10 / 79
メインストーリー始まる
しおりを挟む
ガーゴイルは城下町の上空をグルグルと飛んでいたが、やがて地上へと降りてきた。
ゲームでは【再起の宝玉】と呼ばれる物を城に奪いに来る設定なので、街に降りてくる事はなかったはすだ。
「なんだコイツは!」
「裸だぞ?」
「キャー!変態!」
当然の反応が街の騒ぎを一層大きくする。その姿は見紛う事なくガーゴイル。三体のガーゴイルは最低級のやつだと分かる。
上位に成る程、服を身に付けているからだ。あまりに安直な設定をした事が心底悔やまれる。
(しかし、なんで街に降りてきたんだ?)
疑問に思っていた矢先。突然、ガーゴイルは予想外の行動に出た。なんと魔法を放ったのだ。辺りは一気にパニックになり、逃げ出す者と戦う者でゴタゴタになった。
(バカな!なんで魔法をつかえる?いや、剣も使ってる!)
魔法と剣を駆使して離れた距離と近距離の戦闘をこなす。いや、それはもう戦闘では無く一方的な虐殺だ。
俺は何とか止めようと思い、ガーゴイル目掛けて走ってから気付いた。
(やべっ!剣持ってねぇ!)
剣を家に取りに帰ろうとも思ったが辺りの状況は一刻を争う事態だ。そこに一筋の風の刃が吹きガーゴイルの一体を襲った。
その魔法の主はルカだった。
「ルカ、気をつけろ!そんな魔法一発じゃ無理だ!」
「ルシアン!?コイツらの事知ってるの?」
「説明は後だ!魔法士が来るまで時間を稼ぐ」
ガーゴイルは雑魚とはいえ体力も多く自己回復機能がある。初級の魔法くらいでは仕留め切れないし、モタモタしてる間に回復してしまうのだ。
それでも俺もとりあえず杖を振り回し、風魔法を連発する。多少の牽制にはなっているが、ダメージが殆ど入っていないのは間違いない。
他にも何人か魔法使いが戦っているが、通常設定以上にガーゴイルの生命力は高いようだ。魔法を使う時点で普通のガーゴイルではないのだが。
そこで、仕方なく俺は学院で貰った杖を振りかざす。
「くらえ、ロックショット!ロックショット!ロックショット」
土魔法の名前を叫びながら繰り出すが、要するに野球のトスバッティングだった。
杖を振ってるように見えて、直前で拾った石を空中に投げて打っていただけ。それがガーゴイルの一体に連続で命中。
奴の守備は甘い。ピッチャー返しが捕れないような奴はベンチにも要らないってもんだ。
石の一つが手に当たり、ガーゴイルは剣を落とした。
周りを見れば他の二体のガーゴイルにかなり苦戦している。俺は素早く接近して、ガーゴイルの剣を奪った。
「ウィンドカッタァー!」
懐に潜り込んだ俺の風魔法が、至近距離からガーゴイルの上半身と下半身を真っ二つに分けた。と、いっても勿論、普通に剣で斬ったわけだが。
俺の動きが速すぎて誰も剣を振っているとは気付かない。
(弱ぇ。ガーゴイルがこんなに脆い。いや、俺が強いのか)
気付いてはいたが俺の剣術はかなりのレベルに達しているようだ。ガーゴイルが剣一振りで絶命したのだから。
ゲームだと王国の魔法士団が片付けるイベントバトルであり、卒業したばかりの魔法使いだけでは勝てないはず。
「君達!下がれ!」
野太く重い声が辺りの空気を裂いた。
声の方を向くと、青いダボっとした服に白いスラックスという格好で統一された人達が数人戦闘用の杖を構えて立っている。
ガーゴイルと対峙していた人々が全員一気に離れた。
途端に幾つもの激しい爆発がガーゴイルの中心で起こり、その後には俺が倒したガーゴイルを含め、全てのガーゴイルが地面に転がっていた。
彼等こそが王国の魔法士団。戦闘のプロである彼等のお陰で場は無事に収まった。
何十人かの怪我人と二人の死人を出したので無事にとは言い難いのだが。
「ルカ。大丈夫だったか?」
「ルシアンこそ。それより、どうしてここに?」
「お前を探しに来たんだよ」
◇◇◇
プレーン家に入るのは十年以上ぶりだ。何とも言えない緊張感に包まれながら俺は一人の男の答えを待っていた。
「サムス様。確認した所間違いなさそうです」
「ふむ。では確かにネフラムの森の事は間違いないのか……にわかに信じられん話だな」
目の前にいる老人に、ある報告をしたのはプレーン家の執事だった。少し難しい顔をした老人は、半ば疑惑の目を俺に向け疑問を呈する。
「ルシアン君。何故君はネフラムの森の事を知っておる?あの……別名【光の森】に入った者は、わしの交遊関係を持ってしても一人しかおらん」
「言った通りですよ。僕は一度入ってますから」
老人の名前はサムス・プレーン。ルカの祖父だ。
そして、その横に座るルカの父親、アメスタス・プレーンも俺に問いかけてきた。
「君はドラゴンを倒したらしいね」
「たまたまですよ……」
俺は顔色を変えずコーヒーに似た飲み物【パティ】を口にする。
「実はヴィクトリアは僕の友人でね。彼女からも聞いているよ。それに昼間の騒ぎでも敵を一体討ったそうじゃないか。魔法士の知り合いが驚いていた」
「それも、たまたまですよ」
さらに俺はパティを一口啜った。
「フフッ。謙遜する男だな。今のネフラムの森の話を聞いてしまった以上、君に託すしか無さそうだ。ルカの……娘の力になってやってくれないか?」
「僕なんかでお役に立てるならば……」
【マジックイーター】を作った俺にとって、この世界の情報だけは最大の武器だ。光の魔法を取得する為の情報は世に出回らない。それを知ってる人間は希少なはず。
しかもそのクエスト攻略に必要な情報も多々知っている。その一部を話すだけでもルカの父親を説得する動機としては大きかった。
後は空気を読んで、デカイ顔をしない――――
(結局こうなるんだよなぁ。まぁ女の子と冒険に出るのも悪くないか。前世では無縁の話だったし……)
こうして俺は案外緩い理由で冒険を決めたのだ。
だが、気になる事は他にある。
あの後、魔法士達が何かを話していたのを少し耳にしたが、それはどうやら俺の知っている物語とは少し違うようだった。
ゲームでは【再起の宝玉】と呼ばれる物を城に奪いに来る設定なので、街に降りてくる事はなかったはすだ。
「なんだコイツは!」
「裸だぞ?」
「キャー!変態!」
当然の反応が街の騒ぎを一層大きくする。その姿は見紛う事なくガーゴイル。三体のガーゴイルは最低級のやつだと分かる。
上位に成る程、服を身に付けているからだ。あまりに安直な設定をした事が心底悔やまれる。
(しかし、なんで街に降りてきたんだ?)
疑問に思っていた矢先。突然、ガーゴイルは予想外の行動に出た。なんと魔法を放ったのだ。辺りは一気にパニックになり、逃げ出す者と戦う者でゴタゴタになった。
(バカな!なんで魔法をつかえる?いや、剣も使ってる!)
魔法と剣を駆使して離れた距離と近距離の戦闘をこなす。いや、それはもう戦闘では無く一方的な虐殺だ。
俺は何とか止めようと思い、ガーゴイル目掛けて走ってから気付いた。
(やべっ!剣持ってねぇ!)
剣を家に取りに帰ろうとも思ったが辺りの状況は一刻を争う事態だ。そこに一筋の風の刃が吹きガーゴイルの一体を襲った。
その魔法の主はルカだった。
「ルカ、気をつけろ!そんな魔法一発じゃ無理だ!」
「ルシアン!?コイツらの事知ってるの?」
「説明は後だ!魔法士が来るまで時間を稼ぐ」
ガーゴイルは雑魚とはいえ体力も多く自己回復機能がある。初級の魔法くらいでは仕留め切れないし、モタモタしてる間に回復してしまうのだ。
それでも俺もとりあえず杖を振り回し、風魔法を連発する。多少の牽制にはなっているが、ダメージが殆ど入っていないのは間違いない。
他にも何人か魔法使いが戦っているが、通常設定以上にガーゴイルの生命力は高いようだ。魔法を使う時点で普通のガーゴイルではないのだが。
そこで、仕方なく俺は学院で貰った杖を振りかざす。
「くらえ、ロックショット!ロックショット!ロックショット」
土魔法の名前を叫びながら繰り出すが、要するに野球のトスバッティングだった。
杖を振ってるように見えて、直前で拾った石を空中に投げて打っていただけ。それがガーゴイルの一体に連続で命中。
奴の守備は甘い。ピッチャー返しが捕れないような奴はベンチにも要らないってもんだ。
石の一つが手に当たり、ガーゴイルは剣を落とした。
周りを見れば他の二体のガーゴイルにかなり苦戦している。俺は素早く接近して、ガーゴイルの剣を奪った。
「ウィンドカッタァー!」
懐に潜り込んだ俺の風魔法が、至近距離からガーゴイルの上半身と下半身を真っ二つに分けた。と、いっても勿論、普通に剣で斬ったわけだが。
俺の動きが速すぎて誰も剣を振っているとは気付かない。
(弱ぇ。ガーゴイルがこんなに脆い。いや、俺が強いのか)
気付いてはいたが俺の剣術はかなりのレベルに達しているようだ。ガーゴイルが剣一振りで絶命したのだから。
ゲームだと王国の魔法士団が片付けるイベントバトルであり、卒業したばかりの魔法使いだけでは勝てないはず。
「君達!下がれ!」
野太く重い声が辺りの空気を裂いた。
声の方を向くと、青いダボっとした服に白いスラックスという格好で統一された人達が数人戦闘用の杖を構えて立っている。
ガーゴイルと対峙していた人々が全員一気に離れた。
途端に幾つもの激しい爆発がガーゴイルの中心で起こり、その後には俺が倒したガーゴイルを含め、全てのガーゴイルが地面に転がっていた。
彼等こそが王国の魔法士団。戦闘のプロである彼等のお陰で場は無事に収まった。
何十人かの怪我人と二人の死人を出したので無事にとは言い難いのだが。
「ルカ。大丈夫だったか?」
「ルシアンこそ。それより、どうしてここに?」
「お前を探しに来たんだよ」
◇◇◇
プレーン家に入るのは十年以上ぶりだ。何とも言えない緊張感に包まれながら俺は一人の男の答えを待っていた。
「サムス様。確認した所間違いなさそうです」
「ふむ。では確かにネフラムの森の事は間違いないのか……にわかに信じられん話だな」
目の前にいる老人に、ある報告をしたのはプレーン家の執事だった。少し難しい顔をした老人は、半ば疑惑の目を俺に向け疑問を呈する。
「ルシアン君。何故君はネフラムの森の事を知っておる?あの……別名【光の森】に入った者は、わしの交遊関係を持ってしても一人しかおらん」
「言った通りですよ。僕は一度入ってますから」
老人の名前はサムス・プレーン。ルカの祖父だ。
そして、その横に座るルカの父親、アメスタス・プレーンも俺に問いかけてきた。
「君はドラゴンを倒したらしいね」
「たまたまですよ……」
俺は顔色を変えずコーヒーに似た飲み物【パティ】を口にする。
「実はヴィクトリアは僕の友人でね。彼女からも聞いているよ。それに昼間の騒ぎでも敵を一体討ったそうじゃないか。魔法士の知り合いが驚いていた」
「それも、たまたまですよ」
さらに俺はパティを一口啜った。
「フフッ。謙遜する男だな。今のネフラムの森の話を聞いてしまった以上、君に託すしか無さそうだ。ルカの……娘の力になってやってくれないか?」
「僕なんかでお役に立てるならば……」
【マジックイーター】を作った俺にとって、この世界の情報だけは最大の武器だ。光の魔法を取得する為の情報は世に出回らない。それを知ってる人間は希少なはず。
しかもそのクエスト攻略に必要な情報も多々知っている。その一部を話すだけでもルカの父親を説得する動機としては大きかった。
後は空気を読んで、デカイ顔をしない――――
(結局こうなるんだよなぁ。まぁ女の子と冒険に出るのも悪くないか。前世では無縁の話だったし……)
こうして俺は案外緩い理由で冒険を決めたのだ。
だが、気になる事は他にある。
あの後、魔法士達が何かを話していたのを少し耳にしたが、それはどうやら俺の知っている物語とは少し違うようだった。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『俺だけが知っている「隠しクラス」で無双した結果、女神に愛され続けた!』
ソコニ
ファンタジー
勇者パーティから「役立たず」として追放された冒険者レオン・グレイ。彼のクラスは「一般職」――この世界で最も弱く、平凡なクラスだった。
絶望の淵で彼が出会ったのは、青い髪を持つ美しき女神アステリア。彼女は驚くべき事実を告げる。
かつて「役立たず」と蔑まれた青年が、隠されたクラスの力で世界を救う英雄へと成長する物語。そして彼を導く女神の心には、ある特別な感情が芽生え始めていた……。
爽快バトル、秘められた世界の真実、そして禁断の恋。すべてが詰まった本格ファンタジー小説、ここに開幕!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

ハズレ職〈召喚士〉がS級万能職に化けました〜無能と蔑まれた俺、伝説の召喚獣達に懐かれ力が覚醒したので世界最強です~
ヒツキノドカ
ファンタジー
全ての冒険者は職業を持ち、その職業によって強さが決まる。
その中でも<召喚士>はハズレ職と蔑まれていた。
召喚の契約を行うには『召喚スポット』を探し当てる必要があるが、召喚スポットはあまりに発見が困難。
そのためほとんどの召喚士は召喚獣の一匹すら持っていない。
そんな召喚士のロイは依頼さえ受けさせてもらえず、冒険者ギルドの雑用としてこき使われる毎日を過ごしていた。
しかし、ある日を境にロイの人生は一変する。
ギルドに命じられたどぶさらいの途中で、ロイは偶然一つの召喚スポットを見つけたのだ。
そこで手に入ったのは――規格外のサーチ能力を持つ最強クラスの召喚武装、『導ノ剣』。
この『導ノ剣』はあらゆるものを見つけ出せる。
たとえそれまでどんな手段でも探知できないとされていた召喚スポットさえも。
ロイは『導ノ剣』の規格外なサーチ能力によって発見困難な召喚スポットをサクサク見つけ、強力な召喚獣や召喚武装と契約し、急激に成長していく。
これは底辺と蔑まれた『召喚士』が、圧倒的な成長速度で成り上がっていく痛快な物語。
▽
いつも閲覧、感想等ありがとうございます! 執筆のモチベーションになっています!
※2021.4.24追記 更新は毎日12時過ぎにする予定です。調子が良ければ増えるかも?
※2021.4.25追記 お陰様でHOTランキング3位にランクインできました! ご愛読感謝!
※2021.4.25追記 冒頭三話が少し冗長だったので、二話にまとめました。ブクマがずれてしまった方すみません……!

モンスターが現れるようになった現代世界で悪魔として生きていく
モノノキ
ファンタジー
ある日、突如として引き起こった世界のアップデート。
これにより人類は様々な種族へと進化し、世界中にモンスターが解き放たれた。
モンスターだらけになってしまったことで、人類はそれぞれの地域の避難所に集まり生活することに。
そんな中、悪魔に進化してしまった佐藤ヒロキは避難に遅れてしまい1人で活動することになってしまう。
そうして眷属を増やしたり人を救ったりしているうちに何やら大事になっていく話。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる