やる気が出る3つの DADA

ＮＥＷ「１０１回目のプロポーズ／ゴミ小説８０」

『バッサバッサ』
　俺は急降下した。
　言うまでもなく、整形女を救うためだ。
　女を救って、ヒーロー化するためだ。

　被っている耳のマスクは、ヒーローとはかけ離れているが、ショーがない。

　どうにも、耳マスクが脱げないのだ。みみみ

『ドキューン』
　ヒダリン・サイコガン。
「死ね死ね」
　ヒダリンは、はり切ってベムを殺している。

『ベムべ』
　整形女を襲おうとしていたベムの頭部が吹っ飛んだ。

『グワッシュ』アクリルガッシュ
　緑色の血が、首都高の上に飛び散る。

　キモイな。さすがにキモイ。きもきも

「よし助けに来たぞ」
　俺は、器用に右手を使って、女を崩壊しつつあるポルシェからグイっと救い出した。

『バサバサ』
　そのまま、空中を飛んでいる。

『ボム』
　ポルシェが高速道路の壁に激突して、炎上している。

　間一髪で、女を救った。

（ヒーロー？）
　俺様イケメンJACKは、これでヒーローになれたのかな。

　俺はほくそ笑んでいる。

　だが、物事はそんなに甘くなかった。