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その竜。伝説だとしても怯えています
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ピュルルルゥゥ~と不思議な音が響く山頂。
まるで火山の火口のように直径十五メートル程、大きく口を広げる縦穴は山頂の風が吹き込む事で時折音を鳴らす。
「ちょっと。これ、聞いてないんだけど?」
「ルシアン様……間違いないんですか?」
ルカとベネットは二人で抱き合うようにして、その大穴を覗き青ざめていた。
底は見えない。
そして、その穴の外周に沿って階段とは言えないが、ゴツゴツとした岩が段を作り。少しずつ螺旋状に縦穴を下りて行く道を作っている。
少しずつ。少しずつ。グルグルと底の見えない闇へと下りて行けそうではある。
「この底に泉がある。足元に気を付けながら下へ行く。作戦はそれだけだ」
「作戦でも何でもないわよそんなの」
「私、聞いた事あります。この山に住む最古のドラゴンの伝説。この大陸で一番古いドラゴンが住んで居たって!ここの事じゃないんですか?」
「さすがベネットは地元だけあるな。その通りだよ。でも、今は何も住み着いてない筈だ」
ドラゴンは警戒心が強く、同じ巣穴に長居しないのだ。
ゲームの設定ではここの巣穴のドラゴンも、既に引っ越ししている筈だ。
だがドラゴンがいないといっても、足場は僅か。
踏み外せば、まっ逆さまに落ちる。
いくら下に泉があるとはいえ、底も見えないような高さから落ちたら、例え水面であっても潰れて死ぬだろう。
「本当に飛竜はもう大丈夫なのか?」
「えぇ。待っててもいつになるか分からないし、ありがとうございます。後は僕達は泉から別のルートで出るので」
「別のルート?」
誰しもが不思議な表情と不安な表情を混在させる中、俺は一人笑顔でおじいさんにお礼を言う。
そんな俺につられてルカやベネットも、とりあえずおじいさんに手を振って飛竜を見送った。
俺を先頭に、ルカ、ベネットの順番で下へと下っていく。
左手を壁に触れたまま時計回りに、慎重に足元を見て下りて行く。
少しでも目線を右にやると、大穴の中心の闇が果てしなく見えて高所恐怖症でなくとも足がすくむ。
しかも時折不規則な風が舞うから余計だった。
「まさかこれ、山の下まで続いてるんじゃないでしょうね?」
「心配しなくても半分もないよ」
「それでも底が見えませんよ。ってかルシアン様は本当によく知ってますよね?」
また余計な知識を披露してしまった。そろそろ言い訳も難しくなってくる所だ。と、そんな事を思っていると、風の流れが変わった。
慌てて上を見ると何かがスゴい速度で落ちてくる。
大きな縦穴の幅いっぱいいっぱいの巨体。それは、もの凄い速度で俺達の目の前を通り過ぎて下へと向かった。
少し遅れて凄い風圧が襲い、壁沿いの足場の悪い所を下りていた俺達は危うく落ちそうになった。
確かに俺には見えた。
俺達には気付いていない感じだったが、その姿。それは、今はこの巣穴にいる筈のない主。
ドラゴンに違いなかった。
「次も気付かれないとは限らない。出来るだけ気配を絶つんだ」
「ちょっと!ルシアン。ドラゴンは、いないって言わなかった?」
「例外もあるって事だよ」
「とにかく、急いだ方がよいですね」
急ごうにも足場は悪いのだが。
しかし、次にドラゴンが上昇してくる前に、ある程度下には行きたい所だった。
二十分程下り、漸く底が見え始めた辺りでドラゴンは再び動き出した。今度は巣穴を出る為の離陸。
再び激しい風が下から上に吹き荒れた。
足場を踏み外さないように堪える。ふと上を見るとルカとベネットが必死でスカートを押さえていた。
(ルカはピンクでベネットは、くまさんかぁ……)
そこまで細かいキャラデザをしたつもりは無いが、これはこれでなかなか得した気分になった。
しかし、そんな事も言ってられない。上昇するドラゴンと確実に目が合ったのだ。
空高く舞い上がるかと思われたドラゴンは、急に動きを変え。高度を落としてきた。
「不味い。ルカ、剣に魔法をかけてくれ!」
「え!?わ、分かった」
ドラゴンが下りて来て俺達を睨む。
その口が大きく開かれた。
ここで襲われては、下に落ちるかドラゴンに喰われるかの二択になってしまう。
(黙って喰われてたまるか!)
喰いにきた時が勝負だ。そこで斬らなければやられるのだから。そして、俺の剣に赤い光が宿った。獣には炎。ルカの判断は悪くない。
俺はドラゴンを睨み付けて剣を構えた。
すると、ドラゴンは急に首を退いた。まるで、何かに驚くような仕草に見える。慌てる様に翼をバタバタ激しく動かし、急に俺達から逃げるように、空へと向かい縦穴を上昇していったのだ。
「あれ?行っちゃいましたね」
「どうなってんだ?とにかく、今のうちに急いで下へ行こう!」
俺達は、このチャンスを逃すまいと急いで下へと向かった。
螺旋状に下りてるので、底が見えてからもそこそこ時間はかかったが、ドラゴンに襲われる前に底に辿り着く事が出来た。
丁度穴の中心に大きな泉がある。
ルカとベネットは素早く泉の水を汲んで、俺に尋ねる。
「ところで、ここからどうやって帰るの?またアレを上るの?」
「え~!私、もう怖いんですけどぉ」
「心配するな。ここからは………」
帰る方法を説明してると、もの凄い音が聞こえて全員が耳を塞いだ。ドラゴンの鳴き声。
そう。再びドラゴンは巣穴に帰ってきた。
もの凄い速度でそれは下りてくると、泉の上にザバンっと着々する。
溢れる泉の水で俺達は足元をすくわれ、全員が転倒した。
「ルカ。もう一度頼む!」
それは勿論、既に散ってしまった、剣への魔法をもう一度かけろとの意味だ。
地にシッカリ足が着いているなら戦える。ドラゴン相手でも何とかなる気がしていた。
そしてルカの魔法で再び俺の剣が赤く光った。
しかし――――
またもドラゴンは、慌てて逃げるように飛び去ったのだ。そしてルカが思い出した様に叫んだ。
「あー!あのドラゴン。カーラの滝の洞窟にいたやつじゃないの!?」
そういえば第一の泉の洞窟に、巣を作ってたドラゴンがいたのを俺は思い出していた。
まるで火山の火口のように直径十五メートル程、大きく口を広げる縦穴は山頂の風が吹き込む事で時折音を鳴らす。
「ちょっと。これ、聞いてないんだけど?」
「ルシアン様……間違いないんですか?」
ルカとベネットは二人で抱き合うようにして、その大穴を覗き青ざめていた。
底は見えない。
そして、その穴の外周に沿って階段とは言えないが、ゴツゴツとした岩が段を作り。少しずつ螺旋状に縦穴を下りて行く道を作っている。
少しずつ。少しずつ。グルグルと底の見えない闇へと下りて行けそうではある。
「この底に泉がある。足元に気を付けながら下へ行く。作戦はそれだけだ」
「作戦でも何でもないわよそんなの」
「私、聞いた事あります。この山に住む最古のドラゴンの伝説。この大陸で一番古いドラゴンが住んで居たって!ここの事じゃないんですか?」
「さすがベネットは地元だけあるな。その通りだよ。でも、今は何も住み着いてない筈だ」
ドラゴンは警戒心が強く、同じ巣穴に長居しないのだ。
ゲームの設定ではここの巣穴のドラゴンも、既に引っ越ししている筈だ。
だがドラゴンがいないといっても、足場は僅か。
踏み外せば、まっ逆さまに落ちる。
いくら下に泉があるとはいえ、底も見えないような高さから落ちたら、例え水面であっても潰れて死ぬだろう。
「本当に飛竜はもう大丈夫なのか?」
「えぇ。待っててもいつになるか分からないし、ありがとうございます。後は僕達は泉から別のルートで出るので」
「別のルート?」
誰しもが不思議な表情と不安な表情を混在させる中、俺は一人笑顔でおじいさんにお礼を言う。
そんな俺につられてルカやベネットも、とりあえずおじいさんに手を振って飛竜を見送った。
俺を先頭に、ルカ、ベネットの順番で下へと下っていく。
左手を壁に触れたまま時計回りに、慎重に足元を見て下りて行く。
少しでも目線を右にやると、大穴の中心の闇が果てしなく見えて高所恐怖症でなくとも足がすくむ。
しかも時折不規則な風が舞うから余計だった。
「まさかこれ、山の下まで続いてるんじゃないでしょうね?」
「心配しなくても半分もないよ」
「それでも底が見えませんよ。ってかルシアン様は本当によく知ってますよね?」
また余計な知識を披露してしまった。そろそろ言い訳も難しくなってくる所だ。と、そんな事を思っていると、風の流れが変わった。
慌てて上を見ると何かがスゴい速度で落ちてくる。
大きな縦穴の幅いっぱいいっぱいの巨体。それは、もの凄い速度で俺達の目の前を通り過ぎて下へと向かった。
少し遅れて凄い風圧が襲い、壁沿いの足場の悪い所を下りていた俺達は危うく落ちそうになった。
確かに俺には見えた。
俺達には気付いていない感じだったが、その姿。それは、今はこの巣穴にいる筈のない主。
ドラゴンに違いなかった。
「次も気付かれないとは限らない。出来るだけ気配を絶つんだ」
「ちょっと!ルシアン。ドラゴンは、いないって言わなかった?」
「例外もあるって事だよ」
「とにかく、急いだ方がよいですね」
急ごうにも足場は悪いのだが。
しかし、次にドラゴンが上昇してくる前に、ある程度下には行きたい所だった。
二十分程下り、漸く底が見え始めた辺りでドラゴンは再び動き出した。今度は巣穴を出る為の離陸。
再び激しい風が下から上に吹き荒れた。
足場を踏み外さないように堪える。ふと上を見るとルカとベネットが必死でスカートを押さえていた。
(ルカはピンクでベネットは、くまさんかぁ……)
そこまで細かいキャラデザをしたつもりは無いが、これはこれでなかなか得した気分になった。
しかし、そんな事も言ってられない。上昇するドラゴンと確実に目が合ったのだ。
空高く舞い上がるかと思われたドラゴンは、急に動きを変え。高度を落としてきた。
「不味い。ルカ、剣に魔法をかけてくれ!」
「え!?わ、分かった」
ドラゴンが下りて来て俺達を睨む。
その口が大きく開かれた。
ここで襲われては、下に落ちるかドラゴンに喰われるかの二択になってしまう。
(黙って喰われてたまるか!)
喰いにきた時が勝負だ。そこで斬らなければやられるのだから。そして、俺の剣に赤い光が宿った。獣には炎。ルカの判断は悪くない。
俺はドラゴンを睨み付けて剣を構えた。
すると、ドラゴンは急に首を退いた。まるで、何かに驚くような仕草に見える。慌てる様に翼をバタバタ激しく動かし、急に俺達から逃げるように、空へと向かい縦穴を上昇していったのだ。
「あれ?行っちゃいましたね」
「どうなってんだ?とにかく、今のうちに急いで下へ行こう!」
俺達は、このチャンスを逃すまいと急いで下へと向かった。
螺旋状に下りてるので、底が見えてからもそこそこ時間はかかったが、ドラゴンに襲われる前に底に辿り着く事が出来た。
丁度穴の中心に大きな泉がある。
ルカとベネットは素早く泉の水を汲んで、俺に尋ねる。
「ところで、ここからどうやって帰るの?またアレを上るの?」
「え~!私、もう怖いんですけどぉ」
「心配するな。ここからは………」
帰る方法を説明してると、もの凄い音が聞こえて全員が耳を塞いだ。ドラゴンの鳴き声。
そう。再びドラゴンは巣穴に帰ってきた。
もの凄い速度でそれは下りてくると、泉の上にザバンっと着々する。
溢れる泉の水で俺達は足元をすくわれ、全員が転倒した。
「ルカ。もう一度頼む!」
それは勿論、既に散ってしまった、剣への魔法をもう一度かけろとの意味だ。
地にシッカリ足が着いているなら戦える。ドラゴン相手でも何とかなる気がしていた。
そしてルカの魔法で再び俺の剣が赤く光った。
しかし――――
またもドラゴンは、慌てて逃げるように飛び去ったのだ。そしてルカが思い出した様に叫んだ。
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