やる気が出る3つの DADA

ＮＥＷ「１０１回目のプロポーズ／ゴミ小説７9」

『バッサバサ』
　俺は飛び立った。
　初めて飛ぶときは、巣立ちする“赤ちゃんツバメ”のような気持になった。

　――――　―――　――　―

『バッサバッサ』
　俺は首都高の上空を飛んでいる。

（いい気持だ）
　怖さはなかった。
　俺は、失敗しても“鳥人間コンテスト”に出続ける参加者たちの気持ちがわかった。

『バッサバッサ』
　俺様イケメンJACKの、デビルマンツバサが空を切る音が響く。バサバサ

　すると、
「さっさと、ベム撃ちたいぜ」
　ヒダリンが興奮している。

　ヒダリンは相変わらず、サイコガンの形状である。

『ブロロ』
　目下には、自動運転のフェラーリ（屋根は壊され、オープンカー状態）

『ベムム？』
　驚いているベムたち。
　俺様イケメンJACKが、空中を飛んでいることで、増殖中のベムたちは、驚きを隠せなかった。

　だが、そのうち、クマネズミのように学習能力の高いベムは、一致団結して攻撃をすることを決心したようだ。

　――――　―――　―――

『ＤＡＤＡＤＡＤＡ』
　ベムが銃撃してくる。

『ドキューン』
　ヒダリンが反撃を開始する。

『ぐえ』
『ひでぶ』
『あべし』
　ベムたちが木端微塵になっていく。

　首都高にベムたちの緑色の血が降り注ぐ。

　ベムの残りは、5匹。
　５匹は空飛ぶ車で、少し離れ気味に、様子をうかがっているようす。

「助けて」
　女の声がした。

　目下のポルチェのいい女（整形済み）が、一匹のベムに襲われているんだ。

「ＪＡＣＫ、あの整形女を助けたら、ヒーローになれるぞ」
　ヒダリンがニヤニヤ笑っている。

　５周年記念日を前に、俺様イケメンJACKが、ヒーロー化しても悪くはない。

　そんな気もしなくはなかった。

『バサバサ』
　俺はポルシェに向かって降りて行った。

　どーなるのJACK