新やる気が出る3つのDADA

Jack Seisex

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43話

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「ふうわ」

少年は、本当に眠ってしまった。

剣も、傍らに放置している。

何の夢を見ているのか?

「ぬるわおぽ」

少年は、何か寝言のようなことを呟いている。

完全に落ちている。

危険だ。

私は、少年に危険を告げる手段を探している。

キノコ。

キノコは、使えるだろうか。

難しいだろう。

毒々しいキノコたちの大半は、猛毒である。

私が、キノコを刺激して、

キノコの触手が少年の頬に触れでもしたら

死。

もしくは、大やけど。

由緒正しい少年の美しい顔は、ケロイドまみれになるだろう。

「ぬるわおぽ」

少年が、また寝言を言った。

火の神。

無駄だった。

私は、火の神を操ることはできない。

――いかほどに、すべきか――

禍々しいほどに美しいキノコの王国で、

途方に暮れている。
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