全な罠だと分かる。
そして、それは。今まで魔王軍の魔将を葬ってきた、俺に対して送られた招待状だと確信していた。
「俺のせいかよ!」
「ルシアン様……」
ベネットはそっと俺の手をとり、血だらけの拳に回復魔法を施していた。
少し離れた所では、ランドが青ざめた顔で何やら口をパクパクさせている。
「おい。あんた、何か知ってるのか!?」
俺の声は抑えられず荒々しくなっていた。
心のどこかでランドに対して、何かを隠していると感じていた為。ここにきてそれが爆発してしまった。
「ゆ、許してくれ!仕方がなかったのだ……」
ランドは小さく身体を震わせながら全てを自白した。
俺達が泉を目指して来る事は、既に魔王軍に検討を付けられていたようだ。
ランドの話はこうだった。
魔王軍の総司令を名乗る悪魔の命令により。俺達を個別に分断させ、一人づつ洞窟に誘導するように指示されていたようだ。
彼自身も妻と娘を人質にされているらしく、従うしかなかったのだと言う。
「じゃあ、洞窟の危険性は最初から私達を騙す為の作り話だったのですね。自分の家族を人質に取られたからって、私達を売るなんて。元国王様とは思えませんね……」
ベネットの容赦ない言葉。同じ被害者であるランドには、少し可哀想にも思えたが。
俺としては正直、スッキリした。
コッソリとでも伝えてくれていれば、俺達だって別の形で協力出来たかもしれないのだから。
俺がその場を立ち去ろうとすると、ランドがすがるような目付きで懇願してきた。
「ルシアン殿。私の妻と娘も救ってはくれまいか!?」
「勝手が過ぎるんじゃないですか?」
俺の代わりに答えたベネットの言葉にランドは項垂れた。
だが、俺はどちらも何とかするつもりだった。結局、自分が彼等を捲き込んだ事に違いないから。
だが、俺は敢えて無言でその場を後にする。
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