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第1話「もうやめて」媚薬・快楽地獄!
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「じゃあ、またね」
そういって恋司は女性に100万円の札束を渡す。
幼いころに両親がそれぞれ浮気し離婚。
母親に引き取られたが育児放棄され、以後は児童保護施設で育った。
学校へも施設から通っていた。
バイト帰り、駅のホームで知らない子に突然、告白され、
その流れでラブホテルに。
「えっ?ちょっ・・なにこれ?どうしたん?こ・・・こんなん受け取れないよ」
はじめてのやりとりはたいていこうなる。
何か悪いことをして得たお金だと思われたのだろう。
「いいよ。全部持ってて。好きに使ってよ。怪しいお金なんかじゃないよ。
SNSとか動画サイトでもらったものだから。」
真面目な女性が相手だと、それっきりになることも多かった。
翌日。
「人間、いつ死ぬかわかんないじゃん。だから俺はあの世に行く前に全部この世に返してく」
それが恋司の口癖だった。
親友の浅木が言う。
「あはは。お前の場合、ほんといつ死んでもおかしくないよな」
「は?」
「絶対いつか刺されんぞ。お前。やめとけ。セフレなんて」
大学のキャンパスで飯を食べながら話す。
「だって断りづらいじゃん。ストーカーされたら怖いし。
相手も遊びって割り切ってる子としか会ってないよ」
浅木は怪訝そうな顔をした。
「その遊びが危ないんじゃん。本気になられたらどうするの?」
「ご・・・ごめん」
気まずい空気になったせいか話題を変えられた。
「そ・・そういえばさ、恋司、就活どうなったん?」
「ん~?決まったよ。広告モデル。」
「え!すごいじゃん。なにすんの?広告モデルって?」
「さあね。でも別にどっかの事務所入ったわけじゃないから。企業案件ってやつ」
「へぇ。動画サイト経由?」
「ああ・・・」
「へぇ、いいなぁ・・・。俺もやろうかな。動画サイト」
「やめとけ。黒歴史になんぞ」
「あはは」
次の日。
「撮影か。なにすんだろ・・・。」
恋司は、とあるグローバル製薬会社の御曹司と撮影の打ち合わせのためホテルにいた。
「わたしが日本拠点および広報部代表のマークです。本日はよろしくお願いします」
そう言われて名刺を受け取る。
カードには、広報部のほかに企画戦略室室長など複数の肩書がある。
仕事がデキるタイプなのか。
身長180cmの恋司をも大きく超える身長、金髪、堀の深い顔、細身で筋肉質なからだつき。
「本日は当社のグループ企業である化粧品会社がリリースするメンズスキンケア商品のプロモーションの件で・・・・」
「当グループ企業ではメンズ美容からセクシャルな商品まで
男性の日常生活のトータルサポートを行っておりまして・・・」
テーブルの上にさまざまな書面が並んでおり、長々と説明をされる。
(ああ・・・なんでもいいですよ)
ろくに説明も聞かず、契約書も読まずにサインした。
(どうせやらなきゃいけないんでしょ)
そんな心とは裏腹に顔は最大限の営業スマイルを保っている。
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます」
その後、ホテル近くの撮影スタジオでメンズスキンケア用品の広告CMを撮影した。
商品を実際に手に取って使用しているシーンに、
キメ顔、笑顔などのシーンを淡々と撮影していく。
映像になる頃には素敵なムービーになっているのだろうけれど、
素材を撮影している段階では音楽もなく、ただただ滑稽(こっけい)だった。
「おつかれさまでした!」
撮影スタッフらが仕事の打ち上げを宣言する。
私はここで現地解散・・・・のはずだった。
がしっ・・・・。
ねぎらいのことばのあと、突然、後ろから手を握られ引き留められた。
「Is this a good time for you to talk?」
(お時間よろしいでしょうか?)
また別の白人だった。
「次期社長であるマークが、あなたに逢いたがっています。
ついてきてくれますか?」
「?」
その白人と2人でエレベーターに乗り、スタジオを後にする。
連れてこられたのは、撮影スタジオすぐ横のホテルだった。
(なんだろ?また仕事の打ち合わせか?)
「おお、よく来てくれたね。」
待ち合わせた部屋に入るやいなや金髪の男が語りだしながらハグしてくる。
(???)
(次の撮影の仕事の継続依頼かなんかか・・・・)
そう思っていると、じっと目を見つめられ、
「わたしのフィアンセになってくれないか」
唐突のプロポーズ。
(は?)
しゃべり続ける2mの大男。
「突然で困惑させてしまっていることはわかっている。だが、君を一目見た時から運命を感じているんだ」
(運命?どうせ見た目だけにつられた性欲処理希望者ってとこでしょ?俺の何を知ってるって?)
日本人であれば寒いところだ。
だが映画俳優のような金髪イケメンがいうとしっくりくるのはなぜなんだろう。
「あのっ・・・僕、男なんですけど・・・・」
一応、確認してみる。
「?・・・承知の上だが?・・・」
めんどくさい・・・・と思いながらも受け入れることにする。
断って言い争いになるのが、心底、めんどくさかったから。
「だめかい?キティ(子猫ちゃんの意味)」
もう目の前に立っている。
「NSA、No strings attached.」 (遊びの関係で)
と伝えるも通じていないようだ。
「I am good at one night stand.(今夜だけですよ)」
と言って伝える。
返事がない・・・。
こちら側がリードするつもりでいたが、なにせデカい。
何も言わないかわりに精いっぱい背伸びをして「同意」を意味するキスを見舞う。
あっけに取られて赤面するマーク。
営業スマイルな私。
すると使用人に対し「すまない・・・・。少し席を外してくれるか?」と手で顔を覆いながら伝えている。
(?・・・)
白髪の使用人が部屋から出ていく。
ぱたん。とドアが閉まったのを確認すると、いきなり体を抱き上げられた。
(? おいおい、60kgはあるんだぜ)
ドサッ。
そのままベットに押し倒される。
片腕をつかまれ、身動きが封じられる。
キスをされ、反対の手が服の中へと侵入してきた。
アナルに触れる手。
ほぐすようにマッサージされると、愛液が漏れだす。
「細いね。ちゃんと食べてるのか」
「んっ・・・食べるの・・・・好きじゃない。飲み物でっ・・・済ませてる・・・」
すぐこういうことになるからだ。
「そうか。」
そういうと、私をうつ伏せにさせ、2人で布団のなかにはいる。
「寒いだろう?暖かい環境でつながろう」
外国人らしい少し不自然で歯が浮くような言葉遣い。
布団の中でスラックスを少しだけ脱がし、ゆっくりと挿入されていく。
ズズズ・・・・。
「・・・・・」
(いきなり?そんなに余裕なかったの?)
受け入れる側になり、少し体が重たくなっていく。
彼の細いが長いペニスが体内に入ってくるのを感じる。
「んっ・・・」
前立腺や精嚢を通過するとき、射精や尿意に似た鈍い感覚が訪れ、声が漏れた。
(うぅ・・・はやく終わんないかな・・・)
そう思っていると、ふいに彼の手がシャツの中に入ってきた。
「?」
そっと乳首に触れられてしまう。
「んっ・・・・」
「やっ・・・乳首は・・・触らないで・・・ください」
女性とするときも乳首はNGを出していた。
きまって嫌な顔をした。
すると、だれもがやめてくれていた。
人が嫌がることはするものではない。
すると、ぐぐぐっとペニスを前立腺、精嚢側へと押し付けられた。
体内で彼を感じ、抵抗する腕から力が抜ける。
「んあっ・・・・ふぅん・・・んっ」
うつ伏せにさせられ、彼の求愛と挿入を受ける。
2m級の大きな体が背後に「布団のからくら」を作って包み込んでくる。
がしっ。
からだを起こそうにも、右手を布団に押さえつけられる。
「くっ・・・」
残った左腕で彼に懇願するも、すっと伸びた長い腕でシャツの中をまさぐられている。
乳輪をなぞり、乳首への愛撫を意識させられる。
「んっ・・・・はぁ」
くすぐったくて吐息が漏れる
まだ左腕で彼の手を抑えようと奮闘していた。
すると、乳輪をなぞっていた手が乳首をつまむ。
「んぁっ」
びくっとからだがしびれる。
くにくに・・・・。
あかちゃんが乳首を吸うように責められる。
「あっ・・・んんっ・・・はぁはぁ・・・やっ・・・めっ・・・んぁっ・・くぅっ・・・はぁはぁ」
呼吸が乱れていることに気が付く。
うつろになってきた目。
(だめ・・・・そこ、弱いんだってばっ)
初めて自分よりも大きな身長の大男に抱かれている。
挿入から10分くらいが経過しただろうか。
そのあいだ、ずっと英語でプロポーズを繰り返している。
オメガだのアルファがどうとか意味不明な言葉をつぶやいていた。
(?・・・オメガ?・・スラングかな?・・わかんないや)
からだが彼を受け入れ始めている。
前立腺や精嚢を守っていた腸壁が薄くなり、弱い乳首を責められたことでアナルも湿潤になってきた。
(ここで逃れないとまずいっ・・・・)
体を半身にし左腕で彼の胸板に触れる。
「胸はだめ・・・・。Don't Touch Nipples, Please.」
また片方の乳首をこねくり回される。
「ふぁっ・・・あっ・・・んんっ・・・・だめっ・・・・だってば・・・・」
くちゅっ。
「んんっ」
そして体内からの快楽が始まってしまった。
彼のペニスが動き始めたのだ。
腸壁がうすくなり弱くあらわになった前立腺、精嚢を挿入のたびにひねりあげられる。
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・んっ・・・」
からだは彼を受け入れようと腕から力を奪った。
バックで犯される。
「はぁはぁ・・・んんっ・・はぁはぁ」
くちゅっ、ぱんっ、じゅぷっ、くちゃっ・・・・。
両腕をつかまれ、体内の弱いところを執拗に責められる。
落ち着こうにも彼のピストンで呼吸が乱され、抵抗できない。
「わたしを受け入れておくれ。レン」
寵愛される。
相手の豊富なスタミナに、こちらの息が上がってくる。
(うぅ・・・はやくっ・・・・おねがい・・・・はやくっ・・・イって・・・)
なかなか果てない彼。
命の恐怖を感じ、体から力が抜ける。
それを察したのか、嫌がる両乳首への愛撫をしはじめた。
「はぁんっ」
強い快感が脳天を突きあげビクンと体が弓なりになる。
「だっ・・・だめぇ・・・」
もう一度、体を半身にして後ろを振り返って懇願する。
すると、マークは大きな手で胸全体を包み込みながら、牛の乳しぼりのごとく両乳首をしぼり上げた。
「あっ・・・はぁぁんっ・・・・やっ・・・んっ」
これを一定のペースで戻してはしぼり上げる動作を繰り返される。
「はぁんっ・・・はぁはぁは・・・んっ・・・やぁぁっ・・・・」ふるふると首を振るレン。いやらしい汗が飛び散る。
最も弱い乳首、そして体内のスポットを突かれ、全身のいたるところから快楽が押し寄せ続ける。
もう、どうガマンすればいいのかわからない。
じゅぷっ、くちゅっ、ぱんっ、くちゅ・・・・。
聞きたくないいやらしい音。
そんな音が私の下腹部から出ている。
「どうだい?レン、私を受け入れてくれるか?」
「くっ・・・んっ・・・・はぁはぁ・・・・はぁはっ・・・・くぅんっ・・」
(受け入れるも・・・なにもっ・・・初対面・・・じゃんっ・・・)
必死に逃げようとベットの枕元側へ匍匐前進(ほふくぜんしん)しようとする。
非力な私でもここでわずかでも動けたのは、マークがなにやらほかのことに気を取られていたからだった。
「ああ、そうだ。すまない。商品モニタをお願いできるか?」
そういうと、媚薬の入った瓶を手に持った。
(はぁはぁ・・・? はぁはぁ・・・なに?)
乳首から手が離れたことで、若干、余裕を取り戻す。
しかしいっぱいいっぱいなことに変わりはない。
目が半開きになっている。
「はぁはぁ・・・んっ・・・や・・・やめて」
腕立て伏せのような体制になり、なんとか起き上がろうとする。
「嫌か?契約書にはこういった試供品のモニタ業務も含まれていたはずだよ。
そして君はそれにサインした。合意はとれている。」
「はぁはぁ・・え?・・・」
乱れた髪の毛をかきあげ耳にかける。
その動きに見とれていたマークの隙をついて、媚薬ビンを取り上げようとした、次の瞬間・・・
キィィィン
無理な体制からだったせいか、あと一歩、指がピンに届かず、爪がビンにかすって、背中にビンが落下。
バシャ。
「ひゃああっ」
本来、少量ずつ使う媚薬がビンごと全部、わたしの体をおおうようにぶちまかれた。
急に冷たい液体が背中や首筋、脇腹を伝って変な声をあげる。
「レン、大丈夫か?すぐ服を脱いで!」
(は?・・・なに?危険物なの?)
濡れたシャツを脱がされてしまう。
「すまない。体、おかしくなっていないか?」
急いで背中を拭かれる。
くすぐったい。
「はぁはぁ・・・やめっ・・・・」
ドクンっ。ドクンっ。
皮膚から全身に吸収された媚薬が体を襲う。
心臓の鼓動に合わせて前立腺が張り出し、体内に侵入された彼のペニスの亀頭に当たるようになる。
彼が動いていないときでさえ、ピストン時と同等の快楽が押し寄せるようになった。
「はぁんっ・・・はぁはぁ・・・やっ・・・・そんなっ・・・んんっ」
腕立て伏せの体勢は少しずつ崩れていき、再び体ごと彼に包み込まれた。
(はぁはぁ・・・もう・・・)
呼吸を止めても、心臓の鼓動に合わせて下腹部や体内から鈍い快感が押し寄せてくる。
もう余裕がなくなっていた。
少しでも動かれたらどうにかなってしまいそうだ。
(はぁはぁ・・・はぁはぁ)
爆発しそうな快感にもどかしさのほうが大きくなってくる。
「んんっ、んっ・・・」
くちゅっ・・・。
腰をくねらせはじめてしまう。
そのたびに股間からいやらしい音が出るようになった。
「レン、すまない。すぐに収まると思うから」
そういってドロッとした媚薬を脇腹からすくい取ると、あろうことか最も弱い両乳首に塗り込み始めた。
「んぁっ・・・んんんっ・・・・はぁっんっ・・・・あんんっ・・・」
せめてもの抵抗と、なんとか彼の腕に手を添えてみるも止められない。
どんどん染みていく媚薬。
「はぁんっ」天を仰ぐレン。
(はぁはぁ・・・もうだめっ・・・からだ・・・壊されちゃう・・・・)
しだいに乳首は限界まで敏感になり、もはや空気の流れにすら反応してしまうほど熱くビンビンにしびれていく。
(はぁはぁ・・はぁはぁ・・も・・・もう・・頭・・・おかしく・・・なる)
髪がほどけ、バサッと顔にかかる。
すると彼の腰が動き始める
「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
突かれた下腹部から、息をのむような、とてつもない快楽が全身に広がる。
(ああっ・・き・・・きもち・・いい)
大きな彼の体に包み込まれ抱かれていく。
両手は押さえつけられ、彼の前後運動でゆれる乳首はシーツにこすれて、上も下も気持ちいい。
「レン、レンっ」
これでもかというほど出たり入ったりしてくる彼。
(ああっ・・・もう・・・やめ・・て・・)
目をつむり、快楽を受け入れはじめる自分がいた。
そういって恋司は女性に100万円の札束を渡す。
幼いころに両親がそれぞれ浮気し離婚。
母親に引き取られたが育児放棄され、以後は児童保護施設で育った。
学校へも施設から通っていた。
バイト帰り、駅のホームで知らない子に突然、告白され、
その流れでラブホテルに。
「えっ?ちょっ・・なにこれ?どうしたん?こ・・・こんなん受け取れないよ」
はじめてのやりとりはたいていこうなる。
何か悪いことをして得たお金だと思われたのだろう。
「いいよ。全部持ってて。好きに使ってよ。怪しいお金なんかじゃないよ。
SNSとか動画サイトでもらったものだから。」
真面目な女性が相手だと、それっきりになることも多かった。
翌日。
「人間、いつ死ぬかわかんないじゃん。だから俺はあの世に行く前に全部この世に返してく」
それが恋司の口癖だった。
親友の浅木が言う。
「あはは。お前の場合、ほんといつ死んでもおかしくないよな」
「は?」
「絶対いつか刺されんぞ。お前。やめとけ。セフレなんて」
大学のキャンパスで飯を食べながら話す。
「だって断りづらいじゃん。ストーカーされたら怖いし。
相手も遊びって割り切ってる子としか会ってないよ」
浅木は怪訝そうな顔をした。
「その遊びが危ないんじゃん。本気になられたらどうするの?」
「ご・・・ごめん」
気まずい空気になったせいか話題を変えられた。
「そ・・そういえばさ、恋司、就活どうなったん?」
「ん~?決まったよ。広告モデル。」
「え!すごいじゃん。なにすんの?広告モデルって?」
「さあね。でも別にどっかの事務所入ったわけじゃないから。企業案件ってやつ」
「へぇ。動画サイト経由?」
「ああ・・・」
「へぇ、いいなぁ・・・。俺もやろうかな。動画サイト」
「やめとけ。黒歴史になんぞ」
「あはは」
次の日。
「撮影か。なにすんだろ・・・。」
恋司は、とあるグローバル製薬会社の御曹司と撮影の打ち合わせのためホテルにいた。
「わたしが日本拠点および広報部代表のマークです。本日はよろしくお願いします」
そう言われて名刺を受け取る。
カードには、広報部のほかに企画戦略室室長など複数の肩書がある。
仕事がデキるタイプなのか。
身長180cmの恋司をも大きく超える身長、金髪、堀の深い顔、細身で筋肉質なからだつき。
「本日は当社のグループ企業である化粧品会社がリリースするメンズスキンケア商品のプロモーションの件で・・・・」
「当グループ企業ではメンズ美容からセクシャルな商品まで
男性の日常生活のトータルサポートを行っておりまして・・・」
テーブルの上にさまざまな書面が並んでおり、長々と説明をされる。
(ああ・・・なんでもいいですよ)
ろくに説明も聞かず、契約書も読まずにサインした。
(どうせやらなきゃいけないんでしょ)
そんな心とは裏腹に顔は最大限の営業スマイルを保っている。
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます」
その後、ホテル近くの撮影スタジオでメンズスキンケア用品の広告CMを撮影した。
商品を実際に手に取って使用しているシーンに、
キメ顔、笑顔などのシーンを淡々と撮影していく。
映像になる頃には素敵なムービーになっているのだろうけれど、
素材を撮影している段階では音楽もなく、ただただ滑稽(こっけい)だった。
「おつかれさまでした!」
撮影スタッフらが仕事の打ち上げを宣言する。
私はここで現地解散・・・・のはずだった。
がしっ・・・・。
ねぎらいのことばのあと、突然、後ろから手を握られ引き留められた。
「Is this a good time for you to talk?」
(お時間よろしいでしょうか?)
また別の白人だった。
「次期社長であるマークが、あなたに逢いたがっています。
ついてきてくれますか?」
「?」
その白人と2人でエレベーターに乗り、スタジオを後にする。
連れてこられたのは、撮影スタジオすぐ横のホテルだった。
(なんだろ?また仕事の打ち合わせか?)
「おお、よく来てくれたね。」
待ち合わせた部屋に入るやいなや金髪の男が語りだしながらハグしてくる。
(???)
(次の撮影の仕事の継続依頼かなんかか・・・・)
そう思っていると、じっと目を見つめられ、
「わたしのフィアンセになってくれないか」
唐突のプロポーズ。
(は?)
しゃべり続ける2mの大男。
「突然で困惑させてしまっていることはわかっている。だが、君を一目見た時から運命を感じているんだ」
(運命?どうせ見た目だけにつられた性欲処理希望者ってとこでしょ?俺の何を知ってるって?)
日本人であれば寒いところだ。
だが映画俳優のような金髪イケメンがいうとしっくりくるのはなぜなんだろう。
「あのっ・・・僕、男なんですけど・・・・」
一応、確認してみる。
「?・・・承知の上だが?・・・」
めんどくさい・・・・と思いながらも受け入れることにする。
断って言い争いになるのが、心底、めんどくさかったから。
「だめかい?キティ(子猫ちゃんの意味)」
もう目の前に立っている。
「NSA、No strings attached.」 (遊びの関係で)
と伝えるも通じていないようだ。
「I am good at one night stand.(今夜だけですよ)」
と言って伝える。
返事がない・・・。
こちら側がリードするつもりでいたが、なにせデカい。
何も言わないかわりに精いっぱい背伸びをして「同意」を意味するキスを見舞う。
あっけに取られて赤面するマーク。
営業スマイルな私。
すると使用人に対し「すまない・・・・。少し席を外してくれるか?」と手で顔を覆いながら伝えている。
(?・・・)
白髪の使用人が部屋から出ていく。
ぱたん。とドアが閉まったのを確認すると、いきなり体を抱き上げられた。
(? おいおい、60kgはあるんだぜ)
ドサッ。
そのままベットに押し倒される。
片腕をつかまれ、身動きが封じられる。
キスをされ、反対の手が服の中へと侵入してきた。
アナルに触れる手。
ほぐすようにマッサージされると、愛液が漏れだす。
「細いね。ちゃんと食べてるのか」
「んっ・・・食べるの・・・・好きじゃない。飲み物でっ・・・済ませてる・・・」
すぐこういうことになるからだ。
「そうか。」
そういうと、私をうつ伏せにさせ、2人で布団のなかにはいる。
「寒いだろう?暖かい環境でつながろう」
外国人らしい少し不自然で歯が浮くような言葉遣い。
布団の中でスラックスを少しだけ脱がし、ゆっくりと挿入されていく。
ズズズ・・・・。
「・・・・・」
(いきなり?そんなに余裕なかったの?)
受け入れる側になり、少し体が重たくなっていく。
彼の細いが長いペニスが体内に入ってくるのを感じる。
「んっ・・・」
前立腺や精嚢を通過するとき、射精や尿意に似た鈍い感覚が訪れ、声が漏れた。
(うぅ・・・はやく終わんないかな・・・)
そう思っていると、ふいに彼の手がシャツの中に入ってきた。
「?」
そっと乳首に触れられてしまう。
「んっ・・・・」
「やっ・・・乳首は・・・触らないで・・・ください」
女性とするときも乳首はNGを出していた。
きまって嫌な顔をした。
すると、だれもがやめてくれていた。
人が嫌がることはするものではない。
すると、ぐぐぐっとペニスを前立腺、精嚢側へと押し付けられた。
体内で彼を感じ、抵抗する腕から力が抜ける。
「んあっ・・・・ふぅん・・・んっ」
うつ伏せにさせられ、彼の求愛と挿入を受ける。
2m級の大きな体が背後に「布団のからくら」を作って包み込んでくる。
がしっ。
からだを起こそうにも、右手を布団に押さえつけられる。
「くっ・・・」
残った左腕で彼に懇願するも、すっと伸びた長い腕でシャツの中をまさぐられている。
乳輪をなぞり、乳首への愛撫を意識させられる。
「んっ・・・・はぁ」
くすぐったくて吐息が漏れる
まだ左腕で彼の手を抑えようと奮闘していた。
すると、乳輪をなぞっていた手が乳首をつまむ。
「んぁっ」
びくっとからだがしびれる。
くにくに・・・・。
あかちゃんが乳首を吸うように責められる。
「あっ・・・んんっ・・・はぁはぁ・・・やっ・・・めっ・・・んぁっ・・くぅっ・・・はぁはぁ」
呼吸が乱れていることに気が付く。
うつろになってきた目。
(だめ・・・・そこ、弱いんだってばっ)
初めて自分よりも大きな身長の大男に抱かれている。
挿入から10分くらいが経過しただろうか。
そのあいだ、ずっと英語でプロポーズを繰り返している。
オメガだのアルファがどうとか意味不明な言葉をつぶやいていた。
(?・・・オメガ?・・スラングかな?・・わかんないや)
からだが彼を受け入れ始めている。
前立腺や精嚢を守っていた腸壁が薄くなり、弱い乳首を責められたことでアナルも湿潤になってきた。
(ここで逃れないとまずいっ・・・・)
体を半身にし左腕で彼の胸板に触れる。
「胸はだめ・・・・。Don't Touch Nipples, Please.」
また片方の乳首をこねくり回される。
「ふぁっ・・・あっ・・・んんっ・・・・だめっ・・・・だってば・・・・」
くちゅっ。
「んんっ」
そして体内からの快楽が始まってしまった。
彼のペニスが動き始めたのだ。
腸壁がうすくなり弱くあらわになった前立腺、精嚢を挿入のたびにひねりあげられる。
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・んっ・・・」
からだは彼を受け入れようと腕から力を奪った。
バックで犯される。
「はぁはぁ・・・んんっ・・はぁはぁ」
くちゅっ、ぱんっ、じゅぷっ、くちゃっ・・・・。
両腕をつかまれ、体内の弱いところを執拗に責められる。
落ち着こうにも彼のピストンで呼吸が乱され、抵抗できない。
「わたしを受け入れておくれ。レン」
寵愛される。
相手の豊富なスタミナに、こちらの息が上がってくる。
(うぅ・・・はやくっ・・・・おねがい・・・・はやくっ・・・イって・・・)
なかなか果てない彼。
命の恐怖を感じ、体から力が抜ける。
それを察したのか、嫌がる両乳首への愛撫をしはじめた。
「はぁんっ」
強い快感が脳天を突きあげビクンと体が弓なりになる。
「だっ・・・だめぇ・・・」
もう一度、体を半身にして後ろを振り返って懇願する。
すると、マークは大きな手で胸全体を包み込みながら、牛の乳しぼりのごとく両乳首をしぼり上げた。
「あっ・・・はぁぁんっ・・・・やっ・・・んっ」
これを一定のペースで戻してはしぼり上げる動作を繰り返される。
「はぁんっ・・・はぁはぁは・・・んっ・・・やぁぁっ・・・・」ふるふると首を振るレン。いやらしい汗が飛び散る。
最も弱い乳首、そして体内のスポットを突かれ、全身のいたるところから快楽が押し寄せ続ける。
もう、どうガマンすればいいのかわからない。
じゅぷっ、くちゅっ、ぱんっ、くちゅ・・・・。
聞きたくないいやらしい音。
そんな音が私の下腹部から出ている。
「どうだい?レン、私を受け入れてくれるか?」
「くっ・・・んっ・・・・はぁはぁ・・・・はぁはっ・・・・くぅんっ・・」
(受け入れるも・・・なにもっ・・・初対面・・・じゃんっ・・・)
必死に逃げようとベットの枕元側へ匍匐前進(ほふくぜんしん)しようとする。
非力な私でもここでわずかでも動けたのは、マークがなにやらほかのことに気を取られていたからだった。
「ああ、そうだ。すまない。商品モニタをお願いできるか?」
そういうと、媚薬の入った瓶を手に持った。
(はぁはぁ・・・? はぁはぁ・・・なに?)
乳首から手が離れたことで、若干、余裕を取り戻す。
しかしいっぱいいっぱいなことに変わりはない。
目が半開きになっている。
「はぁはぁ・・・んっ・・・や・・・やめて」
腕立て伏せのような体制になり、なんとか起き上がろうとする。
「嫌か?契約書にはこういった試供品のモニタ業務も含まれていたはずだよ。
そして君はそれにサインした。合意はとれている。」
「はぁはぁ・・え?・・・」
乱れた髪の毛をかきあげ耳にかける。
その動きに見とれていたマークの隙をついて、媚薬ビンを取り上げようとした、次の瞬間・・・
キィィィン
無理な体制からだったせいか、あと一歩、指がピンに届かず、爪がビンにかすって、背中にビンが落下。
バシャ。
「ひゃああっ」
本来、少量ずつ使う媚薬がビンごと全部、わたしの体をおおうようにぶちまかれた。
急に冷たい液体が背中や首筋、脇腹を伝って変な声をあげる。
「レン、大丈夫か?すぐ服を脱いで!」
(は?・・・なに?危険物なの?)
濡れたシャツを脱がされてしまう。
「すまない。体、おかしくなっていないか?」
急いで背中を拭かれる。
くすぐったい。
「はぁはぁ・・・やめっ・・・・」
ドクンっ。ドクンっ。
皮膚から全身に吸収された媚薬が体を襲う。
心臓の鼓動に合わせて前立腺が張り出し、体内に侵入された彼のペニスの亀頭に当たるようになる。
彼が動いていないときでさえ、ピストン時と同等の快楽が押し寄せるようになった。
「はぁんっ・・・はぁはぁ・・・やっ・・・・そんなっ・・・んんっ」
腕立て伏せの体勢は少しずつ崩れていき、再び体ごと彼に包み込まれた。
(はぁはぁ・・・もう・・・)
呼吸を止めても、心臓の鼓動に合わせて下腹部や体内から鈍い快感が押し寄せてくる。
もう余裕がなくなっていた。
少しでも動かれたらどうにかなってしまいそうだ。
(はぁはぁ・・・はぁはぁ)
爆発しそうな快感にもどかしさのほうが大きくなってくる。
「んんっ、んっ・・・」
くちゅっ・・・。
腰をくねらせはじめてしまう。
そのたびに股間からいやらしい音が出るようになった。
「レン、すまない。すぐに収まると思うから」
そういってドロッとした媚薬を脇腹からすくい取ると、あろうことか最も弱い両乳首に塗り込み始めた。
「んぁっ・・・んんんっ・・・・はぁっんっ・・・・あんんっ・・・」
せめてもの抵抗と、なんとか彼の腕に手を添えてみるも止められない。
どんどん染みていく媚薬。
「はぁんっ」天を仰ぐレン。
(はぁはぁ・・・もうだめっ・・・からだ・・・壊されちゃう・・・・)
しだいに乳首は限界まで敏感になり、もはや空気の流れにすら反応してしまうほど熱くビンビンにしびれていく。
(はぁはぁ・・はぁはぁ・・も・・・もう・・頭・・・おかしく・・・なる)
髪がほどけ、バサッと顔にかかる。
すると彼の腰が動き始める
「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
突かれた下腹部から、息をのむような、とてつもない快楽が全身に広がる。
(ああっ・・き・・・きもち・・いい)
大きな彼の体に包み込まれ抱かれていく。
両手は押さえつけられ、彼の前後運動でゆれる乳首はシーツにこすれて、上も下も気持ちいい。
「レン、レンっ」
これでもかというほど出たり入ったりしてくる彼。
(ああっ・・・もう・・・やめ・・て・・)
目をつむり、快楽を受け入れはじめる自分がいた。
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沙耶
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神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。
悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…?
優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?!
※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。
嘘をついて離れようとしたら逆に離れられなくなった話
よしゆき
BL
何でもかんでも世話を焼いてくる幼馴染みから離れようとして好きだと嘘をついたら「俺も好きだった」と言われて恋人になってしまい離れられなくなってしまった話。
爽やか好青年に見せかけたドロドロ執着系攻め×チョロ受け
イケメンがご乱心すぎてついていけません!
アキトワ(まなせ)
BL
「ねぇ、オレの事は悠って呼んで」
俺にだけ許された呼び名
「見つけたよ。お前がオレのΩだ」
普通にβとして過ごしてきた俺に告げられた言葉。
友達だと思って接してきたアイツに…性的な目で見られる戸惑い。
■オメガバースの世界観を元にしたそんな二人の話
ゆるめ設定です。
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イラスト:聖也様(@Wg3QO7dHrjLFH)
冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。
丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。
イケメン青年×オッサン。
リクエストをくださった棗様に捧げます!
【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。
楽しいリクエストをありがとうございました!
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
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