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不安を抱えて目指す第八の泉
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◇◇◇
――――旧レブン王国・王都――――
元、レブン国王。ランド・アズカバ・デュルハーブ六世は、己の首に触れる鋭いナイフの冷たさを感じながら、目の前の玉座に座る悪魔を睨み付けた。
どす黒い炎の様な色で不気味に光る眼球に、冷静さを奪われながらも。嘗てこの国を納めていた者としての威厳は忘れまいと、威勢よく言い放った。
「この国は既にサラン王国に譲り渡した!お前達が支配したとしても、直ぐにサラン王国の軍勢が押し寄せるぞ!」
ランドは国民の命を考えてレブンの地をサラン王国に全て委ねた。しかし、寛大なサラン王国の国王は、この土地の統治は今まで通りランドに委ねてくれたのだ。
勿論、サラン王国の街という扱いにはなるが。
それでも、これまでレブンを築きあげてきたランドにとっては、大変ありがたい話だった。
しかし、今。目の前にある嘗ての玉座に座っているのは、レブンを滅ぼした魔王軍の最高司令者である。
圧倒的な恐怖を辺りに漂わせる存在感。そのおぞましき姿は、嘗てレブンの城を落としに来た、意外にも美しい女性とは全く異質な存在であった。
「サラン王国がどうした?奴等にこの魔王軍から再びここを奪還するだけの力があると思っているのか?」
「あそこには神の如き力を持つ英雄がいる!お前達も以前、その者によって退けられたと聞いておる」
「ふん。そうだな……だからこその取引だ。それに、忘れるな。対価にしてるのは元、レブン国王……お前の命では無い。お前の妻や娘の命だという事をな」
ランドは何も言えず、ただ。悔しさに唇を噛み締めた。
そこに一人の小柄な男が霧の様に突如現れ、玉座に座る者に近付き何やら小声で話かけた。
圧倒的な恐怖を司る玉座の悪魔は、相応たる不気味な笑みを浮かべ呟いた。
「そうか!なるほど……そういう事か。ならば話は早い」
魔王軍の中で何かが大きく進歩したのだと感じた。
今まで殆んど表情を変えなかった、その悪魔は喜悦の表情と共に立ち上がり。
声高々に叫んだ。
「今宵は最高の気分だ。故に我は約束しよう。お前がもし、私の言う通りに出来たならば。お前の娘は勿論の事、この国には今後一切手を出さないと誓おうではないか」
悪魔がそんな約束を守るとは到底思っていない。
だが、ランドには選択肢が無かった。
愛する妻や愛娘を守る為には……と。
◇◇◇
ベネットは上機嫌で鼻歌を歌って歩いている。
俺達はそんな彼女について歩く。
目的地は勿論、ベネットのおじいさんの所だ。
やがて、飛竜の独特な鳴き声が微かに耳に届き。そして大きな煉瓦造りの建物が見えてきた。
特に建物が壊れているとかは無いし、飛竜の鳴き声が危機的な感じでも無い。
少なくとも何かに襲われている事はなさそうだ。
「ベネットちゃん?飛竜ってさ。もしも、おじいさんが失くなったら誰が世話するの?」
ルカがあっけらかんと、もしも話を繰り出した。
「お、おい!ルカ、不謹慎な事言うなよ!それは死亡フラグに近いぞ!」
「しぼうふらぐ?」
「大丈夫ですよ、ルシアン様。おじいさんだって、もうかなり高齢だし。私だってそれくらいは分かってますから」
ベネットは明るく笑ってみせる。俺にとってはあまり笑えない話なのだが、二人はそんな事を知る由も無いだろう。
「飛竜は寿命が短いので、おじいさんより先に亡くなるのは飛竜だと思います。コアちゃんは特に、もう飛竜の中では高齢だし末代になるので」
「そうなんだぁ……何か可哀想だね」
可哀想な事になるのが、ベネットやおじいさんかもしれないと思っている俺にとっては今だに緊張感が拭えない。
そして、おじいさんのいる丸太小屋が見えた。
「おじいちゃん?また飛竜頼みたいんだけど……あれ?」
中におじいさんは居ないようだ。
否応なしに俺の心臓の鼓動は早くなった。
「飛竜の所に行ってみよう!」
「え?あ、うん。そうですね……そっちにいるのかも」
「ルシアン。何をそんなに焦ってるのよ?」
「いや。別にそんなつもりは無いけど」
俺達は煉瓦造りの建物の中に入って行く。
相変わらずバカでかい飛竜、コアーアイがそこに鎮座していて、俺達を見るなり一声嘶いた。
「コアちゃん、おはよう。おじいちゃん何処行ったの?」
飛竜を撫でながらベネットが尋ねる。
もちろん飛竜に人の言葉が分かる事は無いと思うが……
「おはよう。ここにおるぞ!」
飛竜が答えた……わけではなく。裏から、おじいさんがヒョッコリと顔を出した。
なんて事ない元気なおじいさん。
なんとも言えない安堵のタメ息が俺の口から漏れた。
「心配しておったぞ。まぁ、サランが無事なのを知ったので、きっと大丈夫だとは信じておったがの。ところで、また何処かに行きたいのかの?」
(心配したのはこっちだよ、じいさん)
「サラゲスト山脈の頂上までお願いしたいのです」
おじいさんは自分の髭を撫でながら「なぜそんな所に?」っと考え込む。
確かにあの場所に泉がある事を知る者は少ない。
ロッククライミングで挑戦して、大半は滑落死するからだ。
生きて帰った者自体が少ないので、殆んどおとぎ話級の情報しか残っていない。
しかし、俺の話を信じておじいさんは飛んでくれる事になった。考えてみればゲームでは、おじいさんもベネットも死んでしまうので、自分で飛竜を飛ばす事になったのだが。
結局ここまで何も無かった。
(やっぱ、カリザリスを事前に殺したのが良かったか?)
原因は分からないが、おじいさんとベネットが死ぬイベントは無くなったようだった。
おじいさんの操縦で飛竜は空高く舞い上がる。
第八の泉の洞窟、サラゲストの竜の巣までは直ぐそこ。
名前通り、そこは果てしなく大きな『ドラゴンの巣穴』だった。
死亡イベントが無くなったとしても、誰かが死ぬかもしれない状況なのは変わらない。
ひたすら大きな巣穴の外周に沿って、足場の悪い場所を螺旋階段の様にグルグル下りて行く事になるとは、ルカもベネットも知らないのだから。
――――旧レブン王国・王都――――
元、レブン国王。ランド・アズカバ・デュルハーブ六世は、己の首に触れる鋭いナイフの冷たさを感じながら、目の前の玉座に座る悪魔を睨み付けた。
どす黒い炎の様な色で不気味に光る眼球に、冷静さを奪われながらも。嘗てこの国を納めていた者としての威厳は忘れまいと、威勢よく言い放った。
「この国は既にサラン王国に譲り渡した!お前達が支配したとしても、直ぐにサラン王国の軍勢が押し寄せるぞ!」
ランドは国民の命を考えてレブンの地をサラン王国に全て委ねた。しかし、寛大なサラン王国の国王は、この土地の統治は今まで通りランドに委ねてくれたのだ。
勿論、サラン王国の街という扱いにはなるが。
それでも、これまでレブンを築きあげてきたランドにとっては、大変ありがたい話だった。
しかし、今。目の前にある嘗ての玉座に座っているのは、レブンを滅ぼした魔王軍の最高司令者である。
圧倒的な恐怖を辺りに漂わせる存在感。そのおぞましき姿は、嘗てレブンの城を落としに来た、意外にも美しい女性とは全く異質な存在であった。
「サラン王国がどうした?奴等にこの魔王軍から再びここを奪還するだけの力があると思っているのか?」
「あそこには神の如き力を持つ英雄がいる!お前達も以前、その者によって退けられたと聞いておる」
「ふん。そうだな……だからこその取引だ。それに、忘れるな。対価にしてるのは元、レブン国王……お前の命では無い。お前の妻や娘の命だという事をな」
ランドは何も言えず、ただ。悔しさに唇を噛み締めた。
そこに一人の小柄な男が霧の様に突如現れ、玉座に座る者に近付き何やら小声で話かけた。
圧倒的な恐怖を司る玉座の悪魔は、相応たる不気味な笑みを浮かべ呟いた。
「そうか!なるほど……そういう事か。ならば話は早い」
魔王軍の中で何かが大きく進歩したのだと感じた。
今まで殆んど表情を変えなかった、その悪魔は喜悦の表情と共に立ち上がり。
声高々に叫んだ。
「今宵は最高の気分だ。故に我は約束しよう。お前がもし、私の言う通りに出来たならば。お前の娘は勿論の事、この国には今後一切手を出さないと誓おうではないか」
悪魔がそんな約束を守るとは到底思っていない。
だが、ランドには選択肢が無かった。
愛する妻や愛娘を守る為には……と。
◇◇◇
ベネットは上機嫌で鼻歌を歌って歩いている。
俺達はそんな彼女について歩く。
目的地は勿論、ベネットのおじいさんの所だ。
やがて、飛竜の独特な鳴き声が微かに耳に届き。そして大きな煉瓦造りの建物が見えてきた。
特に建物が壊れているとかは無いし、飛竜の鳴き声が危機的な感じでも無い。
少なくとも何かに襲われている事はなさそうだ。
「ベネットちゃん?飛竜ってさ。もしも、おじいさんが失くなったら誰が世話するの?」
ルカがあっけらかんと、もしも話を繰り出した。
「お、おい!ルカ、不謹慎な事言うなよ!それは死亡フラグに近いぞ!」
「しぼうふらぐ?」
「大丈夫ですよ、ルシアン様。おじいさんだって、もうかなり高齢だし。私だってそれくらいは分かってますから」
ベネットは明るく笑ってみせる。俺にとってはあまり笑えない話なのだが、二人はそんな事を知る由も無いだろう。
「飛竜は寿命が短いので、おじいさんより先に亡くなるのは飛竜だと思います。コアちゃんは特に、もう飛竜の中では高齢だし末代になるので」
「そうなんだぁ……何か可哀想だね」
可哀想な事になるのが、ベネットやおじいさんかもしれないと思っている俺にとっては今だに緊張感が拭えない。
そして、おじいさんのいる丸太小屋が見えた。
「おじいちゃん?また飛竜頼みたいんだけど……あれ?」
中におじいさんは居ないようだ。
否応なしに俺の心臓の鼓動は早くなった。
「飛竜の所に行ってみよう!」
「え?あ、うん。そうですね……そっちにいるのかも」
「ルシアン。何をそんなに焦ってるのよ?」
「いや。別にそんなつもりは無いけど」
俺達は煉瓦造りの建物の中に入って行く。
相変わらずバカでかい飛竜、コアーアイがそこに鎮座していて、俺達を見るなり一声嘶いた。
「コアちゃん、おはよう。おじいちゃん何処行ったの?」
飛竜を撫でながらベネットが尋ねる。
もちろん飛竜に人の言葉が分かる事は無いと思うが……
「おはよう。ここにおるぞ!」
飛竜が答えた……わけではなく。裏から、おじいさんがヒョッコリと顔を出した。
なんて事ない元気なおじいさん。
なんとも言えない安堵のタメ息が俺の口から漏れた。
「心配しておったぞ。まぁ、サランが無事なのを知ったので、きっと大丈夫だとは信じておったがの。ところで、また何処かに行きたいのかの?」
(心配したのはこっちだよ、じいさん)
「サラゲスト山脈の頂上までお願いしたいのです」
おじいさんは自分の髭を撫でながら「なぜそんな所に?」っと考え込む。
確かにあの場所に泉がある事を知る者は少ない。
ロッククライミングで挑戦して、大半は滑落死するからだ。
生きて帰った者自体が少ないので、殆んどおとぎ話級の情報しか残っていない。
しかし、俺の話を信じておじいさんは飛んでくれる事になった。考えてみればゲームでは、おじいさんもベネットも死んでしまうので、自分で飛竜を飛ばす事になったのだが。
結局ここまで何も無かった。
(やっぱ、カリザリスを事前に殺したのが良かったか?)
原因は分からないが、おじいさんとベネットが死ぬイベントは無くなったようだった。
おじいさんの操縦で飛竜は空高く舞い上がる。
第八の泉の洞窟、サラゲストの竜の巣までは直ぐそこ。
名前通り、そこは果てしなく大きな『ドラゴンの巣穴』だった。
死亡イベントが無くなったとしても、誰かが死ぬかもしれない状況なのは変わらない。
ひたすら大きな巣穴の外周に沿って、足場の悪い場所を螺旋階段の様にグルグル下りて行く事になるとは、ルカもベネットも知らないのだから。
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